トラブルシューティング
本章では、TACFのインストールおよび実行時に発生する問題のトラブルシューティングについて説明します。
1. 概要
TACFのインストール時に発生するエラーは、以下の3つの方法で確認することができます。
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${OPENFRAME_HOME}/UninstallerData/log/install_tacf.logファイルをテキスト・エディターで開いて直接確認します。
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TACFのインストール後に手動でスクリプトを実行する際、記録されたエラー・ログを確認します。
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OpenFrameの起動時に表示されるサーバー(ofrsasvr)のステータス・ログを確認します。
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2. エラー・タイプと解決方法
TACFのインストール中によく発生するエラー・タイプと解決方法について説明します。
2.1. ライセンス・ファイル
ライセンス・ファイルが存在しないか破損しているやライセンスが期限切れの場合は、以下のようなエラーが発生します。
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エラー・タイプ
TACFのライセンス・ファイルが存在しないか破損している場合、またはライセンスが期限切れの場合は、OpenFrameの起動時にofrsasvrサーバーが正常に実行されず、tmadminを使用してサーバーの状態を確認すると、NRDYと表示されます。この場合、${OPENFRAME_HOME}/core/log/ulog ディレクトリの ofrsasvr<execution_date>.err ログファイルから、以下のようなエラーメッセージを確認することができます。
[2020-03-17T14:28:06.751807] [OFRSASVR(15022) ] [U] [CHK0001] /home/oframe7/OpenFrame/license/lictacf.dat file open fail: 2 [2020-03-17T14:28:06.751862] [OFRSASVR(15022) ] [E] [SFX1003E] safx_initialize() fail: -28010 15022.142806:(I) SVR3016 SVR ofrsasvr (5/37) tpsvrinit fail. [SVR0031]
サーバーが正常に実行されていることを確認するために、tmadminを実行した後、siコマンドを実行します。詳細については、インストールの確認を参照してください。
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解決方法
該当するサーバー・プロセスのログファイルから問題の原因を確認して対処します。
2.2. データベース
入力したデータベースの接続情報が正しくない場合、またはデータベースのTACF用表領域を作成していないか、正しくない表領域名を入力した場合は、以下のようなエラーが発生します。
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エラー・タイプ
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入力したデータベースの接続情報が正しくない場合
インストール・プロパティ・ファイルを作成する際、TACFの環境設定で正しくないデータベース接続情報を入力してインストーラーを実行すると、データ作成スクリプトの実行時に以下のようなエラー(TBR-2048)が発生します。
tbSQL 6 TmaxData Corporation Copyright (c) 2008-. All rights reserved. TBR-2048: Data source was not found.
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データベースにTACFのための表領域を作成していないか、正しくない表領域名を入力した場合
インストール・プロパティ・ファイルを作成する際、TACFの環境設定で正しくない表領域名を指定するか、表領域が作成されていない状態でインストーラーを実行すると、データ作成スクリプトの実行時に以下のようなエラー(TBR-7073)が発生します。
sqlerr - Specified tablespace 'TACF00' was not found. (SQLSTATE=72000, NativeError:-7073)
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解決方法
スクリプトの実行中にエラーが発生した場合は、インストール・プロパティ・ファイルのTACF環境設定項目を正しく修正した後、TACFを再インストールします。詳細については、TACFの環境設定を参照してください。
「TBR-」で始まるエラー・コードはTiberoのエラー・コードです。tberrなどのツールを使用して検索するか、Tiberoの技術サポート・チームにお問い合わせください。