SORTコマンド

本章では、SORTコマンドを使用してソートを実行する方法について説明します。

1. 概要

以下は、OpenFrameが提供するSORTコマンド(operator)の一覧です。各コマンドの使用方法およびオペランドについては、各節で詳しく説明します。

コマンド 説明

INPUT

入力データセットとしてSORTIN DDに指定したデータセットの代わりに、INPUTに指定したDDのデータセットを SORTの入力データセットとして指定します。

OUTPUT

出力データセットとしてSORTOUT DDに指定したデータセットの代わりに、OUTPUTに指定したDDのデータセットをSORTの出力データセットとして指定します。

ALTSEQ

ALTSEQの変換テーブルを使用してソート、マージ、コピーなどを実行する際、特定の文字を指定された順に変更します。

DUPKEYS

ソート、マージを実行する際、同じキー値を持つレコードに対して指定されたフィールドの値を演算し、1つのレコードとして表示します。

END

SORT文の終わりを示します。

INCLUDE/OMIT

INCLUDE文は、設定された条件を満たすレコードのみを対象にソート/マージを実行します。OMIT文は、設定された条件を満たすレコードを除いたレコードのみを対象にソート/マージを実行します。

INREC

ソート、マージ、コピーを実行する前に、指定された形式に従って入力レコードを再フォーマットします。

JOINKEYS , JOIN , REFORMAT

SORTJNF1とSORTJNF2に記述した入力データセットを出力データセットに結合する際に使用します。

MERGE

SORTINnnに記述したnn個の入力データセットを出力データセットにマージする際に使用します。

MODS

MODS制御文を使用したスクリプトを使用してユーザー関数を登録できます。

OPTION

オプションを指定します。

OUTFIL

SORTOUTをOUTFIL DDに指定した複数のデータセットに保存します。

OUTREC

ソート、マージ、コピーを実行した後、その結果をSORTOUTやOUTFILで指定したデータセットに出力する前に出力レコードを再フォーマットします。

RECORD

レコードの形式および長さを指定します。

SORT

与えられたキーに従って入力データセットのレコードを昇順または降順にソートし、出力データセットに出力します。

SUM

ソート、マージを実行する際、同じキー値を持つレコードに対して指定されたフィールドの値をすべて合計し、1つのレコードとして表示します。

2. INPUT

入力データセットとしてSORTIN DDに指定したデータセットの代わりに、INPUTに指定したDDのデータセットを SORTの入力データセットとして指定します。

INPUTに指定するDDの数は、SORTINの最大数を超えることはできません。

構文
INPUT ddname[,ddname][,CLOSE=RLSE]
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • ddname[,ddname]

    • SORTの入力データセットとして使用するDD名を指定します。

      INPUT IN1,IN2,IN3
  • CLOSE

    • INPUTに指定したDDのデータセットを閉じるときの動作を指定します。OpenFrameではパースのみをサポートします。

      INPUT CLOSE=RLSE

3. OUTPUT

出力データセットとしてSORTOUT DDに指定したデータセットの代わりに、OUTPUTに指定したDDのデータセットをSORTの出力データセットとして指定します。

構文
OUTPUT ddname
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • ddname

    • SORTの出力データセットとして使用するDD名を指定します。

      OUTPUT OUT1

4. ALTSEQ

ALTSEQの変換テーブルを使用してソート、マージ、コピーなどを実行する際、特定の文字を指定された順に変更します。これにより、キーの順序を変更するか、異なるフィルタリング条件を適用することができます。OpenFrameではASCII順に従います。

順序の変更は、ソートまたはマージの実行時にのみ適用され、レコードの出力内容は変更されません。

構文
ALTSEQ CODE=(xxyy,xxyy,...,xxyy)
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • CODE

    • 変更する既存の文字と変更される新しい文字の順序を指定します。xxyyの指定に従って変更する文字の順序変更処理を行います。

    • 以下は、項目についての説明です。

      項目 説明

      xx

      順序を変更する文字を16進数の2桁で指定します。

      yy

      新しく変更される順序を指定します。

    • 以下は、ソートの実行時、1(ASCII番号:31)の順序をa(ASCII番号:61)に変更し、昇順にソートする例です。

      SORT FILEDS=(1,8,AQ,A)
      ALTSEQ CODE=(3161)

5. DUPKEYS

ソート、マージを実行する際、同じキー値を持つレコードに対して指定されたフィールドの値を演算し、1つのレコードとして表示します。表示されたレコードを除いて、残りのレコードはすべて削除されます。また、キー値が同じレコードのフィールドの演算を行わずに、レコードを1つだけ残し、その他のレコードはすべて削除する機能も提供します。

構文
DUPKEYS function[,function]...[,FORMAT=f]|
 FIELDS=NONE|ALLDUPS|FIRSTDUP[,NODUPS]|LASTDUP[,NODUPS]|NODUPS|[,XDUP]
 where function is
 AVG|MAX|MIN|SUM=(p1,l1,[,f1][,p2,l2[,f2]]...)
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • FORMAT=f

    • 関数で使用するフィールドの形式がすべて同じである場合は、各フィールド内で形式を指定せずに、CONDオペランドの後ろにFORMAT=fを使用して一度に指定することができます。

    • 以下は、10から2バイト、12から4バイト、16から8バイトのFI形式のレコードを合計する例です。

      DUPKEYS SUM=(10,2,12,4,16,8),FORMAT=FI

      OpenFrameでは制御フィールドの形式がすべて同じである場合にのみFORMATオペランドを指定することができます。

  • FIELDS=NONE

    • レコードを演算せずに、同じキー値を持つレコードを1つだけ残して残りはすべて削除する場合に使用します。

    • 以下は、同じキー値を持つレコードを1つだけ残してすべて削除する例です。

      DUPKEYS FIELDS=NONE
  • ALLDUPS

    • レコードを演算せずに、同じキー値を持つレコードだけ残して残りはすべて削除する場合に使用します。

    • 以下は、同じキー値を持つレコードだけ残してすべて削除する例です。

      DUPKEYS ALLDUPS
  • FIRSTDUP[,NODUPS]

    • レコードを演算せずに、同じキー値を持つレコードのうち最初のレコードだけ残してすべて削除する場合に使用します。NODUPSオペランドを追加する場合は、同じキー値を持たないレコードも残します。

    • 以下は、同じキー値を持つレコードのうち最初のレコードと同じキー値を持たないレコードを残してすべて削除する例です。

      DUPKEYS FIRSTDUP,NODUPS
  • LASTDUP[,NODUPS]

    • レコードを演算せずに、同じキー値を持つレコードのうち最後のレコードだけ残してすべて削除する場合に使用します。NODUPSオペランドを追加する場合は、同じキー値を持たないレコードも残します。

    • 以下は、同じキー値を持つレコードのうち最後のレコードだけ残してすべて削除する例です。

      DUPKEYS LASTDUP
  • NODUPS

    • レコードを演算せずに、同じキー値を持つレコードをすべて削除し、同じキー値を持たないレコードだけを残す場合に使用します。

    • 以下は、同じキー値を持つレコードをすべて削除し、 同じキー値を持たないレコードだけを残す例です。

      DUPKEYS NODUPS
  • XDUP

    • DUPKEYSコマンドの処理時に削除されるレコードをDD名がSORTXDUPであるデータセットに保存する場合に使用します。

    • 以下は、同じキー値を持つレコードをDD名がSORTXDUPであるデータセットに保存する例です。

      DUPKEYS NODUPS,XDUP
  • AVG|MAX|MIN|SUM

    • 入力レコードを演算するためのキー・フィールドを指定します。

      項目 説明

      AVG

      平均演算

      MAX

      最大値

      MIN

      最小値

      SUM

      合計

    • キー・フィールドの開始位置と長さ、形式を指定できます。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      項目 説明

      p

      演算を実行するフィールドの開始位置を指定します。詳細については、SORTのFIELDSオペランドの「p」項目を参照してください。

      m

      演算するフィールドの長さをバイト単位で指定します。

      f

      演算フィールドの形式を指定します。

      s

      制御フィールドのソート順を指定します。

      • A (Ascending order) : 昇順

      • D (Descending order) : 降順

      • E : ユーザー定義の順序(OpenFrameではサポートしていません)

    • 以下は、ZD形式のレコードに対して開始位置10から10バイトを合計し、開始位置5から4バイトを平均演算する例です。

      DUPKEYS SUM=(10,10,ZD),AVG=(5,4,ZD)
注意事項

以下は、DUPKEYS文を作成する際の注意事項です。

  • ソート、マージでNOEQUALSが指定されている場合は、演算および削除されるレコードはランダムに決定されます。

    • ソートで、EQUALSが指定されている場合は、先に入力されたレコードに残りのレコードを演算します。

    • マージで、EQUALSが指定されている場合は、SORTINnn番号が一番小さいレコードに合算されます。SORTINnn番号が同じである場合は、先に入力されたレコードに合算されます。

  • DUPKEYSの実行時に、指定したレコード・フィールドの内容だけ演算され、他のフィールドの内容は演算されません。

  • DUPKEYSの実行時に、オーバーフローが発生した場合は、演算を行いません。また、演算が行われなかったレコードは削除されません。

6. END

SORT文の終わりを示し、SORT文を終了するために使用されます。END文のオペランドはありません。

END文は、直後に「/*」または、それ以外のジョブ制御文がある場合は省略可能です。

構文
END

7. INCLUDE/OMIT

入力レコードに対してソート、マージを実行する前に、任意で条件を設定する機能です。

INCLUDE文は設定された条件を満たすレコードのみを対象にソート、マージを実行し、OMIT文は設定された条件を満たすレコードを除いた残りのレコードのみを対象にソート、マージを行います。ソート、マージを実行する前に入力relational_conditionレコードのサイズを小さくして、作業効率を高めることができます。

INCLUDEコマンドとOMITコマンドを一緒に指定することはできません。

構文
{INCLUDE | OMIT} COND=(logical_expression) [,FORMAT=f]
logical_expression=relational_condition1,[AND | OR],[,relational_condition2[,....]]
relational_condition=([(p1,m1,f1)],[EQ|NE|GT|GE|LT|LE],[(p2,m2,f2)|NUM|constant])
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • COND

    • ソート、マージを実行するレコードの条件を指定します。

    • ソート、マージ、コピーをを実行する入力レコードの条件を指定する部分です。論理式(logical_expression)の各比較条件(relational_condition)を演算した値が真の場合、条件を満たします。論理演算子としてANDとORを使用して、2つ以上の比較条件をこの論理演算子で結合します。ANDは「&」に、ORは「|」に置き換えて使用できます。

    • 以下は、論理式を使用したCONDの例です。CH形式の5から8バイト分のレコードが、CH形式の13から8バイト分のレコードより大きい場合、あるいはBI形式の105から4バイト分のレコードが、1000より小さいか等しい場合、そのレコードを含めます。

      INCLUDE COND=(5,8,CH,GT,13,8,CH,OR,105,4,BI,LE,1000)
  • FORMAT=f

    • 比較条件(relational_condition)のフィールド形式がすべて同じである場合は、各フィールド内で形式を指定せずに、CONDオペランドの後ろにFORMAT=fを使用して一度に指定することができます。

    • 以下は、COND条件のすべてのフィールドの形式が同じである場合に、FORMAT=fを使用する例です。

      • 条件1 : CH形式のレコード・フィールドの5から1バイトと8から1バイトが同じである。

      • 条件2 : CH形式のレコード・フィールドの10から1バイトがAまたはBであったり、30から1バイトがCでもDでもない。

        条件1と条件2の両方を満たすレコードを除外します。

        OMIT COND=((5,1,EQ,8,1),&,((10,1,EQ,C’A’,|,10,1,EQ,C’B’),|,(30,1,NE,C’C’,&,30,1,NE,C’D’))),FORMAT=CH

        OpenFrameでは、FORMAT=fをCONDオペランドの後ろにのみ指定できます。また、制御フィールドの形式がすべて同じである場合にのみ指定できます。

  • relational_condition

    入力レコードの比較条件を指定します。p1、m1、f1はフィールド1の情報であり、p2、m2、f2はフィールド2の情報です。

    • p

      フィールド1とフィールド2の開始点を指定します。詳細については、SORTのFIELDSオペランドの「p」項目を参照してください。

    • m1, m2

      フィールド1とフィールド2の開始点からの相対的な長さをバイトで指定します。

    • f1, f2

      フィールド1とフィールド2の形式を指定します。以下は、指定可能な形式および長さについての説明です。

      形式 説明 長さ 符号

      CH

      文字(ASCII)

      1~32760バイト

      なし

      AC

      文字(ASCII)

      1~32760バイト

      なし

      ZD (Zoned Decimal)

      ゾーン10進数

      1~18バイト

      あり

      PD (Packed Decimal)

      パック10進数

      1~9バイト

      あり

      FI (Fixed-point)

      固定小数点2進数

      1~8バイト

      あり

      BI (Binary Integer)

      2進数

      1~8バイト

      なし

      CSFまたはFS

      追加の前置浮動付数字

      1~17バイト

      あり

      UFF (Unsigned Free Format)

      符号なし自由形式の数字

      1~17バイト

      なし

      SFF (Signed Free Format)

      符号付き自由形式の数字

      1~17バイト

      あり

      ASL

      前置分離符号付数字、ASCII

      1~18バイト

      あり

      AST

      後置分離符号付数字、ASCII

      1~18バイト

      あり

      AQ

      文字(ALTSEQで定義した順序)

      1~32760バイト

      なし

    • EQ|NE|GT|GE|LT|LE

      各比較フィールドは比較演算子により結合され、比較演算子が指定する条件を満たす場合、真となります。以下は、比較演算子の種類です。

      比較演算子 説明

      EQ

      フィールド1 = フィールド2

      NE

      フィールド1 ≠ フィールド2

      GT

      フィールド1 > フィールド2

      GE

      フィールド1 ≥ フィールド2

      LT

      フィールド1 < フィールド2

      LE

      フィールド1 ≤ フィールド2

    • NUM

      フィールドが数字であるかどうかを判断する関係式です。

      x1y1...xmym

      フィールドを16進数で表現した結果が上記のとおりであれば、演算子がEQの場合の関係式の結果は以下のとおりです。

      • f1がCSF(またはFS)であるか、FORMAT=CSF(またはFS)に指定された場合 : x1=…​=xm=3 で、0≤y1,…​,ym≤9 であれば、関係式は真になり、それ以外の場合は関係式が偽になります。

      • fがZDであるか、FORMAT=ZDに指定された場合 : x1=…​=xm-1=3 で、 xm∈{3,4,5,7} で、0≤y1,…​,ym≤9 であれば、関係式は真になり、それ以外の場合は関係式が偽になります。

      • fがPDであるか、FORMAT=PDに指定された場合 : 0≤x1,…​,xm≤9 で、0≤y1,…​,ym-1≤9で、ym∈{C,D,F} であれば、関係式は真になり、それ以外の場合は関係式が偽になります。

      演算子がNEの場合の関係式の結果は、EQ演算子を使用した場合と反対になります。

    • 定数(constant)

      10進数(n, +n, -n)、文字列(C’xx…​x’)、16進文字列((X’yy…​y’)が指定可能です。また、現在の日付(DATE1)、未来の日付(DATE1+n)も文字列で使用可能です。

      定数で符号を付ける場合は、必ず数字の前に付けます。また、文字列はアポストロフィ(')で囲み、文字列の中にアポストロフィ(')を含める場合は、アポストロフィ(')を2つ連続して使用します。

8. INREC

ソート、マージ、コピーを実行する前に、入力レコードを再フォーマットします。

構文
INREC PARSE=(parse_item[,parse_item[,...]]) |
      FIELDS=(reformat_command[,reformat_command[,...]]) |
      BUILD=(reformat_command[,reformat_command[,...]])
      OVERLAY=(reformat_command[,reformat_command[,...]])
      FINDREP={IN=incon,OUT=outcon | IN=(incon1,incon2[,...]),OUT=outcon |
               INOUT=(incon1,outcon1[,incon2,outcon2[,...]])}
              [,STARTPOS=p |ENDPOS=q]
      IFTHEN=WHEN=INIT,{BUILD | OVERLAY | FINDREP} |
                  WHEN=GROUP,BEGIN=(logexp),END=(logexp),RECORDS=n,PUSH=(items) |
                  WHEN=(logexp),{BUILD | OVERLAY | FINDREP} |
                  WHEN=NONE,{BUILD | OVERLAY | FINDREP}

[parse_item]

parse_item=%nn= { FIXLEN=m | ABSPOS=p | ADDPOS=x | SUBPOS=y |
               STARTAFT=string | STARTAFT=BLANKS |
               STARTAT=string | STARTAT=BLANKS | STARTAT=NONBLANK |
               ENDBEFR=string | ENDBEFR=BLANKS |
               ENDAT=string | ENDAT=BLANKS |
               PAIR=APOST | PAIR=QUOTE }

[reformat_command]

reformat_command=[c:] | s | %nn | p,m | p,m,TRAN=LTOU|UTOL | p,m,TRAN=ALTSEQ |
               p,m,Y2x | p,m,f,edit | p,m,f,to | arexp,edit | p,m,CHANGE | p,m,a |
               DATEn | DATE | &DATE | DATE=(abcd) | &DATE=(abcd) | TIME | &TIME |
               p,m,f,dateop | p,m,Yxx,todate | TIME=(abc) | &TIME=(abc) | seqnum | p,m,justify | %nn,justify | p,m,squeeze | %nn,squeeze
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • PARSE

    • 可変長入力レコードから解析済みの固定長フィールドを抽出します。解析済みフィールドは、BUILDまたはOVERLAYの(p,m)を使用できる場所で使用できます。

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      %nn

      可変長入力レコードを固定長出力レコードに変換します。

      解析済みフィールドは、BUILDまたはOVERLAYの(p,m)を使用できる場所で使用できます。

      FIXLEN=m

      解析済みフィールドの長さを指定します。この属性は、すべての解析済みフィールドに存在する必要があります。

      ABSPOS=p

      入力レコードで解析開始位置のpを指定します。

      ADDPOS=x

      入力レコードで解析開始位置がxだけ増加します。

      SUBPOS=y

      入力レコードで解析開始位置がyだけ減少します。

      STARTAFT

      • STARTAFT=string : 入力レコードの最初の文字列の後から解析済みフィールドのレコードを開始します。

      • STARTAFT=BLANKS : 入力レコードの最初のブランク・グループの後から解析済みフィールドのレコードを開始します。

      STARTAT

      • STARTAT=string : 入力レコードの最初の文字列から解析済みフィールドのレコードを開始します。

      • STARTAT=BLANKS : 入力レコードの最初のブランクから解析済みフィールドのレコードを開始します。

      • STARTAT=NONBLANK : 入力レコードの最初の非ブランクから解析済みフィールドのレコードを開始します。

      ENDBEFR

      • ENDBEFR=string : 入力レコードの最初の文字列の前のバイトで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      • ENDBEFR=BLANKS : 入力レコードの最初のブラックの前のバイトで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      ENDAT

      • ENDAT=string : 入力レコードの最初の文字列の最後のバイトで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      • ENDBEFR=BLANKS : 入力レコードの最初のブランク・グループの終わりで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      PAIR

      • PAIR=APOST : アポストロフィ(')で囲まれた領域は、文字列またはブランクとして扱われません。

      • PAIR=QUOTE : 引用符(')で囲まれた領域は、文字列またはブランクとして扱われません。

  • FIELDS | BUILD

    • 入力レコードで選択するキー・フィールドを指定します。キー・フィールドの開始位置と長さを指定できます。フィールドが複数指定されている場合、後ろに指定されたフィールドは、すぐ前のフィールドの後ろに付いて出力レコードとして再フォーマットされます。可変長レコード(VB)の場合、再フォーマット結果レコードの長さが変更されると、それに従ってレコード記述語(RDW)の内容も変更されます。

    • FIELDSの代わりにBUILDを使用することができます。

    • 以下はオプションについての説明です。

      オプション 説明

      c:

      c:オプションの直後に位置するフィールドの再フォーマットされた入力レコードでの開始位置を指定します。FBの場合はレコードの先頭を、VBの場合はRDWの先頭をそれぞれ1とします。

      c:で指定する位置は、以前の選択フィールドや挿入された空白と異なる必要があります。このオプションによって定義されていない区間が生じた場合、その区間は空白で埋められます。

      s

      分離レコードとして文字列や空白を指定します。

      • nX : n個の空白文字を挿入します。

      • nC’xx…​x' : 文字列を挿入します。nは文字列の繰り返し回数です。

      • nX’yy…​yy' : 16進数の文字列を挿入します。nは文字列の繰り返し回数です。

      DATEn

      現在の日付を出力します。OpenFrameではDATE1のみサポートしており、「C’yyyymmdd'」形式で表示されます。

      TIMEn

      現在の時間を表示します。

      nは1~3まで指定でき、以下の形式で表示されます。

      • 1 : C’hhmmss'

      • 2 : C’hhmm'

      • 3 : C’hh'

      DATE=(abcd) または &DATE=(abcd)

      現在の日付を「C’adbdc'」形式で出力します。dは区切り文字です。

      a,b,c∈{M,D,Y,4} であり、意味は以下のとおりです。

      • M : 月(01~12)を2文字で出力します。

      • D : 日(01~31)を2文字で出力します。

      • Y : 年の下2桁を出力します。

      • 4 : 年を4文字で出力します。

      DATE または &DATE

      現在の日付を「C’mm/dd/yy'」形式で表示します。

      • mm : 月(01-12)

      • dd : 日(01-31)

      • yy : 年の下2桁

      DATENS=(abc) または &DATENS=(abc)

      現在の日付を「C’abc'」形式で表示します。

      a,b,c∈{M,D,Y,4} であり、意味は以下のとおりです。

      • M : 月(01~12)を2文字で出力します。

      • D : 日(01~31)を2文字で出力します。

      • Y : 年の下2桁を出力します。

      • 4 : 年を4文字で出力します。

      TIME または &TIME

      現在の時間を「C’hh:mm:ss'」形式で出力します。

      • hh : 時間(00-23)

      • mm : 分(00-59)

      • ss : 秒(00-59)

      TIME=(abc) または &TIME=(abc)

      時間を24時間制で表示するか、12時間制で表示するかを指定します。

      • ab : 24または12を指定できます。24は24時間制、12は12時間制を示します。

      • c : 区切り文字であり、「C’hhcmmcss'」形式で挿入されます。

      p,m

      指定された入力レコードのフィールドを出力フィールドに表示します。

      • p : 制御フィールドの開始位置を指定します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドの「p」 項目を参照してください。

      • m : 選択フィールドの長さをバイト数で指定します。

      %nn

      %nnラベルの解析済みレコード・フィールドを出力フィールドに出力します。

      p,m,TRAN=LTOU|UTOL

      • p, m : 前述の「p,m」の説明を参照してください。

      • TRAN=LTOU : フィールドの小文字を大文字に変換して出力します。

      • TRAN=UTOL : フィールドの大文字を小文字に変換して出力します。

      p,m,TRAN=ALTSEQ

      • p, m : 前述の項目説明と同じです。

      • TRAN=ALTSEQ : フィールドのレコードをALTSEQ変換表に従って変更します。

      p,m,Y2x

      • p : 前述の「p,m」の説明を参照してください。

      • m : 年を示す出力フィールドの長さを指定します。

      • Y2x : OpenFrameではY2Cのみサポートしており、「C’yyyy'」形式で出力されます。

      p,m,f,edit

      指定のフィールドを定義された形式に変換してOUTFILレコードとして出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      p,m,f,to

      入力フィールドの形式を変更して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      arexp,edit

      算術式を編集形式に変換して入力レコードを再フォーマットします。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      p,m,CHANGE

      入力フィールドの指定された文字列を他の文字列に置換します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      p,m,a

      指定の入力フィールドを出力フィールドに出力します。アライメントが合わない場合、フィールドの前にヌル文字(0x0)を埋めて位置合わせをします。

      aは、H、F、Dのいずれかを指定します。

      • H : ハーフワード(2バイト)

      • F : フルワード(4バイト)

      • D : ダブルワード(8バイト)

      p,m,f,dateop

      入力フィールドに以下のように日付を指定します。

      • ADDDAYS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ日数を加算します。

      • ADDMONS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ月数を加算します。

      • ADDYEARS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ年数を加算します。

      • SUBDAYS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ日数を減算します。

      • SUBMONS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ月数を減算します。

      • SUBYEARS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ年数を減算します。

      p,m,Yxx,todate

      入力フィールドをtodateに指定したオプションに変換します。

      todateに指定できる値は以下のとおりです。

      • DT=(abcd) :

        • a, b, c : 年(最後の2桁:Y、4桁:4)、月(M)、日(D)のうち、必要な順番で使用します。

        • d : 年、月、日の区切り文字を指定します。

      • TOJUL=[Yaa | Yaa(s)] : 入力フィールドをジュリアン日付形式で出力します。

        • Yaa : ジュリアン日付の形式を指定します。

          • Y2T : C’yysddd' | C’yyddd'

          • Y2W : C’dddsyy' | C’dddyy'

          • Y2U : X’yydddf'

          • Y2X : X’dddyyf'

          • Y4T : C’ccyysddd' | C’ccyyddd'

          • Y4W : C’dddsccyy' | C’dddccyy'

          • Y4U : X’ccyydddf'

          • Y4X : X’dddccyyf'

        • s : 区切り文字を指定します。

      • TOGREG=[Yaa | Yaa(s)] : 入力フィールドをグレゴリオ暦の日付形式で出力します。

        • Yaa : グレゴリオ暦の日付形式を指定します。

          • Y2T : C’yysmmsdd' | C’yymmdd'

          • Y2W : C’mmsddsyy' | C’mmddyy'

          • Y2V : X'0yymmddf'

          • Y2Y : X'0mmddyyf'

          • Y4T : C’ccyysmmsdd' | C’ccyymmdd'

          • Y4W : C’mmsddsccyy' | C’mmddccyy'

          • Y4V : X'0ccyymmddf'

          • Y4Y : X'0mmddccyyf'

        • s : 区切り文字を指定します。

      seqnum

      出力レコードのシーケンス番号を出力します。シーケンス番号は、入力レコードの後に​​追加されます。

      以下は、OpenFrameでサポートされる形式です。

      SEQNUM,n,fs[,START=j][,INCR=i][,RESTART=(p,m)]
      • SEQNUM : シーケンス番号を出力するコマンドを指定します。

      • n : シーケンス番号の桁数を指定します。必須オプションです。

      • fs : シーケンス番号の文字列形式を指定します。必須オプションです。

      • START=j : シーケンス番号の開始値をjに設定します。このオプションは省略可能であり、省略した場合は、START=1と見なされます。

      • INCR=i : シーケンス番号の増分値をiに設定します。このオプションは省略可能であり、省略した場合は、INCR=1と見なされます。

      • RESTART=(p,m) : このオプションは省略できます。指定されたフィールドが前のレコードのフィールドと一致しない場合、SEQNUMはjに初期化されます。

      p,m,justify

      指定されたフィールドを定義された形式に変換して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      %nn,justify

      %nnラベルの解析済みレコード・フィールドを定義された形式に変換して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      p,m,squeeze

      指定されたフィールドを定義された形式に変換して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      %nn,squeeze

      %nnラベルの解析済みレコード・フィールドを定義された形式に変換して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

  • OVERLAY

    • 出力レコードに上書きする項目を指定します。上書きされていない列はそのまま出力します。

  • FINDREP

    • 入力レコードで指定された変数を検索して他の変数に置換します。

    • 変数の置換の詳細については、OUTFILのFINDREPオペランドを参照してください。

  • IFTHEN

    • 指定された条件に従って、各レコードを異なる方式で再フォーマットできます。

    • 条件設定の詳細については、OUTFILのIFTHENオペランドを参照してください。

9. JOIN

結合を実行する際に、結合条件と一致するレコードを出力するかどうか、また残りのレコードを出力するかどうかを指定します。JOIN文を指定しない場合、両方のデータセット(SORTJNF1, SORTJNF2)で結合条件と一致するレコードのみを出力します。(データベース管理システムの内部結合と似た機能です。)

構文
JOIN UNPAIRED,[F1|F2|ONLY][,[F1|F2|ONLY][,...]]
オペランド

以下の6つのオペランドの組み合わせをサポートします。

  • UNPAIRED,F1,F2またはUNPAIRED

    • 両方のデータセットで結合条件と一致するレコードだけでなく、左のデータセット(SORTJNF1)の残りのレコードと右のデータセット(SORTJNF2)の残りのレコードも出力します。(データベース管理システムの完全外部結合と似た機能です。)

  • UNPAIRED,F1

    • 両方のデータセットで結合条件と一致するレコードだけでなく、左のデータセットの残りのレコードも出力します。(データベース管理システムの左外部結合と似た機能です。)

  • UNPAIRED,F2

    • 両方のデータセットで結合条件と一致するレコードだけでなく、右のデータセットの残りのレコードも出力します。(データベース管理システムの右外部結合と似た機能です。)

  • UNPAIRED,F1,F2,ONLYまたはUNPAIRED,ONLY

    • 両方のデータセットで結合条件と一致するレコードは出力せずに、左右データセットの残りのレコードのみを出力します。

  • UNPAIRED,F1,ONLY

    • 両方のデータセットで結合条件と一致するレコードは出力せずに、左のデータセットの残りのレコードのみを出力します。

  • UNPAIRED,F2,ONLY

    • 両方のデータセットで結合条件と一致するレコードは出力せずに、右のデータセットの残りのレコードのみを出力します。

以下は、両方のデータセットで結合条件と一致するレコードは出力せずに、左のデータセットの残りのレコードのみを出力する例です。

JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(1,8,A)
JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(1,8,A)
JOIN UNPAIRED,F1,ONLY
REFORMAT FIELDS=(F1:1,80)

10. JOINKEYS

結合を実行する際に、結合対象データセットと結合フィールド、ソートの有無などを指定します。

入力データセットのRECFMがVタイプの場合、レコードの処理時にRDWを考慮する必要があります。

構文
JOINKEYS {{FILE|FILES}={F1|F2}|F1=ddname|F2=ddname},FIELDS=(p,m,s[,p,m,s[,...]]) [,SORTED|INCLUDE=(logical_expression)|OMIT=(logical_expression)]+
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • FILES

    • FILES=F1と記述すると、結合する際にSORTJNF1を左のデータセットとします。FILES=F2と記述すると、結合する際にSORTJNF2を右のデータセットとします。(エイリアス: FILE)

    • 以下は、SORTJNF1とSORTJNF2を結合する例です。

      JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(1,7,A)
      JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(1,7,A)
  • F1

    • ddnameのデータセットを左のデータセットとします。

    • 以下は、DD1とSORTJNF2を結合する例です。

      JOINKEYS F1=DD1,FIELDS=(1,7,A)
      JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(1,7,A)
  • F2

    • ddnameのデータセットを右のデータセットとします。

    • 以下は、SORTJNF1とDD2を結合する例です。

      JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(1,7,A)
      JOINKEYS F2=DD2,FIELDS=(1,7,A)
  • FIELDS

    • 入力レコードを結合する基準となる結合フィールドを指定します。フィールドの開始位置と長さ、昇順または降順を指定できます。

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      p

      制御フィールドの開始位置を指定します。制御フィールドは場合によって開始点が異なります。

      • 入力レコードが非VSAM固定長(FB)の場合、入力レコードの1番目のバイトが1となります。

      • 入力レコードが非VSAM可変長(VB)の場合、レコードの前に4バイトのレコード記述語(RDW)が追加されるので、RDWの開始点が1となり、実際のレコードは5から始まります。

      • 入力レコードがVSAMデータセットであり、OpenFrame SORTでこれを可変長レコードとして処理する場合、RDWをレコードの前に追加し、その開始点を1とします。したがって、結合を実行する際に実際のデータは5から始まります。

      m

      制御フィールドの長さを指定します。

      s

      制御フィールドのソート基準を指定します。

      • A (Ascending order) : 昇順

      • D (Descending order) : 降順

    • 以下は、SORTJNF1の1番目のバイトから7バイトまで、SORTJNF2の1番目のバイトから7バイトまでの内容を基準に結合する例です。

      JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(1,7,A)
      JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(1,7,A)
  • TYPE

    • 入力データセットがTSAMの場合、データセット・レコードの処理方法を指定します。

    • Fの場合はレコードにRDWを含まず、Vの場合はレコードにRDWを含みます。デフォルト値は「F」です。

    • 以下は、SORTJNF1とSORTJNF2を結合する例です。SORTJNF1はTSAMデータセットであり、レコードの処理タイプは「V」です。

      JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(5,7,A),TYPE=V
      JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(1,7,A)
  • SORTED

    • 入力データセットが結合フィールドを基準にすでにソートされている場合は、このオペランドを指定します。

    • 以下は、SORTJNF1とSORTJNF2を結合する例です。SORTJNF1はレコードの1番目のバイトから7バイトまでを基準にすでにソートされています。

      JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(1,7,A),SORTED
      JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(1,7,A)
  • INCLUDE

    • 入力レコードのうち、指定された条件を満たすレコードのみを使用して結合を実行します。logical_expressionの詳細については、INCLUDE文を参照してください。

    • 以下は、SORTJNF1とSORTJNF2を結合する例です。SORTJNF1のレコードのうち、9番目のバイトが’A’のレコードのみ結合に参加します。

      JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(1,7,A),INCLUDE=(9,1,CH,EQ,C'A')
      JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(1,7,A)
  • OMIT

    • 入力レコードのうち、指定された条件を満たすレコードを除く残りのレコードのみを使用して結合を実行します。 logical_expressionの詳細については、OMIT文を参照いてください。

    • 以下は、SORTJNF1とSORTJNF2を結合する例です。SORTJNF1のレコードのうち、9番目のバイトが’A’でないレコードのみ結合に参加します。

      JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(1,7,A),OMIT=(9,1,CH,EQ,C'A')
      JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(1,7,A)

11. MERGE

SORTINnn(nnは任意の2桁の数字であり、最初の桁に0を使用しても構いません)に指定した複数の入力データセットを出力データセットにマージするときに使用します。SORTINnnは、最大99まで使用可能であり、入力データセット内のレコードがMERGE文のFIELDSオプションに記述されたキー・フィールドに従ってソートされている必要があります。

構文
MERGE FIELDS=(p,m,f,s[,p,m,f,s[,...]])|(p,m,s[,p,m,s[,...]]),FORMAT=f|COPY [SKIPREC|STOPAFT|CKPT|EQUALS|NOEQUALS|FILES=n|FILSZ=[E|U]n|SIZE=[E|U]n|Y2PAST|CENTWIN]
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • FIELDS

    • 入力レコードをマージするためのキー・フィールドを指定します。(エイリアス:KEYS)

    • キーフィールドの開始位置と長さ、形式、マージの基準を指定します。

    • 以下は、設定値についての説明です。

      項目 説明

      p

      制御フィールドの開始位置を指定します。詳細については、SORTのFIELDSオペランドの「p」項目を参照してください。

      m

      制御フィールドの長さを指定します。

      f

      制御フィールドの形式を指定します。指定可能な形式と形式に応じた長さは、ソートの場合と同様です。

      s

      制御フィールドのソート基準を指定します。

      • A(Ascending order) : 昇順

      • D(Descending order) : 降順

    • 以下は、形式が文字である固定長レコードの1番目のバイトから始まり、7バイトまでの内容を昇順にマージした例です。

      MERGE FIELDS=(1,7,CH,A)

      以下は、可変長レコードの場合、1から4までのRDWを除き、実際のレコードの先頭である5から3バイト分の文字形式のレコードを降順にマージした例です。

      MERGE FIELDS=(5,3,CH,D)

      可変長レコードの場合、RDWを除いたレコードの先頭は5です。マージ開始点を1から4までの間で指定した場合、エラーは発生しませんが、RDWが含まれるのでマージが正常に行われません。

  • FORMAT=f

    • 制御フィールドの形式がすべて同じである場合は、各制御フィールド内で形式を指定せずに、外部からFORMAT=fオペランドを使用して一度に指定することができます。

    • 以下はFORMATの例であり、2つのCH形式の固定長制御フィールドを指定しています。レコードの最初の1バイトから10バイト分は昇順にソートし、11バイトから10バイト分は降順にマージします。

      MERGE FIELDS=(1,10,A,11,10,D),FORMAT=CH

      OpenFrameでFORMAT=fオペランドを指定するときは、制御フィールドの形式がすべて同じである必要があります。たとえば、複数の制御フィールドのうち1つのフィールド形式が異なり、残りはすべて同じである場合、形式が異なるフィールドは内部で指定し、それ以外のフィールドの形式は外部からFORMAT=fで指定するとエラーが発生します。

  • COPY

    • COPYコマンドは、入力データセット・レコードの内容を制御フィールドの指定なしで出力データセットにコピー します。

    • 以下は、COPYの例です。

      MERGE FIELDS=COPY

      マージでCOPY入力項目を指定した場合、複数のSORTINを使用することができません。ソートでコピーを実行するのと同様、入力レコードをそのまま出力するためにマージ機能は実行しません。

  • SKIPREC=x

    • 入力レコードの1番目のレコードから始まり、ソートせずに削除(discard)するレコード数を指定します。

    • xはレコードの数を意味します。

    • SKIPRECはCOPYコマンドを使用する場合のみ使用できます。

    • 以下はSKIPRECの例です。入力データセットの1番目のレコードから5番目のレコードまでを除いたレコードを出力データセットにコピーします。

      MERGE FIELDS=COPY,SKIPREC=5
  • STOPAFT=x

    • 入力レコードの1番目のレコードから始まり、マージするレコード数を指定します。指定された数を超えたレコードは削除(discard)されます。

    • xはレコードの数を意味します。

    • STOPAFTはCOPYコマンドで使用する場合のみ使用できます。

    • 以下はSTOPAFTの例です。入力データセットの1番目のレコードから5番目のレコードまでをコピーして出力し、残りのレコードは削除します。

      MERGE FIELDS=COPY,STOPAFT=5
  • CKPT

    • チェックポイントを指定します。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • EQUALS | NOEQUALS

    • 制御フィールドの内容がすべて一致するレコードが入力された場合の出力順を指定します。

    • 以下は、各項目についての説明です。

      項目 説明

      EQUALS

      入力順に出力されます。(安定なソート)

      NOEQUALS

      入力順に出力されることを保証しません。(不安定なソート)(デフォルト値)

    • 以下はEQUALS/NOEQUALSの例です。制御フィールドの内容に従ってソートが行われますが、制御フィールドの内容が一致するレコードの場合は、入力順に出力されます。

      MERGE FIELDS=(1,7,CH,A),EQUALS
  • FILES=n

    • マージのの入力ファイル数を10進数で指定します。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • FILSZ=[E|U]n

    • 実際にソートに使われるレコードの数を指定します。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • SIZE=[E|U]n

    • 入力レコードの数を指定します。

    • 詳細については、OPTIONを参照してください。

  • Y2PAST | CENTWIN

    • 詳細については、OPTIONを参照してください。

12. MODS

MODS制御文を使用したスクリプトを使用してユーザー出口関数(user exit function)を登録することができます。

ユーザー関数は、前のフェーズから渡されたレコードを編集して、次のフェーズに渡します。ソートおよびコピーの演算では、ユーザー関数E15を登録して入力されるレコードを編集することができます。ユーザー関数E35はOUTREC結果レコードを編集することができます。マージ演算はE32で処理しますが、OpenFrameではサポートされません。

構文
MODS exit=(n1,m1[,s1][,L1]),…,exit=(nn,mn[,sn][,Ln])
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • exit

    • 登録するユーザー関数の名前を指定します。

    • OpenFrameではE15とE35のみサポートしています。

      関数 説明

      E15

      ソートで入力レコードを処理するユーザー関数です。指定された入力データセットからレコードを読み込んで、ユーザーが指定した場所に渡します。

      E35

      出力レコードを処理するユーザー関数です。ソートまたはマージの後、出力データセットに渡される前のレコードを制御します。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      項目 説明

      n

      ユーザー関数のライブラリ内でのメンバー名を指定します。

      m

      ユーザー関数が使用している保存領域のサイズをバイト単位で保存します。OpenFrameではサポートされません。

      s

      ユーザー関数が入力ストリーム内にある場合は、SYSINを指定します。

      s

      ユーザー関数が存在しているライブラリのDD名を指定します。

      このオペランドを省略すると、STEPLIBからユーザー関数を検索します。JCLにSTEPLIBが記述されていない場合は、OpenFrame環境設定のsortサブジェクトのPATHセクションのEXITLIBキーに指定されたディレクトリから検索します。OpenFrame環境設定の詳細については、OpenFrame Batch『環境設定ガイド』を参照してください。

      L

      ユーザー関数に対してリンケージ・エディターが必要かどうかを指定します。OpenFrameではサポートされません。

以下は、ユーザー関数の例です。すべてのレコードをそのまま渡します。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>

int
EXIT(int  *record_flags,
     char *new_rec,
     char *return_rec,
     char *unused1,
     int  *unused2,
     int  *new_rec_len,
     int  *return_rec_len,
     int  *unused3,
     int  *exitarea_len,
     char *exitarea)
{
    if (*record_flags == 8)
        return 8; /* do not return */

    return 0; /* no action */
}

以下は、すべてのレコードをコピーして挿入するユーザー関数の例です。レコードa、b、cが前のフェーズから渡されると、a、a、b、b、c、cの形式で次のフェーズに渡されます。

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>

int
INSERT(int  *record_flags,
       char *leaving_rec,
       char *return_rec,
       char *output_rec,
       int  *unused1,
       int  *leaving_rec_len,
       int  *return_rec_len,
       int  *output_rec_len,
       int  *exitarea_len,
       char *exitarea)
{
    static int inserted = 0;
    /* 挿入されたレコードは編集しない */
    if (inserted) {
        inserted = 0;
        return 0; /* no action */
    }

    if (*record_flags == 8)
        return 8; /* do not return */

    memcpy (return_rec, leaving_rec, *leaving_rec_len);
    *return_rec_len = *leaving_rec_len;
    inserted = 1;

    return 12; /* insert record */
}

以下は、E15にEXITというメンバー名の関数を登録し、E35にINSERTというメンバー名の関数を登録する例です。動的にリンキングされるライブラリ・ファイルはSYS1.JCLLIBディレクトリに存在しており、このディレクトリはMYLIBというDD名で指定されています。

MYLIB DD DSN=SYS1.JCLLIB,DISP=OLD
...
MODS E15=(EXIT,3990,MYLIB),
      E35=(INSERT,3990,MYLIB)

13. OPTION

OPTION文は、各種オプションを設定します。

構文
OPTION COPY | MSGPRT | PRINT | SIZE=[E|U]n | FILSZ=[E|U]n | CKPT |
       DYNALLOC[=([d][,n])] | OVFLO=(RC0|RC4|RC16) | SOLRF | NOSOLRF |
       SORTDD=cccc | SORTIN=ddname | SORTOUT=ddname | ZDPRINT | NZDPRINT |
       Y2PAST=(s|f) | CENTWIN=value | NULLOUT=(RC0|RC4|RC16) |
       VLSHRT | NOVLSHRT | VLTESTI=(0|1|2) |
       USE_ALTERNATIVE_TP_TYPE=(Y|N)
オプション

制御フィールドの内容を記述した後、以下のオプションを使用することができます。

  • COPY

    • SORTINデータセットを出力します。

    • SORT FIELDS=COPYと同様な機能です。

    • 同オプションを使用すると、SORT文は無視されます。

      OpenFrameでのOPTION COPYは、SORT文またはMERGE文と一緒に使用できません。

  • MSGPRT

    • メッセージの出力対象を指定します。OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • PRINT

    • MSGPRTと同様な機能です。OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • SIZE=[E|U]n

    • 入力レコードの数がこのオプションに指定された値(n)と異なる場合はエラーが発生します。

    • OpenFrame環境設定のsortサブジェクトのOPTIONセクションのFSZESTキーのVALUE項目がNOに指定されているか、あるいはnの前にEまたはUが付いていると、このオプションは無視されます。詳細については、OpenFrame Batch『環境設定ガイド』を参照してください。

  • FILSZ=[E|U]n

    • 実際にソートに使われるレコードの数を指定します。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • CKPT

    • コピーの使用時にチェックポイントを指定します。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • DYNALLOC [=([d][,n])]

    • 処理用データセットを動的に割り当てます。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      項目 説明

      d

      動的に割り当てるデバイスのタイプまたはグループ名を指定します。

      n

      動的に割り当てる処理用データセットの数を指定します。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • OVFLO=[RC0 | RC4 | RC16]

    • sumフィールドでオーバーフローが発生した場合の動作を設定します。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      項目 説明

      RC0

      オーバーフローが発生した場合、警告メッセージを1回出力し、戻り値として0を返します。

      RC4

      オーバーフローが発生した場合、警告メッセージを1回出力し、戻り値として4を返します。

      RC16

      オーバーフローが発生した場合、エラーを出力し、戻り値として16を返します。

  • SOLRF| NOSOLRF

    • SORTOUTレコードの長さが指定されていない場合に従う長さを設定します。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      区分 説明

      SOLRF

      再フォーマットされたレコード長に従います。レコード長を指定する際の優先順位は、 データセットの定義 を参照してください。

      NOSOLRF

      再フォーマットされたレコード長に従いません。

      レコード長を指定する際の優先順位は以下のとおりです。

      1. RECORD文のL3に指定された値

      2. RECORD文のL2にE15で指定された値

      3. SORTINに指定された最大長

      4. RECORD文のL1に指定された値

  • SORTDD=cccc

    • SORTIN、SORTnn、SORTOUT、SORTWKnnなどのデータセットのDD名の先頭4桁の文字「SORT」を代替する4桁の文字列を設定します。

  • SORTIN=ddname

    • SORTINデータセットとして使用するDD名を8桁以下の文字列で設定します。

  • SORTOUT=ddname

    • SORTOUTデータセットとして使用するDD名を8桁以下の文字列で設定します。

  • ZDPRINT | NZDPRINT

    • ZD形式フィールドをEBCDIC形式で表現するオプションです。OpenFrameでは、ZD形式フィールドをASCII形式で出力するため、このオプションは不要です。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • Y2PAST=[s | f]

    • 一時的にsliding(s)またはfixed(f)世紀ウィンドウでY2PASTオプションを上書きします。

      世紀ウィンドウは、Y2形式と一緒に2桁の年のデータ値を4桁の年のデータ値に正しく解釈するために使用されます。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      設定値 説明

      s

      現在の年からs値を減算した年が、スライディング世紀ウィンドウの開始値となります。

      たとえば、Y2PAST=11で現在の年が2011の場合、世紀ウィンドウは2000~2099となります。

      f

      固定世紀ウィンドウの開始値を指定します。

      たとえば、Y2PAST=2011の場合、世紀ウィンドウは2011~2110となります。

  • CENTWIN=value

    • Y2PAST=valueと同様な機能です。

  • NULLOUT=[RC0 | RC4 | RC16]

    • SORTOUTデータセットに書き込むレコード数が0である場合の動作を設定します。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      設定値 説明

      RC0

      戻り値として0を返します。

      RC4

      戻り値として4を返します。

      RC16

      戻り値として16を返します。

  • VLSHRT|NOVLSHRT

    • SORT、MERGE、INCLUDE、OMIT、SUMなどの演算で、指定されたフィールドが入力レコードに存在しないか、一部のみ存在する場合の動作を定義します。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      設定値 説明

      VLSHRT

      SORTまたはMERGE演算の場合、指定されたフィールドがレコードに存在しないか一部のみ存在する場合は、ヌル文字が埋め込まれます。

      • INCLUDEまたはOMIT演算 : 指定されたフィールドが入力レコードに存在しないか、一部のみが存在する場合は、関係式は「偽」と見なされます。

      • SUM演算 : 指定されたフィールドが入力レコードに存在しないか、一部のみが存在する場合は、そのレコードを演算から除外します。

      NOVLSHRT

      指定されたフィールドが入力レコードに存在しないか、一部のみが存在する場合は、エラーが発生します。

  • VLTESTI=(0|1|2)

    • INCLUDEまたはOMIT演算で、指定されたフィールドが入力レコードに存在しないか、一部のみ存在する場合の動作を定義します。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      設定値 説明

      0

      INCLUDEまたはOMIT演算は、指定されたすべてのフィールドの全範囲が入力レコードに存在する必要があります。そうでない場合は、エラーが発生します。VLTESTIオプションが指定されていない場合は、VLTESTI=0が指定されているかのように動作します。

      1

      INCLUDE演算は、指定されたフィールドが入力レコードに存在しないか、一部のみ存在する場合は、レコードを出力しません。OMIT演算は、指定されたフィールドが入力レコードに存在しないか、一部のみ存在する場合、レコードを出力します。

      2

      INCLUDまたはOMIT演算は、指定されたフィールドが入力レコードに存在しないか、一部のみ存在する場合、関係式は「偽」と見なされます。

14. OUTFIL

SORTOUTをOUTFIL DDに指定した複数のデータセットに保存します。レコードをフィルタリングして再フォーマットするために使用できます。各出力データセットに同じレコードを出力することが可能であり、各出力レコードで異なる編集を行い、それぞれ異なるレコードを出力することもできます。(エイリアス: OUTFILE)

構文
OUTFIL param[,param[,...]]
param = <FNAMES=ddname[,ddname[,...]> |
      <FILES=suffix[,suffix[,...]> | STARTREC | ENDREC | INCLUDE | OMIT |
      SAVE | OUTREC | PARSE | BUILD | OVERLAY | FINDREP | IFTHEN | SPLIT |
      SPLITBY | SPLIT1R | VTOF | CONVERT | VLFILL=c | FTOV | VLTRIM=c |
      NULLOFL | LINES | HEADER | TRAILER | SECTIONS | NODETAIL | REMOVECC |
      IFTRAIL
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • FNAMES=ddname|(ddname,ddname,…​)

    • OUTFILの結果が保存されるDD名の識別子を指定します。

    • 他のOUTFIL文の識別子を重複して使用することはできません。オペランドが省略された場合、出力データセットのDD名はSORTOUTと指定されます。

    • 複数のデータセットに同じ処理をして同じレコードを出力する場合、たとえば、SORTOF01、SORTOF02、SORTOF03に同じ内容を出力する場合は、以下のように指定できます。

      FNAMES=(SORTOF01,SORTOF02,SORTOF03)
  • FILES=suffix

    • OUTFILの結果が保存されるDD名の識別子を指定します。

    • 複数のレコードを出力する場合、prefixに「SORTOF」がデフォルトとして指定され、FILESオペランドを使用して1文字または2文字の識別子を添付します。他のOUTFIL文の識別子を重複して使用することはできません。オペランドが省略された場合、出力データセットのDD名はSORTOUTと指定されます。

    • 複数のデータセットに同じ処理をして同じレコードを出力する場合、たとえば、SORTOF01、SORTOF02、SORTOF03に同じ内容を出力する場合は、以下のように指定できます。

      FILES=(01,02,03)
  • STARTREC=n

    • 入力レコードでOUTFIL動作が開始する時点です。

  • ENDREC=n

    • 入力レコードでOUTFIL動作が終了する時点です。

  • INCLUDE | OMIT

    • OUTFIL処理中に条件を満たすレコードのみを出力するか(INCLUDE)、条件を満たすレコードのみを除外するか(OMIT)を指定します。

    • INCLUDE/OMIT制御文では、「INCLUDE/OMIT COND=」形式で指定しますが、OUTFILでは「INCLUDE/OMIT=」形式で条件を指定します。

    • FORMAT=fオペランドで形式を指定できないことを除いては、INCLUDE/OMIT制御文の使用方法と同じです。

  • SAVE

    • INCLUDEとOMITを実行した後、上記のフィルターに該当しないレコードを出力します。

  • PARSE

    • 可変長入力レコードから解析済みの固定長フィールドを抽出します。解析済みフィールドは、BUILDまたはOVERLAYの(p,m)を使用できる場所で使用できます。

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      %nn

      可変長入力レコードを固定長出力レコードに変換します。

      解析済みフィールドは、BUILDまたはOVERLAYの(p,m)を使用できる場所で使用できます。

      FIXLEN=m

      解析済みフィールドの長さを指定します。この属性は、すべての解析済みフィールドに存在する必要があります。

      ABSPOS=p

      入力レコードで解析開始位置のpを指定します。

      ADDPOS=x

      入力レコードで解析開始位置がxだけ増加します。

      SUBPOS=y

      入力レコードで解析開始位置がyだけ減少します。

      STARTAFT

      • STARTAFT=string : 入力レコードの最初の文字列の後から解析済みフィールドのレコードを開始します。

      • STARTAFT=BLANKS : 入力レコードの最初のブランク・グループの後から解析済みフィールドのレコードを開始します。

      STARTAT

      • STARTAT=string : 入力レコードの最初の文字列から解析済みフィールドのレコードを開始します。

      • STARTAT=BLANKS : 入力レコードの最初のブランクから解析済みフィールドのレコードを開始します。

      • STARTAT=NONBLANK : 入力レコードの最初の非ブランクから解析済みフィールドのレコードを開始します。

      ENDBEFR

      • ENDBEFR=string : 入力レコードの最初の文字列の前のバイトで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      • ENDBEFR=BLANKS : 入力レコードの最初のブラックの前のバイトで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      ENDAT

      • ENDAT=string : 入力レコードの最初の文字列の最後のバイトで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      • ENDBEFR=BLANKS : 入力レコードの最初のブランク・グループの終わりで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      PAIR

      • PAIR=APOST : アポストロフィ(')で囲まれた領域は、文字列またはブランクとして扱われません。

      • PAIR=QUOTE : 引用符(')で囲まれた領域は、文字列またはブランクとして扱われません。

  • OUTREC | BUILD

    • OUTFIL処理中にレコード・フィルター(INCLUDE/OMIT)を通過したレコードをOUTFIL DDに記録する前に、指定された条件に合わせてレコードを再フォーマットします。「OUTREC COND=」と指定せず、「OUTREC=」と指定することを除いては、OUTREC制御文の使用方法と同じです。

    • OUTRECの代わりにBUILDを使用することができます。

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      c:

      出力レコードの開始位置を指定します。

      s

      分離レコードとして文字列や空白を指定します。

      • nX : n個の空白文字を挿入します。

      • nC’xx…​x' : 文字列を挿入します。nは文字列の繰り返し回数です。

      • nX’yy…​yy' : 16進数の文字列を挿入します。nは文字列の繰り返し回数です。

      DATEn

      現在の日付を出力します。OpenFrameではDATE1のみサポートしており、「C’yyyymmdd'」形式で表示されます。

      DATEn+r

      未来の日付を出力します。

      OpenFrameではDATE1+rのみサポートしており、現在の日付からr日を加算した日付を出力します。

      TIMEn

      現在の時間を出力します。

      nは1~3の範囲で指定可能であり、以下の形式で表示されます。

      • 1 : C’hhmmss'

      • 2 : C’hhmm'

      • 3 : C’hh'

      DATE=(abcd) または &DATE=(abcd)

      現在の日付を「C’adbdc'」形式で出力します。dは区切り文字です。

      a,b,c∈{M,D,Y,4} であり、それぞれの意味は以下のとおりです。

      • M : 月(01~12)を2文字で出力します。

      • D : 日(01~31)を2文字で出力します。

      • Y : 年の下2桁を出力します。

      • 4 : 年を4文字で出力します。

      DATE または &DATE

      現在の日付を「C’mm/dd/yy'」形式で出力します。

      • mm : 月(01-12)

      • dd : 日(01-31)

      • yy : 年の下2桁

      DATENS=(abc) または &DATENS=(abc)

      現在の日付を「C’abc'」形式で出力します。

      a,b,c∈{M,D,Y,4} であり、それぞれの意味は以下のとおりです。

      • M : 月(01~12)を2文字で出力します。

      • D : 日(01~31)を2文字で出力します。

      • Y : 年の下2桁を出力します。

      • 4 : 年を4文字で出力します。

      /…​/ or n/

      「/」の数またはn個分の新規行を挿入します。

      現在OpenFrameでは、「/…​/」の場合は5つまでのみサポートしており、「n/」の場合は制限がありません。

      p

      指定された入力レコードのフィールドを出力フィールドに出力します。

      入力レコードは、場合に応じて開始時点が異なります。

      • 入力レコードが非VSAM固定長(FB)の場合、入力レコードの1番目のバイトが1となります。

      • 入力レコードが非VSAM可変長(VB)の場合、レコードの前に4バイトのレコード記述語(RDW)が追加されるので、RDWの開始点が1となり、実際のレコードは5から始まります。

      • 入力レコードがVSAMデータセットであり、OpenFrame SORTでこれを可変長レコードとして処理する場合、RDWをレコードの前に追加し、その開始点を1とします。したがって、結合を実行する際に実際のデータは5から始まります。

      また、OpenFrame SORTの実行時に、VSAMデータセットを固定長レコードと判断するか、あるいは可変長レコードと判断するかを決める必要があります。以下のいずれかの条件を満たす場合、そのデータセットは可変長レコードと判断されます。

      1. RECORD TYPE=Vと指定されている場合

      2. SORTOUTがRECFM=VBと指定されている場合

      3. SORTINとSORTOUTが両方ともVSAMの場合

      VBレコードの場合、最初のキー・フィールドを指定する際は常にpを1に指定する必要があり、最初のキー・フィールドはRDWを含む必要があります。1番目のフィールドを1から4まで指定した後次のフィールドを指定するか、1番目のフィールドを1から4以上に指定することができます。ただし、後者の場合、実際のレコードは5から始まるという点に注意します。

      m

      指定された入力レコードのフィールドを出力フィールドに出力します。選択フィールドの長さをバイト数で指定します。

      %nn

      %nnラベルの解析済みレコード・フィールドを出力フィールドに出力します。

      p,m,TRAN=LTOU|UTOL

      • p, m : 前述のp、mの説明を参照してください。

      • TRAN=LTOU : フィールドの小文字を大文字に変換して出力します。

      • TRAN=UTOL : フィールドの大文字を小文字に変換して出力します。

      p,m,TRAN=ALTSEQ

      • p, m : 前述のp、mの説明を参照してください。

      • TRAN=ALTSEQ : フィールドのレコードをALTSEQ変換表に基づいて変更します。

      p,m,Y2x

      • p : 前述のpの説明を参照してください。

      • m : 年を示す出力フィールドの長さを指定します。

      • Y2x : OpenFrameではY2Cのみサポートしており、「C’yyyy'」形式で出力されます。

      p,m,DTx

      • p : 前述のpの説明を参照してください。

      • m : 指定された入力レコード・フィールドを出力フィールドに出力します。選択フィールドの長さをバイト数で指定します。入力レコード・フィールドは、X'0cyydddF’形式です。(cは20世紀の場合は0であり、21世紀の場合は1です。yyは年の下2桁で、dddは年の通算日です)

      • DT1 : 入力レコード・フィールドをC’yyyymmdd’形式で表示します。yyyyは4桁の年で、mmは2桁の月、ddは2桁の日です。

      • DT2 : 入力レコード・フィールドをC’yyyymm’形式で表示します。yyyyは4桁の年で、mmは2桁の月です。

      • DT3 : 入力レコード・フィールドをC’yyyyddd’形式で表示します。yyyyは4桁の年で、dddは年の通算日です。

      p,m,TMx

      • p : 前述のpの説明を参照してください。

      • m : 指定された入力レコード・フィールドを出力フィールドに出力します。選択フィールドの長さをバイト数で指定します。入力レコード・フィールドは、X’nnnnnnnF’形式です。(nnnnnnnは、午前0時からの経過時間を100分の1秒単位で示します)

      • TM1 : 入力レコード・フィールドをC’hhmmss’形式で表示します。hhは2桁の時間、mmは2桁の分、ssは2桁の秒です。

      • TM2 : 入力レコード・フィールドをC’hhmm’形式で表示します。hhは2桁の時間、mmは2桁の分です。

      • TM3 : 入力レコード・フィールドをC’hh’形式で表示します。hhは2桁の時間です。

      • TM4 : 入力レコード・フィールドをC’hhmmssxx’形式で表示します。hは2桁の時間、mmは2桁の分、ssは2桁の秒、xxは100分の1秒です。

      p,m,f,edit

      指定されたフィールドを定義された形式に変更してOUTFILレコードに出力します。

      • p, m : 前述のp、mの説明を参照してください。

      • f : フィールドの形式を指定します。

      • edit : フィールドが変換される形式を定義します。EDITコマンドの詳細については、EDITコマンドを参照してください。

      p,m,f,to

      入力フィールドの形式を変更して出力します。

      • p,m,f : 前述のp、m、fの説明を参照してください。

      • to : 入力フィールドの形式fが変更される出力レコードの形式を指定します。

        入力フィールドの形式fがZDFの場合、fがZDの場合と同様に動作します。

        toコマンド構文は以下のとおりです。

        of|TO=[of|(of)][,LENGTH=[n|(n)]]
        • TO=[of | (of)] : 変更される形式を定義します。「TO=」を省略して使用することもできます。

        • LENGTH=[n | (n)] : 変更される出力フィールドの長さを定義します。

      arexp,edit

      算術式(arithmetic expression)を編集形式に変更してOUTFILレコードに出力します。

      算術式を意味しており、形式は以下のとおりです。

      p,m,f,operator,n[,operator,n,...]
      • p, m, f : 前述の項目説明と同様です。

      • n : 10進数であり、正数と負数のいずれも使用が可能です。

      pからm分のf形式の数を、演算子を使用してnと演算します。

      以下は、演算子の種類です。

      • MIN(minimum)

      • MAX(maximum)

      • MUL(multiplication)

      • DIV(division)

      • MOD(modulus)

      • ADD(addition)

      • SUB(sbutraction)

      以下は、演算子の優先順位です。

      1. MIN、MAX

      2. MUL、DIV、MOD

      3. ADD、SUB

      p,m,CHANGE

      入力フィールドの指定された文字列を他の文字列に置換して出力します。

      • p : 前述のpの説明を参照してください。

      • m : findに指定された文字列と比較する入力フィールドの長さを指定します。

      • CHANGE : 比較する文字列を検索し、同じものがあれば置換します。

        CHANGEの構文は以下のとおりです。

        CHANGE=(v,find,set[,find,set,...]),NOMATCH=(set)
        • v : 出力するフィールドの長さを指定します。

        • find : 入力フィールドで検索する文字列を指定します。

        • set : 出力フィールドに出力する文字列を指定します。

        • NOMATCH : findに指定した文字列が存在しない場合、NOMATCHオプションを使用します。setにはfindと一致する文字列がない場合に出力する文字列を指定します。

      seqnum

      出力レコードのシーケンス番号を出力します。シーケンス番号は、入力レコードの後に​​追加されます。

      以下は、OpenFrameでサポートされる形式です。

      SEQNUM,n,fs[,START=j][,INCR=i][,RESTART=(p,m)]
      • SEQNUM : シーケンス番号を出力するコマンドを指定します。

      • n : シーケンス番号の桁数を指定します。必須オプションです。

      • fs : シーケンス番号の文字列形式を指定します。必須オプションです。

      • START=j : シーケンス番号の開始値をjに設定します。このオプションは省略可能であり、省略した場合は、START=1と見なされます。

      • INCR=i : シーケンス番号の増分値をiに設定します。このオプションは省略可能であり、省略した場合は、INCR=1と見なされます。

      • RESTART=(p,m) : このオプションは省略できます。指定されたフィールドが前のレコードのフィールドと一致しない場合、SEQNUMはjに初期化されます。

      p,m,justify

      指定されたフィールドを定義された形式に変換してOUTFILレコードとして出力します。

      以下は、OpenFrameでサポートされる形式です。

      JFY=(SHIFT=(LEFT | RIGHT),[LENGTH=n],[PREBLANK=list],[LEAD=string],[TRAIL=string])
      • SHIFT : 左のブランクを削除した後、左揃えにするか、右のブランクを削除した後、右揃えにするかを指定します。

      • LENGTH=n : JFYの出力フィールドの長さを指定します。指定しない場合は、入力フィールドの長さと同じです。

      • PREBLANK=list : 1つ以上の文字列リストをブラックに変換します。

      • LEAD=string : 最初の非ブラック・フィールドの前に文字列を指定します。

      • TRAIL=string : 最後の非ブラック・フィールドの後に文字列を指定します。

      %nn,justify

      %nnラベルの解析済みレコード・フィールドを定義された形式に変換して出力します。

      p,m,squeeze

      指定されたフィールドを定義された形式に変換してOUTFILレコードとして出力します。

      以下は、OpenFrameでサポートされる形式です。

      SQZ=(SHIFT=(LEFT|RIGHT),[LENGTH=n],[PREBLANK=list],
      [LEAD=string],[MID=string],[TRAIL=string],[PAIR=(APOST|QUOTE)])
      • SHIFT : すべてのブラックを削除した後、左揃えにするか右揃えにするかを指定します。

      • LENGTH=n : SQZの出力フィールドの長さを指定します。指定しない場合は、入力フィールドの長さと同じです。

      • PREBLANK=list : 1つ以上の文字列リストをブラックに変換します。

      • LEAD=string : 最初の非ブラック・フィールドの前に文字列を指定します。

      • MID=string : 最初と最後の非ブランク・フィールドの間のブランクが削除される領域に文字列を指定します。

      • TRAIL=string : 最後の非ブランク・フィールドの後に文字列を指定します。

      • PAIR=(APOST | QUOTE) : 単一引用符('')または二重引用符("")の間のレコード値は、ブランクを削除するか、あるいはPREBLANKを使用してブランクに変換することができません。

      %nn,squeeze

      %nnラベルの解析済みレコード・フィールドを定義された形式に変換して出力します。

  • OVERLAY

    • 出力レコードに上書きする項目を指定します。上書きされていない列はそのまま出力します。

      OUTREC/BUILDで使用するパラメータを同様に使用できますが、「/」は使用できません。

  • FINDREP

    • 入力レコードで指定された変数を検索し、他の変数に置換します。

    • 入力レコードでinconに該当する文字列を検索し、outconに指定された文字列に置換します。

      IN=incon,OUT=outcon
    • 入力レコードで複数の文字列を指定し、outconに置換できます。

      IN=(incon1,incon2[,...]),OUT=outcon
    • 入力レコードでinconiに該当する文字列を検索し、outconiに指定された文字列に置換します。(i ≥ 1)

      INOUT=(incon1,outcon1[,incon2,outcon2[,...]])
    • 入力レコードで検索の開始点を指定できます。STARTPOSを指定していない場合は1に指定されます。

      STARTPOS=p
    • 入力レコードで検索の終了点を指定できます。ENDPOSを指定していない場合はレコードの最後の列まで検索します。

      ENDPOS=q
  • IFTHEN

    • 指定された条件に従って、各レコードを異なる方法で再フォーマットできます。

    • BUILD、OVERLAY、FINDREPの再フォーマット機能を適用する前に1回以上使用できます。WHEN=GROUPは、IFTHEN=INIT以外の他の項目より先に実行されます。

      WHEN=GROUP,BEGIN=(logexp),END=(logexp),RECORDS=n,PUSH=(items)
      項目 説明

      BEGIN=(logexp)

      logexp条件が満たされると、新しいグループが開始されます。

      END=(logexp)

      logexp条件が満たされると、現在のグループが終了します。

      RECORDS=n

      グループに属するレコードの数がnに達すると、グループを終了します。

      PUSH=(items)

      • c:p,m : グループの最初のレコードのp、mの値をcの位置にオーバーレイします。

      • c:ID=n : 長さnのグループIDを表します。現在のグループIDを位置cにオーバーレイします。

      • c:SEQ=n : 長さnのグループのレコード・シーケンスを表します。現在のグループのレコード・シーケンスを位置cにオーバーレイします。

    • BUILD、OVERLAY、FINDREPの再フォーマット機能を適用するために1回以上使用できます。WHEN=GROUPは、IFTHEN=GROUP以外の他の項目より先に実行されます。

      WHEN=INIT,BUILD/OVERLAY/FINDREP
    • 入力レコードがlogexpに指定された論理式を満たす場合、BUILD、OVERLAY、FINDREPの再フォーマット機能を適用するために1回以上使用できます。

      WHEN=(logexp),BUILD/OVERLAY/FINDREP
    • 入力レコードがlogexpに指定された論理式をすべて満たさない場合、OVERLAY、FINDREPの再フォーマット機能を適用するために1回使用できます。

      WHEN=NONE,BUILD/OVERLAY/FINDREP
  • SPLIT | SPLITBY | SPLIT1R

    • 再フォーマットされたレコードを複数のOUTFILデータセットに順次に出力します。

      項目 説明

      SPLIT

      複数の出力データセットにレコードを順次に1つずつ割り当てて出力します。

      SPLITBY=n

      複数の出力データセットにレコードを順次にn個ずつ割り当てて出力します。

      SPLIT機能はSPLITBY=1と同じです。

      SPLIT1R=n

      複数の出力データセットにレコードを順次にn個ずつ出力し、最後のデータセットに到達すると残りのレコードをすべて出力します。

  • VTOF | CONVERT

    • 可変長レコードを固定長レコードに変換します。

  • VLFILL=c

    • フィールドが入力レコードに存在しないか一部のみ存在する場合、右側を文字cで埋めます。

  • FTOV

    • 固定長レコードを可変長レコードに変換します。

  • VLTRIM=c

    • 結果レコードの右端に1つまたはそれ以上の文字cが存在する場合はそれを削除します。

  • NULLOFL= [ RC0 | RC4 | RC16 ]

    • 演算結果のレコード数が0件の場合の動作を指定します。

      項目 説明

      RC0

      戻り値を0に設定し、以降の演算を続けます。

      RC4

      戻り値を4に設定し、以降の演算を続けます。

      RC16

      演算を中止し、16を返します。

  • LINES=n

    • レポート・ページの行数を設定します。(デフォルト値: 60)

  • HEADER1

    • レポートのヘッダーを作成します。HEADER1はレポートの最初のページにのみ出力されます。

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      c:

      関連するレポート内容が出力される最初の位置を指定します。

      r

      空白または文字列を出力レポート内に挿入できます。

      • nX : n個の空白文字を挿入します。

      • n’xx…​x' : 文字列をn個挿入します。

      • nX’yy…​yy' : 16進の文字列をn個挿入します。

      • /…​/ or n/ : '/'の数またはn個分の新規行を挿入します。現在OpenFrameでは、「/…​/」の場合は5つまでのみサポートしており、「 n/」の場合は制限がありません。

      p,m

      OUTFILの入力レコードのフィールドをレポートに出力します。

      • p : 入力レコードの最初のバイトから相対的な位置です。

      • m : 入力フィールドの長さを意味します。

      DATE または &DATE

      現在の日付を「C’mm/dd/yy'」形式で出力します。

      • mm : 月(01-12)

      • dd : 日(01-31)

      • yy : 年の下2桁

      DATE=(abcd) または &DATE=(abcd)

      • abc : a、b、cにM、D、Yを使用することができ、それぞれ月、日、年を示します。M、D、Yの順序によって出力の順序を決定します。Yは、4に代替することができます。その場合、年は4桁で表示されます。

      • d : 区切り文字です。たとえば、DATE=(MDY-)のように使用する場合、「C’mm-dd-yy'」形式で出力されます。

      TIME または &TIME

      現在の時間を「C’hh:mm:ss'」形式で出力します。

      • hh : 時間(00-23)

      • mm : 分(00-59)

      • ss : 秒(00-59)

      TIME=(abc) または &TIME=(abc)

      時間を24時間制で表示するか、あるいは12時間制で表示するかを指定します。

      • ab : 24または12を指定できます。24は24時間制、12は12時間制を示します。

      • c : 区切り文字であり、「C’hhcmmcss'」形式で挿入されます。

      PAGE または &PAGE

      レポートの8桁のページ番号をヘッダーに1回のみ出力します。

  • TRAILER1

    • レポートのトレーラーを作成します。TRAILER1はレポートの最後のページにのみ出力されます。

    • 以下は、各オプションについての説明です。

      オプション 説明

      c:

      HEADER1オペランドを参照してください。

      r

      HEADER1オペランドを参照してください。

      p,m

      HEADER1オペランドを参照してください。

      DATE

      HEADER1オペランドを参照してください。

      & DATE

      HEADER1オペランドを参照してください。

      TIME

      HEADER1オペランドを参照してください。

      &TIME

      HEADER1オペランドを参照してください。

      PAGE または &PAGE

      8桁のページ番号をトレーラーに1回のみ出力します。

      COUNT

      出力レコードの数を8桁で表示します。

      COUNT15

      出力レコードの数を15桁で表示します。

      SUBCOUNT

      入力レコードの現在までの累積カウントを出力します。

      TRAILER1ではCOUNTと同様に動作します。

      SUBCOUNT15

      入力レコードの現在までの累積カウントを出力します。

      TRAILER1ではCOUNT15と同様に動作します。

      TOTAL=(p,m,f)

      指定された数字入力フィールドのトータルを出力します。TOTとも使用することができます。

      前述のp、m、fの説明を参照してください。

      MIN=(p,m,f)

      指定された数字入力フィールドでの最小値を出力します。

      前述のp、m、fの説明を参照してください。

      MAX=(p,m,f)

      指定された数字入力フィールドでの最大値を出力します。

      前述のp、m、fの説明を参照してください。

      AVG=(p,m,f)

      指定された数字入力フィールドの平均値を出力します。

      前述のp、m、fの説明を参照してください。

      SUBTOTAL=(p,m,f)

      現在までの累積トータルを出力します。TRAILER1ではTOTALと同じ結果を出力します。省略形のSUBTOTまたはSUBも使用できます。

      SUBMIN=(p,m,f)

      現在までの累積最小値を出力します。

      TRAILER1ではMINと同じ結果を出力します。

      SUBMAX=(p,m,f)

      現在までの累積最大値を出力します。

      TRAILER1ではMAXと同じ結果を出力します。

      SUBAVG=(p,m,f)

      現在までの累積平均を出力します。

      TRAILER1ではAVGと同じ結果を出力します。

  • HEADER2

    • レポートのヘッダーを作成します。HEADER2はレポートのページごとに出力されます。

    • 以下は、各オプションについての説明です。

      オプション 説明

      c:

      HEADER1オペランドを参照してください。

      r

      HEADER1オペランドを参照してください。

      p,m

      HEADER1オペランドを参照してください。

      DATE

      HEADER1オペランドを参照してください。

      &DATE

      HEADER1オペランドを参照してください。

      TIME

      HEADER1オペランドを参照してください。

      &TIME

      HEADER1オペランドを参照してください。

      PAGE または &PAGE

      ページ番号を各ページに8桁で出力します。

  • TRAILER2

    • レポートのトレーラーを作成します。TRAILER2はレポートのページごとに出力されます。

    • 以下は、各オプションについての説明です。

      オプション 説明

      c:

      HEADER1オペランドを参照してください。

      r

      HEADER1オペランドを参照してください。

      p,m

      HEADER1オペランドを参照してください。

      DATE

      HEADER1オペランドを参照してください。

      &DATE

      HEADER1オペランドを参照してください。

      TIME

      HEADER1オペランドを参照してください。

      &TIME

      HEADER1オペランドを参照してください。

      PAGE

      HEADER2オペランドを参照してください。

      &PAGE

      HEADER2オペランドを参照してください。

      COUNT

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      COUNT15

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      SUBCOUNT

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      SUBCOUNT15

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      TOTAL

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      MIN

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      MAX

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      AVG

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      SUBTOTAL

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      SUBMIN

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      SUBMAX

      TRAILER1オペランドを参照してください。

      SUBAVG

      TRAILER1オペランドを参照してください。

  • SECTIONS

    • OUTFILによって作成されるレポートのセクションを区分します。指定されたフィールドのバイナリー値の変更に従ってセクションが分けられます。

    • p,m

      • セクションの区切りの基準となるフィールドを指定します。詳細については、HEADER1オペランドを参照してください。

    • SKIP=P | L | nL

      • セクションを区切る方法を指定します。

      • 以下は、設定項目についての説明です。

        項目 説明

        P

        各セクションを新規ページに出力します。OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

        L

        1つの空白行を間に入れて、セクションを同じページに出力します。

        Lは1Lと同じです

        nL

        n個の空白行を間に入れて、セクションを同じページに出力します。

    • HEADER3

      • セクションのヘッダーを作成します。

      • 以下は、オプションについての説明です。

        オプション 説明

        c:

        HEADER1オペランドを参照してください。

        r

        HEADER1オペランドを参照してください。

        p,m

        HEADER1オペランドを参照してください。

        DATE

        HEADER1オペランドを参照してください。

        &DATE

        HEADER1オペランドを参照してください。

        TIME

        HEADER1オペランドを参照してください。

        &TIME

        HEADER1オペランドを参照してください。

        PAGE または &PAGE

        セクションごとに8桁のページ番号を出力します。

    • PAGEHEAD

      • セクション・ヘッダーがレポートの各ページの先頭に出力されるようにします。

      • PAGEHEADが指定されていない場合、セクション・ヘッダーは各セクションの前にのみ出力されます。したがって、セクションが2ページにまたがっている場合、セクション・ヘッダーがページの中間に出力されることがありますが、同オプションを使用するとセクション・ヘッダーを一番上に出力することができます。

      • PAGEHEADはHEADER3がある場合にのみ使用できます。

      • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

    • TRAILER3

      • セクションのトレーラーを作成します。

      • 以下は、オプションについての説明です。

        オプション 説明

        c:

        HEADER1オペランドを参照してください。

        r

        HEADER1オペランドを参照してください。

        p,m

        HEADER1オペランドを参照してください。

        DATE

        HEADER1オペランドを参照してください。

        &DATE

        HEADER1オペランドを参照してください。

        TIME

        HEADER1オペランドを参照してください。

        &TIME

        HEADER1オペランドを参照してください。

        PAGE

        HEADER2オペランドを参照してください。

        &PAGE

        HEADER2オペランドを参照してください。

        COUNT

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        COUNT15

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        SUBCOUNT

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        SUBCOUNT15

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        TOTAL

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        MIN

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        MAX

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        AVG

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        SUBTOTAL

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        SUBMIN

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        SUBMAX

        TRAILER1オペランドを参照してください。

        SUBAVG

        TRAILER1オペランドを参照してください。

  • NODETAIL

    • OUTFILでレポートを出力する際、データレコードは出力しないように設定します。つまり、レポートの内容のみ出力データセットに保存されます。

  • REMOVECC

    • OUTFIL出力レコードからANSI制御文字を削除して出力するように設定します。

  • IFTRAIL

    • 入力データセットでTRAILER1のレコードが見つかると、TRAILER1のCOUNTまたはTOTALの値を更新します。

    • TRAILER1レコードが現れたら、その後のレコードはすべて無視され、レコードまで計算したカウントは、合計値で更新されます。これにより、TRAILER1レコードの後のレコードは、OUTFILに明示したOUTPUTデータセットにも現れなくなります。

    • IFTRAILが存在する同じOUTFIL文内にINCLUDE/OMITが存在すると、HEADERとTRAILER1として扱われるレコードはフィルターされません。

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      HD=YES

      入力データセットの最初のレコードをHEADERとして扱います。

      指定しない場合のデフォルトは、最初のレコードを一般レコードとして扱います。

      TRLID=(logexp)

      指定したlogexpを基準にしてTRAILER1レコードを検索します。

      logexpと一致するレコードが存在しないため、TRAILER1が見つからない場合、更新は行われません。

      TRLUPD=(c:item,…​)

      itemにTOTAL(TOT)が指定されている場合は、TRLIDのlogexpと一致するTRAILER1レコードが見つからなくても、指定されたフィールドの合計は継続して計算されるため、指定されたフィールドが数値で計算できない値の場合は、例外が発生する可能性があります。

      • c: 出力レコードの開始位置を指定します。

      • item

        • COUNT=(edit) or (to)

        • COUNT+n=(edit) or (to)

        • COUNT-n=(edit) or (to)

        • TOTAL=(p,m,f,edit) or (p,m,f,to)

      COUNTは、現在まで読み込んだ入力レコードの数を表示し、nに指定された値によってCOUNT値が加算または減算されます。

      TOTALは、指定された数値入力フィールドの合計を表示します。TOTALの代わりにTOTを使用することもできます。

      p,m,f,edit

      指定のフィールドを定義された形式に変換してOUTFILレコードとして出力します。

      • p、m : 前述のp、mの説明を参照してください。

      • f : フィールド形式を定義します。

      • edit : フィールドが変換される形式を定義します。EDITコマンドの詳細については、EDITコマンドを参照してください。

      p,m,f,to

      入力フィールドの形式を変更して出力します。

      • p,m,f : 前述のp、m、fの説明を参照してください。

      • to : 入力フィールド形式のfが変換される出力レコードの形式を指定します。

        入力フィールド形式のfがZDFの場合、fがZDの場合と同様に動作します。

        toコマンドの構文は以下のとおりです。

        of|TO=[of|(of)][,LENGTH=[n|(n)]]
        • TO=[of | (of)] : 変換される形式を定義します。「TO=」を省略して使用することもできます。

        • LENGTH=[n | (n)] : 変換される出力フィールドの長さを定義します。

    • IFTRAILの使用例です。

      IFTRAIL=([HD=YES,]TRLID=(logexp),TRLUPD=(c:item,...))
      
      IFTRAIL=(HD=YES,TRLID=(1,3,CH,EQ,C'TRL'),TRLUPD=(11:COUNT=(M11,LENGTH=4),21:TOT=(M11,LENGTH=6)))
EDITコマンド

フィールドが変換される形式を定義します。EDITコマンド文は以下のとおりです。

  • 構文

    Mn|EDIT=(pattern)[,SIGNS=(lp,ln,tp,tn)][,LENGTH=[n|(n)]
    オプション 説明

    pattern

    I、T、S、CRと印刷可能な文字で与えられた数字フィールドが変換される編集パターンを定義します。

    変換する数字フィールド(ZD、PD、BI、FIなど)に保存された値の数字と編集パターンのI、Tは後ろから1つずつマッチされ変換されます。変換する数字フィールド値の絶対値の長さよりI、Tが多い場合は、超過した部分が削除されたパターンを使用することになります。符号を示す部分は保存されます。

    • I : 重要でない数字(digit)を示します。Iに該当する数字が意味のない先行0の場合、空白で代替されます

    • T : 重要な数字を示します。Tに該当する数字が先行0であっても0と表示されます。

    • S : 符号を意味します。パターンの一番前に現れた場合、先行符号(leading sign)としてSIGNSオプションのlp、lnに置換されます。パターンの一番最後に現れた場合、終止符号(tailing sign)としてSIGNSオプションのtp、tnに置換されます。SIGNSオプションが与えられていない場合は無視されます。

    • CR : 数字フィールドの値が負数の場合は右側にCRと表示され、正数の場合は右側に2つの空白が表示されます。

    Mn

    定義済みの編集パターンです。(0 <= n <= 26) Mnにはデフォルト値として適用されているSIGNSが存在します。

    SIGNS

    符号を表示する文字を定義します。

    • lp : 値が正数の場合、EDIT結果の先頭に位置する符号文字を定義します。

    • ln : 値が負数の場合、EDIT結果の先頭に位置する符号文字を定義します。

    • tp : 値が正数の場合、EDIT結果の末尾に位置する符号文字を定義します。

    • tn : 値が負数の場合、EDIT結果の末尾に位置する符号文字を定義します。

    LENGTH

    出力フィールドの長さを指定します。

    • n : 出力フィールドの長さを指定します。(n)で使用することも可能です。

以下は、定義済みのEDIT文です。

マスク タイプ 表示 例(値) 例(結果)

M0

IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIITS

(none,none,blank,-)

+01234

□1234□

-00001

□□□□1-

M1

TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTS

(none,none,blank,-)

-00123

00123-

+00123

00123□

M2

II,III,III,III,III,III,III,III,III,IIT.TTS

(none,none,blank,-)

+123450

1,234.50□

-000020

□□□□0.20-

M3

II,III,III,III,III,III,III,III,III,IIT.TTCR

(none,none,none,none)

-001234

□□□12.34CR

+123456

1,234.56□□

M4

SII,III,III,III,III,III,III,III,III,IIT.TT

(+,-,none,none)

+0123456

□+1,234.56

-1234567

-12,345.67

M5

SII,III,III,III,III,III,III,III,III,IIT.TTS

(blank,左括弧,blank,右括弧)

-001234

□□□(12.34)

+123450

□1,234.50□

M6

III-TTT-TTTT

(none,none,none,none)

00123456

□□□□012-3456

12345678

□□1-234-5678

M7

TTT-TT-TTTT

(none,none,none,none)

00123456

000-12-3456

12345678

012-34-5678

M8

IT:TT:TT

(none,none,none,none)

030553

□3:05:53

121736

12:17:36

M9

IT/TT/TT

(none,none,none,none)

123004

12/30/04

083104

□8/31/04

M10

IIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIT

(none,none,none,none)

01234

□1234

00000

□□□□0

M11

TTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT

(none,none,none,none)

00010

00010

01234

01234

M12

SI,III,III,III,III,III,III,III,III,III,IIT

(blank,-,none,none)

+1234567

□1,234,567

-0012345

□□□-12,345

M13

SI.III.III.III.III.III.III.III.III.III.IIT

(blank,-,none,none)

+1234567

□1.234.567

-0012345

□□□-12.345

M14

SI III III III III III III III III III IITS

(blank,左括弧,blank,右括弧)

+1234567

□1 234 567□

-0012345

□□□(12 345)

M15

I III III III III III III III III III IITS

(none,none,blank,-)

+1234567

1 234 567□

-0012345

□□□12 345-

M16

SI III III III III III III III III III IIT

(blank,-,none,none)

+1234567

□1 234 567

-0012345

□□□-12 345

M17

SI’III’III’III’III’III’III’III’III’III’IIT

(blank,-,none,none)

+1234567

□1'234'567

-0012345

□□□-12'345

M18

SII,III,III,III,III,III,III,III,III,IIT.TT

(blank,-,none,none)

+0123456

□□1,234.56

-1234567

-12,345.67

M19

SII.III.III.III.III.III.III.III.III.IIT,TT

(blank,-,none,none)

+0123456

□□1.234,56

-1234567

-12.345,67

M20

SI III III III III III III III III IIT,TTS

(blank,左括弧,blank,右括弧)

+0123456

□□1 234,56□

-1234567

(12 345,67)

M21

II III III III III III III III III IIT,TTS

(none,none,blank,-)

+0123456

□1 234,56□

-1234567

12 345,67-

M22

SI III III III III IIII III III III IIT,TT

(blank,-,none,none)

+0123456

□□1 234,56

-1234567

-12 345,67

M23

SII’III’III’III’III’III’III’III’III’IIT.TT

(blank,-,none,none)

+0123456

□□1'234.56

-1234567

-12'345.67

M24

SII’III’III’III’III’III’III’III’III’IIT,TT

(blank,-,none,none)

+0123456

□□1'234,56

-1234567

-12'345,67

M25

SIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIT

(blank,-,none,none)

+01234

□□1234

-00001

□□□□-1

M26

STTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTTT

(+,-,none,none)

1234

+1234

-1

-1

15. OUTREC

ソート、マージ、コピーを実行した後、その結果をSORTOUTやOUTFILで指定したデータセットに出力する前に出力レコードを再フォーマットします。INRECはソート処理を行う前にレコードを再フォーマットしますが、OUTRECはソート処理の後にレコードを再フォーマットします。

構文
OUTREC PARSE=(parse_item[,parse_item[,...]]) |
       FIELDS=(reformat_command[,reformat_command[,...]]) |
       BUILD=(reformat_command[,reformat_command[,...]])
       OVERLAY=(reformat_command[,reformat_command[,...]]) |
       FINDREP={IN=incon,OUT=outcon | IN=(incon1,incon2[,...]),OUT=outcon |
                INOUT=(incon1,outcon1[,incon2,outcon2[,...]])}
               [,STARTPOS=p | ENDPOS=q]
       IFTHEN=WHEN=INIT,{BUILD | OVERLAY | FINDREP} |
                   WHEN=GROUP,BEGIN=(logexp),END=(logexp),RECORDS=n,PUSH=(items) |
                   WHEN=(logexp),{BUILD | OVERLAY | FINDREP} |
                   WHEN=NONE,{BUILD | OVERLAY | FINDREP} |
       CONVERT

[parse_item]

parse_item=%nn= { FIXLEN=m | ABSPOS=p | ADDPOS=x | SUBPOS=y |
               STARTAFT=string | STARTAFT=BLANKS |
               STARTAT=string | STARTAT=BLANKS | STARTAT=NONBLANK |
               ENDBEFR=string | ENDBEFR=BLANKS |
               ENDAT=string | ENDAT=BLANKS |
               PAIR=APOST | PAIR=QUOTE }

[reformat_command]

 reformat_command=[c:] | s | %nn | p,m | p,m,TRAN=LTOU|UTOL | p,m,TRAN=ALTSEQ |
               p,m,Y2x | p,m,f,edit | p,m,f,to | arexp,edit | p,m,CHANGE | p,m,a |
               DATEn | DATE | &DATE | DATE=(abcd) | &DATE=(abcd) | TIME | &TIME |
               p,m,f,dateop | p,m,Yxx,todate | TIME=(abc) | &TIME=(abc) | seqnum | p,m,justify | %nn,justify | p,m,squeeze | %nn,squeeze
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • PARSE

    • 可変長入力レコードから解析済みの固定長フィールドを抽出します。解析済みフィールドは、BUILDまたはOVERLAYの(p,m)を使用できる場所で使用できます。

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      %nn

      可変長入力レコードを固定長出力レコードに変換します。

      解析済みフィールドは、BUILDまたはOVERLAYの(p,m)を使用できる場所で使用できます。

      FIXLEN=m

      解析済みフィールドの長さを指定します。この属性は、すべての解析済みフィールドに存在する必要があります。

      ABSPOS=p

      入力レコードで解析開始位置のpを指定します。

      ADDPOS=x

      入力レコードで解析開始位置がxだけ増加します。

      SUBPOS=y

      入力レコードで解析開始位置がyだけ減少します。

      STARTAFT

      • STARTAFT=string : 入力レコードの最初の文字列の後から解析済みフィールドのレコードを開始します。

      • STARTAFT=BLANKS : 入力レコードの最初のブランク・グループの後から解析済みフィールドのレコードを開始します。

      STARTAT

      • STARTAT=string : 入力レコードの最初の文字列から解析済みフィールドのレコードを開始します。

      • STARTAT=BLANKS : 入力レコードの最初のブランクから解析済みフィールドのレコードを開始します。

      • STARTAT=NONBLANK : 入力レコードの最初の非ブランクから解析済みフィールドのレコードを開始します。

      ENDBEFR

      • ENDBEFR=string : 入力レコードの最初の文字列の前のバイトで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      • ENDBEFR=BLANKS : 入力レコードの最初のブラックの前のバイトで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      ENDAT

      • ENDAT=string : 入力レコードの最初の文字列の最後のバイトで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      • ENDBEFR=BLANKS : 入力レコードの最初のブランク・グループの終わりで解析済みフィールドのレコードを終了します。

      PAIR

      • PAIR=APOST : アポストロフィ(')で囲まれた領域は、文字列またはブランクとして扱われません。

      • PAIR=QUOTE : 引用符(')で囲まれた領域は、文字列またはブランクとして扱われません。

  • FIELDS | BUILD

    • 入力レコードで選択するキー・フィールドを指定します。キー・フィールドの開始位置と長さを指定できます。

      フィールドが複数指定されている場合、後ろに指定されたフィールドは、すぐ前のフィールドの後ろに付いて出力レコードとして再フォーマットされます。可変長レコード(VB)の場合、再フォーマット結果レコードの長さが変更されると、それに従ってレコード記述語(RDW)の内容も変更されます。

    • FIELDSの代わりにBUILDを使用することができます。

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      c:

      c: オプションの直後に位置するフィールドの再フォーマットされた入力レコードでの開始位置を指定します。FBの場合はレコードの先頭を、VBの場合はRDWの先頭をそれぞれ1とします。

      c:で指定する位置は、以前の選択フィールドや挿入された空白と異なる必要があります。このオプションによって定義されていない区間が生じた場合、その区間は空白で埋められます。

      s

      分離レコードとして文字列や空白を指定します。

      • nX : n個の空白文字を挿入します。

      • nC’xx…​x' : 文字列を挿入します。nは文字列の繰り返し回数です。

      • nX’yy…​yy' : 16進数の文字列を挿入します。nは文字列の繰り返し回数です。

      DATEn

      現在の日付を出力します。OpenFrameではDATE1のみサポートしており、「C’yyyymmdd'」形式で表示されます。

      TIMEn

      現在の時間を出力します。

      nは1~3まで指定でき、以下の形式で表示されます。

      • 1 : C’hhmmss'

      • 2 : C’hhmm'

      • 3 : C’hh'

      DATE=(abcd) または &DATE=(abcd)

      現在の日付を「C’adbdc'」形式で出力します。dは区切り文字です。

      a,b,c∈{M,D,Y,4} であり、それぞれの意味は以下のとおりです。

      • M : 2桁の月(01~12)を出力します。

      • D : 2桁の日(01~31)を出力します。

      • Y : 年の最後の2桁を出力します。

      • 4 : 4桁の年を出力します。

      DATE または &DATE

      現在の日付を「C’mm/dd/yy'」形式で出力します。

      • mm : 月(01-12)

      • dd : 日(01-31)

      • yy : 年の最後の2桁

      DATENS=(abc) または &DATENS=(abc)

      現在の日付を「C’abc'」形式で出力します。

      a,b,c∈{M,D,Y,4} であり、それぞれの意味は以下のとおりです。

      • M : 2桁の月(01~12)を出力します。

      • D : 2桁の日(01~31)を出力します。

      • Y : 年の最後の2桁を出力します。

      • 4 : 4桁の年を出力します。

      TIME または &TIME

      現在の時間を「C’hh:mm:ss'」形式で出力します。

      • hh : 時間(00-23)

      • mm : 分(00-59)

      • ss : 秒(00-59)

      TIME=(abc) または &TIME=(abc)

      時間を24時間制で表示するか、あるいは12時間制で表示するかを指定します。

      • ab : 24または12を指定できます。24は24時間制、12は12時間制を示します。

      • c : 区切り文字であり、「C’hhcmmcss'」形式で挿入されます。

      p,m

      指定された入力レコードのフィールドを出力フィールドに出力します。

      • p : 制御フィールドの開始位置を指定します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドの「p」 項目を参照してください。

      • m : 選択フィールドの長さをバイト数で指定します。

      %nn

      %nnラベルの解析済みレコード・フィールドを出力フィールドに出力します。

      p,m,YDDDNS=(ab)

      指定された入力レコードのフィールドをYDDDNS=(ab)形式で表示します。

      • p,m : p,mオプションの説明を参照してください。

      • YDDDNS=(ab) : aには4またはY、bにはDを指定できます。4は4桁の年を、Yは年の最後の2桁を示します。Dは年間通算日(1~366)を示します。

      p,m,TRAN=LTOU|UTOL

      • p, m : p,mオプションの説明を参照してください。

      • TRAN=LTOU : 該当フィールドの小文字を大文字に変換して出力します。

      • TRAN=UTOL : 該当フィールドの大文字を小文字に変換して出力します。

      p,m,TRAN=ALTSEQ

      • p, m : p,mオプションの説明を参照してください。

      • TRAN=ALTSEQ : 該当フィールドのレコードをALTSEQ変換表に従って変更します。

      p,m,Y2x

      • p : p,mオプションの説明を参照してください。

      • m : 年を示す出力フィールドの長さを指定します。

      • Y2x : OpenFrameではY2Cのみサポートしており、「C’yyyy'」形式で出力されます。

      p,m,Y2x,DT=(abcd)

      Y2x形式に変換されたレコード・フィールドをDT=(abcd)形式で出力します。

      • p,m,Y2x : p,m,Y2xオプションの説明を参照してください。

      • DT=(abcd) : Y2x形式の日付をC’adbdc’形式で出力します。dは、区切り文字です。a、b、cについては、DATE=(abcd)オプションの説明を参照してください。

      p,m,f,edit

      指定のフィールドを定義された形式に変換してOUTFILレコードとして出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      p,m,f,to

      入力フィールドの形式を変更して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      arexp,edit

      算術式を編集形式に変換して入力レコードを再フォーマットします。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      p,m,CHANGE

      入力フィールドの指定された文字列を他の文字列に置換します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      p,m,a

      指定の入力フィールドを出力フィールドに出力します。アライメントが合わない場合、フィールドの前にヌル文字(0x0)を埋めて位置合わせをします。

      aは、H、F、Dのいずれかを指定します。

      • H : ハーフワード(2バイト)

      • F : フルワード(4バイト)

      • D : ダブルワード(8バイト)

      p,m,f,dateop

      入力フィールドに以下のように日付を指定します。

      • ADDDAYS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ日数を加算します。

      • ADDMONS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ月数を加算します。

      • ADDYEARS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ年数を加算します。

      • SUBDAYS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ日数を減算します。

      • SUBMONS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ月数を減算します。

      • SUBYEARS : 指定された入力フィールドに指定した値だけ年数を減算します。

      p,m,Yxx,todate

      入力フィールドをtodateに指定したオプションに変換します。

      todateに指定できる値は以下のとおりです。

      • DT=(abcd) :

        • a, b, c : 年(最後の2桁:Y、4桁:4)、月(M)、日(D)のうち、必要な順番で使用します。

        • d : 年、月、日の区切り文字を指定します。

      • TOJUL=[Yaa | Yaa(s)] : 入力フィールドをジュリアン日付形式で出力します。

        • Yaa : ジュリアン日付の形式を指定します。

          • Y2T : C’yysddd' | C’yyddd'

          • Y2W : C’dddsyy' | C’dddyy'

          • Y2U : X’yydddf'

          • Y2X : X’dddyyf'

          • Y4T : C’ccyysddd' | C’ccyyddd'

          • Y4W : C’dddsccyy' | C’dddccyy'

          • Y4U : X’ccyydddf'

          • Y4X : X’dddccyyf'

        • s : 区切り文字を指定します。

      • TOGREG=[Yaa | Yaa(s)] : 入力フィールドをグレゴリオ暦の日付形式で出力します。

        • Yaa : グレゴリオ暦の日付形式を指定します。

          • Y2T : C’yysmmsdd' | C’yymmdd'

          • Y2W : C’mmsddsyy' | C’mmddyy'

          • Y2V : X'0yymmddf'

          • Y2Y : X'0mmddyyf'

          • Y4T : C’ccyysmmsdd' | C’ccyymmdd'

          • Y4W : C’mmsddsccyy' | C’mmddccyy'

          • Y4V : X'0ccyymmddf'

          • Y4Y : X'0mmddccyyf'

        • s : 区切り文字を指定します。

      seqnum

      出力レコードのシーケンス番号を出力します。シーケンス番号は、入力レコードの後に​​追加されます。

      以下は、OpenFrameでサポートされる形式です。

      SEQNUM,n,fs[,START=j][,INCR=i][,RESTART=(p,m)]
      • SEQNUM : シーケンス番号を出力するコマンドを指定します。

      • n : シーケンス番号の桁数を指定します。必須オプションです。

      • fs : シーケンス番号の文字列形式を指定します。必須オプションです。

      • START=j : シーケンス番号の開始値をjに設定します。このオプションは省略可能であり、省略した場合は、START=1と見なされます。

      • INCR=i : シーケンス番号の増分値をiに設定します。このオプションは省略可能であり、省略した場合は、INCR=1と見なされます。

      • RESTART=(p,m) : このオプションは省略できます。指定されたフィールドが前のレコードのフィールドと一致しない場合、SEQNUMはjに初期化されます。

      p,m,justify

      指定されたフィールドを定義された形式に変換して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      %nn,justify

      %nnラベルの解析済みレコード・フィールドを定義された形式に変換して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      p,m,squeeze

      指定されたフィールドを定義された形式に変換して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

      %nn,squeeze

      %nnラベルの解析済みレコード・フィールドを定義された形式に変換して出力します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドを参照してください。

  • OVERLAY

    • 出力レコードに上書きする項目を指定します。上書きされていない列はそのまま出力します。

  • FINDREP

    • 入力レコードで指定された変数を検索して他の変数に置換します。

    • 変数の置換についての詳細は、OUTFILのFINDREPオペランドを参照してください。

  • IFTHEN

    • 与えられた条件に従って、各レコードを異なる方式で再フォーマットできます。

    • 条件設定についての詳細は、OUTFILのIFTHENオペランドを参照してください。

  • CONVERT

    • 可変長レコードを固定長レコードに変換します。

16. RECORD

レコードの形式および長さを指定します。

構文
RECORD [TYPE=[F|V|D] [,LENGTH=[(L1)|(L1,L2,L3,L4,L5)]]
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • TYPE

    • レコードの形式を指定します。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      項目 説明

      F

      固定長レコードを意味します。FBとも記述できます。

      V

      可変長レコードを意味します。VBとも記述できます。

      D

      ASCII可変長レコードを意味します。DBとも記述できます。OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

    • 入力データセットがVSAMの場合、TYPEを使用してFBまたはVBで処理できます。この際、Fを指定すると入力レコードをそのまま処理し、Vを指定した場合は、入力レコードの前にRDWを加えて処理します。入力データセットが非VSAMの場合、入力データセットのRECFM情報を確認してから形式を決めます。TYPEは無視します。

  • LENGTH

    • レコードの長さを指定します。

    • 固定長レコードの場合は、L1からL3まで、可変長レコードの場合はL1からL5までを指定できます。L1を除いてすべて省略が可能です。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      項目 説明

      L1

      必須入力項目であり、入力レコードの長さを指定します。

      FBの場合は入力レコードの長さを指定し、VBの場合は入力レコードの最大長を指定し ます。

      SORTINのLRECL(logical record length)が与えられなかった場合に使用できます。レコード制御文が存在しない場合は、DCBパラメータ内に定義された値に従います。

      L2

      FBの場合はソート処理中のレコード長を、VBの場合はソート処理中のレコードの最大長を指定します。省略した場合は、L1に指定した値が設定されます。

      OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

      L3

      FBの場合は出力レコードの長さを指定し、VBの場合は出力レコードの最大長を指定します。INRECやOUTRECがある場合は、処理後の長さを示し、INREC/OUTRECがない場合はL1の値が指定されます。

      L4

      入力レコードの最小の長さを指定します。

      OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

      L5

      入力レコードの平均の長さを指定します。省略した場合は、L1とL4の平均が設定されます。ただし、マージの場合は省略されても他の値が指定できません。

      OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

以下は、レコード長が200バイトの固定長レコードを指定する例です。

RECORD TYPE=F,LENGTH=(200)

以下は、最大長が100バイト、最小長が50バイトの可変長レコードを指定する例です。

RECORD TYPE=V,LENGTH=(100,,,50)

17. REFORMAT

OpenFrameでは結合を実行する際にREFORMAT文を指定することを推奨します。結合を実行時にはレコードの指定した部分のみを出力します。REFORMAT文を指定しない場合は、JOIN文に従ってF1またはF2に指定されたデータセットの最大長でREFORMAT文を指定します。

構文
REFORMAT FIELDS=({F1|F2}:p,m[,p,m[,...]][,{F1|F2}:p,m[,p,m[,...]][,...]])
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • FIELDS

    • 入力レコードで選択するキー・フィールドを指定します。キー・フィールドの開始位置と長さを指定することができます。

      オプション 説明

      F1

      F1を指定すると、左のデータセット(SORTJNF1)のレコードでキー・フィールドを選択します。

      F2

      F2を指定すると、右のデータセット(SORTJNF2)のレコードでキー・フィールドを選択します。

      複数のフィールドを指定する場合、後に指定されるフィールドはすぐ前に指定されたフィールドの後ろに付いて出力レコードとして再フォーマットされます。

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      p,m

      指定した入力レコードのフィールドを出力フィールドに出力します。

      • p : 制御フィールドの開始位置を指定します。詳細については、OUTFILのOUTRECオペランドの「p」項目を参照してください。

      • m : 選択フィールドの長さをバイト数で指定します。

    • 以下は、SORTJNF1とSORTJNF2を結合する例です。SORTJNF1のレコードの最初の17バイトとSORTJNF2のレコードの最初の10バイトのみを出力します。

      JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(11,7,A)
      JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(11,7,A)
      REFORMAT FIELDS=(F1:1,17,F2:1,10)
    • 以下は、REFORMAT文を指定していない場合にSORTJNF1とSORTJNF2を結合する例です。SORTJNF1とSORTJNF2の最大長は7です。

      OpenFrameでは以下のREFORMAT文を追加します。

      JOINKEYS FILE=F1,FIELDS=(1,7,A)
      JOINKEYS FILE=F2,FIELDS=(1,7,A)
      JOIN UNPAIRED,ONLY,F1,F2
      REFORMAT FIELDS=(F1:1,7,F2:1,7)

18. SORT

入力データセットのレコードを指定されたキーに従って昇順または降順にソートし、出力データセットに出力します。

構文
SORT FIELDS=(p,m,f,s[,p,m,f,s[,...]]) | (p,m,s[,p,m,s[,...]]),FORMAT=f | COPY
     [SKIPREC | STOPAFT | CKPT | DYNALLOC | EQUALS | NOEQUALS | FILSZ=[E|U]n |
      SIZE=[E|U]n | Y2PAST | CENTWIN]
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • FIELDS

    • 入力レコードをソートするためのキー・フィールドを指定します。キー・フィールドの開始位置、長さ、形式、ソートの基準を決めることができます。(エイリアス: KEYS)

    • 以下は、オプションについての説明です。

      オプション 説明

      p

      制御フィールドの開始位置を指定します。制御フィールドは、場合に応じて開始位置が異なります。

      • 入力レコードが非VSAM固定長(FB)の場合、入力レコードの1番目のバイトが1となります。

      • 入力レコードが非VSAM可変長(VB)の場合、レコードの前に4バイトのレコード記述語(RDW)が追加されるので、RDWの開始点が1となり、実際のレコードは5から始まります。

      • 入力レコードがVSAMデータセットであり、OpenFrame SORTでこれを可変長レコードとして処理する場合、RDWをレコードの前に追加し、その開始点を1とします。したがって、結合を実行する際に実際のデータは5から始まります。

      また、OpenFrame SORTの実行時に、VSAMデータセットを固定長レコードと判断するか、あるいは可変長レコードと判断するかを決める必要があります。以下のいずれかの条件を満たす場合、そのデータセットは可変長レコードと判断されます。

      1. RECORD TYPE=Vと指定されている場合

      2. SORTOUTがRECFM=VBと指定されている場合

      3. SORTINとSORTOUTが両方ともVSAMの場合

      m

      制御フィールドの長さを指定します。

      f

      制御フィールドの形式を指定します。指定可能な制御フィールドの形式と形式に伴う長さについての説明は以下の表を参照してください。

      s

      制御フィールドのソート基準を指定します。

      • A(Ascending order) : 昇順

      • D(Descending order) : 降順

      • E : ユーザー定義の順序(OpenFrameではサポートされません)

      以下の表は、指定可能な制御フィールドの形式と長さをまとめたものです。

      形式 説明 長さ 符号

      CH

      文字(ASCII)

      1~32760バイト

      なし

      AC

      文字(ASCII)

      1~32760バイト

      なし

      ZD (Zoned Decimal)

      ゾーン10進数

      1~32760バイト

      あり

      PD (Packed Decimal)

      パック10進数

      1~32760バイト

      あり

      PDF

      正の数の符号ビットがFのパック10進数

      1~32760バイト

      あり

      PD0

      最上位ニブルと最下位ニブルを除いたパック10進数

      1~32760バイト

      なし

      FI (Fixed-point)

      固定小数点の2進数

      1~32760バイト

      あり

      FL (Floating-point)

      浮動小数点の10進数

      1~32760バイト

      あり

      BI (Binary Integer)

      2進数

      1~32760バイト

      なし

      CSF or FS

      追加の前置浮動符号付数字

      1~32760バイト

      あり

      UFF

      符号がない自由形式の数字

      1~32760バイト

      なし

      SFF

      符号がある自由形式の数字

      1~32760バイト

      あり

      CSL

      前置分離符号付数字

      1~32760バイト

      あり

      CST

      後置分離符号付数字

      1~32760バイト

      あり

      CLO

      前置オーバパンチ符号付数字

      1~32760バイト

      あり

      CTO

      後置オーバパンチ符号付数字

      1~32760バイト

      あり

      ASL

      前置分離符号付数字、ASCII

      1~32760バイト

      あり

      AST

      後置分離符号付数字、ASCII

      1~32760バイト

      あり

      AQ

      文字(ALTSEQで定義した順序)

      1~32760バイト

      なし

      Y2C or Y2Z

      2桁の文字またはZDの年データ

      2バイト

      なし

      Y2P

      2桁のPDの年データ

      2バイト

      なし

      Y2D

      2桁の10進の年データ

      1バイト

      なし

      Y2S

      2桁の文字またはZDの年データ

      2バイト

      なし

      Y2B

      2桁の2進の年データ

      1バイト

      なし

    • 以下は、形式が文字である固定長レコードの1番目のバイトから始まり、7バイトまでの内容を昇順にソートする例です。

      SORT FIELDS=(1,7,CH,A)

      以下は、可変長レコードの場合、1から4までのRDWを除き、実際のレコードの先頭の5から3バイト分の文字形式のレコードを降順にソートする例です。

      SORT FIELDS=(5,3,CH,D)

      可変長レコードの場合、RDWを除いたレコードの先頭は5です。そのため、ソートの開始点を1から4までの間に指定した場合、エラーは発生しないものの、RDWが含まれるのでソートが正常に実行されません。

  • FORMAT=f

    • 制御フィールドの形式がすべて一致する場合、制御フィールド内で形式を指定せず、外部からFORMAT=fコマンドを使用して一括指定できます。

    • 以下は、FORMATの例です。2つのCH形式の固定長制御フィールドを指定します。レコードの最初の1バイトから10バイト分を昇順にソートし、11バイトから10バイト分を降順にソートします。

      SORT FIELDS=(1,10,A,11,10,D),FORMAT=CH

      OpenFrameでFORMAT=fオペランドを指定するときは、制御フィールドの形式がすべて同じである必要があります。たとえば、複数の制御フィールドのうち1つのフィールド形式が異なり、残りはすべて同じである場合、形式が異なるフィールドは内部で指定し、それ以外のフィールドの形式は外部からFORMAT=fで指定するとエラーが発生します。FORMAT=fをフィールドの後ろではなく、前に記述する場合にもエラーが発生するので注意してください。

  • COPY

    • COPYコマンドは、入力データセット・レコードの内容を制御フィールドの指定なしで出力データセットにそのままコピーします。

    • 以下は、COPYの例です。

      SORT FIELDS=COPY
  • FILSZ=[E|U]n

    • 実際にソートに使われるレコードの数を指定します。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • SIZE=[E|U]n

    • 入力レコードの数を指定します。

    • 詳細については、OPTIONを参照してください。

  • SKIPREC=x

    • 入力レコードの1番目のレコードから、ソートせずに削除(discard)するレコードの数を指定します。

    • xはレコードの数を意味します。

    • 以下は、SKIPRECの例です。入力データセットの1番目のレコードから5番目のレコードまでを除いたレコードを、制御フィールドに記述した内容に従ってソートします。

      SORT FIELDS=(1,7,CH,A),SKIPREC=5
  • STOPAFT=x

    • 入力レコードの1番目のレコードから、ソートするレコードの数を指定します。指定された数を超えたレコードは削除されます。

    • xはレコードの数を意味します。

    • 以下は、STOPAFTの例です。入力データセットの1番目のレコードから5番目のレコードまでを、制御フィールドに記述した内容に従ってソートし、残りのレコードは削除します。

      SORT FIELDS=(1,7,CH,A),STOPAFT=5
  • CKPT

    • ソートまたはコピーを使用する際のチェックポイントを指定します。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • DYNALLOC [=([d][,n])]

    • 処理用データセットを動的に割り当てます。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      項目 説明

      d

      動的に割り当てるデバイスのタイプまたはグループ名を指定します。

      n

      動的に割り当てる処理用データセットの数を指定します。

    • OpenFrameでは構文解析のみサポートします。

  • EQUALS | NOEQUALS

    • 制御フィールドの内容がすべて同じレコードが入力されている場合の出力順を指定します。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      項目 説明

      EQUALS

      入力順に出力されます。(安定なソート、エイリアス: SEQ)

      NOEQUALS

      入力順に出力されることを保証しません。(不安定なソート、デフォルト値)

  • Y2PAST | CENTWIN

    • 詳細については、OPTIONを参照してください。

19. SUM

ソート、マージを実行する際、同じキー値を持つレコードに対して与えられたフィールドの値をすべて合計し、1つのレコードとして表示します。合計後の1つのレコードを除き、残りのレコードはすべて削除されます。また、キー値が同じレコードのフィールドを合計せずに、1つのレコードだけ残し、その他のレコードはすべて削除する機能も提供します。

構文
SUM FIELDS=(p,m,f,[p,m,f[,...]])|(p,m[,p,m[,...]),FORMAT=f|NONE[,XSUM]
オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • FIELDS

    • 入力レコードを合計するためのキー・フィールドを指定します。

    • キー・フィールドの開始位置と長さ、形式を指定します。

    • 以下は、設定項目についての説明です。

      項目 説明

      p

      合計を実行するフィールドの開始位置を指定します。詳細については、SORTのFIELDSオペランドの「p」 項目を参照してください。

      m

      合計するフィールドの長さをバイト単位で指定します。

      f

      合計フィールドの形式を指定します。

      s

      制御フィールドのソート順を指定します。

      • A (Ascending order) : 昇順

      • D (Descending order) : 降順

      • E : ユーザー定義の順序(OpenFrameではサポートされません)

    • 以下は、ZD形式のレコードに対して開始位置10から10バイトを合計する例です。

      SUM FIELDS=(10,10,ZD)
  • FORMAT=f

    • 合計フィールドの形式がすべて同じである場合は、各フィールド内で形式を指定せずに、CONDオペランドの後ろにFORMAT=fを使用して一度に指定することができます。

    • 以下は、10から2バイト、12から4バイト、16から8バイトのFI形式のレコードを合計する例です。

      SUM FIELDS=(10,2,12,4,16,8),FORMAT=FI

      OpenFrameでは制御フィールドの形式がすべて同じである場合にのみFORMATオペランドを指定することができます。

  • NONE

    • レコードを合計せずに、同じキー値を持つレコードを1つのみ残し、それ以外はすべて削除する場合に使用します。

    • 以下は、同じキー値を持つレコードを1つのみ残し、それ以外はすべて削除する例です。

      SUM FIELDS=NONE
  • XSUM

    • 同じキー値を持つレコードのうち削除されるレコードを、DD名がSORTXSUMのデータセットに保存する場合に使用します。

    • 以下は、同じキー値を持つレコードのうち削除されるレコードを、DD名がSORTXSUMのデータセットに保存する例です。

      SUM FIELDS=NONE,XSUM
注意事項

以下は、SUM文を作成する際の注意事項です。

  • ソート、マージでNOEQUALSが指定されている場合は、合算および削除されるレコードはランダムに決定されます。

    • ソートで、EQUALSが指定されている場合は、先に入力されたレコードに残りのレコードを合算します。

    • マージで、EQUALSが指定されている場合は、SORTINnn番号が一番小さいレコードに合算されます。SORTINnn番号が同じである場合は、先に入力されたレコードに合算されます。

  • SUMの実行時に、指定したレコード・フィールドの内容のみ合算され、他のフィールドの内容は合算されません。

  • SUMの実行時に、オーバーフローが発生した場合は合算されません。また、合算されなかったレコードは削除されません。