ジョブ制御文

本章では、各ジョブ制御文の使用方法について説明します。

1. 概要

以下は、ジョブ制御文の一覧です。

ジョブ制御文 説明

CAT文

ファイル名とボリューム番号をカタログに登録します。

CHAM文

マクロ・ライブラリを動的に変更します。

CODE文

ジョブ名以外にジョブを識別するための識別名を指定します。

DATA文

現在の文の後からEND文の直前までのデータを指定されたデータセットに保存します。

END文

DATA文によって保存されるデータの最後を示します。

EX文

ステップの開始を示し、そのステップの属性を記述します。

FDDE文

FDDS文によって保存されるデータの最後を示します。

FDDS文

ジョブまたはジョブ・ステップで使用するデータセットを定義し、その属性を設定します。

FDR文

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

FD文

ジョブまたはジョブ・ステップで使用するデータセットを定義し、その属性を設定します。

FIN文

システム入力の最後を示します。

JEND文

ジョブの最後に位置しており、ジョブの終了を示します。

JGEND文

ジョブ・グループの最後に位置しており、ジョブ・グループの終了を示します。

JOBG文

ジョブ・グループの開始を示しており、ジョブ・グループの属性を記述します。

JOB文

ジョブの開始を示しており、ジョブの属性を記述します。

MACRO文

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

MEND文

MACRO文の終わりを示します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

MSG文

ジョブ・ステップの実行前に指定されたメッセージを管理者コンソールに出力します。

NOP文

何の動作も行いません。

NOTE文

ジョブの実行時にメッセージ・コンソールに表示します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

PARA文

ステップの実行プログラムのパラメータを指定します。

PAUSE文

ジョブはジョブ・ステップによって構成されており、ジョブ・ステップの実行はPAUSE文の有無によって異なります。

SCAN文

構文チェックの開始を示します。SCAN文が出現すると、次のSCEND文またはFIN文が出現するまでの文は実行されず、構文チェックのみを行います。

SCEND文

構文チェックの終わりを示します。

STACK文

ジョブの実行時に指定されたデータセットをサブミットします。

SW文

前のステップで使用していたデータセットのFD名を変更して使用します。

SYSIN文

システム入力ファイルを関連付けます。

UEND文

USER文の終わりを示します。

UNCAT文

ファイル名とボリューム情報をカタログから削除します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

USER文

ユーザー名を指定します。

マクロ呼び出し文

ジョブ制御マクロを呼び出します。

命令文

ジョブまたはジョブ・グループの運用に必要な操作を行うためのコマンドを記述します。

入力データ区切り文

入力データの終わりを示します。

入力データ終了文

入力データの終わりを示します。

コメント文

ジョブ制御文の一覧を見やすくするために記述します。

2. CAT文

ファイル名とボリューム番号をカタログに登録します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

構文
\[名前]△¹CAT△¹必須キーワードオペランド[,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

CAT

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「CAT」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須キーワードオペランド

必須キーワード・オペランドを指定します。「CAT」の後に1つ以上のスペースを入れて記述します。

[,キーワードオペランド]

必須キーワード・オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて記述します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    FILE

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    VOL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    DISP

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

2.1. FILE

カタログに登録するファイル名を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    FILE=値
    項目 説明

    26文字以内の名前で指定します。

2.2. VOL

カタログに登録するファイルが存在するボリュームのシリアル番号を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    VOL=値
    項目 説明

    6文字以内の英数字で指定します。

2.3. DISP

カタログにファイルを登録するタイミングを指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DISP={STEP|JEND}
    項目 説明

    STEP

    CAT文が定義されたジョブ・ステップの終了時に登録するように指定します。

    JEND

    CAT文が定義されたジョブの終了時に登録するように指定します。

3. CHAM文

マクロ・ライブラリを動的に変更します。CHAM文の設定がない場合は、tjes設定の[PROCLIB]セクションのMACLIB項目に記述されたパスで、マクロ呼び出し文に記述されたファイル名を直接探します。CHAM文の有効範囲はCHAM文から次のCHAM文が出現するまでです。CHAM文で指定したライブラリがボリュームまたはカタログに存在しない場合や、そのライブラリからマクロ・ファイルが見つからなかった場合は、MACLIBに記述されたパスから再検索します。JOB文の前に位置させることができます。

構文
\[名前]△¹CHAM△¹必須キーワードオペランド[,キーワードオペランド]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。省略可能です。

CHAM

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「CHAM」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須キーワードオペランド

必須キーワード・オペランドを指定します。「CHAM」の後に1つ以上のスペースを入れて記述します。CHAM文の必須キーワード・オペランドはマクロ文が存在するライブラリ名であり、省略できません。

[,キーワードオペランド]

キーワード・オペランドを指定します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須キーワード・オペランド

    CHAM文の必須キーワード・オペランドは、マクロ・ファイルが存在するライブラリの名前です。省略はできません。

    オペランド 説明

    FILE

    マクロ・ファイルが存在するライブラリ名であり、PDSデータセットの名前を指定します。

  • キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    VOL

    マクロ・ファイルが存在するライブラリのボリュームを指定します。

    PSW

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

3.1. FILE

マクロ・ファイルが存在するライブラリ名であり、PDSデータセットの名前を指定します。

  • 構文

    FILE = データセット名
    項目 説明

    データセット名

    マクロ・ファイルが存在するPDSデータセットの名前を26文字以内で指定します。

  • 以下は、CHAM文を使用してPOMSGという名前のマクロを探すライブラリをSYS1.USERLIBに変更する例です。

    \ JOB CHAM01
    \ CHAM FILE=SYS1.USERLIB
    \ EX *
    \ POMSG A,(BB,01)
    \ JEND

3.2. VOL

FILE文で指定したイブラリが存在するボリュームのシリアル番号を6文字以内の英数字で指定します。

  • 構文

    VOL = volser
    項目 説明

    volser

    FILE文で指定したライブラリが存在するボリューム・シリアル番号を指定します。

  • 以下は、CHAM文を使用してPOMSGという名前のマクロを探すライブラリをSYS1.MACLIBに変更する例です。SYS1.MACLIBが存在するボリュームはDEFVOLです。

    \ JOB CHAM02
    \ CHAM FILE=SYS1.MACLIB,VOL=DEFVOL
    \ EX *
    \ POMSG A,(BB,01)
    \ JEND

3.3. PSW

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PSW = 値
    項目 説明

    4文字以内の英数字で指定します。

4. CODE文

ジョブ名以外にジョブを識別するための識別名を指定します。CODE文は省略可能であり、CODE文を指定する場合は、CODE文の後ろにJOB文が記述される必要があります。

マクロ呼び出し文、SYSIN文、コメント文、命令文は、CODE文とJOB文の間に記述することができます。

CODE文は、CODE文のすぐ下に宣言されているJOB文にのみ適用されます。CODE文が宣言されていないJOB文の場合は、OpenFrameで001から999までのコード番号を任意で付与します。同じ識別コードを持つジョブは同時に実行することができず、後で実行されたジョブがエラーになるので作成時には注意が必要です。

構文
\[名前]△¹CODE△¹必須オペランド
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

CODE

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「CODE」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須オペランド

必須オペランドを指定します。「CODE」の後に1つ以上のスペースを入れて記述します。必須オペランドはジョブの識別コードです。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須オペランド

    オペランド 説明

    ジョブ識別コード

    識別コードを3文字で指定します。任意で付与される001から999のコード番号と重複しないように注意します。

5. DATA文

現在の文の後からEND文の直前までのデータを指定されたデータセットに保存します。入力ストリーム内でのDATA文は、位置と回数を問わず出現できますが、各DATA文に対応されるEND文が存在する必要があります。

構文
\[名前]△¹DATA△¹必須キーワードオペランド[,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

DATA

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「DATA」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須キーワードオペランド

DATAの後ろに1つ以上のスペースを入れてオペランドを記述します。詳細については、オペランドを参照してください。

[,キーワードオペランド]

必須キーワードオペランドの後ろにキーワード・オペランドを記述します。詳細については、オペランドを参照してください。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須キーワードオペランド

    オペランド 説明

    UNIT

    データセットを保存する装置を指定します。

    FILE

    データセット名を指定します。

  • キーワードオペランド

    オペランド 説明

    ABSTR

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    BLK

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    CYL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DATA

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DISP

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DRTY

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    FCYL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    JOBG

    データセットの保存が完了したときに通知されるジョブ・グループ名を指定します。

    MEMBER

    区分データセットに新規登録するか、上書きするメンバー名を指定します。

    PROTECT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PSW

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    RETPD

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    TRK

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    UNIT

    データセットを保存する装置を指定します。

    VOL

    データセットを保存するボリュームを指定します。

5.1. ABSTR

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    ABSTR=(数量, 値)
    項目 説明

    数量

    1から65535までの10進数で指定します。

    1から65535までの10進数で指定します。

5.2. BLK

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    BLK=({ブロック長|Sブロック長}*ブロック数[, 増分][, RLSE][, ROUND])
    項目 説明

    ブロック長

    1から32760までの10進数で指定します。

    ブロック数

    1から65535までの10進数で指定します。

    増分

    1から32767までの10進数で指定します。

5.3. CYL

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    CYL=({数量|S数量}[, 増分][, RLSE][, ROUND])
    項目 説明

    数量

    1から65535までの10進数で指定します。

    増分

    1から255までの10進数で指定します。

5.4. DATA

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DATA=([CVT][,値])
    項目 説明

    1から127までの10進数で指定します。

5.5. DISP

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DISP=CAT

5.6. DRTY

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DRTY=([値][,TRK|, BLK][,S|, L])
    項目 説明

    TRKは1から127までの10進数で指定し、BLKは1から32767までの10進数で指定します。

5.7. FCYL

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    FCYL=({数量|S数量}[, 増分][, RLSE][, ROUND])
    項目 説明

    数量

    1から65535までの10進数で指定します。

    増分

    1から255までの10進数で指定します。

5.8. FILE

データセット名を指定します。

  • 構文

    FILE=ファイル名
    項目 説明

    ファイル名

    1~26桁の記号文字で指定します。

5.9. JOBG

データセットの保存が完了したときに通知されるジョブ・グループ名を指定します。このオペランドが意味を持つためには、対応するジョブ・グループが存在し、そのジョブ・グループにWAIT=DATAオペランドが指定されており、データセットの保存が正常に完了される必要があります。ジョブ・グループが通知を受けると、グループ内のジョブは直ちに実行可能な状態になります。

  • 構文

    JOBG=ジョブグループ名
    項目 説明

    ジョブグループ名

    1~8桁の記号文字で指定します。

5.10. MEMBER

区分データセットに新規登録するか、上書きするメンバー名を指定します。

  • 構文

    MEMBER=(メンバー名[,R])
    項目 説明

    メンバー名

    区分データセットに新規登録するか、置き換えるメンバー名を指定します。1~8桁の記号文字で指定します。

    R

    指定される名前を持つメンバーが既に存在する場合は上書きされます。

5.11. PROTECT

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PROTECT={YES|NO}

5.12. PSW

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PSW=(値[,WRITE])
    項目 説明

    4文字の英数字で指定します。

5.13. RETPD

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    RETPD=値
    項目 説明

    0から9999までの10進数で指定します。

5.14. TRK

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    TRK=({数量|S数量}[, 増分][, RLSE][, ROUND])
    項目 説明

    数量

    1から65535までの10進数で指定します。

    増分

    1から255までの10進数で指定します。

5.15. UNIT

データセットを保存する装置を指定します。

  • 構文

    UNIT={装置名|機種名|DA}
    項目 説明

    装置名

    1~4桁の記号文字で指定します。

    機種名

    1~4桁の記号文字で指定します。

5.16. VOL

データセットを保存するボリュームを指定します。

  • 構文

    VOL=(ボリュームのシリアル番号[,ボリュームのシリアル番号]...)
    項目 説明

    ボリュームのシリアル番号

    1~6桁の英数字で指定します。

6. END文

END文は、DATA文によって保存されるデータの最後を示します。ただし、DATA文とEND文の間に別のDATA文とEND文がネストされている場合は、内側の文はデータの一部として見なされます。END文とDATA文はペアである必要があり、単独では使用できません。

構文
\[名前]△¹END△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

END

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「END」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

コメント

ENDの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

7. EX文

ステップの開始を示し、そのステップの属性を記述します。

構文
\[ステップ名]△¹EX△¹位置オペランド[,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

ステップ名

ステップ名を指定します。「\」に続けて2桁目から記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

EX

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「EX」と記述します。ステップ名を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

位置オペランド

位置オペランドを指定します。「EX」の後に1つ以上のスペースを入れて記号文字で記述します。EX文の位置オペランドはプログラム名であり、省略できません。

[,キーワードオペランド]

キーワードオペランドを指定します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

[コメント]

オペランドの後ろに1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。すべてのオペランドを省略した場合は、コメントを記述できません。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 位置オペランド

    オペランド 説明

    プログラム名

    ステップで実行するプログラム名を特殊文字行で指定します。

  • キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    COND

    ステップの実行またはスキップの条件を指定します。

    LANG

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    NOMNT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    OPT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PARA

    システムに通知するJCLの実行日を指定します。

    PARAGRP

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PRTY

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    RSIZE

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    TIME

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    VSPEC

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

7.1. プログラム名

EX文の位置オペランドはプログラム名であるため省略できません。このオペランドはステップで実行するプログラムを指定します。指定できるプログラムは、UNIXで実行できるすべての実行可能な(Excutable)バイナリです。

アスタリスク(*)を指定した場合は、ステップで何も実行しないことを意味するため、ダミー・プログラムを実行して処理します。COBOLアプリケーションが共有オブジェクト・タイプの場合、そのプログラムは直接実行できないため、OSAMFRUNというユーティリティを使用して実行します。

プログラム名を記述すると、そのプログラムを以下の手順で検索します。

  1. PRGLIB FDがステップに指定されている場合、指定されたデータセットのメンバーの中から検索します。

  2. tjclrun設定の[SYSLIB]セクションにBIN_PATHが設定されている場合、BIN_PATHに設定されているディレクトリで検索します。

  3. tjclrun設定の[SYSLIB]セクションにBIN_PATHが設定されていない場合は、obmjinitサーバーが起動される際、環境変数PATHに設定されているディレクトリで検索します。

tjclrun設定の詳細については、OpenFrame Batch『TJESガイド』の「環境設定」を参照してください。

  • 構文

    プログラム名 | *
    項目 説明

    プログラム名

    ステップで実行するプログラム名を8文字以内の特殊文字列で指定します。

  • 注意事項

    このオペランドは省略できません。

  • 以下は、PROD.BATCHLIBに存在するTMAXSOFTを実行プログラム名として指定する例です。

    \      JOB  JOB1
    \      FD   PRGLIB=DA,FILE=PROD.BATCHLIB
    \STEP1 EX   TMAXSOFT

7.2. COND

ステップの実行またはスキップの条件を指定します。

CONDオペランドが指定されている場合は、そのステップを開始する前に、以前のステップのリターンコードと比較してステップを実行するかどうかを決めます。

CONDオペランドが指定されていない場合は、デフォルトとしてCOND=(10,49)を指定した場合と同様に実行されます。

  • 構文

    COND = ([+]コード1[,[+]コード2]|-コード)
    項目 説明

    コード1

    コード1のみ指定された場合は、前のステップのリターンコードがコード1より小さいか等しい場合にステップを実行します。1から99までの符号なし整数で指定します。

    コード1,コード2

    コード1とコード2が指定された場合は、前のステップのリターンコードが、コード1とコード2の間の値か、等しい場合にステップを実行します。1から99までの符号なし整数で指定します。

    -コード

    -コードが指定された場合は、前のステップのリターンコードがコードより大きいか等しい場合にステップを実行します。-99から-1までの負の整数で指定します。

  • 注意事項

    コード1、コード2を指定する場合は、コード1 <= コード2を満たす必要があります。

  • 以下は、STEP1のリターンコードが10の場合、STEP2で10が12より小さいため条件が満たされ、STEP2が実行される例です。

    \ JOB JOB1
    \STEP1 EX RETURN
    \STEP2 EX TMAXSOFT,COND=12

    以下は、STEP1のリターンコードが10の場合、STEP2で10が8より大きいため条件が満たされ、STEP2が実行される例です。

    \ JOB JOB1
    \STEP1 EX RETURN
    \STEP2 EX TMAXSOFT,COND=-8

    以下は、STEP1のリターンコードが10の場合、STEP2で10は8より大きく、12より小さいため条件が満たされ、STEP2が実行される例です。

    \ JOB JOB1
    \STEP1 EX RETURN
    \STEP2 EX TMAXSOFT,COND=(8,12)

    以下は、CONDが指定されていないため、COND=(10,49)を指定した場合と同じです。STEP1のリターンコードが10の場合、CONDのデフォルト設定の10が、10以上で49より小さいため条件が満たされ、STEP2が実行される例です。

    \ JOB JOB1
    \STEP1 EX RETURN
    \STEP2 EX TMAXSOFT

7.3. LANG

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    LANG = {ENGLISH|E|JAPANESE|J|CHINESE|C|T#CHINESE|T|KOREAN|K|SPANISH|S}

7.4. NOMNT

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    NOMNT = 値

7.5. OPT

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    OPT = {DUMP|DDUMP|BDUMP}

7.6. PARA

システムに通知するJCLの実行日を指定します。この値は、JOB文およびtjclrun設定のOPTIONセクションの設定項目のSPARM_DATEとSYSTEMの日付より優先されます。

EX文にPARA=DATEの値がない場合、JOB文 > SPARM_DATE > SYSTEMに指定された順に日付が適用されます。

  • 構文

    PARA = (DATE = YYYYMMDD | YYMMDD)
    項目 説明

    YYYYMMDD

    1900年代または2000年代の年月日を指定します。YYYYは1900から2099までの数字、MMは01から12までの数字、DDは01から31までの数字で指定します。

    YYMMDD

    1900年代の年月日を指定します。YYは19または20で指定します。MMは01から12までの数字、DDは01から31までの数字で指定します。

  • 以下は、システムに通知するJCLの実行日を2018年12月31日に指定する例です。

    \ JOB JOB1
    \STEP1 EX TMAXSOFT,PARA=(DATE=20181231)

    以下は、システムに通知するJCLの実行日を1999年12月31日に指定する例です。

    \ JOB JOB2
    \STEP1 EX TMAXSOFT,PARA=(DATE=991231)

7.7. PARAGRP

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PARAGRP = 値
    項目 説明

    8文字以内で指定します。

7.8. PRTY

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PRTY = 値
    項目 説明

    0から7までの10進数で指定します。

7.9. RSIZE

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    RSIZE = 値[K|M]
    項目 説明

    Kを指定した場合は0から2096128までの10進数で指定し、Mを指定した場合は0から2047までの10進数で指定します。どちらも指定しない場合は、Kが指定されたものと見なします。

7.10. TIME

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    TIME = 値
    項目 説明

    0から8388607までの10進数で指定します。

7.11. VSPEC

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    VSPEC = 値

8. FDDE文

FDDE文は、FDDS文によって保存されるデータの最後を示します。FDDE文とFDDS文はペアである必要があり、単独では使用できません。

構文
\[名前]△¹FDDE△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

FDDE

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「FDDE」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

コメント

FDDEの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

9. FDDS文

ジョブまたはジョブ・ステップで使用するデータセットを定義し、その属性を設定します。

FDDS文は、FD文で「*」を使用するのと同じですが、FDDS文では、「\」で始まる構文もインストリーム・データとして取得できるのが特徴です。FDDS文の以降、FDDE文が現れる前までのすべての内容がインストリーム・データとして処理されます。

構文
\[名前]△¹FDDS△¹必須キーワードオペランド[,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

FDDS

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「FDDS」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須キーワードオペランド

必須キーワード・オペランドを指定します。「FDDS」の後に1つ以上のスペースを入れて記号文字で記述します。FD文のオペランドはFD名であり、省略できません。

[,キーワードオペランド]

キーワード・オペランドを指定します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須キーワードオペランド

    FDDS文の必須キーワードオペランドはFD名です。

    オペランド 説明

    FD名

    FD名を指定します。

  • キーワードオペランド

    オペランド 説明

    DATA

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DISP

    データセットの後処理について設定します。

    VOL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

9.1. FD名

FD名を指定します。

  • 構文

    FD名|CF=*
    項目 説明

    FD名

    FD名を8文字以内の英数字で指定します。最初の文字は英字でなければなりません。

    CF

    複数の入力データセットを論理的に1つのデータセットであるかのように使用する場合に使います。CFが指定されると、該当するデータセットは、以前のFD文で指定したデータセットに接続されて使用されます。

    * /

    FDDS文の後ろにインストリーム・データが出現することを示します。また、そのFDはインストリーム・データでジョブ・スプールに一時的に生成され、一般データセットと同様に使用されます。

    インストリーム・データは、FDDE文が出現するとデータの最後と認識します。

9.2. DATA

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DATA=([CVT][,値])
    項目 説明

    1から127までの10進数で指定します。

9.3. DISP

ジョブ・ステップが終了したとき、データセットの後処理方法を指定します。

  • 構文

    DISP = CONT
    項目 説明

    CONT

    データセットを次のステップでも使用できるように指定します。

  • 以下は、DISPオペランドを使用する例です。

    \ FDDS FD1=*,DISP=CONT

9.4. VOL

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    VOL = ({値,…|WORK|WORK1|WORK2|WORK3})
    項目 説明

    6文字以内の英数字で指定します。

10. FDR文

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

構文
\[名前]△¹FDR△¹オペランド
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から、8字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

FDR

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「FDR」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

オペランド

FDRの後ろに1つ以上のスペースを入れてオペランドを記述します。記述できるオペランドは、FD文のオペランドと同じです。ただし、FD名の指定時に「*」と「+」は指定できません。

11. FD文

ジョブまたはジョブ・ステップで使用するデータセットを定義し、その属性を設定します。

構文
\[名前]△¹FD△¹必須キーワードオペランド[,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

FD

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「FD」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須キーワードオペランド

必須キーワード・オペランドを指定します。「FD」に続けて1つ以上のスペースを入れて記号文字で記述します。FD文のオペランドはFD名であり、省略できません。

[,キーワードオペランド]

キーワード・オペランドを指定します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

[コメント]

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。すべてのオペランドを省略する場合は、コメントを記述できません。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    FD名

    FD名を指定します。

  • キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    AMP

    VSAMデータセットの処理属性を変更するために指定します。

    BURST

    出力を「BTS(用紙切り離し・縁取り・スタッカー)」に送るか、または「CFS(連続用紙スタッカー)」に送るかを指定します。

    CHARS

    データセットの出力時に出力文字とサイズに関する設定表を指定します。

    COPIES

    出力データセットの全体とページ単位のコピー回数を指定します。

    DATA

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DIAG

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DISP

    データセットの後処理について設定します。

    DRTY

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    FCB

    データセットのFCB(File Control Block)情報を指定します。

    FILE

    データセットの名前と状態を指定します。

    FLASH

    用紙に一定の書式、範囲を予め印刷する場合に使用するフィルム・オーバーレイの識別名、適用枚数を指定します。

    FORM

    ラインプリンター装置、ページプリンター装置、またはカード穿孔装置に出力する場合、用紙コード、紙送り制御コードおよび文字セットコードを指定します。

    FORMS

    出力リストを用紙ラインプリンター装置、用紙ページプリンター装置、またはオフィスプリンター装置に出力する場合、出力制御プログラムに対して特定の印刷属性を指定します。

    ISF

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    LIMIT

    消耗品の使用量の上限値を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    MEMBER

    データセットのメンバーを指定します。

    MODIFY

    出力データセットのCOPY式のモジュール名とCHARSオペランドで指定するテーブルのシーケンス番号を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    OG

    データセットを出力制御プログラムで出力する場合、その出力ファイルに関連付けられた出力ジョブ・グループ名を指定します。

    PROTECT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PRTYPE

    処理プログラムがファイルに出力する印刷データのレコード形式を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PSIZE

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PSW

    権限を持つユーザーにファイルまたはボリュームの読み書きを許可する場合に指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    RETPD

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    RSV

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    SOUT

    出力データセットの出力クラスを指定します。

    SW

    スイッチを使用して以前のFDを使用しつつ、FD名を変更するように指定します。

    VOL

    データセットのボリュームを指定します。

    スペース割り当てパラメータ

    アクセス・ボリュームに新規データセットのスペースを割り当てます。

    QNAME

    MQN名を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

11.1. FD名

FD名を指定します。プログラムで認識できるようにデータセットの論理的な名前を指定します。

  • 構文

    FD名│CF={装置名│DA│DUMMY│*│SAME|/}
              [, 装置台数 ]
              [, MNT=マウント済みボリュームの数]
    項目 説明

    FD名

    8文字以内の英数字を指定し、先頭文字は英文字にしてください。

    CF

    複数の入力データセットを論理的に1つのデータセットであるかのように使用する場合に使います。CFが指定されると、該当するデータセットは以前のFD文で指定したデータセットに接続されて使われます。

    装置名

    英数字とハイフン(-)で構成された1~8の文字列で指定します。

    装置名を指定するには、事前にOpenFrameのunit設定に装置名を定義する必要があります。

    DA

    直接アクセス装備を指定します。接続される装置は、VOLオペランドによって決まります。

    DUMMY

    DUMMYデータセットを指定します。

    SAME

    直前のFD文またはSW文の装置情報を参照します。したがって、SAMEを指定するFD文の前の文は、FD文またはSW文である必要があります。また、直前のFD文でCFを指定した場合は、SAMEを指定することはできません。

    *

    FD文の後ろにインストリーム・データが出現することを示します。また、そのFDはインストリーム・データでジョブ・スプールに一時的に生成され、一般データセットと同様に使用されます。

    インストリーム・データは、以下の場合にデータの最後と認識します。

    • 段落文が出現した場合

    • 入力ストリームの最後、UNIXファイルとしてEOFが出現した場合

    • 段落文以外の制御文が出現した場合

    +

    マクロ呼び出し文で記述したインストリーム・データがFD文で使用されることを示します。詳細については、マクロ呼び出し文を参照してください。

    /

    入出力装置が不要な場合に指定します。スイッチを使用して以前のデータセットを継承する場合か、一時データセットとして使用する場合です。

    装置台数

    使用する入出力装置の台数を1から9までの10進数で指定できます。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    MNT=マウント済みボリュームの数

    ジョブ・ステップを実行する前にマウントするボリュームの数を1から9までの10進数で指定できます。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • SPECIAL DD

    以下のFD名は、SPECIAL DD名としてシステムで使用する名前であるため、ユーザーは使用できません。

    区分 説明

    PRGLIB

    ユーザー・アプリケーション(COBOL)が保存されたライブラリ名を指定します。ステップ単位で指定できます。PDS(区分データセット)が検索できない場合は、tjclrun設定の[SYSLIB]セクションに指定されたパスから検索し、それでも見つからなかった場合は、ジョブがエラー終了します。

    STEPCAT

    ユーザー・カタログに登録されたデータセットを使用する場合に指定します。カタログが検索できない場合は、システム・カタログから検索します。システム・カタログからも見つからなかった場合は、ジョブがエラー(-5212)終了します。

  • 注意事項

    上述以外の値はサポートしません。

  • 以下は、SYSDA装置にCOIN FD名を指定する例です。

    \ FD COIN=SYSDA,FILE=DATASET

    以下は、3つのデータセットを接続する例です。

    \ FD COIN=SYSDA,FILE=DATASET1
    \ FD CF=SYSDA,FILE=DATASET2
    \ FD CF=SYSDA,FILE=DATASET3

    以下は、インストリーム・データを入力したデータセットを指定する例です。

    \ FD COIN=*
    test data
    \/

    以下は、装置台数とMNTパラメータの使用例です。機能はサポートしていないため、構文のみを参考にしてください。

    \ FD FD01=(UNIT1,3,MNT=9)

11.2. AMP

VSAMデータセットの処理属性を変更するために指定します。OpenFrameでは、AMORGとRECFMパラメータのみをサポートしています。

  • 構文

    AMP=AMP = (AMORG
            [, BUFND = データ用のバッファー数]
            [, BUFNI = インデックス用のバッファー数]
            [, BUFSP = バッファーバイト数]
            [, STRNO = 同時処理数]
            [, RESET]
            [, RECFM = { F[B] | V[B]}]
            [, SYNAD = SYNAD 出口ルーチン名])
    項目 説明

    AMORG

    VSAMデータセットのISAMインターフェースを使用するように指定します。

    RECFM

    VSAMデータセットのレコード形式をFBまたはVBに変更します。

    BUFND

    1から32767までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文チェックのみを行います。

    BUFNI

    1から32767までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文チェックのみを行います。

    BUFSP

    1から8388607までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文チェックのみを行います。

    STRNO

    1から255までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文チェックのみを行います。

    RESET

    OpenFrameでは構文チェックのみを行います。

    SYNAD

    8文字以内の文字列で指定します。OpenFrameでは構文チェックのみを行います。

11.3. BURST

出力を「BTS(用紙切り離し・縁取り・スタッカー)」に送るか、または「CFS(連続用紙スタッカー)」に送るかを指定します。

  • 構文

    BURST={Y|N}
    項目 説明

    Y | N

    • Y: 出力をBTS(用紙切り離し・縁取り・スタッカー)に送ることを指定します。

    • N: 出力をCFS(連続用紙スタッカー)に送ることを指定します。

  • 注意事項

    • 出力データセットに関する情報でない場合、BURSTオペランドは無視されます。

    • OpenFrameでは、その情報を直接処理せずに値を保存しておき、ジョブの実行が完了したら外部プリンター・モジュールに渡すためのスクリプト・ファイルに出力します。この情報を使用するかどうかは、外部プリンター・モジュールが必要かどうかによって異なります。

  • 外部プリンター・モジュールに「BURST=Y」情報を渡す例です。

    \ FD OUT1=DA,SOUT=A,BURST=Y

11.4. CHARS

データセットの出力時に出力文字とサイズに関する設定表を指定します。

  • 構文

    CHARS={表名}
          {(表名[,表名]...)}
    項目 説明

    表名

    データセットの出力時に出力文字とサイズに関する設定表を1~4桁の英文字、数字で指定します。

  • 注意事項

    • 出力データセットに関する情報でない場合、CHARSオペランドは無視されます。

    • OpenFrameでは、その情報を直接処理せずに値を保存しておき、ジョブの実行が完了したら外部プリンター・モジュールに渡すためのスクリプト・ファイルに出力します。この情報を使用するかどうかは、外部プリンター・モジュールが必要かどうかによって異なります。

  • 外部プリンター・モジュールに「CHARS=(TBJ1、TBJ2)」情報を渡す例です。

    \ FD OUT1=DA,SOUT=A,CHARS=(TBJ1,TBJ2)

11.5. COPIES

出力データセットの全体とページ単位のコピー回数を指定します。

  • 構文

    COPIES=(コピー回数[,(グループコピー回数[,グループコピー回数]...)])
    項目 説明

    コピー回数

    出力データセットのコピー回数を1~255までの符号なし整数で指定します。(デフォルト値: 1)

    グループコピー回数

    出力データセットのページ単位のコピー回数を1~255までの符号なし整数で指定します。(デフォルト値: 1)

  • 注意事項

    • 出力データセットに関する情報でない場合、COPIESオペランドは無視されます。

    • OpenFrameでは、その情報を直接処理せずに値を保存しておき、ジョブの実行が完了したら外部プリンター・モジュールに渡すためのスクリプト・ファイルに出力します。この情報を使用するかどうかは、外部プリンター・モジュールが必要かどうかによって異なります。

  • 以下は、外部プリンター・モジュールに「COPIES=(2,(2,1))」情報を渡す例です。

    \ FD OUT1=DA,SOUT=A,COPIES=(2,(2,1))

11.6. DATA

DATAパラメータは、カード読み取り装置からデータを入力する際のデータ形式とシステム入力時に作成する一時ファイルのデータ形式を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DATA = ([CVT] [, ブロック化引数])
    項目 説明

    CVT

    026コードで穿孔されたカードを029コードに変換するための指定です。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    ブロック化引数

    システム入力時に作成する一時ファイルのレコード数を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

11.7. DIAG

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DIAG

11.8. DISP

データセットの後処理について設定します。

  • 構文

    DISP=([CONT|LOCK]
          [,DLT|,CAT|,UNCAT]
          [,RETAIN|,UNLOAD]
          [,DEF]
          [,REF]
          [,KEEP]
          [,NOCLOSE])

    ジョブ・ステップの終了時にデータセットの後処理方法を指定します。

    項目 説明

    CONT | LOCK

    • CONT : データセットを次のステップでも使用できるように指定します。

    • LOCK : データセットのロックを指定します。ロックが指定された場合、OpenFrameではそのデータセットに対して排他的ロックを要求します。
      ロックはジョブ単位で処理されるため、ジョブが終了するまで維持されます。

    DLT | CAT | UNCAT

    • DLT : ジョブ・ステップの終了時にデータセットを削除するように指定します。

    • CAT : ジョブ・ステップの終了時にデータセットをカタログに登録するように指定します。

    • UNCAT : ジョブ・ステップの終了時にデータセットをカタログから削除するように指定します。

    RETAIN | UNLOAD

    • RETAIN : 磁気テープ・ボリュームまたはフロッピー・ディスク・ボリュームを取り外すとき、ボリュームをマウント解除しないように指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    • UNLOAD : データセットを閉じるとき、磁気テープ・ボリュームまたはフロッピー・ディスク・ボリュームをマウント解除するように指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DEF

    データセットが開かれるまで、ボリュームをマウントしないように指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    REF

    カタログではなく、ボリュームのシリアル番号を参照するように指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    KEEP

    ジョブ・ステップの終了時にデータセットを保存するように指定します。

    NOCLOSE

    データセット作成中に異常終了した場合、後処理を実行しないように指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 注意事項

    • パラメータ1のみ指定する場合、括弧で囲む必要はありません。

    • DISPオペランドが指定されていない場合、KEEPがデフォルト値です。

  • 以下は、シリアル番号が 333333であるボリュームに作成されているデータセットORG.SOURCE.TESTの排他的な使用を要求する例です。ジョブ・ステップの終了時にデータセットをカタログします。

    \ FD FD1=DA,FILE=ORG.SOUTCE.TEST,DISP=(LOCK,CAT),VOL=333333

    以下は、すでにカタログされているデータセットORG.LIBの排他的な使用を要求する例です。ジョブ・ステップの終了時にデータセットを削除します。データセットが削除されるだけでなく、カタログからも削除されます。

    \ FD FD1=DA,FILE=ORG.LIB,DISP=(LOCK,DLT)

11.9. DRTY

DRTYパラメータでは、PDS領域のサイズと形式を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DRTY=([数量][,TRK|BLK][,S|L])
    項目 説明

    数量

    PDSファイルのディレクトリ領域として使用するサイズをトラック数またはブロック数で指定します。TRKサブパラメータを指定した場合は、1から127までの10進数を使用し、BLKサブパラメータを指定した場合は、1から32767までの10進数を使用します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    TRK| BLK

    • TRK : ディレクトリ領域に対して指定された数のトラックを割り振ることを意味します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    • BLK : ブロック長(ディレクトリ内のブロック長は1000バイト)と数量として指定した値を使用してトラック数に換算し、ディレクトリ領域にそのトラック数分のスペースを割り当てることを意味します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    S | L

    • S : ディレクトリ内の1つのエントリを40バイトとして扱います。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    • L : ディレクトリ内の1つのエントリを80バイトとして扱います。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • \ FD FD01=DA,FILE=D,VOL=DEFVOL,TRK=(30,10),DRTY=(20,BLK)

11.10. FCB

データセットのFCB(File Control Block)情報を指定します。

  • 構文

    FCB=(fcbパラメータ[,fcbパラメータ]...)
    fcbパラメータ 説明

    BFALN=値

    FまたはDを指定できます。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    BLKSIZE={ブロック長}

    ブロック長をバイト単位で指定します。

    BLKSIZEオペランドで指定できる最大値はレコート形式に関係なく32760バイトです。

    SYSOUデータセットは、ブロック長がLRECLオペランドで指定したレコード長の整数倍でない場合は、レコード長の整数倍に調整(truncate)されます。出力データセット以外の場合は、LRECLオペランドで指定したレコード長の整数倍に指定する必要があります。

    BUFNO=値

    1から255までの10進数を使用します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    CODE=値

    4文字以内の英字を使用します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DSORG={PS|PSU|PO|

    POU|DA|DAU}

    データセットの構造を指定します。

    • PS : 順次データセットです。

    • PSU : 移動できない順次データセットです。

    • PO : 区分データセットです。

    • POU : 移動できない区分データセットです。

    • DA : 直接データセットです。

    • DAU : 移動できない直接データセットです。

    • IS : OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    EROPT= {ACC|SKP|ABE}

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    FUNC={I|P|PW[X[T]]|W[T]}

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    INARE=インデックス読み取りの長さ

    1から16000000までの10進数を使用できます。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    KEYLEN=キーの長さ

    1から255までの10進数で指定できます。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    LRECL=レコード長

    データセットのレコード長を指定します。

    レコード形式が固定長ブロック・レコードか、スパン(Span)レコードの場合は必ず指定します。スパン・レコードではない場合、LRECLオペランドで指定したレコード長はBLKSIZEオペランドで指定したブロック長を超えることはできません。固定長または長さが指定されていないレコードの最大値は、32760バイトです。

    MODE={C|CO|CR|E|EO|ER|O|R}

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    OPTCD={I|[X][N]|[U]|[J]}

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    RECFM=F[B][T][A|C|M]

    V[B|S|BS][T][A|C|M]

    L[A|C|M]

    U[T][A|C|M]

    データセットのレコード形式と特性を指定します。

    以下は、OpenFrameで使用できるレコード形式です。

    • A : ASAコードを含むレコード

    • B : ブロック・レコード

    • F : 固定レコード

    • L : 行単位レコード

    • M : 機械制御文字を含むレコード

    • S : スパン・レコード

    • V : 可変レコード

    • U : 長さ未指定のレコード

    • C : FACOM制御文字を含むレコード (OpenFrameでは構文エラーのみチェックします)

    • T : トラック・オーバーフロー機能を使用するように指定 (OpenFrameでは構文エラーのみチェックします)

    Lレコード形式は、オープン環境でテキスト・ファイルを保存する一般的なレコード形式です。OpenFrameへの移行後、データの連動を円滑に行うため、新しく追加したレコード形式です。

    RKP=レコード内のキーの位置

    0から32760までの10進数で指定できます。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PAGESIZE=レコードの数

    0から9999999999までの10進数を指定します。READで一度に取得するレコードの数を指定します。

11.11. FILE

データセット名と状態を指定します。

FFILEオペランドを指定しないか、スラッシュ(/)を指定した場合は、一時データセットを意味します。

  • 構文

    FILE = ({データセット名 | / }
           [, FA | AD | OT ]
           [, IN | OUT ]
           [, SL | NL | NSL | IBL ]
           [, TOVF ]
           [, ファイルシーケンス番号 | * | フロッピーディスクブロック])
    項目 説明

    データセット名

    FDで使用するデータセット名を記号文字で指定します。

    データセット名は最大26文字まで指定し、世代グループ・データセット(GDG)は最大17文字まで指定します。

    データセット名は、1個の名前セグメントまたは複数が結合された名前セグメントで構成します。各名前セグメントは、ピリオド(.)で区切ります。

    FILE項目を使用してデータセット名を指定すると、名前セグメントあたりの特定文字数の制限は、デフォルトでは8文字、環境設定により最大15文字となります。この設定については、OpenFrameのds設定の[DATASET_DEFAULT]節、DSNAME_EXTEND_SEGMENT_NAME項目を参照してください。

    名前を構成する中間または末尾のセグメントには、「*」文字を1回だけ使用することができます。これはカタログ内の他の名前セグメントと一致するすべてのデータセットを選択して割り当てるときに使用します。

    このように割り当てられたデータセットは、「FD」パラメータに「CF」キーワードを使用したように、属性が最も早く修正されたデータセットから順番にデータセットを接続して使用できるようになります。

    /

    一時データセットです。

    FA | AD | OT

    何も指定されていない場合は、既存のデータセットであることを意味します。

    ADとOTは、領域割り当てパラメータと領域割り当てパラメータのOLDサブパラメータの設定によって異なる動作をします。

    • FA : 新規データセットとして作成します。

    • AD : 既存のデータセットに追加するか、新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータとOLDサブパラメータの両方を指定した場合は、既存のデータセットに追加するか、新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータのみ指定した場合は、新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータを指定していない場合は、既存のデータセットに追加します。

    • OT : 既存のデータセットを上書きするか、新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータを指定し、OLDサブパラメータを指定していない場合は、新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータとOLDサブパラメータの両方を指定した場合、データセットが存在する場合は上書きし、存在しない場合は新規作成します。

      • スペース割り当てパラメータを指定していない場合は、既存のデータセットを上書きします。

    IN | OUT

    指定したファイルが入出力ファイルとして処理されるように指定するパラメータです。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    SL | NL | NSL | IBL

    指定したファイルのラベル属性を指定するサブパラメータです。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    • SL : Standard Label(標準ラベル)

    • NL : No Label(ラベルなし)

    • NSL : Non Standard Label(非標準ンラベル)

    • IBL : Identification of Basic Label

    TOVF

    トラック・オーバーフロー機能を使用してファイルを作成するように指定するサブパラメータです。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    ファイルシーケンス番号 | * | フロッピーディスクブロック

    指定したファイルが磁気テープ装置に存在する場合、テープ・ボリューム上の位置を指定するサブパラメータです。フロッピー・ディスク・ブロックは、OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    ファイル・シーケンス番号とフロッピー・ディスク・ブロックは、1から32767まで指定できます。

  • 一時データセット

    一時データセットは、以下の形式で作成されます。

    • FILEオペランドが省略されているか、スラッシュ(/)の場合

      SYSyyddd.Thhmmss.RA000.jobname.Rggnnnn
      項目 説明

      yyddd

      ジョブの実行日です。

      hhmmss

      ジョブの実行時間です。

      jobname

      ジョブ名です。

      nnnn

      FD表の順番であり、ジョブ内で一意の番号です。

    • FILEオペランドが省略されており、SOUTオペランドによる出力データセットの場合

      jobid(userid.jobname.jobid.Dnnnnnn)
      項目 説明

      userid

      ジョブのユーザー名です。

      jobname

      ジョブ名です。

      jobid

      ジョブのJOBIDです。

      nnnnnn

      FD表の順番であり、ジョブ内で一意の番号です。

    • FILEオペランドのデータセット名が指定されており、SOUTオペランドによる出力データセットの場合

      jobid(filename.Dnnnnnn)
      項目 説明

      filename

      データセット名です。

      nnnnnn

      FD表の順番であり、ジョブ内で一意の番号です。

    • インストリーム・データセットの場合

      jobid(userid.jobname.jobid.Dnnnnnn)
      項目 説明

      userid

      ジョブのユーザー名です。

      jobname

      ジョブ名です。

      jobid

      ジョブのJOBIDです。

      nnnnnn

      FD表の順番であり、ジョブ内で一意の番号です。

  • 注意事項

    • FILEオペランドを省略すると、FDは一時データセットを使用するものと判断します。

    • 出力データセットは、FD文のSOUTオペランドが指定されている場合を意味します。

  • 以下は、データセットをTMAX.DATASETに指定する例です。

    \ FD FD1=DA,FILE=TMAX.DATASET

    以下は、「*」文字を使用してデータセットを連結して指定する例です。

    \ FD FD1=DA,FILE=TMAX.*.CONCAT
    \ FD FD2=DA,FILE=TMAX.LINKED.*

    以下は、一時データセットを指定する例です。

    \ FD FD1=DA,FILE=/

    以下は、FILEオペランドを省略して一時データセットを指定する例です。

    \ FD FD1=DA,DISP=CONT

    以下は、すべてのサブパラメータを記述する例です。

    \ FD FD08=DA,FILE=(TEST.DS,FA,OUT,IBL,TOVF,327)

11.12. FLASH

用紙に一定の書式、範囲を予め印刷する場合に使用するフィルム・オーバーレイの識別名、適用枚数を指定します。

  • 構文

    FLASH=(フィルム識別名[,適用枚数)
    項目 説明

    フィルム識別名

    プリンターが出力を開始する前にオペレーターが設定するフィルム・オーバーレイの識別名を1~4の英数字で指定します。

    適用枚数

    指定したフィルム・オーバーレイを適用し、コピーする枚数を1~255の符号なし整数で指定します。(デフォルト値 : 255)

  • 注意事項

    • 出力データセットに関する情報でない場合、FLASHオペランドは無視されます。

    • OpenFrameでは、その情報を直接処理せずに値を保存しておき、ジョブの実行が完了したら外部プリンター・モジュールに渡すためのスクリプト・ファイルに出力します。この情報を使用するかどうかは、外部プリンター・モジュールが必要かどうかによって異なります。

  • 以下は、外部プリンター・モジュールにFLASH=(FLM1,2)の情報を渡す例です。

    \ FD OUT1=DA,SOUT=A,FLASH=(FLM1,2)

11.13. FORM

ラインプリンター装置、ページプリンター装置、またはカード穿孔装置に出力する場合、用紙コード、紙送り制御コードおよび文字セットコードを指定します。

  • 構文

    FORM=([CODE=用紙コード]
          [,LPCI=紙送り制御コード]
          [,UCS=文字コード])
    項目 説明

    CODE=用紙コード

    ラインプリンター装置、ページプリンター装置、またはカード穿孔装置に出力する場合、用紙コードを1から4バイトの文字列で指定します。

    LPCI=紙送り制御コード

    ラインプリンター装置またはページプリンター装置に出力する場合、行位置を合わせるための紙送り制御コードを1〜4バイトの文字列で指定します。.

    UCS=文字コード

    ラインプリンター装置に出力する場合、使用する文字コードを1から4バイトの文字列で指定します。

  • 注意事項

    • 出力データセットに関する情報でない場合、FORMオペランドは無視されます。

    • OpenFrameでは、その情報を直接処理せずに値を保存しておき、ジョブの実行が完了したら外部プリンター・モジュールに渡すためのスクリプト・ファイルに出力します。この情報を使用するかどうかは、外部プリンター・モジュールが必要かどうかによって異なります。

  • 以下は、外部プリンター・モジュールに「FORM=(CODE=0000,LPCI=STD1)」情報を渡す例です。

    \ FD OUT1=DA,SOUT=A,FORM=(CODE=0000,LPCI=STD1)

11.14. FORMS

出力リストを用紙ラインプリンター装置、用紙ページプリンター装置、またはオフィスプリンター装置に出力する場合、出力制御プログラムに対して特定の印刷属性を指定します。

  • 構文

    FORMS=([{PORT|LAND|PZOOM|LZOOM|LIST},{A3|A4|A5|B4|B5|LTR}
           [,ORGN={A0|A1|A2|A3|A4|A5|B1|B2|B3|B4|B5|LP|LTR}]
           [,LAYOUT={1|2|4|8}]]
           [,SIDE={FRONT|BOTH}]
           [,BIND={LEFT|RIGHT|UPPER|LOWER}]
           [,HOPPER={PRIME|PRIME1|PRIME2|SECOND}]
           [,STACKER={PRIME|PRIME1|PRIME2|SECOND}]
           [,PRTAREA={LIMIT|NOLIMIT}])
    項目 説明

    印刷形式の指定

    印刷形式を指定します。

    用紙サイズの指定

    印刷用紙のサイズを指定します。

    ORGN

    印刷用紙のサイズを指定します。

    LAYOUT

    用紙の1ページに出力する印刷ページ数を指定します。

    SIDE

    用紙の印刷面(両面または片面)を指定します。

    BIND

    用紙のとじしろ位置を指定します。

    HOPPER

    用紙の給紙口を指定します。

    STACKER

    用紙の排紙口を指定します。

    PRTAREA

    印刷禁止領域を設定します。

  • 以下は、外部プリンター・モジュールに「FORMS=(PORT,A4,LAYOUT=1)」情報を渡す例です。

    \ FD OUT1=DA,SOUT=A,FORMS=(PORT,A4,LAYOUT=1)
  • 注意事項

    • 出力データセットに関する情報でない場合、FORMSオペランドは無視されます。

    • OpenFrameでは、その情報を直接処理せずに値を保存しておき、ジョブの実行が完了したら外部プリンター・モジュールに渡すためのスクリプト・ファイルに出力します。この情報を使用するかどうかは、外部プリンター・モジュールが必要かどうかによって異なります。

11.15. ISF

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    ISF=([PRIM=シリンダー数]
         [, COVF=トラック数]
         [, INDX=マスターインデックス数]
         [, BLKD=密度]
         [, SPFL]
         [, TOP])
    項目 説明

    PRIM=シリンダー数

    1から9999までの10進数を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    COVF=トラック数

    1から99までの10進数を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    INDX=マスターインデックス数

    1から9までの10進数を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    BLKD=密度

    1から100までの10進数を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    SPFL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    TOP

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

11.16. LIMIT

消耗品の使用量の上限値を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    LIMIT=中断条件
    項目 説明

    中断条件

    中断条件は0から65535までの10進数を使用します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

11.17. MEMBER

データセットのメンバーを指定します。

  • 構文

    MEMBER=(メンバー名[,R])
    項目 説明

    メンバー名

    データセットのメンバー名を指定します。1~8桁の記号文字を使用します。

    R

    指定したメンバー名と同じメンバーが存在する場合、新しいメンバーに置き換えるかどうかを指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 注意事項

    FILEオペランドと一緒に使用する必要があります。

  • 以下は、AデータセットにメンバーBBを指定する例です。

    \ FD F1=DA,FILE=A,MEMBER=BB

11.18. MODIFY

出力データセットのコピー修飾モジュール名と、CHARSオペランドで指定するテーブルのシーケンス番号を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    MODIFY=(モジュール名[,テーブル番号])
    項目 説明

    モジュール名

    コピー修飾モジュール名を1~4桁の英数字で指定します。

    テーブル番号

    CHARSオペランドで指定されたテーブルのシーケンス番号を0から3までの数字で指定します。

  • 以下は、外部プリンター・モジュールにCHARS=(TBJ0,TBJ1,TBJ2)、MODIFY=(TLE2,2)の情報を渡す例です。

    \ FD OUT1=DA,SOUT=A,CHARS=(TBJ0,TBJ1,TBJ2),MODIFY=(TLE2,2)

11.19. OG

データセットを出力制御プログラムで出力する場合、その出力ファイルに関連付けられた出力ジョブ・グループ名を指定します。

  • 構文

    OG={出力ジョブグループ名}
    項目 説明

    出力ジョブグループ名

    FD文で割り当てられたファイルの内容を出力する出力ジョブ・グループ名を1から8バイトの文字列で指定します。

  • 注意事項

    • 出力ジョブ・グループ名は8文字以内の文字列です。

    • 出力データセットに関する情報でない場合、OGオペランドは無視されます。

    • OpenFrameでは、その情報を直接処理せずに値を保存しておき、ジョブの実行が完了したら外部プリンター・モジュールに渡すためのスクリプト・ファイルに出力します。この情報を使用するかどうかは、外部プリンター・モジュールが必要かどうかによって異なります。

  • 以下は、外部プリンター・モジュールに「OG=OUTGRP1」情報を渡す例です。

    \ FD OUT1=DA,SOUT=A,OG=OUTGRP1

11.20. PROTECT

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PROTECT={YES|NO}

11.21. PRTYPE

処理プログラムがファイルに出力する印刷データのレコード形式を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PRTYPE={LP|PP}

11.22. PSIZE

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PSIZE = { 1~1048576K | 1~1024M }

11.23. PSW

権限を持つユーザーにファイルまたはボリュームの読み書きを許可する場合に指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PSW=([パスワード][,WRITE])
    項目 説明

    パスワード

    作成するデータセットに指定するパスワード、または参照するデータセットで必要とするパスワードを指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    WRITE

    次の書き込みへの権限情報を要求するように設定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • \ FD FD01=DA,FILE=A,VOL=DEFVOL,PSW=AAAA

11.24. RETPD

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    RETPD={保持期間}

11.25. RSV

ボリュームの全領域を使用することを指定するパラメータです。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    RSV = 値
  • \ FD FD01=DA,RSV

11.26. SOUT

出力データセットの出力クラスを指定します。このオペランドが指定されると出力データセットとして認識し、スプールにデータセットを作成して処理します。

  • 構文

    SOUT=(クラス[,用紙コード][,REPEAT][,P=n][,PGM=プログラム名]
    項目 説明

    クラス

    出力データセットの出力クラスを指定します。出力クラスの属性に従って出力データセットの出力または出力保留などが指定されます。出力クラスは、AからTまでの英文字で指定します。

    出力クラスの設定については、OpenFrameのtjes設定の[OUTCLASS]セクションを参照してください。

    用紙コード

    プリンターで印刷する際、用紙コードを指定できます。FORMパラメータのCODE値が指定されていない場合にのみ適用されます。

    REPEAT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    P=n

    1から255までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PGM=プログラム名

    プログラム名を8文字以内の英数字で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 以下は、出力クラスをAに指定する例です。

    \ FD OUT=DA,SOUT=A

11.27. SW

スイッチを使用して以前のFDを使用しつつ、FD名を変更するように指定します。

  • 構文

    SW=(以前のFD名[,ステップ={ステップ番号|ステップ名}]
    項目 説明

    以前のFD名

    8文字以内の英数字を指定し、先頭文字は英文字にしてください。

    ステップ番号|ステップ名

    • ステップ番号 : 変更するFDが指定されたステップの順番を符号なし整数で記述します。

    • ステップ名 : 変更するFDが指定されたステップ名を記号文字で記述します。

  • 注意事項

    • FD名の指定時にパラメータ値として「/」を指定します。

    • 変更するFDは、DISPオペランドにCONTが設定されている必要があります。

    • SW文と同様な機能ですが、SWオペランドを使用する場合は、変更するFD名としてCFを使用できるため、連続データセットで接続することができます。

  • 以下は、以前のFD OUT1をFD OUT2に変更して使用する例です。

    \STEP1 EX *
    \      FD OUT1=DA,FILE=DATA.CONT,DISP=CONT
    \      EX PROGRAM
    \      FD OUT2=/,SW=(OUT1,STEP=STEP1)

11.28. VOL

データセットが存在するボリュームのシリアル番号を指定するパラメータです。

  • 構文

    VOL=({ボリュームのシリアル番号, ...
         [, VSEQ=ボリュームシーケンス番号] | WORK | WORK1 | WORK2 | WORK3 | SLMT })
    項目 説明

    ボリュームのシリアル番号

    データセットを作成するボリュームまたはデータセットが存在するボリュームのシリアル番号を1~6桁の引用文字列で指定します。

    指定したボリュームのシリアル番号は、OpenFrameのvolume設定に指定されている必要があります。

    VSEQ = ボリュームシーケンス番号

    VSEQサブパラメータは、処理する磁気テープボリュームの先頭からの位置を数字で指定します。

    WORK, WORK1, WORK2, WORK3, SLMT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 以下は、EXDD01 FD文で、シリアル番号がVOL001のボリュームに存在する既存のデータセットの使用を要求する例です。

    \ FD EXDD01=DA,FILE=TAPEDS1,VOL=VOL001

    以下は、VSEQ サブパラメータの使用例です。指定したボリュームはテープ装置である必要があります。

    \ FD FD01=TAPE1,FILE=TAPEDS1,VOL=(VOL001,5)

11.29. スペース割り当てパラメータ

スペース割り当てパラメータは、データセットを新規作成する場合に割り当てるスペースを指定するか、既存のデータセットの追加増分スペースを指定する際に使用します。「OLD」サブパラメータや「/」サブパラメータを指定することができ、各サブパラメータごとに詳細な動作が異なります。

  • 構文

    {TRK | CYL | FCYL}=({割り当て初期値|/}[,追加値][,RLSE][,OLD][,ROUND])|
    BLK=(ブロックサイズ*ブロック数|/}[,追加値][,RLSE][,OLD][,ROUND])|
    ABSTR=(数量,相対トラック番号 [,OLD])
    パラメータ 説明

    TRK

    トラック単位でスペースを割り当てます。

    CYL

    指定したシリンダー数をトラック単位に換算して領域を割り当てます。

    FCYL

    シリンダー単位でスペースを割り当てます。

    RLSE

    使用されていないスペースを返します。OpenFrameでは構文チェックのみを行います。

    OLD

    既存のデータセットの場合は、そのデータセットを割り当てます。既存のデータセットでない場合は、指定したスペース割り当てパラメータの値に従ってデータセットを新しく割り当てます。

    DISPパラメータにCATが設定されている場合は、ステップの終了後に再カタログされます。

    新規データセットの場合は、VOLパラメータが指定されている場合にのみ新規作成します。

    ROUND

    指定した値をシリンダー数で換算してシリンダー単位で領域を割り当てます。

    OpenFrameでは構文チェックのみを行い、実際に指定された値による領域の割り当てには使用しません。

    BLK

    ブロック・サイズとブロック数の積をトラック単位に換算して領域を割り当てます。

    OpenFrameでは構文チェックのみを行い、実際に指定された値による領域の割り当てには使用しません。

    ABSTR

    特定の位置で領域を割り当てます。OpenFrameでは構文チェックのみを行い、実際に指定された値による領域の割り当てには使用しません。

    割り当て初期値

    1から65535までの10進数を使用します。

    /

    既存のデータセットに追加値またはRLSEを指定することを意味します。

    追加値

    1から255までの10進数を使用します。BLKを指定する場合は、1から32767までの10進数を使用します。

    ブロックサイズ

    1から32760までの10進数を使用します。 OpenFrameでは構文チェックのみを行い、実際に指定された値による領域の割り当てには使用しません。

    ブロック数

    1から65535までの10進数を使用します。OpenFrameでは構文チェックのみを行い、実際に指定された値による領域の割り当てには使用しません。

    数量

    1から65535までの10進数を使用します。OpenFrameでは構文チェックのみを行い、実際に指定された値による領域の割り当てには使用しません。

    相対トラック番号

    1から65535までの10進数を使用します。OpenFrameでは構文チェックのみを行い、実際に指定された値による領域の割り当てには使用しません。

  • 以下は、DATA.FDデータセットが新規データセットであることを指定する例です。

    \ FD FD1=DA,FILE=DATA.FD,TRK=10

11.30. QNAME

使用するMQN名を指定します。アルファベットで始まる8文字以内の英数字で指定できます。OpenFrameでは構文チェックのみを行います。

12. FIN文

JCLで記述されたシステム入力の最後を示します。

構文
\[名前]△¹FIN△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

FIN

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「FIN」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

コメント

FINの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

13. JEND文

ジョブの最後に位置しており、ジョブの終了を示します。

構文
\[名前]△¹JEND△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

JEND

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「JEND」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

コメント

JENDの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

ジョブの範囲

1つのジョブはCODE文またはJOB文から開始し、JEND文で終了されます。JEND文は省略可能です。

JEND文が省略された場合は、以下の文のいずれか(存在する場合)の前まで、またはシステム入力の最後までを1つのジョブと見なします。

  • JOBG文、CODE文、JOB文、JGEND文、SCAN文、SCEND文、USER文、UEND文、FIN文

JEND文から次のジョブ制御文(1桁目が「\」である制御文)までのデータは捨てられます。また、JEND文は単独で使用することもできますが、その場合は無視されます。

14. JGEND文

ジョブ・グループの最後に位置しており、ジョブ・グループの終了を示します。

構文
\[名前]△¹JGEND△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

JGEND

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「JGEND」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

コメント

JGENDの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

ジョブ・グループの範囲

1つのジョブ・グループはJOBG文から開始され、JGEND文で終了します。JGEND文は省略可能です。

JGEND文が省略された場合、以下の文のいずれか(存在する場合)の前まで、またはシステム入力の最後までを1つのジョブ・グループと見なします。

  • JOBG文

  • FIN文

15. JOBG文

ジョブ・グループの開始を示しており、ジョブ・グループの属性を記述します。

構文
\[名前]△¹JOBG△¹位置オペランド[,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

JOBG

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「JOBG」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

位置オペランド

位置オペランドを指定します。「JOBG」の後に1以上のスペースを入れて記号文字で記述します。JOBG文の位置オペランドは、ジョブ・グループ名であり、省略できません。

[,キーワードオペランド]

キーワード・オペランドを指定します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

[コメント]

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。すべてのオペランドを省略する場合は、コメントを記述できません。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 位置オペランド

    オペランド 説明

    ジョブグループ名

    ジョブ・グループ名を指定します。

  • キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    ACCT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    ASR

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DVAL

    ジョブ文のRSIZE、PRTY、MLパラメータを省略した場合に使用されるデフォルト値を指定します。

    MULTI

    ジョブの同時処理数の最大値を指定します。

    LB

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PGID

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PRTY

    ジョブ・グループの優先順位を指定します。

    REL

    ジョブ・グループ内のジョブ同士の関係性を指定します。

    RSIZE

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    WAIT

    ジョブ・グループ内のジョブを開始せずに待機するように指定します。

15.1. ジョブグループ名

ジョブグループ名を指定します。

  • 構文

    ジョブグループ名
    項目 説明

    ジョブグループ名

    8文字以内の文字列で指定します。

15.2. ACCT

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    ACCT = 値
    項目 説明

    8文字以内の文字列で指定します。

15.3. ASR

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    ASR = 値

15.4. DVAL

JOB文のRSIZE、PRTY、MLパラメータを省略した場合に使用されるデフォルト値を指定します。各パラメータの詳細については、JOB文のパラメータの説明を参照してください。

  • 構文

    DVAL = (RSIZE = 値[,PRTY=優先順位][,ML=メッセージレベル])
    項目 説明

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    優先順位

    0~3の符号なし整数で指定します。

    メッセージレベル

    0~2の符号なし整数で指定します。

  • 以下は、ジョブのMLのデフォルト値を1に指定する例です。

    \ JOBG JOBG1,DVAL=ML=1

15.5. MULTI

ジョブの同時処理数の最大値を指定します。ジョブ・グループ内のジョブを同時に実行できる値です。

  • 構文

    MULTI = 多重度
    項目 説明

    多重度

    1~999の符号なし整数で指定します。

  • 注意事項

    MULTIとして指定した値がジョブ・グループ内のジョブ数より多い場合、そのジョブはすべて同時実行が可能です。RELオペランドが指定されている場合は、MULTIの値は無視されます。

  • 以下は、多重度を2に指定する例です。

    \ JOBG JOBG1,MULTI=2

15.6. LB

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    LB = 値
    項目 説明

    DDP=YESまたはDDP=NOに指定します。

15.7. PGID

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PGID = 値
    項目 説明

    1から30までの10進数で指定します。

15.8. PRTY

ジョブ・グループの優先順位はスケジューリングに使用され、数字が高いほど優先順位が高くなります。

スケジューラーでは、このオペランドの値に従ってジョブ・グループ内で先に実行するジョブを決定します。優先順位が同じである場合は、ラウンドロビン方式で各ジョブ・グループ内のジョブが順番に実行されます。

  • 構文

    PRTY = 優先順位
    項目 説明

    優先順位

    0~3の符号なし整数でジョブの優先順位を指定します。

  • 以下は、PRTYを1に指定する例です。

    \ JOBG JOBG1,PRTY=1

15.9. REL

ジョブ・グループ内のジョブ同士の関係性に従って順次実行する場合に指定します。このオペランドを指定すると、ジョブは最初にサブミットされたジョブから順次に実行します。順次実行中のジョブにエラーが発生した場合は、ジョブ・グループのスケジューリングが停止されます。停止されたジョブ・グループは、TJESMGRのJOBGCTLコマンドでリリースすると、ジョブがスケジューリングされます。

  • 構文

    REL
  • 以下は、RELを指定する例です。

    \ JOBG JOBG1,REL

15.10. RSIZE

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    RSIZE = 値[K|M]
    項目 説明

    K単位:0から16777215までの10進数で指定します。

    M単位:0から16383までの10進数で指定します。

15.11. WAIT

ジョブ・グループ内のジョブをスケジューリングする際、サブミット直後ではなく、各パラメータの条件が満たされたときに開始されるようにします。

  • 構文

    WAIT = {GO | DATA | 開始時間 | (ジョブグループ名,...)}
    項目 説明

    GO

    ユーザーが直接TJESMGRのJOBGCTLコマンドを使用してジョブ・グループをリリースした後、ジョブがスケジューリングされます。

    DATA

    DATA文を使用してジョブ・グループをリリースした後、ジョブがスケジューリングされます。

    DATA文を使用したリリースについては、DATA文のJOBGオペランドの説明を参照してください。

    開始時間

    指定した時間にジョブ・グループがリリースされ、ジョブがスケジューリングされます。

    指定した時間がサブミットされる時間より前の場合は、翌日の時間として処理します。

    ジョブグループ名

    指定したジョブ・グループが終わった後、ジョブがスケジューリングされます。

  • 以下は、GOを指定する例です。

    \ JOBG JOBG1,WAIT=GO

    以下は、DATAを指定する例です。

    \ JOBG JOBG1,WAIT=DATA

    以下は、開始時間を10時30分に指定する例です。

    \ JOBG JOBG1,WAIT=10.30

    以下は、ジョブ・グループをJOBG2と指定する例です。JOBG1はJOBG2が終了してから開始できます。

    \ JOBG JOBG1,WAIT=JOBG2

16. JOB文

ジョブの開始を示しており、ジョブの属性を記述します。

構文
\[名前]△¹JOB△¹位置オペランド[,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

JOB

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「JOB」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

位置オペランド

位置オペランドを指定します。「JOB」の後に1以上のスペースを入れて記号文字で記述します。JOB文の位置オペランドは、ジョブ名であり、省略できません。

[,キーワードオペランド]

キーワード・オペランドを指定します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

[コメント]

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。すべてのオペランドを省略する場合は、コメントを記述できません。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 位置オペランド

    オペランド 説明

    ジョブ名

    ジョブ名を指定します。

  • キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    ACCT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    BOXNO

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    BURST

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    FORM

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    FORMS

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    HOLD

    ジョブをHOLD状態でサブミットします。

    LANG

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    LIST

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    MKEY

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    ML

    ジョブのシステム・メッセージの出力レベルを指定します。

    MULTI

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    NRL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    OG

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    OHOLD

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PARA

    システムに通知するJCLの実行日を指定します。

    PRTY

    ジョブの優先順位を指定します。ジョブの優先順位はスケジューリングに使用され、数字が大きいほど優先順位が高くなります。

    PSW

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    RSIZE

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    RSTEP

    中断されたジョブを再実行する際に、開始するステップの番号または名前を指定します。

    TIME

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

16.1. ジョブ名

ジョブ名を指定します。

  • 構文

    ジョブ名
    項目 説明

    ジョブ名

    8文字以内の記号文字で指定します。

16.2. ACCT

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    ACCT = 値
    項目 説明

    40文字以内の文字列で指定します。

16.3. BOXNO

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    BOXNO = 値
    項目 説明

    4文字以内の10進数で指定します。

16.4. BURST

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    BURST = {Y|N}

16.5. FORM

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    FORM = ([CODE=用紙コード][,LPCI=紙送り制御コード][,UCS=文字セットコード])
    項目 説明

    用紙コード

    4文字以内の英数字で指定します。

    紙送り制御コード

    4文字以内の英数字で指定します。

    文字セットコード

    4文字以内の英数字で指定します。

16.6. FORMS

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    FORMS = ([{PORT|LAND|PZOOM|LZOOM|LIST},{A3|A4|A5|B4|B5|LTR}][, SIDE={FRONT|BOTH}][, HOPPER={PRIME|PRIME1|PRIME2|SECOND}][, STACKER={PRIME|PRIME1|PRIME2|SECOND}])

16.7. HOLD

ジョブをHOLD状態でサブミットします。HOLD状態でサブミットされたジョブはスケジューリングされず、ユーザーがSTART状態に変更してからスケジューリングが可能になります。

  • 構文

    HOLD
  • 以下は、ジョブをHOLD状態に指定する例です。

    \ JOB JOB1,HOLD

16.8. LANG

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    LANG = 値
    項目 説明

    ENGLISH(またはE)、JAPANESE(またはJ)、CHINESE(またはC)、T#CHINESE(またはT)、KOREAN(またはK)、SPANISH(またはS)で実行結果の言語を指定します。

16.9. LIST

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    LIST = ([出力クラス[, JS|, JD|, JSE|, JDE]][, STEP])
    項目 説明

    出力クラス

    1文字の英文字(AからTまで)で指定します。

16.10. MKEY

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    MKEY = 値
    項目 説明

    4文字の英文字で指定します。

16.11. ML

ジョブのシステム・メッセージの出力レベルを指定します。

  • 構文

    ML = メッセージレベル
    項目 説明

    メッセージレベル

    システム・メッセージの出力レベルを指定します。

    • 0 : システム・メッセージの中から、エラーメッセージのみ出力します。

    • 1,2 : システム・メッセージのエラーメッセージと一緒にデータセットのロックや割り当てなどの情報メッセージを出力します。

  • 注意事項

    JOB文でこのオペランドを省略した場合は、JOBG文で指定したDVALのMLの値に従います。JOBG文にも指定されていない場合のデフォルト値は1です。

  • 以下は、ジョブのMLを1に指定する例です。

    \ JOB JOB1,ML=1

16.12. MULTI

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    MULTI

16.13. NRL

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    NRL

16.14. OG

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    OG = 値
    項目

    8文字以内の文字列で指定します。

16.15. OHOLD

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    OHOLD

16.16. PARA

システムに通知するJCLの実行日を指定します。

この値は、EX文にPARA=DATE値が指定されていない場合に適用されます。tjclrun設定のOPTIONセクションのSPARM_DATEとSYSTEMの日付より優先します。

PARA文の優先順位は、EX文 > JOB文 > SPARM_DATE > SYSTEMに指定された日付の順に適用されます。

  • 構文

    PARA = (DATE = YYYYMMDD | YYMMDD)
    項目 説明

    YYYYMMDD

    1900年代または2000年代の年月日を指定します。

    YYMMDD

    1900年代の年月日を指定します。

  • 以下は、システムに通知するJCLの実行日を2018年12月31日に指定する例です。

    \ JOB JOB1,PARA=(DATE=20181231)
    \STEP1 EX TMAXSOFT

    以下は、システムに通知するJCLの実行日を1999年12月31日に指定する例です。

    \ JOB JOB2,PARA=(DATE=991231)
    \STEP1 EX TMAXSOFT

16.17. PRTY

ジョブの優先順位を指定します。ジョブの優先順位はスケジューリングに使用され、数字が高いほど優先順位が高くなります。

スケジューラーでは、このオペランドの値に従って先に実行するジョブを決定します。優先順位が同じである場合は、先にサブミットされたジョブが実行されます。

  • 構文

    PRTY = (優先順位[,値])
    項目 説明

    優先順位

    0から3までの符号なし整数で指定します。

    0から7までの符号なし整数で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 以下は、PRTYを1に指定する例です。

    \ JOB JOB1,PRTY=1

16.18. PSW

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PSW = 値
    項目 説明

    4文字以内の英数字で指定します。

16.19. RSIZE

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    RSIZE = 値[K|M]
    項目 説明

    K : 0から2096128までの10進数で指定します。単位を省略した場合は、Kが指定されたものと見なします。

    M : 0から2047までの10進数で指定します。

16.20. RSTEP

中断されたジョブを再実行する際に、開始するステップの番号または名前を指定します。

  • 構文

    RSTEP = {ステップ番号 | ステップ名}
    項目 説明

    ステップ番号

    再開始するジョブ・ステップの番号を1から99までの10進数で指定します。

    ステップ名

    再開始するステップ名を8文字以内の文字列で指定します。

16.21. TIME

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    TIME = 値
    項目 説明

    0から8388607までの10進数で指定します。値の前にSを付けると秒単位で指定可能で、Sがない場合は分単位で指定されます。

17. MACRO文

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

構文
\[名前]△¹MACRO△¹値
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から、8字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

MACRO

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「MACRO」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

MACROの後に1つ以上のスペースを入れて記述します。NOEXPAN、SEXPAN、EXPANのいずれかを指定します。 OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

18. MEND文

MACRO文の終わりを示します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

構文
\[名前]△¹MEND△¹[コメント]

19. MSG文

ジョブ・ステップの実行前に指定されたメッセージを管理者コンソールに出力します。PAUSE文と異なり、メッセージの出力後に作業を中断しません。

MSG文は最初のジョブ・ステップの後であれば、位置と数に制限がありません。

構文
\[名前]△¹MSG△¹[メッセージ]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述できます。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

MSG

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「MSG」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

メッセージ

MSGの後に1つ以上のスペースを入れて記述します。(省略可能)

詳細については、メッセージを参照してください。

メッセージ

以下は、メッセージについての説明です。

  • 形式

    40文字以内の引用文字列です。

  • 機能

    ジョブ・ステップの実行前にメッセージを出力します。PAUSE文と異なり、メッセージの出力後に作業を中断しません。メッセージが省略された場合は、管理者コンソールに40文字のスペースを出力します。

以下は、管理者コンソールに「EXECUTION TIME=30M」を出力した後、PGMを実行する例です。

\      JOB    TESTJOB
\      EX     PGM
\      MSG    EXECUTION TIME=30M
\      JEND

20. NOP文

いかなる動作も行わないことを示します。ただし、NOP文の名前は、SKIP文、IF文、IFN文の分岐先として使用できます。入力ストリーム内でのNOP文は、位置と数に制限がありません。

構文
\[名前]△¹NOP△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述できます。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

NOP

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「NOP」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

コメント

NOPの後に1つ以上のスペースを入れて71桁目まで記述できます。

\S1    NOP

21. NOTE文

ジョブの実行時にメッセージをコンソールに出力します。最初のジョブ・ステップのEX文の後に回数を問わずに記述できます。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

構文
\[名前]△¹NOTE△¹[値]△¹コメント
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

NOTE

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「NOTE」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

「NOTE」の後に1つ以上のスペースを入れて記述します。値はメッセージとして出力する文字列を意味します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須オペランド

    オペランド 説明

    メッセージ

    40文字以内の文字列で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

22. PARA文

ステップの実行プログラムのパラメータを指定します。PARA文はEX文の後に記述し、ステップごとに1つのみ記述できます。

構文
\[名前]△¹PARA△¹パラメータ△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述できます。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

PARA

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「PARA」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

パラメータ

PARAの後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

コメント

パラメータの後に1つ以上のスペースを入れて71桁目まで記述できます。

パラメータ

ステップで実行するプログラムに渡すパラメータを指定します。

COBOLプログラムには、130バイトのパラメータを渡します。そのとき、130バイトの先頭の2バイトにはパラメータのデータ長が、残りの128バイトにはパラメータ値が含まれます。

パラメータの前後のスペースはすべて削除します。パラメータにデータがないか、すべてがスペースの場合は、COBOLプログラムに渡される130バイトのうち、2バイトには長さ0が記述され、残りの128バイトはスペースが詰められます。

  • 構文

    パラメータ
    項目 説明

    パラメータ

    0~128までの特殊文字列で指定します。

23. PAUSE文

ジョブはジョブ・ステップで構成されており、ジョブ・ステップはPAUSE文の有無に応じて以下のように実行されます。

  • PAUSE文が存在しない場合

    ジョブ・ステップの前のジョブ・ステップの実行が終わったら、指定されたジョブ・ステップを実行します。

  • PAUSE文が存在する場合

    ジョブ・ステップの前のジョブ・ステップの実行が終わったら、指定されたメッセージを管理者コンソールに出力し、応答が入力されるまで待機した後、応答が入力されたらそのジョブ・ステップを実行します。

PAUSE文は、最初のジョブ・ステップのEX文の後であれば、位置と数に制限がありません。

構文
\[名前]△¹PAUSE△¹[メッセージ]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述できます。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

PAUSE

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「PAUSE」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

メッセージ

PAUSEの後に1つ以上のスペースを入れて記述します。(省略可能)

詳細については、メッセージを参照してください。

以下は、管理者コンソールに「HOW ARE YOU」と出力し、管理者から「OK」応答を受信した後、PGMを実行する例です。応答が「CANCEL」の場合は、ジョブを中断します。

\      JOB    TESTJOB
\      EX     PGM
\      PAUSE  HOW ARE YOU
\      JEND
メッセージ

以下は、メッセージについての説明です。

  • 形式

    40文字以内の引用文字列です。

  • 機能

    ジョブ・ステップの実行前にメッセージを出力します。管理者から応答を受信するまでジョブ・ステップの実行を中断します。たとえば、特定のジョブ・ステップを実行する前に、そのジョブ・ステップが必要とするソースを準備するように指示することができます。メッセージが省略された場合は、管理者コンソールに40文字のスペースを出力します。

    PAUSE文のメッセージに対する管理者の応答は、以下のうちのいずれかになります。以下以外の応答が指定された場合は、再びPAUSE文のメッセージが出力され、応答を待ちます。PAUSE文でメッセージの出力後に応答を待つ間、ジョブが停止された場合は、そのメッセージは自動的に削除されます。

    応答 説明

    OK

    OKが指定された場合は、ジョブ・ステップの実行を再開します。

    CANCEL

    CANCELが指定された場合は、ジョブを中断します。

24. SCAN文

構文チェックの開始を示します。SCAN文が出現すると、次のSCEND文またはFIN文が出現するまでの文は実行されず、構文チェックのみを行います。

構文
\[名前]△¹SCAN△¹オペランド[,オペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から、8字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

SCAN

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「SCAN」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

オペランド[,オペランド]

「CAT」の後に1つ以上のスペースを入れて記述します。必ず1つ以上を記述します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます

オペランド

SCAN文のオペランドは、OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。アスタリスク(*)は、他のオペランドを入力しない場合に使用します。

  • オペランド

    オペランド 説明

    *(アスタリスク)

    他のオペランドを入力しない場合に使用します。

    JN

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    LIST

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    FILE

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    VOL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DISP

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    MEMBER

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    TRK

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    CYL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    FCYL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    BLK

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    ABSTR

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DRTY

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PSW

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PROTECT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    RETPD

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DATA

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

24.1. * (アスタリスク)

他のオペランドを入力しない場合に使用します。

  • 構文

    *
    項目 説明

    *

    他のオペランドを入力しない場合に使用します。

24.2. JN

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    JN = 値
    項目 説明

    8文字以内の文字列で指定します。

24.3. LIST

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    LIST = ([出力クラス[, JS|, JD|, JSE|, JDE]])
    項目 説明

    出力クラス

    1文字で指定します。

24.4. FILE

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    FILE = 値
    項目 説明

    26文字以内の文字列で指定します。

24.5. VOL

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    VOL = ({ボリュームのシリアル番号,…|WORK|WORK1|WORK2|WORK3})
    項目 説明

    ボリュームのシリアル番号

    6文字以内の英数字で指定します。

24.6. DISP

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DISP = CAT

24.7. MEMBER

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    MEMBER = (メンバー名[, R])
    項目 説明

    メンバー名

    8文字以内の英字で指定します。

24.8. TRK

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    TRK = ({数量|S数量}[, 追加分][, RLSE][, ROUND])
    項目 説明

    数量

    1から65535までの10進数で指定します。

    追加分

    1から255までの10進数で指定します。

24.9. CYL

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    CYL = ({数量|S数量}[, 追加分][, RLSE][, ROUND])
    項目 説明

    数量

    1から65535までの10進数で指定します。

    追加分

    1から255までの10進数で指定します。

24.10. FCYL

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    FCYL = ({数量|S数量}[, 追加分][, RLSE][, ROUND])
    項目 説明

    数量

    1から65535までの10進数で指定します。

    追加分

    1から255までの10進数で指定します。

24.11. BLK

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    BLK = ({ブロック長|Sブロック長}*ブロック数[, 追加分][, RLSE][, ROUND])
    項目 説明

    ブロック長

    1から32760までの10進数で指定します。

    ブロック数

    1から65535までの10進数で指定します。

    追加分

    1から32767までの10進数で指定します。

24.12. ABSTR

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    ABSTR = (数量, トラック番号)
    項目 説明

    数量

    1から65535までの10進数で指定します。

    トラック番号

    1から65535までの10進数で指定します。

24.13. DRTY

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DRTY = ([数量][, TRK|, BLK][, S|, L])
    項目 説明

    数量

    TRK : 1から127までの10進数で指定します。

    BLK : 1から32767までの10進数で指定します。

24.14. PSW

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PSW = (値 [, WRITE])
    項目 説明

    4文字以内の英数字で指定します。

24.15. PROTECT

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PROTECT = {YES|NO}

24.16. RETPD

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    RETPD = 値
    項目 説明

    0から9999までの10進数で指定します。

24.17. DATA

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DATA = 値
    項目 説明

    1から127までの10進数で指定します。

25. SCEND文

構文チェックの最後を示します。

SCEND文はSCAN文と一緒に使用します。SCAN文の後に構文チェックする文を記述し、最後にSCEND文を記述します。

構文
\[名前]△¹SCEND△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

SCEND

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「SCEND」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

コメント

SCENDの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

26. STACK文

ジョブの実行時に指定されたデータセットをサブミットします。VOLパラメータを指定していない場合はカタログを照会し、カタログで見つからなかった場合はデフォルト・ボリュームを参照します。VOLパラメータを指定した場合は、そのボリュームに対してのみデータセットを照会してサブミットします。

構文
\[名前]△¹STACK△¹必須キーワードオペランド[,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述できます。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

STACK

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「STACK」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須キーワードオペランド

必須キーワード・オペランドを指定します。「STACK」に続けて1つ以上のスペースを入れて記述します。必須キーワードオペランドは、サブミットするデータセット名であるため、省略できません。

[,キーワードオペランド]

キーワード・オペランドを指定します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須キーワード・オペランド

    STACK文の必須キーワードオペランドは、サブミットするデータセット名であるため、省略できません。

    オペランド 説明

    FILE

    サブミットするデータセット名を指定します。

  • キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    MEMBER

    サブミットするデータセットのメンバーを指定します。

    VOL

    サブミットするデータセットが存在するボリュームのシリアル番号を指定します。

    RJ

    サブミットするジョブの範囲を指定します。

    RJS

    サブミットするJCLで再開始するステップの番号または名前を指定します。

    JG

    サブミットするジョブのジョブ・グループを指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    OG

    サブミットするジョブの出力ジョブ・グループを指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

26.1. FILE

サブミットするデータセット名を指定します。

  • 構文

    FILE = データセット名
    項目 説明

    データセット名

    サブミットするデータセット名を指定します。データセット名は、最大26桁まで指定できます。MEMBERオペランドを省略した場合は、一般のNVSMデータセットとして認識します。

  • 以下は、STACK文を使用して「A」という名前のデータセットをサブミットする例です。

    \ JOB STACK01
    \ EX PROGRAM
    \ STACK FILE=A
    \ JEND

26.2. MEMBER

サブミットするデータセットのメンバーを指定します。

  • 構文

    FILE = member
    項目 説明

    member

    サブミットするデータセットのメンバーを1~8桁の記号文字で指定します。そのとき、FILEに指定したデータセットは区分データセットです。

  • 以下は、STACK文を使用して「A」という区分データセットのメンバー「B」をサブミットする例です。

    \ JOB STACK02
    \ EX PROGRAM
    \ STACK FILE=A,MEMBER=B
    \ JEND

26.3. VOL

サブミットするデータセットが存在するボリュームのシリアル番号を指定します。

  • 構文

    VOL = volser
    項目 説明

    volser

    サブミットするデータセットが存在するボリュームのシリアル番号を指定します。シリアル番号は、1から6桁の文字列で指定します。このオペランドを指定した場合は、そのボリュームからデータセットのパスを検索します。指定していない場合は、カタログからデータセットを検索します。

  • 以下は、STACK文を使用してボリューム「DEFVOL」に存在する「A」というPDSのメンバー「B」をサブミットする例です。

    \ JOB STACK03
    \ EX PROGRAM
    \ STACK FILE=A,MEMBER=B,VOL=DEFVOL
    \ JEND

26.4. RJ

サブミットするジョブの範囲を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    RJ = ([ジョブ名 1] [, ジョブ名 2])
    項目 説明

    ジョブ名 1

    指定したジョブからサブミットします。ジョブ名は、8文字以内の記号文字で指定します。省略した場合は、最初のジョブからサブミットされます。

    ジョブ名 2

    指定したジョブまでサブミットします。ジョブ名は、8文字以内の記号文字で指定します。省略した場合は、最後のジョブまでサブミットされます。

26.5. RJS

サブミットするJCLで再開始するステップの番号または名前を指定します。

  • 構文

    RJS = ステップ番号 | ステップ名
    項目 説明

    ステップ番号

    サブミットするJCLで再開始するステップが、ジョブで何番目のステップであるかを10進数で指定します。

    ステップ名

    サブミットするJCLで再開始するステップ名を指定します。

  • 以下は、STACK文を使用してボリューム「DEFVOL」に存在する「A」というPDSのメンバー「B」をサブミットして、ジョブの2番目のステップから再実行する例です。

    \ JOB STACK04
    \ EX PROGRAM
    \ STACK FILE=A,MEMBER=B,VOL=DEFVOL,RJS=2
    \ JEND

26.6. JG

サブミットするジョブのジョブ・グループがJOBG文によって指定されていない場合、ジョブ・グループを指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    JG = ジョブグループ名
    項目 説明

    ジョブグループ名

    8文字以内の文字列で指定します。

26.7. OG

サブミットするジョブの出力ジョブ・グループを指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    JG = 出力ジョブグループ名
    項目 説明

    出力ジョブグループ名

    8文字以内の文字列で指定します。

27. SW文

前のステップで使用していたデータセットのFD名を変更して使用します。

構文
\[名前]△¹SW△¹必須キーワードオペランド[,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

SW

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「SW」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須キーワードオペランド

必須キーワード・オペランドを指定します。「SW」に続けて1つ以上のスペースを入れて記述します。必須キーワードオペランドは、変更するFD名として省略できません。

[,キーワードオペランド]

キーワード・オペランドを指定します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

[コメント]

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。すべてのオペランドを省略する場合は、コメントを記述できません。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須キーワードオペランド

    SW文の必須キーワードオペランドは、変更するFD名として省略できません。

    オペランド 説明

    変更するFD名

    変更するFD名を指定します。

  • キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    AMP

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DISP

    データセットの後処理について設定します。

    FCB

    データセットのFCB(File Control Block)情報を指定します。

    FILE

    データセットの名前と状態を指定します。

    MEMBER

    データセットのメンバーを指定します。

    PROTECT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PRTYPE

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    STEP

    以前FDが宣言されていたステップの情報を指定します。

    VOL

    データセットのボリュームを指定します。

27.1. 変更するFD名

変更するFD名を指定します。

  • 構文

    変更するFD名 = 以前のFD名
    項目 説明

    変更するFD名

    変更するFD名を8文字以内の英文字と数字で指定します。最初の文字は英字でなければなりません。

    以前のFD名

    以前のFD名を8文字以内の英文字と数字で指定します。最初の文字は英字でなければなりません。

  • 注意事項

    前のFDのDISPキーワード・オペランドにCONTを指定する必要があります。

  • 以下は、SW文を使用してUIN FDで使用されていたDATA.SWデータセットを次のステップではSINで使用する例です。

    \ EX *
    \ FD UIN=DA,FILE=DATA.SW,VOL=100000,DISP=CONT
    \ EX PROGRAM
    \ SW SIN=UIN

27.2. AMP

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    AMP = 値

27.3. DISP

データセットの後処理について設定します。

  • 構文

    DISP = ([CONT|LOCK][,DLT|,CAT|,UNCAT][,RETAIN|,UNLOAD][,DEF][,REF][,KEEP][,NOCLOSE])

    ジョブ・ステップが終了した際、データセットの後処理方法について指定します。

    項目 説明

    CONT | LOCK

    • CONT : データセットを次のステップで使用できるように指定します。

    • LOCK : データセットをロックします。この場合、OpenFrameではそのデータセットを排他的にロックするように要求します。ロックはジョブ単位で処理されるため、ジョブが終了するまで維持されます。

    DLT | CAT | UNCAT

    • DLT : ジョブ・ステップの終了時にデータセットを削除します。

    • CAT : ジョブ・ステップの終了時にデータセットをカタログに登録します。

    • UNCAT : ジョブ・ステップの終了時にデータセットをカタログから削除します。

    RETAIN | UNLOAD

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DEF

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    REF

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    KEEP

    ジョブ・ステップの終了時にデータセットを保存します。

    NOCLOSE

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 注意事項

    • パラメータ1のみを指定する場合は、括弧で囲む必要はありません。

    • DISPオペランドが指定されていない場合、デフォルトはKEEPです。

  • 以下は、前のステップのFD1をSW1にスイッチする例です。ジョブ・ステップの終了時にデータセットを削除します。

    \ SW SW1=FD1,DISP=DLT

27.4. FCB

データセットのFCB(File Control Block)情報を指定します。

  • 構文

    FCB = (fcbパラメータ[,fcbパラメータ]...)
    fcbパラメータ 説明

    BFALN=値

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    BLKSIZE={ブロック長}

    ブロックの長さをバイトで指定します。

    BLKSIZEオペランドで指定できる最大値は、レコート形式に関係なく、32760バイトです。

    以下は、レコート形式ごとにブロック長を指定する方法です。

    • LRECLオペランドでレコード長を指定した場合、その値はブロック長と同じである必要があります。

      RECFM=F
    • SYSOUTデータセットは、ブロック長がLRECLオペランドで指定したレコード長の整数倍でない場合、ブロック長はレコード長の整数倍で調整(truncate)されます。出力データセット以外のデータセットのブロック長は、LRECLオペランドで指定したレコード長の整数倍で指定する必要があります。

      RECFM=FB
    • ブロックの最大長を指定します。

      RECFM={V|VB|VS|VBS}
    • ブロックの最大長を指定します。

      RECFM=U

    BUFNO=値

    1から255までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    CODE=値

    4文字以内の英数字で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DSORG={PS|PSU|PO|

    POU|DA|DAU}

    データセットの構造を指定します。

    • PS : 順次データセットです。

    • PSU : 移動できない順次データセットです。

    • PO : 区分データセットです。

    • POU : 移動できない区分データセットです。

    • DA : 直接データセットです。

    • DAU : 移動できない直接データセットです。

    EROPT={ACC|SKP|ABE}

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    FUNC={I|P|PW[X[T]]|W [T]}

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    INARE=値

    1から160000000までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    KEYLEN=値

    1から255までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    LRECL=レコード長

    データセットのレコード長を指定します。

    レコード形式が固定長ブロック・レコードか、スパン・レコードの場合は必ず指定します。スパン・レコードでない場合は、LRECLオペランドで指定したレコード長は、BLKSIZEオペランドで指定したブロック長を超えてはなりません。

    各レコード形式で指定できる最大値は、固定長または長さ未指定のレコードについては32760バイトです。

    以下は、レコード形式ごとにレコード長を指定する方法です。

    • レコード長を指定します。

      RECFM={F|FB}
    • レコードの最大長を指定します。4バイトRDWを含む長さです。

      RECFM={V|VB|VS|VBS}
    • レコードの最大長を指定します。

      RECFM=U

    MODE={C|CO|CR|E|EO|ER|O|R}

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    OPTCD={I|[X][N]|[U][J]}

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    RECFM=F[B][T][A|C|M]

    V[B|S|BS][T][A|C|M]

    L[A|C|M]

    U[T][A|C|M]

    データセットのレコード形式と特性を指定します。

    以下は、OpenFrameでサポートされるレコード形式です。

    • A : ASAコードを含むレコード

    • B : ブロック・レコード

    • F : 固定レコード

    • L : 行単位レコード

    • M : 機械制御文字を含むレコード

    • S : スパン・レコード

    • V : 可変レコード

    • U : 長さ未指定のレコード

    • C : FACOM制御文字を含むレコード (OpenFrameでは構文エラーのみチェックします)

    • T : トラック・オーバーフロー機能を使用するように指定 (OpenFrameでは構文エラーのみチェックします)

    Lレコード形式は、オープン環境でテキスト・ファイルを保存する一般的なレコード形式です。OpenFrameへの移行後、円滑なデータ連携のために追加したレコード形式です。

    RKP=値

    0から32760までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    PAGESIZE=レコードの数

    0から9999999999までの10進数を指定します。READで一度に取得するレコードの数を指定します。

27.5. FILE

データセットの名前と状態を変更します。FILEオペランドを指定しないか、スラッシュ(/)を指定した場合は、一時データセットを示します。

  • 構文

    FILE = ({データセット名|/}[,FA|,AD|,OT][,値])
    項目 説明

    データセット名

    変更するデータセットの名前を指定します。

    データセット名は「記号文字[.<記号文字>]…​」形式で、最大26桁まで指定できます。1つの記号文字は最大8桁までです。世代グループ・データセット(GDG)は、最大17桁までです。

    /

    データセット名を変更しないことを示します。

    FA | AD | OT

    何も指定されていない場合は、既存のデータセットであることを示します。

    ADとOTの動作は、スペース割り当てパラメータとスペース割り当てパラメータのOLDサブパラメータの指定の有無によって異なります。

    • FA : 新規データセットとして作成されます。

    • AD : 既存のデータセットに追加するか、新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータとOLDサブパラメータの両方を指定する場合 : 既存のデータセットの場合はデータセットを追加し、そうでない場合は新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータを指定し、OLDサブパラメータは指定しない場合 : 新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータを指定しない場合 : 既存のデータセットに追加します。

    • OT : 既存のデータセットを上書きするか、新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータを指定する場合 : 新規データセットとして作成します。

      • スペース割り当てパラメータを指定しない場合 : 既存のデータセットを上書きします。

    1から32767までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 以下は、データセットをTMAX.DATASETに指定する例です。

    \ SW SW1=FD1,FILE=TMAX.DATASET

27.6. MEMBER

データセットのメンバーを指定します。

  • 構文

    MEMBER = (メンバー名[,R])
    項目 説明

    メンバー名

    データセットのメンバー名を1~8桁の記号文字で指定します。

    R

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 注意事項

    FILEオペランドと一緒に使用する必要があります。

  • 以下は、AデータセットにメンバーBBを指定する例です。

    \ SW SW1=FD1,FILE=A,MEMBER=BB

27.7. PROTECT

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PROTECT = {YES|NO}

27.8. PRTYPE

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    PRTYPE = {LP|PP}

27.9. STEP

FDが宣言されていたステップの情報を指定します。

  • 構文

    STEP={ステップ番号|ステップ名}
    項目 説明

    ステップ番号|ステップ名

    • 番号 : 変更するFDが指定されているステップの順番を符号なし整数で指定します。

    • ステップ名 : 変更するFDが指定されているステップ名を記号文字で指定します。

  • 以下は、STEP2にあるFD OUT1をFD OUT2に変更して使用する例です。

    \STEP1 EX *
    \      FD OUT1=DA,FILE=DATA.CONT,DISP=CONT
    \STEP2 EX *
    \      FD OUT1=DA,FILE=DATA2.CONT,DISP=CONT
    \      EX PROGRAM
    \      SW OUT2=OUT1,STEP=STEP2

27.10. VOL

データセットのボリュームを指定します。指定するボリュームがテープ・ボリュームの場合のみ、VOLパラメータでボリュームのシリアル番号を指定することができます。

  • 構文

    VOL = (ボリュームのシリアル番号[,値])
    項目 説明

    ボリュームのシリアル番号

    データセットを作成するボリュームまたはデータセットが存在するボリュームのシリアル番号を指定します。

    ボリュームのシリアル番号は、1~6桁の引用文字列で指定します。指定したボリュームのシリアル番号は、OpenFrameのvolume設定に指定される必要があります。

    1から255までの10進数で指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 以下は、EXDD01 SW文を使用して、シリアル番号VOL001のボリュームに存在するデータセットの使用を要求する例です。

    \ SW SW1=FD1,FILE=DATA.CHANGE,VOL=VOL001

28. SYSIN文

JCLで記述されたシステム入力ファイルを関連付けます。SYSIN文によって関連付けられるファイルのデータがSYSIN文の位置に挿入されます。

構文
\[名前]△¹SYSIN△¹オペランド[,オペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述できます。特殊文字「.」を含むことができ、省略可能です。

SYSIN

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「SYSIN」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

オペランド[,オペランド]

オペランドを指定します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須キーワード・オペランド

    項目 説明

    UNIT

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • キーワード・オペランド

    項目 説明

    FILE

    関連付けるシステム入力ファイル名を指定します。

    VOL

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    MEMBER

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    DISP

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

以下は、SYSIN文を使用する例です。

\ JOB JOB1
\ SYSIN UNIT=A,FILE=B
\ JEND

以下は、JCLで記述されたシステム入力ファイル「B」の例です。

\ EX PROGRAM
\ FD COIN=*
/ PRINT
/ FIN
\*

以下は、JOB1にSYSIN文が挿入された結果です。

\ JOB JOB1
\ EX PROGRAM
\ FD COIN=*
/ PRINT
/ FIN
\*
\ JEND

28.1. UNIT

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    UNIT={装置名|機種名|DA|SAME}
    項目 説明

    装置名|機種名

    4文字以内の文字列で指定します。

28.2. FILE

接続するシステム入力ファイル名を指定します。

  • 構文

    FILE=ファイル名
    項目 説明

    ファイル名

    1~26桁の記号文字で指定します。

28.3. VOL

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    VOL={ボリュームのシリアル番号|SLMT}
    項目 説明

    ボリュームのシリアル番号

    6文字以内の英数字で指定します。

28.4. MEMBER

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    MEMBER=値
    項目 説明

    8文字以内の文字列で指定します。

28.5. DISP

OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DISP=RETAIN

29. UEND文

USER文の最後を示します。

UEND文はUSER文と一緒に使用されます。UEND文が省略されたUSER文の有効範囲は、次のUSER文またはFIN文までです。

構文
\[名前]△¹UEND△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述できます。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

UEND

オペレーションを指定します。名前の後ろに1つ以上のスペースを入れて「UEND」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

30. UNCAT文

ファイル名とボリューム情報をカタログから削除します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

構文
\[名前]△¹UNCAT△¹必須キーワードオペランド,キーワードオペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から、8字以内の記号文字で記述します。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

UNCAT

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「UNCAT」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須キーワードオペランド

必須キーワード・オペランドを指定します。「UNCAT」の後に1つ以上のスペースを入れて記述します。

[,キーワードオペランド]

必須キーワード・オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて記述します。オペランドの詳細については、オペランドを参照してください。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    FILE

    カタログから削除するファイル名を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • キーワード・オペランド

    オペランド 説明

    DISP

    カタログからファイルを削除する時点を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

30.1. FILE

カタログから削除するファイル名を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    FILE=値
    項目 説明

    26文字以内の名前で指定します。

30.2. DISP

カタログからファイルを削除する時点を指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    DISP={STEP|JEND}
    項目 説明

    STEP

    CAT文が定義されたジョブ・ステップの終了時に削除するように指定します。

    JEND

    CAT文が定義されたジョブの終了時に削除するように指定します。

31. USER文

ユーザー名を指定します。

USER文を使用してユーザー名を指定すると、UEND文が現れるまでの文はUSER文によって指定されたユーザーで実行されます。USER文はJOB文の前に記述します。

構文
\[名前]△¹USER△¹必須オペランド[,オペランド]...△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述できます。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

USER

オペレーションを指定します。名前の後に1つ以上のスペースを入れて「USER」と記述します。名前を省略した場合は、「\」の後ろに1つ以上のスペースを入れて指定します。

必須オペランド

必須キーワード・オペランドを指定します。「USER」の後に1つ以上のスペースを入れて記述します。USER文の必須オペランドはUSER名であるため省略できません。記号文字で指定します。

[,オペランド]

必須キーワード・オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて記述します。詳細については、オペランド参照してください。

コメント

オペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

オペランド

以下は、オペランドについての説明です。

  • 必須オペランド

    FD文の必須キーワード・オペランドはFD名です。

    オペランド 説明

    ユーザー名

    ユーザー名を位置オペランドとして指定します。

  • オペランド

    オペランド 説明

    GROUP

    ユーザー・グループを指定します。

    UPSW

    ユーザー・パスワードを指定します。

31.1. ユーザー名

ユーザー名を指定します。最初のオペランドにする必要があり、省略できません。

  • 構文

    ユーザー名
    項目 説明

    ユーザー名

    1~7桁の英数字で指定します。

31.2. UPSW

ユーザー・パスワードを指定します。

  • 構文

    UPSW=パスワード
    項目 説明

    パスワード

    1~8桁の特殊文字列で指定します。

31.3. GROUP

ユーザー・グループを指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

  • 構文

    GROUP=グループ名
    項目 説明

    グループ名

    1~8桁の英数字で指定します。

32. マクロ呼び出し文

ジョブ制御マクロを呼び出します。

構文
\[名前]△¹ファイル名△¹{*|オペランド[,オペランド]...}△¹[コメント]
項目 説明

名前

名前を指定します。「\」に続けて2桁目から8文字以内の記号文字で記述できます。特殊文字「.」を含めることができ、省略可能です。

ファイル名

名前の後に1つ以上のスペースを入れてファイル名を指定します。名前を省略した場合は、「\」の後に1つ以上のスペースを入れて指定します。

*

何も指定しません。「*」を記述するには、マクロ定義(DEFINE文)にすべてのパラメータのデフォルト値が指定されている必要があります。

オペランド[,オペランド]

名前の後に1つ以上のスペースを入れてオペランドを指定します。オペランドの詳細については、パラメータを参照してください。

コメント

「*」またはオペランドの後に1つ以上のスペースを入れて、71桁目まで記述できます。

ファイル名

OpenFrameでは、マクロの呼び出し時にtjes設定の[PROCLIB]セクションのMACLIB項目に記述されているパスから、マクロ呼び出し文に指定されているファイル名を直接検索します。ジョブ制御マクロ・ファイル内のDEFINE文に指定されたマクロ名は無視されます。

パラメータ

パラメータ値を引用文字列で指定します。以下の2つの形式のいずれかを使用します。

  • 構文

    {値}
    {パラメータ名=値}

    最初の形式(位置パラメータ)は、以下の図のようにDEFINE文に定義されている順にパラメータ値が指定されます。

    figure invoke macro statement 1
    位置パラメータ

    上記例でマクロを呼び出す場合、3番目のパラメータ値は指定されていないため、Cの値はデフォルト値の3を使用します。

    2つ目の形式(名前付きパラメータ)は、パラメータ値とDEFINE文に定義されているパラメータ名の両方を記述します。そのとき、DEFINE文に定義されている順序と一致する必要はありません。マクロ・パラメータが括弧で囲まれる場合、括弧内のパラメータを1つのパラメータとして扱います。また、1つ目の形式と2つ目の形式を併用することもできます。ただし、パラメータの値を重複して定義すると、エラーが発生します。

  • パラメータ値の指定方法

    パラメータ値の指定方法は、大きく3つに分けられます。通常の文字列、引用符で囲まれた値、括弧で囲まれた値です。

    • 通常の文字列

      改行文字を含む特定の区切り文字を除いた文字列を値として使用できます。区切り文字には、空白、改行文字、括弧、「,」などがあります。

      以下は、正しく定義された値の例です。

      \ MACRO A,ABCD,A.B#C
    • 引用符で囲まれた値

      すべての文字を引用符内の値として指定することができます。引用符の両端は実際の値には含まれません。引用符を値として指定するには、引用符を2つ連続で記述する必要があります。引用符のペアが一致しない場合、エラーが発生します。

      以下は、引用符で囲まれた値の使用例です。

      \ MACRO 'A'          -> 引用符を除いた「A」がマクロに渡されます。
      \ MACRO 'CONT,CAT'   -> 引用符を除いた「CONT,CAT」が一つの値としてマクロに渡されます。
      \ MACRO 'A B, C(D) ' -> 引用符を除いた「A B, C(D)」が一つの値としてマクロに渡されます。
      \ MACRO ''''''''     -> 両端の引用符を除き、連続した引用符2つを1つに置き換えた「'''」が渡されます。
    • 括弧で囲まれた値

      空白を除いたすべての文字を括弧内の値として指定することができます。括弧の両端は実際の値の一部ではなく、括弧のペアが一致しない場合、エラーが発生します。

      以下は、括弧で囲まれた値の正しい使用例です。

      \ MACRO (A)            -> 括弧を除いた「A」がマクロに渡されます。
      \ MACRO (CONT,CAT)     -> 括弧を除いた「CONT,CAT」が一つの値としてマクロに渡されます。
      \ MACRO ('A')          -> 括弧と引用符を除いた「A」が渡されます。
      \ MACRO ('CONT',DLT)   -> 括弧と引用符を除いた「CONT,DLT」が一つの値としてマクロに渡されます。
      \ MACRO (A')'BCD,'(')  -> 括弧と引用符を除いた「A)BCD,(」が値として渡されます。
インストリーム・データ

マクロ呼び出し文の後ろに複数のインストリーム・データを記述できます。

インストリーム・データは、次のような場合に終了と判断されます。

  • 段落文が現れた場合

  • 入力ストリームの終端、または UNIX ファイルでEOFが検出された場合

  • 段落文以外の制御文が現れた場合

マクロ呼び出し文の後に記述されたインストリーム・データは、今後呼び出されるマクロ内の FD文の中で、FD 名の値として「+」が指定されたFD文に割り当てられ、使用されます。

  • 1つのインストリーム・データが使用される場合の例

    以下は、AAAマクロを呼び出す例です。

    \ AAA
     test instream data
     ...
    \/

    以下は、AAAマクロの内容です。

    / DEFINE
    \ FD COIN=+
    / DEFEND

    AAAマクロは以下のように展開されます。

    \ FD COIN=*
     test instream data
     ...
    \/
  • 複数のインストリーム・データが使用される場合の例

    以下は、AAAマクロを呼び出す例です。

    \ AAA
     test instream data
     ...
    \/
     test second instream data
     ...
    \/

    以下は、AAAマクロの内容です。

    / DEFINE
    \ FD COIN=+
    \ FD SYSIN=*
     test data
    \/
    \ FD DATA=+
    / DEFEND

    AAAマクロは以下のように展開されます。

    \ FD COIN=*
     test instream data
     ...
    \/
    \ FD SYSIN=*
     test data
    \/
    \ FD DATA=*
     test second instream data
     ...
    \/

33. 命令文

ジョブまたはジョブ・グループの運用に必要な操作を行うためのコマンドを記述します。現在は、EX文の配下に存在する命令文のみ実行できます。

構文
\=コマンド△¹オペランド[,オペランド]...
項目 説明

コマンド

「\=」の後に記述します。オペランドは、コンマで区切って記述します。

33.1. CANCEL

指定されたジョブコードを持つジョブが実行中の場合は強制終了し、実行待機中の場合は実行を取り消します。

  • 構文

    CANCEL {jobcode}
    項目 説明

    jobcode

    CANCELコマンドを渡すジョブのジョブコードを3桁以下の文字列で指定します。

  • ジョブコードがABCであるジョブが実行中の場合、そのジョブを強制終了します。

    \=CANCEL ABC

33.2. FSOUT

外部プリンターに出力するファイルをバッチ・ジョブとして登録し、出力属性を指定します。現在OpenFrameでは、直接的にFSOUTの機能や構文チェックを行っておらず、FSOUT文の後に続くパラメータ文全体を環境設定のconsoleサブジェクトのCOMMANDセクションのFSOUTキー項目に指定されたプログラムに渡し、そのプログラムで処理するようにしています。このプログラムは、必要に応じてカスタマイズすることもできます。

  • 構文

    FSOUT {装置名|機種名},[ファイル名],[ボリューム番号,...]
          ,[DLT][,JN=jobname]
          [,CL=出力クラス]
          [,CP=(n[,グループ値,...])]
          [,FC=用紙コード]
          [,CS=文字セットコード]
          [,LC=紙送り制御コード]
          [,PG=プログラム名]
          [,CH=(モジュール識別名[,モジュール識別名,...])]
          [,FL=(モジュール識別名[,カウント])]
          [,OPT=[U][J]]
          [,BTS=YES|NO]
          [,MD=(モジュール識別名[,trc])]
          [,FM=PORT|LAND|LIST,FS=A4|A5|B4|B5|LTR]
          [,OG=出力ジョブグループ名]
    項目 説明

    装置名 | 機種名

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    ファイル名

    出力するファイル名を指定します。

    ボリューム番号

    出力ファイルがある標準形式のボリュームのシリアル番号を指定します。

    DLT

    指定されたファイルを出力後、ファイルを削除するように指定します。

    JN=jobname

    出力ジョブに指定したジョブ名を指定します。

    CL

    出力ジョブを登録する出力クラスを指定します。

    CP

    出力ファイルの出力枚数を1から255の範囲で10進数で指定します。

    FC

    指定されたファイルをラインプリンター装置やオフィスプリンター装置に出力する際に使用する用紙コードを指定します。

    CS

    指定されたファイルをラインプリンター装置に出力する際に使用する文字セットを指定します。

    LC

    指定されたファイルをラインプリンター装置やオフィスプリンターに出力する際に使用する用紙供給制御コードを指定します。

    PG

    指定されたファイルを出力するプログラム名を指定します。

    CH

    追加の文字セット、文字配列テーブル、文字セット・グループのモジュール識別名を指定します。

    FL

    フォームオーバーレイグループのモジュール識別名を指定します。

    OPT

    Uを指定すると、指定されたファイルを日本語ラインプリンター装置で出力する際に動的ロード機能を使用します。Jを指定すると、指定された出力ファイルの各レコードの開始部分にどの文字配列テーブル(CHで指定)を使用して出力するかを決定します。

    BTS

    出力された用紙を送るスタッカーを指定します。

    MD

    コピー修正モジュールの名前を指定します。

    FM

    印刷モードを指定します。

    FS

    用紙サイズを指定します。

    OG

    出力ジョブ・グループの名前を指定します。

  • TEST.FSOUTファイルの内容を出力し、ジョブ名はJOB01、紙送り制御コードはSTD1、モジュール識別名はN43N、出力クラスはAと指定する例です。

    \=FSOUT DA,TEST.FSOUT,JN=JOB01,LC=STD1,FL=N43N,CL=A

33.3. JALT

ジョブまたはジョブ・グループの属性を変更します。変更した属性は、その文法が記述されたステップが実行された後、指定したジョブまたはジョブ・グループに適用されます。現在は、ジョブ・グループの多重度を変更する機能のみサポートします。

  • 構文

    JALT JG=jobgname,JM=n
    項目 説明

    JG=jobgname

    属性を変更するジョブ・グループ名を8文字以内の文字列で指定します。

    JM=n

    指定したジョブ・グループの実行多重度を1から999までの10進数で指定します。

  • ジョブ・グループJOGB01の多重度を3に変更します。

    \=JALT JG=JOBG01,JM=3

33.4. STACK

指定したデータセットをサブミットします。

  • 構文

    STACK 装置名|機種名|DA,dsname[,volser][,MEM=member][RJ=([start_job][,end_job])][,RJS=stepname]
    項目 説明

    装置名 | 機種名 | DA

    OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。

    dsname

    サブミットするデータセット名を指定します。省略できません。

    volser

    サブミットするデータセットが存在するボリュームのシリアル番号を6文字以内の英数字で指定します。

    MEM=member

    サブミットするデータセットのメンバーを26文字以内の文字列で指定します。

    RJ=start_job,end_job

    データセットに複数のジョブがある場合、サブミットするジョブの範囲を指定します。

    • start_job : 指定したジョブからサブミットします。指定しない場合は、最初のジョブからサブミットします。

    • end_job : 指定したジョブまでサブミットします。指定しない場合は、最後のジョブまでサブミットします。

    RJS=stepname

    サブミットするデータセットのジョブで再開始するステップの番号または名前を指定します。

  • ボリュームDEFVOLに存在するPDS SYS1.JCLLIBのメンバーTSTSTACKをサブミットします。そのジョブは、STEP03ステップから再開始します。

    \=STACK DA,SYS1.JCLLIB,DEFVOL,MEM=TSTSTACK,RJS=STEP03

コマンドを記述するときにマクロ名を指定した場合は、PAUSE文に説明されている方法と同じ方法でマクロを呼び出して実行します。マクロ名は、コマンド名と異なる名前にする必要があります。

33.5. ESET

外部パラメータの値を変更します。

  • 構文

    ESETパラメータ名1={値|\パラメータ名2}
    項目 説明

    パラメータ名1

    変更する外部パラメータ名を指定します。

    パラメータ名は「メンバー名.パラメータ」形式です。

    パラメータの値を指定された値に変更します。

    パラメータ名2

    外部パラメータの値を指定されたパラメータの値に変更します。

  • 外部パラメータ「USER.DISP」の値を「REF,CAT」に変更します。

    \=:ESET USER.DISP=(REF,CAT)

33.6. マクロ・コマンド

指定したマクロをランタイムでサブミットします。CHAM文を使用してサブミットするマクロを参照するためのマクロ・ライブラリを指定することができます。CHAM文を指定していない場合はtjesmgrのmacrrorunと同様に、環境設定のtjesサブジェクトのPROCLIBセクションのUSERLIBキー、MACLIBキー、JCLLIBキーに指定したライブラリの順に参照します。

  • 構文

    \={マクロ名} {マクロパラメータ}
    \=\{マクロ名} {マクロパラメータ}
    \=\\{マクロ名} {マクロパラメータ}
    項目 説明

    マクロ名

    サブミットするマクロ名を指定します。

    マクロパラメータ

    マクロに渡すパラメータを指定します。「キー=値」形式または値を指定できます。詳細については、パラメータを参照してください。

  • SYS1.MACLIBに存在するTESTMACというマクロを「A=C,B=D」パラメータと一緒にランタイムにサブミットする例です。

    \ EX
    \=TESTMAC A=C,B=D
    
    or
    
    \ EX
    \=\TESTMAC A=C,B=D
    
    or
    
    \ EX
    \=\\TESTMAC A=C,B=D

    以下は、他のマクロ・ライブラリ(TEST.MACLIB)に存在するTESTMACマクロを「A=C,B=D」パラメータと一緒にランタイムにサブミットする例です。

    \ EX
    \ CHAM FILE=TEST.MACLIB
    \=\ TESTMAC A=C,B=D

34. 入力データ区切り文

入力データの終わりをを示します。FD文でアクセス名を「*」と指定した場合、FD文の後から入力データ区切り文または入力データ終了文の直前までが一時データセットに保存されます。

構文
\/[コメント]
項目 説明

コメント

「\/」の後に71桁目まで記述できます。

\ FD UIN1=*
1
2
\/
\ FD UIN2=*
3
4
\/

35. 入力データ終了文

入力データの終わりを示します。FD文でアクセス名を「*」と指定した場合、FD文の後から入力データ区切り文または入力データ終了文の直前までが一時データセットに保存されます。

構文
//[コメント]
項目 説明

コメント

「//」の後に71桁目まで記述できます。

\ EX
\ FD COIN=*
1
2
//
\ JEND

36. コメント文

ジョブ制御文の一覧を見やすくするために記述します。

構文
\*[コメント]
項目 説明

コメント

「\*」の後に71桁目まで記述できます。

\* TEST JOB NO.1