紹介

本章では、Web端末の特徴とOpenFrame GWとの通信方法および実行方法について説明します。

1. 概要

Web端末(WebTerminal)は、Web環境でTN3270エミュレーター機能を提供するツールです。3270データ・ストリーム形式のデータをHTMLまたはJavaスクリプトを使用して変換し、Web形式に合わせて画面に表示します。

以下は、Web端末の特徴です。

  • OpenFrameと連携してWeb上で端末機能を提供します。

  • SVGを使用して、システムの柔軟性と拡張性を高めることができます。

  • JavaScriptでファンクション・キーを制御することができます。

2. クライアントとWeb端末の通信

各クライアントのユーザーのリクエストに合わせてWeb端末を構成し、コンテキスト名を別々にして、1つのOpenFrame GWで多数のWeb端末を使用することができます。詳細については、OpenFrame GW『インストールガイド』の「アプリケーションのデプロイ」を参照してください。

figure client deploy
クライアントとWeb端末の通信

3. Web端末とOpenFrame GWの通信

以下は、Web端末とOpenFrame GWの通信プロセスです。

figure webterminal ofgw
Web端末とOpenFrame GWの通信
  1. 既存のエミュレーターでのメニュー領域とエミュレーターの業務処理をしていたメイン領域は、それぞれMENU BAR領域とMAIN(webterminal.js)領域に変更されました。

  2. OpenFrame GWサーバーがOpenFrameのストリームを受け取り、3270データ・ストリーム形式のデータをWeb端末に転送します。

  3. Web端末は、受信したデータをHTML形式に変換してMAIN領域に表示します。

すべてのデータをWeb形式(HTML)で表示するので、既存のエミュレーターとは若干異なる場合があります。

4. Web端末の実行

WebブラウザーにOpenFrame GWがインストールされたサーバーのアドレスとポート番号、コンテキスト名を入力すると、Web端末が実行されます。

http://{OpenFrame GWがインストールされたIP}:{HTTPポート}/{Context Name}/{接続属性[&ip&port&lu&name]}
  1. アドレス情報を確認する方法と接続情報を事前に明示し、その情報を利用して接続する方法については、OpenFrame GW『インストールガイド』の「Web端末の接続」を参照してください。

  2. HTTPSプロトコルを使用するための設定方法については、『JEUS サーバーガイド』の「2.3.3. リスナーの設定」を参照してください。

Web端末が正常に起動されると、次の画面が表示されます。

figure main
Web端末の画面

メイン画面で[OPTIONS]メニューのサブメニューを選択すると、該当する機能が実行されるか、あるいはポップアップが表示されます。

以下は、メニューの構成です。

figure menu