OpenFrame GW 7.3

本章では、OpenFrame GW 7.3の新機能に簡単に紹介します。詳細ついては、関連マニュアルを参照してください。

1. 新機能

本節では、新しく追加された機能について説明します。

  • 外部のプリンター・エミュレータをサポート

    • 既存のディスプレイ端末のIBM-3278エミュレーターに加え、プリンター端末のIBM-3287エミュレーターをサポートします。

  • IBM-3278端末と拡張バージョンをサポート

    • IBM-3278-2端末に加え、IBM-3278-3、IBM- 3278-4、IBM-3278-5と各端末の拡張バージョンをサポートします。

  • 3270プロトコルでEWA(Erase and Write Alternate)コマンドをサポート

    • 既存の出力画面サイズの他に、別の画面サイズでマップ・サイズを再構成するEWAコマンドをサポートします。

2. 変更機能

本節では、変更された機能について説明します。

  • 内部データベース・ロジックの高度化

    • JDBCを使用して処理していたデータベース・ロジックをJPAを使用して処理するように変更しました。

    • $OFGW_HOME/META-INFフォルダー内にpersistence.xml設定ファイルが追加され、必要に応じてJPA関連のオプションを追加または変更することができます。

    • META-INF/persistence.xmlにデータベース名を記述できるように変更したため、datasource.name設定は削除されました。

    • トランスレート・スレッドをコルーチン・スレッドと統合したため、translate.threadPool.*設定が削除されました。

  • トランスレート・スレッドの削除とコルーチン・スレッドとの統合

    • OpenFrame GW 7.1では、3270プロトコルの解析を担当するトランスレート・スレッドがありましたが、OpenFrame GW 7.3からはコルーチン・スレッドと統合されます。

3. バグの修正

本節では、バグの修正について説明します。

  • メイン・スレッドが無限ループに陥る問題を修正

    • OpenFrame GWが不明なネゴシエーション・メッセージを受信した場合、メイン・スレッドが無限ループに陥る問題を修正しました。

  • スレッド間競合状態で画面が正常に出力されない問題を修正

    • Web端末の画面データを送信中にスレッド間の競合状態で画面データが重複して送信されていた問題を修正しました。

  • PANEL文を使用するCLIST呼び出し時にWeb端末画面で不明な値を出力する問題を修正

    • TSOから誤った3270データ・ストリームが送信された場合、Web端末は「received invalid 3270 data stream」メッセージのみを出力するように修正しました。

  • LUの直接割り当てに失敗した後、LUが自動的に割り当てられない問題を修正

    • 特定の状況でupdateLastLuメソッドが実行されず、デッドロックが発生する問題を修正しました。さらに、allocateLUメソッド内に存在していた重複コードを削除しました。