Web通信

本付録では、OpenFrame GWでAAD(AIM Application Director)をサポートするためのOpenFrame GW RMIサーバーの構造と特徴について説明します。

1. 概要

OpenFrame GW RMIサーバーは、InterstageのAADモジュールを代替するための機能です。Java RMI通信を使用して既存のADDの代わりにRMIサーバーを介してデータをやり取りします。RIMサーバーは、受信したデータをAIMのWEBAIMサービスに転送します。

2. 構造

OpenFrame GWは、WASのWebサーバーとして実装されますが、OpenFrame GWのRMIサーバーは、OpenFrame GWのように別途の製品ではなく、GWに含まれている機能です。

OpenFrame GWは、以前と同様にTN3270EエミュレーターとWebブラウザーからデータを受信してOpenFrameに転送し、RMIサーバーは、WEBON RMIクライアントからデータを受信してOpenFrame AIMのWEBAIMサービスに転送します。

figure rmi structure
OpenFrame GW RMIサーバーの構成図
  • WAS(Web Application Server)

    OpenFrame GWは、WAS(JEUS)上で動作します。

  • DB

    現在接続されている端末、VTAM、オンライン・リージョンなどの情報に加え、RMIに受信されたクライアントの情報も保存します。

  • CLH

    Tmaxのクライアント・ハンドラーです。クライアントとサーバの間を中継し、サービスを提供する業務処理サーバーにサービスを要求し、サーバーへの接続および管理を行います。tpcallなどの関数によって受信されるクライアントの要求を該当するサーバーに転送します。

  • REGION

    アプリケーション・プログラムを実行します。CLHを介してOpenFrame GWと通信します。

  • WEBON RMI Client

    WEBONは、Interstageに組み込まれているEJBで作成されたモジュールです。当該モジュールのRMIクライアントがOpenFrame GW RMIサーバーと通信します。

3. 動作プロセス

以下の図は、WEBON RMIクライアントからRMIサーバーにログオンし、オンライン・リージョンのWEBAIMサービスとトランザクションを実行するプロセスを示しています。(現在は、オンライン・リージョンとしてAIMのみサポートしています。)

figure rmi action1
OpenFrame GW RMIサーバーの動作プロセス
  1. WEBONモジュールがビジネス・ロジックの実行中に既存のAADと通信していたロジックが現れると、RMIサーバーにデータを転送します。

  2. RMIサーバーは、当該接続を許可した後、DBにアクセスしてRMI Client Aの整合性をチェックしてからログオンを許可します。

  3. RMIサーバーは、ofgw.propertiesに設定されているsmqn名とprocedure名を使用して受信したデータとトランザクションをオンライン・リージョンに転送し、実行結果を受け取ります。

  4. OpenFrameのオンライン・リージョンとのトランザクションが完了したら、RMIサーバーはDBにアクセスしてRMI Client Aへのログオン情報を削除します。

  5. OpenFrameのオンライン・リージョンから受信したデータをRMI Client Aに転送した後、RMI Client Aとの接続を終了します。