OpenFrame Base 7.3
本章では、OpenFrame Base 7.3の新機能と変更機能およびバグの修正について簡単に説明します。詳細ついては、関連マニュアルを参照してください。
1. 新機能
本節では、新しく追加された機能について説明します。
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VSAM EBCDICソート機能
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コピーブックにEBCを指定すると、該当する列はNVARCHAR2型として生成されます。
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TSAMデータセットの最終更新時刻を確認する機能
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ds - TSAM_RDB - USE_AUDIT_COLS_YESに設定されている場合、TSAMファイルの作成時にLAST_UPDT_TIME列がTIMESTAMP型として追加されます。
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ds - TSAM_RDB - USE_AUDIT_COLS - LAST_UPDT_TIMEの設定に応じて生成されます。
オプションの詳細については、OpenFrame Base 『環境設定ガイド』の「ds」を参照してください。
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OFManagerデータセットの情報保持機能
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ofsys - WEBDE - ALWAYS_CREATE_COPYBOOK_BINARYの設定が追加されました。
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ValueをYESまたはNOに設定し、情報の生成有無を制御できます。
オプションの詳細については、OpenFrame Base 『環境設定ガイド』の「ofsys」を参照してください。
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TSAM IDCAMS REPROの実行時のパフォーマンス向上
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TSAMでIDCAMS REPROを使用する場合、tbloaderを利用することで従来比で最大4倍のパフォーマンス向上が実現されました。
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ds - TSAM_RDB - USE_LOADER_FOR_REPROがYESの場合、tbloaderを実行します。
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${OPENFRAME_HOME}/impor_dir/reproディレクトリが新たに追加されました。
オプションの詳細については、OpenFrame Base 『環境設定ガイド』の「ds」を参照してください。
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GDGに対するLOCKを要求しない設定をサポート
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ds - DATASET_DEFAULT - GDG_LOCK_METHOD - UNSAFE値が新たに追加され、GDGに対してLOCKを要求しないように変更しました。
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GDG_LOCK_METHOD - UNSAFEを設定すると、GDSの相対番号と絶対番号に対してSTEPの実行時にLOCKを要求します。
オプションの詳細については、OpenFrame Base 『環境設定ガイド』の「ds」を参照してください。
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2. 変更機能
本節では、変更された機能について説明します。
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TSAMテンプレートの変更
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既存のTSAMテンプレートは、TSAM_KSDS、TSAM_ESDS、TSAM_RRDS、TSAM_EAIX、TSAM_KAIXで構成されていましたが、TSAM_KSDS、TSAM_ESDS、TSAM_RRDS、TSAM_COMMON、TSAM_AIXテンプレートに変更されました。
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RDBII機能の変更
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旧バージョンで提供されていたDBIOの機能が、RDBIIの名称で提供されます。
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既存のDBIOに関連するエラーメッセージは、RDBIIに対応したメッセージに変更されました。
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最新のRDBIIでは、列タイプを利用してデータのシリアライズおよびデシリアライズを行うように変更されました。
変更された動作およびエラーコードの詳細については、OpenFrame Base『エラーリファレンスガイド』を参照してください。
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Catalog Associationの上限数変更
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従来はCatalog Associationの最大数が3000件に制限されていましたが、6000件に拡張されました。
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3. バグの修正
本節では、各モジュールのバグの修正について説明します。
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USE_TAPE_FILESEQの設定値に応じてデータセットが見つからない問題(IMS#318965を参照)
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CREATE_OLD_TEMPORARYDS=YESおよびUSE_TAPE_FILESEQ=YESに設定されている場合に、JCLにVOLUME情報が指定されていないとデータセットを検出できない問題を修正しました。
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TSAM bulkinsertバグを修正(IMS#314341を参照)
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TSAMライブラリの生成時にbulkinsert関連の機能が欠落していたため、VSAM dsmiginの実行中にコアダンプが発生していた問題を修正しました。
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