OpenFrame GW 7.1

本章では、OpenFrame GW 7.1の新機能と変更点を紹介します。各機能の詳細については、関連ガイドを参照してください。

1. 新機能

本節では、OpenFrame GW製品の新機能について説明します。

1.1. オンライン製品(OSI)のマルチノードのサポート

  • OSI製品のマルチノード機能のサポートに伴い、同機能が追加されました。

1.2. Web端末のaliveCheck機能

  • ヘルス・チェック機能の追加

    OpenFrame GWに接続された端末のネットワーク接続や接続の消失をチェックするためのヘルス・チェック機能が追加されました。terminal.aliveCheck設定に従って、aliveIntervalの設定周期でOpenFrame GWに接続された端末の接続状態をチェックする機能です。

  • aliveCheck関連設定の追加

    # terminal.aliveCheck :
    #  This determines whether using terminal alive checking or not.
    # terminal.aliveInterval :
    #  This is the time interval(sec) that runs terminal alive checking thread.
    #  (Default: 10 Sec)
    
    terminal.aliveCheck = yes
    terminal.aliveInterval = 60

2. 変更点

本節では、OpenFrame GW製品の変更点について説明します。

2.1. 3270ゲートウェイをOFGWに変更

  • 従来のオンライン製品群の3270gwサーバーがすべて削除され、WebゲートウェイのOFGWに統合されました。

  • OFGWを介してオンライン製品群(OSC/AIM/OSI)のアプリケーションを実行します。

2.2. 内部パイプ通信構造をコルーチン・ベースの非同期モデルに変更

  • 1つのメイン・スレッドがすべてのコア・モジュールを担当して処理する従来の通信構造はパフォーマンス的に問題があったため、内部構造を変更しました。

  • 変更された構造では、メイン・スレッドと個別のコルーチン・スレッドがユーザーの入力とビジネス・ロジックを分担して処理します。

2.3. オンライン製品群の変更によるDBテーブル構造の変更

  • OSC 7.1へのバージョンアップにより、OFGWのテーブル構造が変更されました(TERMINAL、TRAN2SVC、CONFIG、CSPG、SACEE、KEY2TRAN)。

  • DBデータを読み取るロジックの変更と共に保存されるデータのタイプも変更され、OpenFrame GW内部的にOSC関連データを保存するクラスの構造が変更されました。

2.4. コルーチン関連設定の追加

  • ユーザーの入力とビジネス・ロジックを処理するコルーチン・スレッドの数を調整する設定が追加されました。

    # [ThreadPool config] - Coroutine threadpool
    # coroutine.threadPool.core :
    #   The minimum number of threads.
    # coroutine.threadPool.max :
    #   The maximum number of threads.
    # coroutine.threadPool.keepAliveTime :
    #   The wait time to terminate idle threads when the number of threads is greater than the specified minimum value.
    
    coroutine.threadPool.core = 5
    coroutine.threadPool.max = 30
    coroutine.threadPool.keepAliveTime = 6

2.5. 設定の削除(ofgw.properties)

  • オンライン製品群(OSC、OSI、AIM)ではOpenFrame GWを介してアプリケーションを実行するようになったため、terminal.webonly設定が削除されました。

  • 使用されなくなったdbqueue.maxsize、connectionPoolの2つの設定が削除されました。

3. バグ修正

本節では、製品のモジュール別バグ修正内容について説明します。

  • OSCマルチノード環境で特定のノードの終了時にノード情報が更新されない問題を修正

    • OSCマルチノード環境で特定のノードが終了したときに、OpenFrame GW内部で保持しているノード名の情報を更新するように修正しました。

    • 関連イッシュ : IMS 253913

  • OSIリージョンの終了時に端末がログオフされない現象を修正

    • OSIでリージョンがダウンした場合に、OpenFrame GWがそれを検知してログオンされた端末をログオフするように修正しました。

    • 関連イッシュ : IMS 253460

  • 自動インストール端末(OSC)の接続時にエラーが発生する問題を修正

    • OSCの自動インストール端末で正常にリージョン・ログオンが実行できるように修正しました。

    • 関連イッシュ : IMS 250179

  • バージョン7のマルチポート機能のサポート

    • vtamProperties=yesに設定した場合、設定ファイルに指定されたポートに接続する機能を既存のバージョン7と同様にサポートします。

    • 関連イッシュ : IMS 252289