JXALOCSI

JXALOCSIは、アプリケーションでOCS(Operation Control Service)マクロを使用するための機能です。本付録では、OCSの各マクロの機能と使用方法について説明します。

1. OCSUSE

OCSUSEマクロは、アプリケーションがOCS機能を使用することを宣言します。

以下は、OCSUSEマクロの例です。

WORKING-STORAGE SECTION.
77 OCSUSE       PIC X(8)   VALUE  'OCSUSE  '.
...
PROCEDURE DIVISION.
CALL 'JXALOCSI' USING OCSUSE.
  • パラメータ

    以下は、OCSUSEマクロのパラメータの説明です。

    パラメータ 説明

    OCSUSE

    OCSの使用を宣言するマクロのマクロ名である「OCSUSE」を指定します。

2. OCSOTUSE

OCSOTUSEマクロは、アプリケーションがOCS機能の使用を終了することを宣言します。

以下は、OCSOTUSEマクロの例です。

WORKING-STORAGE SECTION.
77 OCSOTUSE     PIC X(8)   VALUE  'OCSOTUSE'.
...
PROCEDURE DIVISION.
CALL 'JXALOCSI' USING OCSOTUSE.
  • パラメータ

    以下は、OCSOTUSEマクロのパラメータの説明です。

    パラメータ 説明

    OCSOTUSE

    OCSの使用の終了を宣言するマクロのマクロ名である「OCSOTUSE」を指定します。

3. PUTCMD

PUTCMDマクロは、アプリケーションからAIMコマンドを発行するために使用します。

以下は、PUTCMDマクロの例です。

WORKING-STORAGE SECTION.
77 PUTCMD       PIC X(8)   VALUE  'PUTCMD  '.
77 RTN          PIC  9(4).
77 R            PIC  9(4)  VALUE  1.
77 C            PIC  9(4)  VALUE  0.
77 M            PIC  9(4)  VALUE  1.
77 W            PIC  9(4)  VALUE  0.
77 S            PIC  9(4)  VALUE  180.
77 T            PIC  9(5)  VALUE  300.
01 CMDAREA.
   02 FILLER         PIC S9(4) COMP VALUE 132.
   02 FILLER         PIC S9(4) COMP VALUE 0.
   02 CMDDATA        PIC X(128).
01 IDCARD.
   02 BOXID          PIC X(8).
   02 FILLER         PIC X(4).
01 ANSAREA.
   02 FILLER         PIC X(12).
   02 MID            PIC X(2).
   02 FILLER         PIC X(8).
   02 CMD            PIC X(8).
   02 FILLER         PIC X(8).
   02 SCMD           PIC X(8).
   02 FILLER         PIC X(8).
   02 CI             PIC X(8).
   02 FILLER         PIC X(118).
...
PROCEDURE DIVISION.
MOVE 'SLOGON UGSSSC04,OIVPPROC' TO CMDDATA.
CALL 'JXALOCSI' USING PUTCMD RTN REQOPT CMDOPT MSGOPT RPLOPT CMDAREA IDCARD ANSAREA AREASIZE TIMEOUT.
  • パラメータ

    以下は、PUTCMDマクロのパラメータの説明です。

    パラメータ 説明

    PUTCMD

    コマンドを発行するマクロのマクロ名である「PUTCMD」を指定します。

    RTN

    リターンコードを取得する領域を指定します。

    REQOPT

    依頼形式を指定します。

    • C'0000':非同期型応答

    • C'0001':同期型応答

    • C'0002':応答を待たずにすぐに返す

    C'0000’を指定する場合は、IDCARDパラメーターの指定が必須であり、それ以外のパラメーターは指定できません。また、C'0001’を指定した場合は、ANSAREA、AREASIZE、TIMEOUTパラメーターの指定が必須です。

    CMDOPT

    発行コマンドの種類を指定します。

    • C'0000':AIMコマンド

    • C'0002':OSコマンド

    MSGOPT

    発行されたコマンドの内容をコンソールに出力するかどうかを指定します。

    • C'0000':メッセージを出力しない

    • C'0001':メッセージを出力する(現在未対応)

    RPLOPT

    発行コマンドの処理中に問い合わせが必要な場合、その問い合わせ方法を指定します。

    • C'0000':システム管理者に問い合わせる

    CMDAREA

    発行するAIMコマンドの内容を指定します。

    IDCARD

    依頼形式を非同期応答型に指定した場合、OPENBOXマクロの発行時のIDカードをそのまま指定します。

    ANSAREA

    依頼形式を同期応答型に指定した場合、コマンド応答を受け取る領域を指定します。

    AREASIZE

    依頼形式を同期応答型に指定した場合、コマンド応答領域のサイズを指定します。

    TIMEOUT

    依頼形式を同期応答型に指定した場合、コマンド応答の待機時間を指定します。TIMEOUTは0から65535まで指定可能で、未指定の場合は65535が適用されます。

  • 戻り値

    PUTCMDマクロのリターンコードを返すRTN値の説明です。

    RTN 説明

    C'0000'

    PUTCMDマクロが正常に終了された場合に返す値です。

    PUTCMDマクロで発行したAIMコマンドの処理結果を返すANSAREAのMID値の説明です。

    MID 説明

    A1

    コマンドが正常に処理された場合に返されます。

    E0

    コマンドの記述に問題がある場合に返されます。

    R1

    コマンドの処理に問題がある場合に返されます。

    W1

    オペランドとして指定したワークステーションがすでに使用されている場合に返されます。

    PUTCMDマクロでSTOP ACPコマンドを発行した場合、ANSAREAのPRFX領域には以下の値が設定されます。

    PRFX 説明

    G417

    コマンドが正常に処理されました。

    G410

    指定されたジョブの終了を試みましたが、タイムアウト時間内に終了しませんでした。

    G414

    指定されたジョブが未起動の状態です。

  • PUTCMDのANSAREA

    項目名 タイプ 長さ 説明

    長さ

    バイナリ

    2

    ANSAREA領域の長さです。現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    予約項目

    文字

    2

    MIDの項目名

    文字

    6

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    MIDコード

    文字

    2

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    MID

    文字

    2

    コマンドの処理結果です。

    CMDの項目名

    文字

    6

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    CMDコード

    文字

    2

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    CMD

    文字

    8

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    SCMDの項目名

    文字

    6

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    SCMDコード

    文字

    2

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    SCMD

    文字

    8

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    CIの項目名

    文字

    8

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    CI

    文字

    8

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    PRFXの項目名

    文字

    6

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    PRFXコード

    文字

    2

    STOP ACPコマンドの処理結果です。それ以外の場合は空白となります。

    PRFX

    文字

    4

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    ADD

    文字

    6

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    ADDの長さ

    バイナリ

    2

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    ADD

    文字

    32

    現在は未対応であり、ホストとの互換性のために保持されています。

    予約項目

    文字

    66