インストール前の準備

本章では、ProSortをインストールする前に行うハートディスク容量の確認および環境変数の設定について説明します。

1. 概要

ProSortをインストールする前に確認し、設定すべき準備事項は以下のとおりです。

  • ディスク容量の確認

  • 環境変数の設定

2. ディスク容量の確認

ProSortをインストールするためには、プラットフォームごとに多少の差はありますが、少なくとも250MB以上のハードディスクが必要です。ハードディスク容量を確認する方法は多様ですが、UNIX系システムでは df コマンドで確認できます。

ハードウェア要件についての詳細はシステム要件を参照してください。

3. 環境変数の設定

ProSortをインストールする前に以下の環境変数をシステムに設定する必要があります。

環境変数 説明

$PROSORT_HOME

ProSortがインストール、運用されるホーム・ディレクトリを設定します。

$PROSORT_SID

ProSortのインストール時にサービスを区別するための識別子で、ユーザーが設定します。

ProSortは$PROSORT_HOME/configディレクトリにある$PROSORT_SID.tipファイルに設定されているパラメータにより実行されます。

$LD_LIBRARY_PATH

ProSortの使用時に必要な共有ライブラリが存在するディレクトリ・パスを設定します。

$PATH

ファイル・システムを通じて特定ファイルにアクセスするためのディレクトリ・パスを設定します。

環境変数を正しく設定しないと正常に動作しないため、環境変数を正しく設定する必要があります。

本書では、UNIXシェルコマンドを実行するとき、GNU Bash(http://www.gnu.org/software/bash/) 文法に従います。使用するシェルの種類によって文法が異なる場合があります。詳細については、以下の節を参照してください。

3.1. Cシェル

Cシェルで環境変数を設定する方法は以下のとおりです。

  • PROSORT_HOME

    setenv PROSORT_HOME [ProSortのインストール・パス]
  • PROSORT_SID

    setenv PROSORT_SID [ProSortのSID]
  • LD_LIBRARY_PATH

    setenv LD_LIBRARY_PATH {$LD_LIBRARY_PATH}:{$PROSORT_HOME}/lib
  • PATH

    setenv PATH .:{$PROSORT_HOME}/bin:{$PATH}

3.2. Born/Korn/Bashシェル

Born、Korn、Bashシェルで環境変数を設定する方法は以下のとおりです。

  • PROSORT_HOME

    PROSORT_HOME=[ProSortのインストール・パス]
    export PROSORT_HOME
  • PROSORT_SID

    PROSORT_SID=[ProSortのSID]
    export PROSORT_SID
  • LD_LIBRARY_PATH

    LD_LIBRARY_PATH=$LD_LIBRARY_PATH:$PROSORT_HOME/lib
    export LD_LIBRARY_PATH
  • PATH

    PATH=$PROSORT_HOME/bin:$PATH
    export PATH

3.3. マシーン別の設定

マシーン別に環境変数を設定する方法は以下のとおりです。

  • HP

    SHLIB_PATH環境変数に$PROSORT_HOME/libを追加します。

    SHLIB_PATH=$SHLIB_PATH:$PROSORT_HOME/lib
    export SHLIB_PATH
  • IBM AIX

    LIBPATH環境変数に$PROSORT_HOME/libを追加します。

    LIBPATH=$LIBPATH:$PROSORT_HOME/lib
    export LIBPATH
  • AIX

    スレッド・プログラムと共有メモリを使用する場合、以下の環境変数を追加します。

    EXTSHM=ON
    AIXTHREAD_SCOPE=S
    export EXTSHM AIXTHREAD_SCOPE
    環境変数 説明

    EXTSHM

    共有メモリを自動拡張するかどうかを設定します。

    • ON: 自動拡張機能を有効にします。

    • OFF: 自動拡張機能を無効にします。

    AIXTHREAD_SCOPE

    スレッド・プログラムの使用範囲を設定します。