OFCOBOLの検証

本章では、OFCOBOLをインストールした後、COBOLファイルを前処理およびコンパイルする方法を説明します。

1. OFCOBOLの前処理の例

以下は、ofcbppコマンドを使用してCOBOLのサンプルを前処理する方法です。

  1. 簡単なCOBOLサンプルを作成します。

           IDENTIFICATION DIVISION.
           PROGRAM-ID.     SAMPLE.
           ENVIRONMENT DIVISION.
           CONFIGURATION SECTION.
           DATA DIVISION.
           WORKING-STORAGE SECTION.
           01  WS-VAR.
               COPY WSVARCPY.
           PROCEDURE DIVISION.
    
               MOVE 'SAMPLE PROGRAM' TO WS-VAR-DAT.
               DISPLAY WS-VAR-DAT.
    
           END PROGRAM SAMPLE.
  2. SAMPLE.cobプログラムを前処理します。

    ofcbpp -i SAMPLE.cob -o ofcbpp_SAMPLE.cob

    前処理に使用されるofcbppツールの使用方法については、OpenFrame COBOL『ユーザーガイド』の「ofcbpp」を参照してください。

  3. COPY文で指定したコピーブック・ファイルを探して前処理の結果生成されたofcbpp_SAMPLE.cobファイルに挿入していることを確認できます。

           IDENTIFICATION DIVISION.
           PROGRAM-ID.     SAMPLE.
           ENVIRONMENT DIVISION.
           CONFIGURATION SECTION.
           DATA DIVISION.
           WORKING-STORAGE SECTION.
           01  WS-VAR.
          *    COPY WSVARCPY.
          *(/home/oframe/OFCOBOL/copybook/WSVARCPY)
               03  WS-VAR-LEN  PIC 9(04) COMP.
               03  WS-VAR-DAT  PIC X(16).
    
           PROCEDURE DIVISION.
    
               MOVE 'SAMPLE PROGRAM' TO WS-VAR-DAT.
               DISPLAY WS-VAR-DAT.
    
           END PROGRAM SAMPLE.

2. OFCOBOLのコンパイル例

以下は、ofcobコマンドを使用してCOBOLプログラムをコンパイルする方法です。

  1. 以下は、SAMPLE.cobプログラムをコンパイルして実行可能なファイルを作成する例です。

    ofcob -x SAMPLE.cob

    コンパイルに使用されるofcobツールの使用方法については、OpenFrame COBOL『ユーザーガイド』の「ofcob」を参照してください。

  2. 指定したプログラム名で実行可能なファイルが生成されていることが確認できます。

    $ ls
    SAMPLE  SAMPLE.cob
    $ ./SAMPLE
    SAMPLE PROGRAM
    $