1. WAIT文
EVENT文によって監視されているイベントに対してWAIT文を実行する場合、監視の開始点を基準にして監視対象のイベントが発生するまで待機します。
WAIT文で指定したイベントがEVENT文によって監視されていない場合、現在の時点を基準にして監視対象のイベントが発生するまで待機します。すなわち、WAIT文の直前にEVENT文が指定されたかのように動作します。この場合、EVENT文にSTACK(NO)が指定されたのと同様に動作します。
WAIT文は、イベントの発生履歴(スタックで実装されている)を照会します。イベントを登録するとき、STACK(YES)が指定されていると、スタックから項目を取り出します。また、STACK(NO)に指定されている場合は、スタック項目の照会のみ行います。
WAIT文でスタックの項目を取り出したり照会したりすると、イベントの情報が制御変数(例: &SYS#EVENT)に保存されます。制御変数については、コマンド・プロシージャを参照してください。
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構文
WAIT [TIME(hh.mm)] [DATE(date)] [WEEK(week)] [INTERVAL(second[S]|minuteM)] [MESSAGE('message')] [DSPMESSAGE('dspmessage')] [READYJOBNAME(readyjobname(,...))] [ENDJOBNAME(endjobname(,...))] [MSGID(msgid(,...))] [SYSTEM(event(,...))] [USEREVENT(userevent(,...))] [DATASET(dsname(,...))] [MOUNT(mount(,...))] [ONDEVICE(ondevice(,...))] [SYSOUT(outclass(,...))] -
オペランド
以下は、WAIT文のオペランドについての説明です。
オペランド 説明 TIME
指定した時刻まで待機します。hh.mm形式で指定します。
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hh : 24時間形式で時間を2桁で指定します。(0~24)
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mm : 分を2桁で指定します。(0~59)
DATE
指定日まで待機します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。
WEEK
weekに指定された曜日まで待機します。
INTERVAL
指定した期間の間待機します。
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second : 指定した期間の間待機します。秒単位であり、数字の後に「S」を付けます。
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minute : 指定した期間の間待機します。分単位であり、数字の後に「M」を付けます。
MESSAGE
messageに指定されたメッセージが出力されるまで待ちます。
DSPMESSAGE
イベント待機状態画面に表示するメッセージをdspmessageに指定します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。
READYJOBNAME
readyjobnameに指定されたジョブが開始されるまで待機します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。
ENDJOBNAME
endjobnameに指定されたジョブが終了されるまで待機します。(略語:END)
MSGID
msgidに指定された識別番号を持つメッセージが出力されるまで待機します。
SYSTEM
eventに指定されたシステム・イベントが発生するまで待機します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。
USEREVENT
usereventに指定されたユーザー・イベントが発生するまで待機します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。
DATASET
dsnameに指定されたデータセットが作成されるまで待機します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。
MOUNT
mountに指定されたボリュームがマウントされるまで待機します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。
ONDEVICE
ondeviceに指定されたフロッピーディスク装置が準備されるまで待機します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。
SYSOUT
outclassに指定されたジョブの出力が終了されるまで待機します。OpenFrameでは構文エラーのみチェックします。
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使用例
以下は、WAIT文の使用例です。 MSGID、WEEK、INTERVALのいずれかを満たす条件が発生するまで待機します。コマンドの発行時点が水曜日であると仮定し、MSGIDが出力されなかった場合は、5秒後に待機を終了します。
WAIT MSGID(XDX1000I) WEEK(THU) INTERVAL(5S)