OpenFrame Base 7.1

本章では、OpenFrame Base 7.1の変更機能について簡単に説明しています。各機能の詳細ついては、関連マニュアルを参照してください。

1. 変更機能

1.1. TSAM RDB化

  • Tibero TSAMのライブラリであるlibtstbr6.soを削除し、libtsrdb6.soを追加しました。

  • TSAMデータをコピーブックのフィールドごとに変換して管理するように変更しました。

  • TSAM関連の環境設定は、OpenFrame環境設定のdsサブジェクト、TSAM_RDBセクションで管理するようにしました。

  • TSAM表がが列化されることにより、IDCAMSツールおよびユーティリティにOCCURSフィールドを単一の列として作成するかどうかを選択できるOCCURS BULKオプションを追加しました。

  1. TSAM RDBの詳細については、OpenFrame 『マイグレーションガイド』の「TSAM RDB」を参照してください。

  2. OpenFrame環境設定の詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

1.2. ボリューム関連情報の管理

  • ファイルで管理されていたOpenFrameのボリューム情報をデータベースの表で管理されるように変更しました。

  • ボリュームを管理するために使用していたlistvolとvoladdツールを削除し、ボリューム統合管理ツールのvolmgrを追加しました。

volmgrの詳細については、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

1.3. RBA管理表の変更

  • ボリューム単位で管理されていたRBA管理表を統合してOFM_BASE_RBA表に変更しました。

1.4. データセット割り当てスロット情報の管理

  • 共有メモリで管理されていたデータセットの割り当て情報をデータベースの表で管理するように変更しました。

  • データセット割り当て情報を管理するためにOFM_BASE_ALLOC表を追加しました。

  • 割り当てスロットを管理するためのツールがdsshmからdsrdbに変更されました。

dsrdbツールの詳細については、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

1.5. システム表のスキーマの変更

OpenFrameシステムの表で実際に使用されていないスキーマ情報を削除しました。

  • OFM_BASE_VTOC

    • 変更された表

      COLUMN_NAME                              TYPE               CONSTRAINT
      ---------------------------------------- ------------------ --------------------
      VOLSER                                   VARCHAR(6)         NOT NULL
                                                                  PRIMARY KEY
      ENTNAME                                  VARCHAR(44)        NOT NULL
                                                                  PRIMARY KEY
      ENTTYPE                                  CHAR(1)            NOT NULL
      DSCRDT                                   CHAR(8)
      DSEXDT                                   CHAR(8)
      OWNERID                                  VARCHAR(8)
      DSORG                                    VARCHAR(8)
      RECFM                                    VARCHAR(8)
      KEYPOS                                   NUMBER(8)
      KEYLEN                                   NUMBER(8)
      LRECL                                    NUMBER(8)
      BLKSIZE                                  NUMBER(8)
      PRIMSPAC                                 NUMBER(10)
      SCONSPAC                                 NUMBER(10)
      NVSM_ATTR                                NUMBER(3)
      NVSM_FLAG                                NUMBER(10)
      FILESEQ                                  NUMBER(8)
      LAST_MOD_DATE                            CHAR(8)
      LAST_MOD_TIME                            CHAR(6)
      LAST_UPDT_USER                           VARCHAR(8)         NOT NULL
      LAST_UPDT_TIME                           TIMESTAMP(6)       NOT NULL
      
      
      INDEX_NAME                       TYPE                     COLUMN_NAME
      -------------------------------- ------------------------ ----------------------
      OFM_BASE_VTOC_PK                 NORMAL                   VOLSER
                                                                ENTNAME
    • 削除された表のスキーマ情報

      DSCBTTR, COMPNAME, CLSNAME, BASENAME, PRIMSPAC, SCONSPAC, HARBADS, HURBADS,
      NOEXTNT, OPENIND, SPACEOPTN, FLAGS, REC_INSERTED, REC_RETRIEVED, REC_UPDATED,
      REC_DELETED, REC_TOTAL, FREESPACE, CA_FREESPACE, FI_FREESPACE, CA_SPLITS,
      CI_SPLITS, ENTRIES_SECT, HI_LEVEL_RBA, LEVELS, SEQ_SET_RBA, VOLPATH
  • OFM_BASE_CATALOG

    VSAMでCISIZEが使用されないため、CICSとASMでESDSのRBAでアクセスする必要がある場合は、バイト単位ではなく、レコード単位で値を渡す必要があります。

    • 変更された表

      COLUMN_NAME                              TYPE               CONSTRAINT
      ---------------------------------------- ------------------ --------------------
      CATNAME                                  VARCHAR(63)        NOT NULL
                                                                  PRIMARY KEY
      ENTNAME                                  VARCHAR(63)        NOT NULL
                                                                  PRIMARY KEY
      ENTTYPE                                  CHAR(1)            NOT NULL
      VOLSER                                   VARCHAR(6)
      DSCRDT                                   CHAR(8)
      DSEXDT                                   CHAR(8)
      OWNERID                                  VARCHAR(8)
      STOR_CLASS                               VARCHAR(8)
      MGMT_CLASS                               VARCHAR(8)
      DATA_CLASS                               VARCHAR(8)
      AVG_LRECL                                NUMBER(8)
      MAX_LRECL                                NUMBER(8)
      KEY_POS                                  NUMBER(8)
      KEY_LEN                                  NUMBER(8)
      AKEY_POS                                 NUMBER(8)
      VSAM_TYPE                                NUMBER(3)
      VSAM_ATTR                                NUMBER(10)
      VSAM_RGATTR                              NUMBER(3)
      GDG_LIMIT                                NUMBER(5)
      GDG_RTN                                  NUMBER(10)
      GDG_ATTR                                 NUMBER(3)
      ENTRY_FLAG                               NUMBER(10)
      LAST_MOD_DATE                            CHAR(8)
      LAST_MOD_TIME                            CHAR(6)
      LAST_UPDT_USER                           VARCHAR(8)         NOT NULL
      LAST_UPDT_TIME                           TIMESTAMP(6)       NOT NULL
      
      
      INDEX_NAME                       TYPE                     COLUMN_NAME
      -------------------------------- ------------------------ ----------------------
      OFM_BASE_CATALOG_IDX1            NORMAL                   CATNAME
                                                                ENTTYPE
      OFM_BASE_CATALOG_PK              NORMAL                   CATNAME
                                                                ENTNAME
    • 削除された表のスキーマ情報

      RELEASE, LTBACKDT, SECFLAGS, PASSATMP, PASSPRMT, PASSWORDC, PASSWORDM,
      PASSWORDR, PASSWORDU, KYFMT, BASEKEYLEN, BASELRECL, ATTRS, SHOPT, GDGALTDT,
      NVSMATTR, DEVTYP, CISIZE

1.6. OpenFrame環境設定情報の管理

  • ファイルで管理していたOpenFrameの環境設定情報をデータベースで管理するように変更しました。

  • データベースにロードされる環境設定メタ・ファイルの形式を変更し、製品ごとにファイルを分離しました。

  • 環境設定情報の同期およびマルチ・ノード環境に対応するために、Tmax TCacheにロードして使用するように変更しました。

  • 環境設定情報を表で管理するためのofconfigツールを追加しました。

  1. OpenFrame環境設定の詳細については、OpenFrame Base『環境設定ガイド』を参照してください。

  2. ofconfigの使用方法については、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

1.7. エラー・コードの管理

  • ファイルで管理していたOpenFrameのエラー情報をデータベースで管理するように変更しました。

  • データベースにエラー情報をロードするために、oferrorツールに挿入機能を追加しました。

    oferrorツールの詳細については、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

1.8. システムおよびサーバーのログ形式

  • OpenFrame製品の各モジュールのログ形式を統一しました。

  • ログ形式に日付と時間を追加しました。

    • サービス・ログ形式

      [YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.ffffff] [SERVICE-NAME(PID)] [M] [MSGCODE] MESSAGE-CONTENTS
    • システム・ログ形式

      [YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.ffffff] [EXECUTED-MODULE] [CODE] [MSGCODE] EVENT FREE-FORMAT-CONTENTS
    • 操作ログ形式

      [YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.ffffff] [EXECUTED-MODULE] [CODE] [MSGCODE] EVENT FREE-FORMAT-CONTENTS

OpenFrameのログの詳細については、OpenFrame Base『Baseガイド』の「ログの管理」を参照してください。