Base

本章では、OpenFrame Managerの[Base]メニューの主要機能について説明します。

1. 概要

[Base]メニューは、OpenFrame Baseシステムの管理機能を提供します。ボリューム情報、カタログされたデータセット情報、ロックされたデータセット情報、およびOpenFrameのログを検索できます。

メニュー領域の[Base]を選択し、ナビゲーション領域からメニューを選択します。

figure cm main
Baseのメイン画面

以下は、ナビゲーション・メニューの詳細です。

メニュー 説明

Volumes

ボリューム・リストを表示します。

Catalogs

カタログ・リストを表示します。

Datasets

データセット・リストを表示します。データセットとGDGを追加、編集、削除できます。

Locks

OpenFrameで設定されたロック・リストを表示します。

Logs

OpenFrameのシステム・ログを表示します。

Console

JCL、COBOLの実行時に発生するメッセージの出力、履歴の表示、応答の送信などを行います。

Command

Linuxシェル・コマンドまたはOpenFrameツール・コマンドを使用できます。

2. Volumes

ナビゲーション領域[Volumes]メニューを選択すると、OpenFrame Baseに設定されているすべてのボリューム情報を検索することができます。

Volumes画面で条件を入力して[検索]ボタンをクリックすると、検索されたボリューム情報が表示されます。[更新]ボタンをクリックすると、最新情報に更新されます。

figure cm volumes
[Base] - Volumes
  • 検索条件

    wildcard(*)を使用して、ボリュームの検索条件を入力します。(例: DEF*、33*)

    項目 説明

    ボリュームシリアル

    検索するボリューム・シリアル名を入力します。

    デバイスタイプ

    検索するボリューム・シリアルのユニット・デバイス・タイプ(3380、3390、3390A、3480など)を入力します。

  • 検索結果

    以下は、検索結果の各項目の説明です。

    項目 説明

    ボリュームシリアル

    ボリューム・シリアル名です。

    ボリューム・シリアルをクリックすると、Volume Details画面が表示されます。画面の詳細については、Volume Detailsを参照してください。

    非VSAMの使用状況

    非VSAMデータセットが使用している容量の割合です。(単位: %)

    非VSAMの合計

    非VSAMデータセットに割り当てられたディスク容量です。

    (単位: GB、100GB未満の場合はMBに変換)

    VSAMの使用状況

    VSAMデータセットが使用している容量の割合です。(単位: %)

    VSAMの合計

    VSAMデータセットに割り当てられたディスク容量です。

    (単位: GB、100GB未満の場合はMBに変換)

    デバイスタイプ

    ボリューム・シリアルのユニット・デバイス・タイプ(3380、3390、3390A、3480など)です。

    パス

    ボリューム・シリアルのUNIXのパスです。

2.1. Volume Details

Volumes画面のボリューム・リストから特定のボリュームを選択すると、Volume Details画面が表示されます。

Volume Details画面では、ボリュームの詳細とボリュームに属するデータセット・リストが表示されます。特定のデータセット名を選択すると、そのデータセットの詳細を確認することができます。ページ名の左にある[<]アイコンをクリックすると、前の画面に戻ります。

figure cm volumes detail
[Base] - Volumes - Volume Details
  • ボリューム情報

    以下は、各項目の説明です。

    項目 説明

    Angularチャート

    ボリュームの使用状況を半円ドーナツチャートで表示します。

    ボリュームシリアル

    ボリューム・シリアル名です。

    デバイスタイプ

    ボリューム・シリアルのユニット・デバイス・タイプ(3380、3390、3390A、3480など)が表示されます。

    デバイス属性

    ボリューム・シリアルの属性(PRIVATE、PUBLIC、STORAGE)とマウント属性(PERMANENT、REMOVABLE)を表示します。

    スペース制限

    ボリュームと表領域で使用できるデータセットの最大サイズを表示します。

    ボリュームパス

    ボリューム・シリアルのUNIXパスを表示します。

    使用済み

    ボリューム内の非VSAMデータセットとVSAMデータセットが使用しているディスク容量を表示します。

    (単位:GB、100GB未満の場合はMBに変換)

    使用可能

    ボリュームに割り当てられたディスク容量のうち、非VSAMデータセットとVSAMデータセットが使用できる容量を表示します。

    (単位: GB、100GB未満の場合はMBに変換)

    合計

    ボリューム内の非VSAMデータセットとVSAMデータセットに割り当てられたディスク容量を表示します。

    (単位:GB、100GB未満の場合はMBに変換)

    使用状況

    非VSAMデータセットとVSAMデータセットが使用している容量の割合を表示します。(単位: %)

  • Datasets

    以下は、各項目の説明です。

    項目 説明

    データセット名

    データセット名です。

    データセット名をクリックすると、Dataset Details画面が表示されます。詳細については、Dataset Detailsを参照してください。

    編成

    データセットの編成です。

    • PS(Physical Sequential) : 物理順次

    • IS(Indexed Sequential) : 索引順次

    • PO(Partitioned) : 区分

    • DA(Direct) : 直接

    レコード形式

    レコード形式(RECFM)です。

    ブロック単位のI/Oをサポートする場合はFB、VBを、スパン・レコードの場合はVS、VBSを使用します。

    • F : 固定長

    • FB : 固定長ブロック

    • V : 可変長

    • VB : 可変長ブロック

    • L : 行順次

    • LB : 行順次ブロック

    • U : 不定長

    レコード長

    LRECLは、データセット・レコードの長さです。

    可変長または非定義長レコードの場合は、レコードの最大長を示します。

  • ボタン

    以下は、各ボタンの説明です。

    ボタン 説明

    [作成]

    データセットの作成 - [データセットの作成]タブでデータセットを追加することができます。詳細については、データセットの作成を参照してください。

    [表示/編集]

    データセット・リストから選択したデータセットの詳細を確認および変更することができます。詳細については、データセットの編集を参照してください。

    [削除]

    データセット・リストから選択したデータセットを個別または一括で削除します。詳細については、データセットの削除を参照してください。

    [コピー]

    データセット・リストから選択したデータセットをコピーします。詳細については、データセットの管理を参照してください。

    [ロード]

    データセット・リストから選択したデータセットをOpenFrameで指定した一時ディレクトリにUNIXファイルとしてロードします。詳細については、データセットの管理を参照してください。

    [タッチ]

    データセット・リストから選択したデータセットの最終アクセス日を更新します。詳細については、データセットの管理を参照してください。

    [保存]

    データセット・リストから選択したデータセットを保存します。詳細については、データセットの管理を参照してください。

    [移動]

    データセット・リストから選択したデータセットを移動または名前を変更することができます。詳細については、データセットの管理を参照してください。

3. Catalogs

ナビゲーション領域[Catalogs]メニューを選択すると、カタログ・リストが表示されます。

Catalogs画面で検索条件を入力して[検索]ボタンををクリックすると、検索されたカタログ・リストが表示されます。[更新]ボタンをクリックすると、最新情報に更新されます。

figure cm catalogs
[Base] - Catalogs
  • 検索条件

    検索するカタログの条件を入力します。

    項目 説明

    カタログ名

    検索するカタログ名を入力します。

    ボリュームシリアル

    検索するボリューム・シリアル名を入力します。

  • 検索結果

    以下は、検索結果の各項目の説明です。

    項目 説明

    カタログ名

    カタログ名です。

    リストから特定の名前をクリックすると、Datasets画面が表示されます。詳細については、Datasetsを参照してください。

    タイプ

    カタログ・タイプです。

    • MASCAT : マスター・カタログ

    • UCAT : ユーザー・カタログ

    ボリュームシリアル

    ボリューム・シリアル名です。

    リストから特定のボリューム名をクリックすると、Volume Details画面が表示されます。詳細については、Volume Detailsを参照してください。

    マスターカタログ名

    マスター・カタログ名です。

    リストから特定のマスター・カタログ名をクリックすると、Datasets画面が表示されます。詳細については、Datasetsを参照してください。

4. Datasets

ナビゲーション領域[Datasets]メニューを選択すると、ボリュームとカタログのデータセット・リストが表示され、データセットとGDGを追加することができます。最初の画面では、カタログのデータセット・リストが表示されます。[更新]ボタンをクリックすると、最新情報に更新されます。

「カタログ名」項目のコンボボックスから「Catalogs」または「Volumes」を選択し、検索条件を入力して[検索]ボタンをクリックすると、検索されたデータセット・リストが表示されます。オプションを変更すると、検索フィールドが初期化され、条件に該当するデータセット・リストが表示されます。

リストの上にある機能ボタンを使用して、データセットを管理することができます。ボタンは、選択したデータセット・タイプに応じて有効または無効になります。

figure cm datasets
[Base] - Datasets
  • 検索条件

    検索するデータセットの条件を入力します。

    項目 説明

    カタログ名 / ボリュームシリアル

    検索するカタログ名またはボリューム名を入力します。

    • カタログ名 : デフォルトとしてAutoが設定されます。Autoを設定すると、データセット名に応じてエイリアスを適用する必要がある場合は、エイリアスに該当するカタログ名が検索され、そうでない場合は、マスター・カタログが検索されます。

    • ボリュームシリアル : 指定しない場合は、openframe_base.conf設定ファイルのdsサブジェクトのDATASET_DEFAULTセクションのDEFAULT_VOLSERキーの値がデフォルト値として使用されます。

    データセット名

    検索するデータセット名を入力します。

    「XXX*」と入力した場合は、「XXX」で始まるデータセット名をあいまい検索で表示します。(ワイルドカード検索)

    openframe_base.conf設定ファイルの詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

  • 検索結果

    コンボボックスから選択した値(CatalogsまたはVolumes)に応じて、データセット・リストが表示されます。

    • カタログ・リストの各項目

      項目 説明

      データセット名

      データセット名です。

      リストからデータセット名をクリックすると、Datasets Details画面が表示されます。詳細については、Dataset Detailsを参照してください。

      タイプ

      データセット・タイプです。

      • NONVSAM(SDS)

      • NONVSAM(PDS)

      • NONVSAM(GDS)

      • CLUSTER(KSDS)

      • CLUSTER(ESDS)

      • CLUSTER(RRDS)

      • UCAT(KSDS)

      • AIX(KSDS)

      • ALIAS

      • PATH

      • GDG

      ボリューム

      データセットが実際に保存されたボリューム・シリアルです。

      リストからボリューム・シリアルを選択すると、Volume Details画面が表示されます。詳細については、Volume Detailsを参照してください。

    • ボリューム・リストの各項目

      項目 説明

      データセット名

      データセット名です。

      リストからデータセット名をクリックすると、Datasets Details画面が表示されます。詳細については、Dataset Detailsを参照してください。

      編成

      データセット編成(DSORG)です。

      • PO(Partitioned):区分編成

      • PS(Physical Sequential):物理順次編成

      • IS(Indexed Sequential):索引順次編成

      • DA(Direct Access):直接編成

      レコード形式

      データセットのRECFM(レコード形式)です。

      • F : 固定長

      • FB : 固定長ブロック

      • V : 可変長

      • VB : 可変長ブロック

      • L : 行順次

      • LB : 行順次ブロック

      レコード長

      データセット・レコードの最大長です。

  • ボタン

    以下は、各ボタンの説明です。

    ボタン 説明

    [作成]

    データセットの作成 - [データセットの作成]タブでデータセットを追加できます。詳細については、データセットの作成を参照してください。(非VSAM、GDG、VSAM)

    [表示/編集]

    データセットを列単位で表示または変更します。詳細については、データセットの編集を参照してください。(非VSAM、VSAM)

    [削除]

    データセット・リストから選択したデータセットを個別または一括で削除します。詳細については、データセットの削除を参照してください。

    [コピー]

    データセット・リストから選択したデータセットをコピーします。詳細については、データセットの管理を参照してください。(非VSAM)

    [ロード]

    データセット・リストから選択したデータセットをOpenFrameで指定した一時ディレクトリにUNIXファイルとしてロードします。詳細については、データセットの管理を参照してください。(非VSAM)

    [タッチ]

    データセット・リストから選択したデータセットの最終アクセス日を更新します。詳細については、データセットの管理を参照してください。(非VSAM)

    [保存]

    データセット・リストから選択したデータセットを保存します。詳細については、データセットの管理を参照してください。(非VSAM)

    [移動]

    データセット・リストから選択したデータセットを移動するか、名前を変更します。詳細については、データセットの管理を参照してください。(非VSAM)

    [REPRO]

    データセット・リストから選択したデータセットの内容をコピーします。詳細については、データセットの管理を参照してください。(VSAM)

    [BLDインデックス]

    データセット・リストから選択したデータセットの代替索引を構成します。詳細については、データセットの管理を参照してください。(VSAM)

4.1. Dataset Details

Datasets画面から特定のデータセットをクリックすると、Dataset Details画面が表示されます。ページ名の左にある[<]ボタンをクリックすると、前の画面に戻ります。

figure cm dataset detail
[Base] - Dataset Details

Dataset Details画面は、次の領域で構成されます。

4.1.1. データセット情報

データセット・タイプ(NONVSAM、VSAM、PATH、GDG、ALIAS)に応じて表示される画面と項目が異なります。

次は、各データセット・タイプの画面です。

figure cm datasets nonvsam
[Base] - Dataset Details(NONVSAM)
figure cm datasets vsam
[Base] - Dataset Details(VSAM(CLUSTER | UCAT | AIX ))
figure cm datasets path
[Base] - Dataset Details(PATH)
figure cm datasets gdg
[Base] - Dataset Details(GDG)
figure cm datasets alias
[Base] - Dataset Details(ALIAS)

以下は、各項目の説明です。

項目 説明

データセット名
/ エントリ名

データセット/エントリの名前です。

データセットタイプ
/ エントリタイプ

データセット/エントリのタイプです。

  • NONVSAM

  • UCAT

  • CLUSTER

  • AIX

  • ALIAS

  • PATH

  • GDG

カタログ

データセットが登録されているカタログ名です。

「Search in」のオプションとして「Catalogs」を選択して検索した後、データセットの詳細にアクセスする場合にのみ表示されます。マスター・カタログの場合、実際のカタログ名は括弧で囲まれます。

管理クラス

データセットの作成時に使用した管理クラスです。

作成日

データセットの作成日が「yyyy/MM/DD」形式で表示されます。

データセットオーナー

データセット・ファイルの所有者です。

有効期限

データセットの有効期限が「yyyy/MM/DD」形式で表示されます。

ストレージクラス

データセットの作成時に使用したストレージ・クラスです。

ボリュームシリアル

データセットの作成時に指定したボリューム・シリアル名です。

デバイスタイプ

データセットのデバイス・タイプです。

データクラス

データセットの作成時に使用したデータ・クラスです。

編成

データセットのDSORGです。

レコード形式

データセットのRECFM(レコード・フォーマット)です。

キーの長さ

データセット・キーの長さです。

レコード長

データセットの最大長です。

キーの位置

データセット・キーの開始位置です。

ブロックサイズ

データセット・ブロックの最大サイズです。(単位: バイト)

AVGレコード長

データセット・レコードの平均長です。

「データセットタイプ」がUCAT、CLUSTER、AIXの場合にのみ検索されます。

最大レコード長

データセット・レコードの最大長です。

「データセットタイプ」がUCAT、CLUSTER、AIXの場合にのみ検索されます。

AIXレコードキーの位置

AIXレコードキーの位置です。

「データセットタイプ」がUCAT、CLUSTER、AIXの場合にのみ検索されます。

現在の割り当て状況

プライマリスペース

データセットに割り当てられた初期スペースです。

(単位: KB、MB、GB、TB、PBのいずれかで表示)

エクステント数

データセットの割り当てに指定されたエクステントの数です。

「データセットタイプ」がUCAT、CLUSTER、AIXの場合、「N.A」で出力されます。

セカンダリスペース

初期割り当て後、データセットに追加で割り当てられたスペースです。

(単位: KB、MB、GB、TB、PBのいずれかで表示)

データセットサイズ

データセット・サイズです。(単位: バイト)

データセット数

データセットの数です。

「データセットタイプ」がUCAT、CLUSTER、AIXの場合にのみ検索されます。

最終アクセス日

最終アクセス日

データセットに最後にアクセスまたは変更した日付です。

最終アクセス時間

データセットに最後にアクセスまたは変更した時刻です。

属性

GDGの制限

GDGに含められるGDGメンバーの最大数が表示されます。

「データセットタイプ」がGDGの場合にのみ表示されます。

EMPTY

GDGの最大値を超えた場合、カタログのGDGエントリからGDSの関連付けられた情報を削除することを指定します。

「データセットタイプ」がGDGの場合にのみ表示されます。

SCRATCH

EMPTY/NOEMPTYオプションによってカタログのGDGエントリから関連付けられた情報が削除されたGDSを削除するかどうかを指定します。

「データセットタイプ」がGDGの場合にのみ表示されます。

4.1.2. 関連付け

figure cm datasets assoc
[Base] - Dataset Details - 関連付け

以下は、各項目の説明です。

項目 説明

データセット名

関連付けられたデータセット名です。

タイプ

関連付けられたデータセット・タイプです。

  • GDG

  • DATA

  • INDEX

  • UCAT

  • NONVSAM

  • CLUSTER

4.1.3. メンバー

OpenFrameでは、データセットの「編成」が「PO」の場合、そのデータセットはフォルダー形式で作成されます。POデータセット・フォルダー内に存在するファイルをメンバーといい、ユーザーは、PO(区分)データセットのメンバーとしてファイルを追加することができます。

figure cm datasets member
[Base] - Dataset Details - メンバー
  • 検索条件

    「メンバー」の検索ボックスに検索ワードを入力すると、該当のメンバー・データセットが表示されます。like(prefix)検索が使用されるため、ワイルドカード(*)を使用すると検索できない場合があります。

  • 検索結果

    以下は、検索結果の各項目の説明です。

    項目 説明

    メンバー名

    POデータセットに含まれているファイル名です。

    オーナー

    ファイルの所有者です。

    サイズ(バイト)

    ファイルのサイズです。(平均サイズ、最大サイズ)

    最終アクセス日時

    ファイルに最後にアクセスした日付と時刻です。

  • ボタン

    以下は、各ボタンの説明です。

    • [削除]

      表示されるダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックすると、データセットが削除されます。

      figure cm datasets member delete
      [Base] - Dataset Details - メンバー - 削除
    • [コピー]

      次のダイアログボックスでターゲットPDS名を入力して[OK]ボタンをクリックすると、データセットがターゲットPDSにコピーされます。

      figure cm datasets member copy
      [Base] - Dataset Details - メンバー - コピー

      メンバーを一括削除するには、openframe_base.conf設定ファイルのdsサブジェクトのDATASET_DEFAULTセクションのUSE_PDSE_SHARINGキーの値がYESに設定されている必要があります。USE_PDSE_SHARINGキーの値がNOに設定されているか、設定がコメント化されていると、ロックが設定され一括に削除できない場合があるため、注意が必要です。openframe_base.conf設定ファイルの詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

  • メンバー・ビュー

    一般的なPDSのメンバー・データセットをクリックした場合は、ダイアログボックスが表示されます。JCL関連のPDSの場合は、JCLページに移動して確認できます。

    • 一般的なPDSのメンバー・データセットをクリックした場合

      figure cm datasets member normal
      [Base] - Dataset Details - メンバー - 一般メンバー
    • JCL関連のPDSメンバー・データセットをクリックした場合

      figure cm datasets member jcl
      [Base] - Dataset Details - メンバー - JCLメンバー

4.2. データセットの作成

Datasets画面のデータセット・リストの上部にある[作成]ボタンをクリックすると、データセットの作成画面が表示されます。データセットのタイプに応じて[データセットの作成][GDGの作成][VSAMの作成]タブを選択してデータセットを追加します。

4.2.1. [データセットの作成]タブ

[データセットの作成]タブを選択すると、一般的なデータセットを作成することができます。各項目を入力して[作成]ボタンをクリックします。

figure cm datasets create dataset
[Base] - データセットの作成 - [データセットの作成]タブ

以下は、各項目の説明です。

項目 説明

データセット名

データセット名(DSN)です。(必須項目)

次の規則に従ってデータセット名を指定します。

  • 名前セグメントごとに最大8文字を使用できます。

  • セグメントの最初の文字は、大文字のアルファベット(A-Z)または特殊文字(@,#,$)のいずれかを使用します。

  • セグメントの先頭文字以外の7文字は、大文字のアルファベット(A-Z)、数字(0-9)、特殊文字(@,#,$)またはハイフン(-)のいずれかを使用できます。(OpenFrameでは、小文字のアルファベット(a-z)も使用できます)

  • 名前セグメントを区切るときは、ピリオド(.)を使用します。

  • データセット全体の名前は、名前セグメントとピリオド(.)を含めて44文字を使用できます。

メンバー

データセット・メンバー名です。既存のPOデータセットにメンバーを作成する場合にのみ設定できます。そのときは、「データセット名」項目に既存のPOデータセット名を設定します。(デフォルト値: None)

次の規則に従ってメンバー名を指定します。

  • 最大8文字で指定できます。

  • セグメントの最初の文字は、大文字のアルファベット(A-Z)または特殊文字(@,#,$)のいずれかを使用します。

  • セグメントの先頭文字以外の7文字は、大文字のアルファベット(A-Z)、数字(0-9)、特殊文字(@,#,$)のいずれかを使用できます。(OpenFrameでは、小文字のアルファベット(a-z)も使用できます)

ボリュームシリアル

データセットのボリューム・シリアル名を指定します。

デフォルト値は「Default Volume」ですが、openframe_base.conf設定ファイルのdsサブジェクトのDATASET_DEFAULTセクションのDEFAULT_VOLSERキーに指定された値に従います。

カタログ名

データセットのカタログ名を指定します。

  • Auto : データセット名に従ってエイリアスを適用する場合は、エイリアスに該当するカタログが検索され、そうでない場合はマスター・カタログが検索されます。(デフォルト値)

  • No Catalog : カタログに登録しません。

レコード形式

データセットのレコード・フォーマットです。

  • FB : 固定長ブロック (デフォルト値)

  • L : 行順次

  • VB : 可変長ブロック

編成

データセットの編成を指定します。

  • PO(Partitioned)

  • PS(Physical Sequential) (デフォルト値)

  • IS(Indexed Sequential)

  • DA(Direct Access)

キー

データセット・キーの長さを指定します。

  • Length (デフォルト値: 0、範囲: 0~255)

  • Position (デフォルト値: 0、範囲: 0~32760)

ISAMデータセットの場合は(「編成」項目を「IS」に選択した場合)、必ず入力してください。ISでない場合、「Length」「Position」項目は無効になります。

レコード長

データセット・レコードの最大長を指定します。値を指定しないか、0を指定した場合は、デフォルト値が適用されます。(デフォルト値: 80、範囲: 0~32760)

ブロックサイズ

データセット・ブロック・サイズを指定します。値を指定しないか、0を指定した場合は、デフォルト値が適用されます。(デフォルト値: 4096、範囲: 0~2097152、単位: バイト)

ユニット

データセット・ユニットを指定します。(デフォルト値: None)

容量

データセットのディスク容量を指定します。(単位: KB)

  • 0~65535 (デフォルト値: 0)

  • TRACKS

  • CYLINDERS

プライマリスペース(KB)

データセットに割り当てられる初期スペースを設定します。(範囲: 0 ~ 65535、単位: KB)

セカンダリスペース(KB)

データセットに追加で割り当てられるスペースを設定します。(デフォルト値: 0、範囲: 0 ~ 65535、単位: KB)

有効期限

データセットの有効期限を設定します。指定しない場合は、デフォルトの「None」が設定されます。

データクラス

SMSデータ・クラスを設定します。

openframe_base.conf設定ファイルのsmsサブジェクトのDATACLASセクションに定義されているクラスを設定できます。

管理クラス

SMS管理クラスを設定します。

openframe_base.conf設定ファイルのsmsサブジェクトのMGMTCLASセクションに定義されているクラスを設定できます。

ストレージクラス

SMSストレージ・クラスを設定します。

openframe_base.conff設定ファイルのsmsサブジェクトのSTORCLASセクションに定義されているクラスを設定できます。

  1. 必須項目は「データセット名」のみであり、他の項目を設定しない場合は、OpenFrameで設定されたデフォルト値が使用されます。

  2. openframe_base.conf設定ファイルの詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

4.2.2. [GDGの作成]タブ

[GDGの作成]タブを選択すると、GDGデータセットを作成することができます。各項目を入力して[作成]ボタンをクリックします。

figure cm datasets create gdg
[Base] - データセットの作成 - [GDGの作成]タブ

以下は、各項目の説明です。

項目 説明

データセット名

作成するGDGデータセット名を指定します。(必須項目)

GDGデータセット名を指定する際の規則については、[データセットの作成]タブを参照してください。

カタログ名

GDGデータセットが作成されるカタログを指定します。

デフォルトとして、マスター・カタログに指定されます。

作成の制限

1~255の範囲で指定します。(デフォルト値: 255)

有効期限

GDGデータセットの有効期限を指定します。指定しない場合は、デフォルトの「None」が設定されます。

EMPTY

GDGの最大値を超えた場合、カタログのGDGエントリからGDSの関連付けられた情報を削除することを指定します。

次のいずれかを指定します。

  • EMPTY

  • NOEMPTY (デフォルト値)

スクラッチ

EMPTY/NOEMPTYオプションによってカタログのGDGエントリから関連付けられた情報が削除されたGDSを削除するかどうかを指定します。

次のいずれかを指定します。

  • SCRATCH

  • NOSCRATCH (デフォルト値)

[参考] openframe_base.conf設定ファイルのdsサブジェクトのDATASET_DEFAULTセクションのGDG_SCRATCH_DEFAULTキーに指定された値がデフォルト値として設定されます。openframe_base.conf設定ファイルの詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

各項目の詳細については、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』の「gdgcreate」を参照してください。

4.2.3. [VSAMの作成]タブ

[VSAMの作成]タブを選択すると、VSAMデータセットを作成することができます。

USER CATALOG、ALIAS、CLUSTER、ALTERNATE INDEX、PATHオプションからいずれかを選択した後、各項目を入力して[JCLを作成]ボタンをクリックすると、JCLビューにVSAMを作成するためのJCL文が生成され、[作成]ボタンが有効になります。[作成]ボタンクをリックすると、ジョブがサブミットされ、データセットが作成されます。詳細については、OpenFrame Batch『ユーティリティリファレンスガイド』の「IDCAMS」を参照してください。

  • USER CATALOG

    figure cm create vsam ucat
    [Base] - データセットの作成 - [VSAMの作成]タブ(USER CATALOG)

    以下は、各項目の説明です。

    項目 説明

    データセット名

    データセットのユーザー・カタログ名を指定します。(必須項目)

    ボリュームシリアル

    ユーザー・カタログが保存されるボリュームを指定します。

    容量

    次のいずれかを指定します。

    • None (デフォルト値)

    • CYLINDERS

    • KILOBYTES

    • MEGABYTES

    • RECORDS

    • TRACKS

    プライマリスペース

    ユーザー・カタログの作成時にデータセットに割り当てられる初期容量を設定します。(デフォルト値: 1024)

    セカンダリスペース

    初期割り当て後、データセットに追加で割り当てられる容量を設定します。(デフォルト値: 1024)

  • ALIAS

    figure cm create vsam alias
    [Base] - データセットの作成 - [VSAMの作成]タブ (ALIAS)

    以下は、各項目の説明です。

    項目 説明

    データセット名

    データセット・エイリアス名を指定します。(必須項目)

    関連名

    エイリアスが指す実際のエントリ名を指定します。(必須項目)

    関連カタログ名

    エントリに指定されたカタログを指定します。デフォルトでは、マスター・カタログとして処理されます。

  • CLUSTER

    figure cm create vsam clu
    [Base] - データセットの作成 - [VSAMの作成]タブ(CLUSTER)

    以下は、各項目の説明です。

    項目 説明

    データセット名

    クラスター名を指定します。(必須項目)

    編成

    データセットの編成を指定します。(必須項目)

    次のいずれかを選択します。

    • KSDS

    • ESDS

    • RRDS

    キー

    索引付きVSAMデータセット内のレコードのキーの位置と長さを指定します。

    • Length (デフォルト値: 0、範囲: 0~255)

    • Position (デフォルト値: 0、範囲: 0~32760)

    「編成」項目がKSDSの場合にのみ適用され、この値は必須になります。

    レコード長

    データセット・レコードの平均長と最大長を指定します。(必須項目)

    • Average (範囲: 0 ~ 32760)

    • Max (範囲: 0 ~ 32760)

    ボリュームシリアル

    データセットが保存されるボリューム・シリアルを指定します。

    (デフォルト値: openframe_base.conf設定ファイルのdsサブジェクトのDATASET_DEFAULTセクションのDEFAULT_VOLSERキーの値)

    カタログ名

    クラスターが登録されるカタログ名を指定します。

    (デフォルト値: openframe_base.conf設定ファイルのdsサブジェクトのICF_CATALOGセクションのMASCAT_NAMEキーの値)

    容量

    次のいずれかを指定します。

    • None (デフォルト値)

    • CYLINDERS

    • TRACKS

    プライマリスペース

    クラスターの作成時にデータセットに割り当てられる初期容量を設定します。(デフォルト値: 1024)

    セカンダリスペース

    初期割り当て後、データセットに追加で割り当てられる容量を設定します。(デフォルト値: 1024、範囲: 0~65535)

    openframe_base.conf設定ファイルの詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

  • ALTERNATE INDEX

    figure cm create vsam aix
    [Base] - データセットの作成 - [VSAMの作成]タブ(ALTERNATE INDEX)

    以下は、各項目の説明です。

    項目 説明

    データセット名

    AIXデータセット名を指定します。(必須項目)

    関連名

    AIXに関連付けられた基本クラスター・データセット名を指定します。(必須項目)

    キー

    索引付きVSAMデータセット内のレコードのキーの位置と長さを指定します。

    • Length (範囲: 0 ~ 255)

    • Position (範囲: 0 ~ 32760)

    レコード長

    データセット・レコードの平均長と最大長を指定します。(必須項目)

    • Average (デフォルト値: 4086、範囲: 0 ~ 32760)

    • Max (デフォルト値: 32600、範囲: 0 ~ 32760)

    ボリュームシリアル

    データセットが保存されるボリューム・シリアルを指定します。

    (デフォルト値: openframe_base.conf設定ファイルのdsサブジェクトのDATASET_DEFAULTセクションのDEFAULT_VOLSERキーの値)

    カタログ名

    AIXデータセットが登録されるカタログ名を指定します。

    (デフォルト値: openframe_base.conf設定ファイルのdsサブジェクトのICF_CATALOGセクションのMASCAT_NAMEキーの値)

    容量

    次のいずれかを指定します。

    • None (デフォルト値)

    • CYLINDERS

    • TRACKS

    プライマリスペース

    AIXデータセットの作成時にデータセットに割り当てられる初期容量を設定します。(デフォルト値: 1024、範囲: 0~65535)

    セカンダリスペース

    初期割り当て後、データセットに追加で割り当てられる容量を設定します。(デフォルト値: 1024)

    ユニークキー

    AIXのキー値がすべてのデータセット内で一意であるかどうかを指定します。

    次のいずれかを指定します。

    • UNIQUEKEY

    • NOUNIQUEKEY

    アップグレード

    AIXクラスターの基本クラスターが変更された場合はAIXクラスターの内容を同時に更新し、常にAIXクラスターの内容が基本クラスターに対して最新の代替索引を維持するようにするかどうかを指定します。

    次のいずれかを指定します。

    • UPGRADE

    • NOUPGRADE

    openframe_base.conf設定ファイルの詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

  • PATH

    figure cm create vsam path
    [Base] - データセットの作成 - [VSAMの作成]タブ(PATH)

    以下は、各項目の説明です。

    項目 説明

    データセット名

    パス名を指定します。(必須項目)

    パスエントリ

    パスがAIXと基本クラスターのペアで構成される場合は、AIXデータセット名を指定します。(必須項目)

    更新

    パスを介して基本クラスター・データセットを変更した場合、基本クラスターの更新セットを自動的に変更するかどうかを指定します。

    次のいずれかを指定します。

    • UPDATE (デフォルト値)

    • NOUPDATE

    カタログ名

    パスが登録されるカタログ名を指定します。

4.3. データセットの編集

Datasets画面のデータセット・リストから特定のデータセットを選択して[表示/編集]ボタンをクリックすると、コピーブックの選択ダイアログボックスが表示されます。その画面でコピーブックを選択すると、Dataset View/Edit画面でデータセットを列単位で表示および編集することができます。

figure cm view init
[Base] - Datasets - View/Edit

データセットを表示および編集するには、openframe_base.conf設定ファイルのofsysサブジェクトの設定および関連ディレクトリを作成する必要があります。詳細については、『OpenFrame 環境設定ガイド』を参照してください。

コピーブックの選択画面でコピーブックを選択します。「コピーブックのディレクトリ」「コピーブック」項目を選択すると、「コピーブック形式」項目が有効になります。各項目を選択したら、[選択]ボタンをクリックします。

コピーブックを選択せずに[選択]ボタンをクリックすると、エンジンはレコード長に合わせてテーブルを作成し、Dataset View/Edit画面の[テーブルビュー]タブに移動します。

figure cm view cpy dialog
[Base] - Datasets - View/Edit - コピーブックの選択

以下は、各項目の説明です。

項目 説明

コピーブック形式

コピーブック・フォーマットを指定します。

  • Fixed :8~72列をコピーブックのソースとして処理します。

  • Variable : 8~251列をコピーブックのソースとして処理します。

  • Free : 1~251列をコピーブックのソースとして処理します。

コピーブックのディレクトリ

コピーブックのディレクトリを選択します。デフォルトのディレクトリは、openframe_base.conf設定ファイルのofsysサブジェクトでWEBDE_CPY_LIBセクションのCOPYBOOKキーに指定されています。詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

コピーブック

選択したディレクトリにあるコピーブックを指定します。

[コピーブックのディレクトリ]からディレクトリを、[コピーブック]からコピーブックを選択して、[選択]ボタンをクリックします。選択したコピーブックがマルチ・レイアウトの場合は、レイアウトを選択するためのコピーブック・レイアウトポップアップ・ウィンドウが表示されます。

画面左側に01 LEVEL FIELD LISTが表示され、右側には選択された01レベルに該当するコピーブックが表示されます。01 LEVEL FIELD LISTの最初のフィールドを選択すると、すべてのコピーブックが表示されます。

フィールドを選択してから[OK]ボタンをクリックすると、Dataset View/Edit画面が表示されます。この画面の[テーブルビュー][レコードビュー]タブから指定のレイアウトでデータを確認することができます。

figure cm view cpybook layout
[Base] - Datasets - View/Edit - コピーブック・レイアウトの選択

4.3.1. [テーブルビュー]タブ

Dataset View/Edit画面の[テーブルビュー]タブでは、コピーブックのレイアウトでデータセットの詳細が表示されます。

レコードに印刷できない文字が含まれているか、変換に失敗した場合は、赤色の16進数で表示されます。表示されたデータの項目を変更する場合は、その項目をダブルクリックすると、該当する項目のウィジェットが編集可能なテキスト・フィールドに変わります。データを変更してEnterキーを押すと、[保存]ボタンが有効になります。

figure cm view table view
[Base] - Dataset View/Edit - [テーブルビュー]タブ

VBデータの場合、ページネーション機能が以下のように変更されます。

image

[保存]ボタンをクリックすると、変更を保存するかどうかを確認するダイアログボックスが表示されます。[保存]ボタンをクリックすると、変更されたデータの内容がエンジンに適用されます。変更前のデータに戻すときは、[変更を破棄]ボタンをクリックします。

figure cm datasets save popup
[Base] - Dataset View/Edit - 保存

4.3.2. [レコードビュー]タブ

Dataset View/Edit画面の[レコードビュー]タブを選択するか、[テーブルビュー]タブのリストから「Rec No」項目をクリックすると、[レコードビュー]タブに切り替わります。

レコード番号項目の[<]または[>]アイコンを押すと、前のレコードまたは次のレコードを確認することができます。また、数値を入力して[検索]ボタンをクリックすると、該当するレコードに移動します。

figure cm view record view
[Base] - Dataset View/Edit - [レコードビュー]タブ

表示されたデータの変更する項目をダブルクリックすると、その項目のウィジェットが編集可能なテキスト・フィールドに変わります。データを変更してEnterキーを押すと、[保存]ボタンが有効になります。

[保存]ボタンをクリックすると、変更を保存するかどうかを確認するダイアログボックス([Base] - Dataset View/Edit - 保存)が表示されます。[保存]タンをクリックすると、変更されたデータがエンジンに適用されます。変更前のデータに戻すときは、[変更の破棄]ボタンをクリックします。

4.4. データセットの削除

Datasets画面のデータセット・リストからデータセットを選択して[削除]ボタンをクリックすると、以下のダイアログボックスが表示されます。[OK]ボタンをクリックすると、データセットが削除され、結果メッセージを表示します。

figure cm datasets delete
[Base] - Datasets - データセットの削除
  • データセットの一括削除

    Datasets画面のデータセット・リストから複数のデータセットを選択して[削除]ボタンをクリックすると、データセットを一括削除できます。

    figure cm dataset multi delete
    [Base] - Datasets - 削除
    • NONVSAM(PDS)、NONVSAM(SDS)、GDGデータセット

      データセット・リストから削除するデータセットのチェックボックスにチェックを入れて[削除]ボタンをクリックすると、次のようなダイアログボックスが表示されます。[OK]ボタンをクリックすると、データセットが削除されます。

      NONVSAM(PDS)のDataset Details画面で、PDSメンバー・リストを確認または削除することができます。

      figure cm datasets multi delete dialog
      [Base] - Datasets - NONVSAMとGDGデータセットの削除
    • VSAMデータセット

      VSAMデータセットの場合は、複数のVSAMデータセットを一括削除しようとすると、次のような警告メッセージが表示されます。

      figure cm dataset multi delete vsam
      [Base] - Datasets - VSAMデータセットの一括削除の警告メッセージ

      削除するVSAMデータセットを1つだけ選択して[削除]ボタンをクリックすると、次のような画面が表示されます。

      figure cm dataset delete vsam
      [Base] - Datasets - VSAMデータセットの削除

      各項目を入力して[JCLを作成]ボタンをクリックすると、JCLビューにVSAMを削除するためのJCL文が生成され、[サブミット]ボタンが有効になります。[サブミット]ボタンをクリックすると、ジョブがサブミットされ、そのデータセットがIDCAMSツールによって削除されます。

      詳細については、OpenFrame Batch『ユーティリティリファレンスガイド』の「IDCAMS」を参照してください。

4.5. データセットの管理

Datasets画面のデータセット・リストの上にあるボタンを使用してデータセットを管理することができます。

figure cm dataset manage
[Base] - データセットの管理

以下は、各ボタンの説明です。

  • [コピー]ボタン

    データセットをコピーします。

    データセットを選択して[コピー]ボタンをクリックすると、次のダイアログボックスが表示されます。各項目を入力して[コピー]ボタンをクリックすると、データセットがコピーされ、結果メッセージが表示されます。

    image

  • [ロード][強制ロード]ボタン

    データセットをOpenFrameで指定した一時ディレクトリにUNIXファイルとしてロードします。データセットを選択して[ロード]ボタンをクリックすると、次のダイアログボックスが表示されます。

    「このデータセットを強制ロード」チェックボックスにチェックを入れて[OK]ボタンをクリックすると、同じデータセットがすでにロードされていても、それを上書きします。ロードが完了したら、編集ツールを使用してデータセットを編集することができます。

    image

  • [タッチ]ボタン

    データセットの最終アクセス日を変更します。データセットを選択して[タッチ]ボタンをクリックすると、次のダイアログボックスが表示されます。

    image

    カレンダーアイコンをクリックし、カレンダー形式で指定することもできます。日付を指定した後、[OK]ボタンをクリックすると、実行結果についてのメッセージが表示されます。今日以前の日付のみ指定できます。

  • [保存]ボタン

    一時ディレクトリにロードされたデータセットを元のデータセットに上書き保存します。[保存]ボタンをクリックすると、次のような結果メッセージが表示されます。

    image

    「UNIXファイルを削除」チェックボックスにチェックを入れて[OK]ボタンをクリックすると、データセットで更新した後、一時ディレクトリに格納されているUNIXファイルを削除します。また、「スペース埋め」チェックボックスにチェックを入れて[OK]ボタンをクリックすると、レコード・フォーマット(RECFM)が固定長(FB)のとき、ソースファイルの特定のレコード長が短い場合は、レコードの後ろを空白で埋めます。

  • [移動]ボタン

    データセットを移動(名前の変更)します。

    移動するデータセットを選択して[移動]ボタンをクリックすると、次のダイアログボックスが表示されます。移動が完了したら、実行結果についてのメッセージが表示されます。

    image

  • [REPRO]ボタン

    VSAMデータセットの内容をコピーします。

    [REPRO]ボタンをクリックすると、次の画面が表示されます。各項目を入力して[作成]ボタンをクリックすると、JCLビューにVSAMを作成するためのJCL文が生成され、[サブミット]ボタンが有効になります。[サブミット]ボタンをクリックすると、ジョブがサブミットされ、そのデータセットがコピーされます。

    image

    以下は、各項目の説明です。

    項目 説明

    インデータセット

    ソース・データセット名です。

    アウトデータセット

    ターゲット・データセット名を指定します。(必須項目)

    スキップ

    レコードをコピーする前にスキップするレコードの数を指定します。(デフォルト値: None)

    カウント

    コピーするレコードの数を指定します。(デフォルト値: No Limit)

    置き換え

    ターゲット・データセットのレコードを置き換えるかどうか指定します。

    • REPLACE

    • NOREPLACE (デフォルト値)

  • [BLDインデックス]ボタン

    既存のVSAMデータセットに対して代替索引を構成します。

    [BLDインデックス]ボタンをクリックすると、次の画面が表示されます。各項目を入力して[作成]ボタンをクリックすると、JCLビューにVSAMを作成するためのJCL文が生成され、[サブミット]ボタンが有効になります。[サブミット]ボタンをクリックすると、ジョブがサブミットされ、データセットに代替索引が構成されます。

    image

    以下は、各項目の説明です。

    項目 説明

    インデータセット

    レコードを抽出する基本クラスターを指定します。(必須項目)

    アウトデータセット

    代替索引を指定します。(必須項目)

    カタログ名

    指定されたデータセットを含むカタログを指定します。(デフォルト値: Auto)

5. Locks

ナビゲーション領域[Locks]メニューを選択すると、OpenFrame BatchまたはOSCシステムで設定されたロック・リストが表示されます。

Locks画面で検索条件を入力して[検索]ボタンをクリックすると、検索条件に該当するロック・リストが表示されます。AND条件により、すべての条件を満たすロック・リストが表示されます。[更新]ボタンをクリックすると、最新情報に更新されます。

figure cm locks main
[Base] - Locks
  • 検索条件

    以下は、検索条件の各項目の説明です。

    項目 説明

    プロセスID

    データセットにロックを設定しているプロセスIDを指定します。(完全一致検索)

    ジョブID

    データセットにロックを設定しているプロセスのジョブIDを指定します。ジョブIDは、最大8文字まで指定できます。(LIKE(プレフィックス)検索)

    ロック名

    データセット名を指定します。

  • 検索結果

    以下は、検索結果の各項目の説明です。

    項目 説明

    プロセスID

    データセットにロックを設定しているプロセスIDです。

    ノード名

    データセットにロックを設定しているプロセスのノード名です。

    ジョブID

    データセットにロックを設定しているプロセスのジョブIDです。

    ジョブIDは、OpenFrame BatchでJCLが実行されるときに割り当てられます。

    ジョブ名

    データセットにロックを設定しているプロセスのジョブ名です。

    ジョブ名は、ロックが設定され実行されているプロセス名が表示されるか、dstoolの実行時にツール名が表示されます。ツール名が表示される場合、ジョブIDは表示されません。

    タイプ

    ロックのタイプです。

    • Shared

    • Exclusive

    ロック名

    現在ロックが設定されているデータセット名です。

    ステータス

    ロックの状態です。

    • Owned

    • Wait

6. Logs

ナビゲーション領域[Logs]メニューを選択すると、OpenFrameのログがフォルダー形式で表示されます。

以下は、Logs画面を構成するタブの説明です。

タブ 説明

[ジョブログ]

状態が変更されたすべてのジョブを確認できます。

[サブミットログ]

ジョブのサブミットおよび実行後にサブミットの情報を確認できます。

[Tmax ulog]

Tmax上で動作するOpenFrame関連サーバーのログを確認できます。

[Tmax slog]

Tmaxのログを確認できます。

[OpenFrameログ]

OpenFrame関連のデータセットの作成と割り当ておよびセキュリティ(saf)に関するログを確認できます。

[コマンドログ]

OpenFrame関連ツール(dstool、osc cmd、tjesmgr、textrun)の使用時に保存されるログを確認できます。

figure cm logs main
[Base] - Logs

以下は、各項目の説明です。

  • 検索条件

    ログの検索条件を入力します。各タブの検索項目は同じです。(ワイルドカード(*)検索が使用されます。ただし、A*Cなどは検索できません)

    項目 説明

    ノード名

    ノード名で検索します。

    ファイル名

    ファイル名で検索します。

    日付

    ログファイルが更新された日付で検索します。

  • 検索結果

    以下は、検索結果の各項目の説明です。

    項目 説明

    ノード名

    ログファイルが作成されたノード名です。

    ファイル名

    ログファイル名です。

    ログファイル名をクリックすると、Log Details画面が表示されます。詳細については、Log Detailsを参照してください。

    最終更新日時

    ログファイルが作成および更新された日時です。

    ファイル長(バイト)

    ログファイルのサイズです。(単位: バイト)

    ダウンロード

    image([ダウンロード])アイコンをクリックすると、ログファイルをダウンロードできます。

    ブラウザーとOpenFrameエンジンのパフォーマンスを考慮して、50MB未満のログファイルのみをダウンロードできます。

6.1. Log Details

Logs画面のリストから「ファイル名」をクリックすると、Log Details画面が表示され、最新の100KBのログメッセージが表示されます。ページ名の左にある[<]アイコンをクリックすると、前のページに戻ります。追加で表示するログがある場合は、[さらにロード]ボタンが有効になります。このボタンをクリックすると、さらに100KBのログメッセージを表示します。追加で読み込むログがない場合は、このボタンは無効になります。

figure cm logs detail
[Base] - Logs - Log Details

ブラウザーとOpenFrameエンジンのパフォーマンスを考慮して、50MB未満のログファイルのみをダウンロードできます。

7. Console

ナビゲーション領域[Console]メニューを選択すると、Console画面が表示されます。Console画面は、[コンソール][履歴][返信]タブで構成されています。

7.1. [コンソール]タブ

Console画面で[コンソール]タブを選択すると、サーバーでJCLまたはCOBOLプログラムの実行時に発生するメッセージを検索し、サーバーに送信することができます。画面下部のテキスト入力欄にメッセージを入力してEnterキーまたは[送信]ボタンを押すと、メッセージが送信されます。送信されたメッセージは[コンソール]タブでのみ維持され、他のタブまたはページに移動すると削除されます。

OpenFrameでは、リアルタイムで現在のメッセージを履歴ファイルに保存しており、[履歴]タブからメッセージを検索することができます。詳細については、[履歴]タブを参照してください。

以下の画面は、サーバーのテスト・プログラム(実際の運用ではCOBOLアプリケーション)からメッセージを受信した例です。

figure cm console main
Base] - Console - [コンソール]タブ
  • 検索結果

    以下は、検索結果の各項目の説明です。

    項目 説明

    ソース

    メッセージを送信した方法です。

    ユーザー

    メッセージをを送信したユーザー情報です。

    ジョブID

    メッセージの送信元が「TCONMGR」の場合は、応答対象のジョブIDが表示されます。

    ジョブ名

    ジョブ名が表示されます。

    メッセージ

    プログラムに送受信したメッセージです。

    タイムスタンプ

    メッセージを送受信した日付です。

    CID

    コンソールIDです。

    PID

    プロセスIDです。(ソース項目が「MANAGER」の場合は、ハイフン(-)が表示されます)

7.2. [履歴]タブ

Console画面の[履歴]タブを選択すると、メッセージを検索するための検索条件項目が表示されます。各項目を入力して[検索]ボタンをクリックすると、コンソール・メッセージ・リストが表示されます。

figure cm console history
[Base] - Console - [履歴]タブ
  • 検索条件

    以下は、検索条件の各項目の説明です。

    項目 説明

    ソース

    メッセージを送信した方法を指定します。

    ユーザー

    プログラムを実行したユーザーを指定します。

    ジョブID

    ジョブIDを指定します。

    ジョブ名

    ジョブ名を指定します。

    PID

    プロセスIDを指定します。

    履歴ファイルの作成日時

    検索する履歴ファイルの作成日と指定した時間から24:00までにタイムスタンプされたメッセージを検索します。

  • 検索結果

    以下は、検索結果の各項目の説明です。

    項目 説明

    ソース

    メッセージを送信した方法です。

    • MANAGER : OpenFrame Managerを介してコンソールにメッセージを入力した場合

    • COBOL : OpenFrameを介してコンソールにメッセージを入力した場合

    • TCONMGR : OpenFrame tconmgrを介してコンソールにメッセージを入力した場合

    ユーザー

    プログラムを実行したユーザーです。

    ジョブID

    ジョブIDです。

    ジョブ名

    ジョブ名です。

    メッセージ

    プログラムに送受信したメッセージです。

    タイムスタンプ

    メッセージを送信したタイムスタンプです。

    CID

    コンソールIDです。

    PID

    プロセスIDです。(ソース項目が「MANAGER」の場合は、ハイフン(-)が表示されます)

7.3. [返信]タブ

Console画面の[返信]タブを選択すると、サーバーが返信を要求したメッセージを検索することができ、自動的に返信リストが表示されます。

表示されたリストから返信するリストのチェックボックスにチェックを入れ、画面下部のテキスト入力欄にメッセージを入力してEnterキーまたは[送信]ボタンを押します。

複数をチェックしてメッセージを一括送信することもできます。追加で返信が要求された場合は、[更新]ボタンをクリックします。メッセージが正常に送信されたことを確認するときは、[履歴]タブをクリックして、現在の日付の履歴に保存されたメッセージを確認します。[メッセージ履歴]をクリックすると、ジョブによって出力されたコンソール・メッセージを確認できます。

figure cm console reply
[Base] - Console - [返信]タブ
figure cm console reply send msg
[Base] - Console - [返信]タブ - メッセージの送信

8. Command

ナビゲーション領域[Command]メニューを選択すると、openframe_base.conf設定ファイルのdstoolサブジェクトのOFRUISVRセクションのCOMMAND_LISTキー値に定義されているLinuxのシェルコマンドまたはOpenFrameのツールコマンドを使用できます。openframe_base.conf設定ファイルの詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

<openframe_base.conf>

---------------------------------------------------------------------------------------------
SUBJECT  | SECTION  | KEY           | TYPE | DEFAULT_VALUE       | VALUE
---------------------------------------------------------------------------------------------
dstool   | OFRUISVR | COMMAND_LIST  | 2    | idcams,ls,offile    | idcams,ls,offile
   :          :             :          :             :                     :
   :          :             :          :             :                     :

システムに重大な影響を及ぼす可能性のあるコマンドは使用しないことをお勧めします。tjesmgrまたはtconmgrなど、内部的に入力を受けるツールではコマンドは使用できません。

[Command]メニューからdstoolを使用する場合、コマンドを正常に使用するためには、ofruisvrサーバーのプロセスの数が2つ以上である必要があります。これは、コマンドを送信するプロセスとコマンドを実行するプロセスをそれぞれ実行する必要があるためです。Tmaxの設定方法についての詳細は、『Tmax 運用ガイド』を参照してください。

Command画面の「コマンドを選択」項目から実行可能なコマンドを選択することができます。入力欄に実行するコマンド・オプションを入力して[送信]ボタンをクリックすると、該当のコマンドが実行されます。また、コマンドを実行した画面を初期化するときは、[クリア]ボタンをクリックします。

figure cm command main
[Base] - Command

[Command]メニューは、TACF権限に基づいて機能の使用を制限することができます。OFMANAGRクラスにCM.COMMANDリソースを定義した場合は、読み取り権限を持つユーザーのみが[Command]メニューを使用することができます。定義されていない場合は、すべてのユーザーが使用できます。