OpenFrame HiDB定義ツール

本章では、OpenFrame HiDBシステムが提供する定義ツールの使用方法について説明します。

1. 概要

以下は、OpenFrame HiDB(以下、HiDB)データベースのスキーマを定義し、アプリケーションからのアクセス方式を定義するツールです。

ツール 説明

acbgen

アプリケーションの性能を向上させるためのACBメタデータを保存します。

dbdgen

HiDBデータベースのスキーマをメタ表に保存し、関連オブジェクトを作成します。

hidbinit

OpenFrame HiDBを使用するためのメタ表を作成します。

hidbmgr

dbdgenツールを使用して作成されたオブジェクトを削除または初期化し、メタ表に保存されているPSBメタデータを削除します。

imsdaloc

データベースを動的に割り当てるためのDABブロックを定義します。

psbgen

データベースの論理構造、DCインターフェース・ブロックと関連メタデータを保存し、関連オブジェクトを作成します。

2. acbgen

acbgenツールは、アプリケーションの実行時に、性能の向上やメモリを効率的に使用するために、データベース定義ユーティリティとプログラム・アクセス定義ユーティリティで作成されたDBDメタデータおよびPSBメタデータを使用してメタ表に保存します。

HiDB関連文書では、acbgenツールによって作成されたメタデータをACBメタデータといいます。オンライン・アプリケーションでHiDBデータベースを使用するには、オンライン・サーバーを起動する前にACBメタデータを作成する必要があります。

使用方法

以下は、acbgenツールの実行方法です。

Usage: acbgen command [options] operand
  • [options]

    オプション 説明

    [-p psblib]

    PSBに関連付けられているPDS名を指定します。(例: IMS.PSBLIB)

    [-d dbdlib]

    DBDに関連付けられているPDS名を指定します。(例: IMS.DBDLIB)

    [-l acblib]

    ACBに関連付けられているPDS名を指定します。(例: IMS.ACBLIB)

    [-f]

    buildコマンドを使用する際、すでに保存されたデータは削除して処理します。

  • 入力項目

    項目 説明

    command

    実行するコマンドを指定します。

    • build: ACBメタデータを保存します。

    • delete: ACBメタデータを削除します。

    • copy : ACBメタデータをコピーします。(以前のバージョンでLinuxコマンドのcopyでACBLIBにあるACBをACBLIBA、ACBLIBBにコピーした機能をサポートするために追加されました)

    operand

    実行対象を指定します。

    • PSB=ALL: PSBLIB内にあるすべてのPSBメタデータを対象とします。(buildコマンドでのみ使用できます)

    • PSB=psbname: 指定した名前のPSBメタデータを対象とします。

    • DBD=dbdname: 指定した名前のDBDメタデータを対象とします。

    • BLDPSB={YES|NO}: YESにすると、指定された名前のDBDメタデータを参照するPSBメタデータを一緒にビルドします。(buildコマンドでDBDオペランドと一緒に使用できます)。デフォルト値は、YESです。

使用例

以下は、EXHDAMというPSBメタデータを対象にACBメタデータを作成する例です。

$ acbgen build PSB=EXHIDAMA

以下は、上記の実行結果表示される内容です。

acbgen version 7.2.0(0) oframe@oframe:ofsrc7/ims(#1) 2017-11-28 12:48:04
Application Control Block Generation Program

ACBGEN COMMAND=BUILD,OPERAND=(PSB=EXHIDAMA),ACBLIB=IMS.ACBLIB
------------------------------------------------------------
*** ACBGEN BUILD PSB=EXHIDAMA
------------------------------------------------------------
*** BUILDING PSB BLOCK....... PSBNAME=EXHIDAMA
*** BUILDING DBD BLOCK....... DBDNAME=EXHIDAM
------------------------------------------------------------
PROGRAM COMPLETED SUCCESSFULLY.

以下は、EXHIDAMというDBDメタデータを対象にACBメタデータを削除する例です。

$ acbgen delete DBD=EXIHDAM

以下は、上記の実行結果表示される内容です。

acbgen version 7.2.0(0) oframe@oframe:ofsrc7/ims(#1) 2017-11-28 12:48:04
Application Control Block Generation Program

ACBGEN COMMAND=DELETE,OPERAND=(DBD=EXHIDAM),ACBLIB=IMS.ACBLIB
------------------------------------------------------------
*** ACBGEN DELETE DBD=EXHIDAM
------------------------------------------------------------
*** DELETING DBD BLOCK....... DBDNAME=EXHIDAM
------------------------------------------------------------
PROGRAM COMPLETED SUCCESSFULLY.

以下は、ACBLIB関連のACBメタデータをACBLIBからACBLIBA、ACBLIBBにコピーする例です。

以前のバージョンで、IMS.ACBLIB PDSに存在するすべてのACBメタデータをLinux/UNIXコマンドのcopyを使用してIMS.ACBLIBAとIMS.ACBLIBBにコピーした機能をサポートします。copyコマンドのみ指定し、オペランドは指定する必要がありません。ACBLIBAとACBLIBB関連の既存のメタデータを削除し、LIB_NAMEの設定値をACBLIBからACBLIBA、ACBLIBBに変更した後コピーします。

$ acbgen copy

以下は、上記の実行結果表示される内容です。

acbgen version 7.2.0(0) oframe@oframe:ofsrc7/ims(#1) 2017-11-28 12:48:04
Application Control Block Generation Program

ACBGEN COMMAND=COPY,OPERAND=(),ACBLIB=IMS.ACBLIB
------------------------------------------------------------
*** ACBGEN DELETE PSB=ALL
------------------------------------------------------------
*** ACBGEN DELETE PSB=ALL SUCCESS
------------------------------------------------------------
------------------------------------------------------------
*** ACBGEN COPY PSB=ALL
------------------------------------------------------------
ACBGEN COPY SUCCESS
------------------------------------------------------------
PROGRAM COMPLETED SUCCESSFULLY.
環境設定
  • acbgenツールは、出力PDSを指定しない場合、OpenFrame環境設定のimsサブジェクトのIMS_DEFAULTセクションのACBLIB_NAMEキーのVALUE項目に指定されたデフォルトのACBLIB PDS名を使用します。

    $ ofconfig list -s ims -sec IMS_DEFAULT -k ACBLIB_NAME
    
    ===================================================================================
      SUBJECT   |     SECTION      |        KEY         |             VALUE
    ===================================================================================
        ims     |   IMS_DEFAULT    |    ACBLIB_NAME     |           IMS.ACBLIB
    ===================================================================================
  • acbgenツールは、PSB関連のPSBLIBデータセットおよびDBD関連のDBDLIBデータセットを指定しない場合、OpenFrame環境設定のimsサブジェクトのIMS_DEFAULTセクションのPSBLIB_NAMEDBDLIB_NAMEキーのVALUE項目に指定されたデフォルトのPSBLIBおよびデフォルトのDBDLIBのデータセット名を使用します。実際にPDSには何も保存されません。

    $ ofconfig list -s ims -sec IMS_DEFAULT
    
    ===================================================================================
      SUBJECT   |     SECTION      |        KEY         |             VALUE
    ===================================================================================
        ims     |   IMS_DEFAULT    |    DBDLIB_NAME     |           IMS.DBDLIB
                |                  |    PSBLIB_NAME     |           IMS.PSBLIB
          :              :                   :                           :
    ===================================================================================

OpenFrame環境設定の詳細については、OpenFrame HiDB『環境設定ガイド』を参照してください。

3. dbdgen

dbdgenツールは、HiDBデータベース・スキーマをシステムに定義します。

dbdgenを使用すると、DBDGENユーティリティをジョブとして実行するのではなく、UNIXシェルで直接実行できます。

dbdgenを実行すると、DBDスクリプトに記述されているデータベース・スキーマ情報がhidbinitツールによって作成されたメタ表に保存されます。

使用方法

以下は、dbdgenツールの実行方法です。

Usage: dbdgen [options] filename...
  • [options]

    オプション 説明

    [-f ]

    既存のDBDメタデータとオブジェクトを削除してから再作成します。

  • 入力項目

    項目 説明

    filename

    DBD制御文が含まれているファイル名を指定します。複数の入力ファイルを処理するときは、連続してファイル名を指定します。

使用例

以下は、dbdgenツールを利用して、DBD制御文が含まれているEXHIDAMファイルを処理してDBDメタデータを保存する例です。

$ dbdgen EXHIDAM

以下は、上記の実行結果表示される内容です。

dbdgen version 7.2.0(0) oframe@oframe:ofsrc7/ims(#4) 2017-11-28 21:51:38
Database Description Block Generation Program

DBDGEN FCOUNT=1
------------------------------------------------------------
*** Processing DBD script "EXHIDAM"
------------------------------------------------------------

>>>>> Processing DBD "EXHIDAM"
>>>>> Successfully processed DBD "EXHIDAM"

PROGRAM COMPLETED SUCCESSFULLY. Total : [1]
環境設定

dbdgenツールは、PDSを指定しない場合、OpenFrame環境設定のimsサブジェクトのIMS_DEFAULTセクションのDBDLIB_NAMEキーのVALUE項目に指定されたデフォルトのDBDLIB PDS名を使用します。

$ ofconfig list -s ims -sec IMS_DEFAULT -k DBDLIB_NAME

===================================================================================
  SUBJECT   |     SECTION      |         KEY         |             VALUE
===================================================================================
    ims     |   IMS_DEFAULT    |     DBDLIB_NAME     |           IMS.DBDLIB
===================================================================================

OpenFrame環境設定の詳細については、OpenFrame HiDB『環境設定ガイド』を参照してください。

4. hidbinit

hidbinitは、HiDBを運用するために最初に実行するツールです。HiDBで使用するメタ表を作成します。

使用方法

以下は、hidbinitツールの実行方法です。

Usage: hidbinit command [options]
  • 入力項目

    項目 説明

    command

    実行するコマンドを指定します。

    • create : メタ表を作成します。

    • drop : メタ表を削除します。

    • truncate : メタ表に保存されているメタデータをすべて削除します。

  • [options]

    オプション 説明

    [-t tablespace]

    表領域の名前を指定します。メタ表を作成する場合にのみ使用します。(TiberoまたはOracleを使用する場合に必要)

使用例

以下は、createコマンドを使用してメタ表を作成する例です。

$ hidbinit create SYS1_ODBC -t DEFVOL

以下は、dropコマンドを使用してメタ表を削除する例です。

$ hidbinit drop

以下は、truncateコマンドを使用してメタ表のメタデータを削除する例です。

$ hidbinit truncate
環境設定

hidbinitツールで使用するデータベース接続を設定します。(OpenFrame Baseをインストールした場合は、すでに設定されていることがあり、その設定を使用することもできます)

<dbconn.conf>

[SYS1_HIDB]
    DATABASE=tb_tibero
    USERNAME=oframe
    ENPASSWD=...

5. hidbmgr

hidbmgrは、HiDBのメタデータとユーザー・データ、HiDBを実行するためのライブラリを管理するための統合ツールです。

以下は、hidbmgrツールの主な機能です。

  • dbdgenツールを使用して処理したDBDのメタデータを表示、削除するか、ロード処理などで使用するDLIライブラリ・ファイルを作成します。

  • psbgenツールを使用して処理したPSBのメタデータを表示、削除するか、HiDBアプリケーション・プログラムの実行中に使用するDLIライブラリ・ファイルを作成します。

  • 特定のDBDのセグメントに対して表を作成、削除または初期化します。

使用方法
  • DBDとPSBの管理機能

    hidbmgrのDBDとPSBの管理機能を使用する方法です。

    Usage: hidbmgr <dbd|psb> <command> <dbd_name|psb_name> [options]
    • 入力項目

      項目 説明

      <dbd | psb>

      コマンドを実行するターゲット(DBDまたはPSB)を指定します。

      command

      実行するコマンドを指定します。

      • display : ターゲットのDBDまたはPSBの情報を表示します。

      • dligen : ターゲットのDBDまたはPSBのロード処理やアプリケーション・プログラムの実行中に使用するDLIライブラリ・ファイルを作成できます。OpenFrame環境設定のhidbサブジェクトのHIDB_DEFAULTセクションのHIDB_OBJECT_DIRキーに指定されたパスに.pcファイルが作成されます。そのpcファイルをビルドして作成されたライブラリ・ファイルは、指定したパスにdlilibsディレクトリを作成して追加する必要があります。

      • delete : ターゲットのDBDまたはPSBのメタデータを削除します。

      dbd_name

      ターゲットDBD名を指定します。

    • [options]

      オプション 説明

      [-vr dbd_ver]

      ターゲットがDBDの場合にのみ使用します。コマンドを処理するDBDのバージョンを指定します。指定しない場合は、0に設定されます。

      [-l lib_name]

      ターゲットのDBDまたはPSBのライブラリ名を指定します。

      省略した場合、OpenFrame環境設定のimsサブジェクトのIMS_DEFUALTセクションのDBDLIB_NAME/PSBLIB_NAMEキーに設定された名前を使用します。

      [-bi buffer_count]

      索引DBDおよびプロシージャ・オプション(PROCOPT)をLSBで記述したPSBをターゲットとするdligenコマンドについてのみ有効です。BULK INSERT機能を使用する際にバッファリングする行数を指定します。

  • ユーザー・データ表(セグメント表)の管理機能

    以下は、hidbmgrのユーザー・データ表(セグメント表)の管理機能を使用する方法です。

    Usage: hidbmgr segm <command> <dbd_name> [options]
    • 入力項目

      項目 説明

      command

      実行するコマンドを指定します。

      • create : ターゲットDBDのセグメント関連のDBオブジェクト(表、ビュー、索引、シーケンス)を作成します。

      • drop : ターゲットDBDのセグメント関連のDBオブジェクトを削除します。

      • truncate : ターゲットDBDのセグメント関連のDBオブジェクトを初期化します。

      dbd_name

      ターゲットDBD名を指定します。

    • [options]

      オプション 説明

      [-vr dbd_ver]

      ターゲットがDBDの場合にのみ使用します。コマンドを処理するDBDのバージョンを指定します。指定しない場合は、0に設定されます。

      [-l lib_name]

      ターゲットDBDのライブラリ名を指定します。

      省略する場合、OpenFrame環境設定のimsサブジェクトのIMS_DEFUALTセクションのDBDLIB_NAMEキーに設定された名前を使用します。

      [-a]

      createコマンドでのみ有効です。ターゲットDBDと索引DBDの表を一緒に作成します。

      [-ot]

      createコマンドでのみ有効であり、索引を定義しません。

      [-oi]

      createコマンドでのみ有効であり、索引のみ定義します。

      [-poi]

      createコマンドでのみ有効であり、索引を並列に定義します。

      [-f]

      createコマンドと一緒に使用され、ターゲットDBDセグメント関連のDBオブジェクトを削除してから作成します・

      [-i]

      createコマンドでのみ有効です。ターゲットDBD表の索引を削除してから再作成します。

      [-id]

      createコマンドでのみ有効です。ターゲットDBD表の索引を削除します

      [-fk]

      createコマンドでのみ有効です。ペア・セグメント表に外部キー制約を追加します。

      [-fkd]

      createコマンドでのみ有効です。ペア・セグメント表の外部キー制約を削除します。

      [-t tablespace_name]

      createコマンドでのみ有効です。ターゲットDBD表を作成する表領域名を指定します。

OpenFrame環境設定の詳細については、OpenFrame HiDB『環境設定ガイド』を参照してください。

使用例

以下は、dbd deleteコマンドを使用してEXHIDAM DBDのメタデータを削除する例です。

$ hidbmgr dbd delete EXHIDAM

hidbmgr version 7.2.0(0) oframe@:ofsrc7/ims(#2) 2017-11-29 09:50:54
Managing OpenFrame HiDB metadata tables and segment tables

hidbmgr: deleting DBD IMS.DBDLIB.EXHIDAM(ver.0) metadata

hidbmgr: successfully processed the request

以下は、psb dligenコマンドを使用してEXHIDAML PSBを使用する際に必要なDLIライブラリ・ファイルを作成する例です。

$ hidbmgr psb dligen EXHIDAML

hidbmgr version 7.2.0(0) oframe@:ofsrc7/ims(#2) 2017-11-29 09:50:54
Managing OpenFrame HiDB metadata tables and segment tables

hidbmgr: creating PSB IMS.PSBLIB.EXHIDAML DLI libraries
hidbmgr: processing PCB# 0(EXHIDAML_0)

hidbmgr: successfully processed the request

以下は、segm createコマンドを使用してEXHIDAM version 1 DBDのセグメント関連のDBDオブジェクトを作成する例です。

$ hidbmgr segm create EXHIDAM -vr 1

hidbmgr version 7.2.0(0) oframe@:ofsrc7/ims(#2) 2017-11-29 09:50:54
Managing OpenFrame HiDB metadata tables and segment tables

hidbmgr: creating DBD IMS.DBDLIB.EXHIDAM(ver.1) objects
hidbmgr: generating schema objects for the DBD segment SEG1
hidbmgr: generating schema objects for the DBD segment SEG2
hidbmgr: generating schema objects for the DBD segment SEG3
hidbmgr: generating schema objects for the DBD segment SEG4
hidbmgr: generating schema objects for the DBD segment SEG5

hidbmgr: successfully processed the request
環境設定

hidbmgrツールは、dbconn.confに設定された接続情報を使用します。

hidbmgrツールは、PDSを指定しない場合、OpenFrame環境設定のimsサブジェクトのIMS_DEFAULTセクションのDBDLIB_NAMEPSBLIB_NAMEキーのVALUE項目に指定されたDBDLIB名とPSBLIB名を参照します。

$ ofconfig list -s ims -sec IMS_DEFAULT

===================================================================================
  SUBJECT   |     SECTION      |        KEY         |             VALUE
===================================================================================
    ims     |   IMS_DEFAULT    |    DBDLIB_NAME     |           IMS.DBDLIB
            |                  |    PSBLIB_NAME     |           IMS.PSBLIB
      :              :                   :                           :
===================================================================================

6. imsdaloc

imsdalocは、データベースを動的に割り当てるか解除するために、DD名、データセット名、ディスポジションを定義するツールです。動的割り当ての定義情報はDABブロック(Dynamic Allocation Block)に作成され、システム・ライブラリに保存されます。

imsdalocは、IBMメインフレームのIMSシステムで使用されるIMSDALOCプロシージャのDFSMDAマクロ・コマンドをOpenFrame環境で変更なく使用できるように互換性を提供します。

使用方法

以下は、imsdalocツールの実行方法です。

Usage: imsdaloc [options] filename...
  • [options]

    オプション 説明

    [-l reslib]

    出力PDSの名前です。(例: IMS.RESLIB)

    [-v volume]

    RESLIBのボリューム・シリアルです。(カタログされていない場合)

  • 入力項目

    項目 説明

    filename

    DFSMDAマクロ・コマンドが含まれているファイル名です。複数の入力ファイルを処理するときは、連続してファイル名を指定します。

使用例

以下は、imsdalocツールを使用して、DFSMDAマクロ・コマンドが入っているDFSMDA1ファイルを基にDABブロックを作成する例です。

$ imsdaloc DFSMDA1

以下は、上記の実行結果表示される内容です。

imsdaloc version 7.2.0(0) oframe@oframe:ofsrc7/ims(#2) 2017-11-28 21:51:38
Dynamic Allocation Block Generation Program

IMSDALOC FCOUNT=1,RESLIB=IMS.RESLIB,VOLSER=100000
------------------------------------------------------------
*** processing filepath="DFSMDA1"
------------------------------------------------------------
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** dfsmda_statement matched!
mdaparser: *** end_statement matched!
mdaparser: *** mda_generation finished!!!
------------------------------------------------------------
*** ims_parse_mda("DFSMDA1") success.
------------------------------------------------------------
  MDA TYPE=DATABASE,DBNAME=DI41M101
    DATASET TYPE=DATASET,DDNAME=M1I3I1,DSNAME=IMSQA.M1I3I1,DISP=
    DATASET TYPE=DATASET,DDNAME=M1I3O1,DSNAME=IMSQA.M1I3O1,DISP=
------------------------------------------------------------
*** ims_print_mda("DI41M101") success.
------------------------------------------------------------
  MDA TYPE=DATABASE,DBNAME=DX41SK03
    DATASET TYPE=DATASET,DDNAME=DXSK0301,DSNAME=IMSQA.DB5H111,DISP=SHR
    DATASET TYPE=DATASET,DDNAME=DXSK0302,DSNAME=IMSQA.DB5H222,DISP=SHR
    DATASET TYPE=DATASET,DDNAME=DHSK0301,DSNAME=IMSQA.DB5H333,DISP=SHR
------------------------------------------------------------
*** ims_print_mda("DX41SK03") success.
------------------------------------------------------------
  MDA TYPE=DATABASE,DBNAME=DH41SK03
    DATASET TYPE=DATASET,DDNAME=DDSK0101,DSNAME=IMSQA.DB4D111,DISP=SHR
    DATASET TYPE=DATASET,DDNAME=DDSK0102,DSNAME=IMSQA.DB4D222,DISP=SHR
    DATASET TYPE=DFSDCMON,DDNAME=IMSMON,DSNAME=I115T237.IMSMON,DISP=
------------------------------------------------------------
*** ims_print_mda("DH41SK03") success.
------------------------------------------------------------
PROGRAM COMPLETED SUCCESSFULLY.
環境設定

imsdalocツールは、出力PDSを指定しない場合、OpenFrame環境設定のimsサブジェクトのIMS_DEFAULTセクションのRESLIB_NAMEキーのVALUE項目に設定されたデータセットに出力します。

$ ofconfig list -s ims -sec IMS_DEFAULT  -k RESLIB_NAME

===================================================================================
  SUBJECT   |     SECTION      |        KEY         |             VALUE
===================================================================================
    ims     |   IMS_DEFAULT    |    RESLIB_NAME     |           IMS.RESLIB
===================================================================================

OpenFrame環境設定の詳細については、OpenFrame HiDB『環境設定ガイド』を参照してください。

7. psbgen

psbgenツールは、アプリケーションの観点からHiDBデータベースの論理構造を定義します。

PSBが参照するDBDは、dbdgenツールを使用して事前にメタ情報を構成する必要があります。psbgenを実行すると、PSBスクリプトに記述されているPSBとPCBの情報をメタ表に保存します。dbdgenツールの詳細については、dbdgenを参照してください。

使用方法

以下は、psbgenツールの実行方法です。

Usage: psbgen [options] filename...
  • [options]

    オプション 説明

    [-f ]

    既存のPSBメタデータを削除してから再保存します。

  • 入力項目

    項目 説明

    filename

    PSB制御文が含まれているファイル名を指定します。複数の入力ファイルを処理するときは、連続してファイル名を指定します。

使用例

以下は、psbgenツールを実行して、PSB制御文が含まれているEXHIDAMAファイルを処理してPSBメタデータを保存し、各表のDMLを作成する例です。

$ psbgen EXHIDAMA

以下は、上記の実行結果表示される内容です。

psbgen version 7.2.0(0) oframe@oframe:ofsrc7/ims(#4) 2017-11-28 21:51:38
Program Specification Block Generation Program

PSBGEN FCOUNT=1
------------------------------------------------------------
*** Processing PSB script "EXHIDAMA"
------------------------------------------------------------

>>>>> Processing PSB "EXHIDAMA"
--Removing existing PSB EXHIDAMA metadata
 ### Processing PCB# 0(EXHIDAMA_0)
>>>>> Successfully processed PSB "EXHIDAMA"

PROGRAM COMPLETED SUCCESSFULLY. Total : [1]
環境設定

psbgenプログラムは、PDSを指定しない場合、OpenFrame環境設定のimsサブジェクトのIMS_DEFAULTセクションのPSBLIB_NAMEDBDLIB_NAMEキーのVALUE項目に指定されているデフォルトのPSBLIB PDS名を使用します。また、参照するDBDLIBを指定しない場合は、同じセクションに指定されたデフォルトのDBDLIB PDS名を参照します。

$ ofconfig list -s ims -sec IMS_DEFAULT

===================================================================================
  SUBJECT   |     SECTION      |        KEY         |             VALUE
===================================================================================
    ims     |   IMS_DEFAULT    |    DBDLIB_NAME     |           IMS.DBDLIB
            |                  |    PSBLIB_NAME     |           IMS.PSBLIB
      :              :                   :                           :
===================================================================================

OpenFrame環境設定の詳細については、OpenFrame HiDB『環境設定ガイド』を参照してください。