OpenFrame NDBの環境設定

本章では、OpenFrame NDBの環境設定項目について説明します。

1. 概要

OpenFrame NDBの運用に必要な設定は、openframe_ndb.confの各セクション(SECTION)のキー(KEY)の「VALUE」項目に設定し、ofconfigツールを使用して保存します。

デフォルト値が「(NONE)」であるキー項目が一部あります。そのキー項目の値(VALUE項目)を「(NONE)」に指定した場合の動作については備考欄を参照してください。

以下は、各サブジェクトのセクションの説明です。各セクションのキーの入力値についての説明は各節を参照してください。

  • ndb

    OpenFrame NDBで使用する一般的な設定を行います。

    セクション 説明

    NDB_DEFAULT

    OpenFrame NDBで使用する基本的な設定を行います。

    META

    メタデータを使用する設定を行います。

    LOG

    OpenFrame NDBのデバッグ・メッセージの設定を行います。

    NDB_BACKUP

    OpenFrame NDBのバックアップに関する設定を行います。

    COBOL85

    OpenFrame NDBのアプリケーションを使用するコンパイラー情報を設定します。

    DEFAULT_USER

    権限チェックのためのユーザー情報を設定します。

    NDB_RESTRICT_DB

    OpenFrame NDBの制限に関する設定を行います。

    NDB_TBLOADER

    OpenFrame NDB JXKRELODのtbloaderの設定を行います。

    NDB_BETA_LOCK

    OpenFrame NDBの排他制御に関する設定を行います。

    NDB_ORACLE

    OpenFrame NDBのORACLE DB使用に関する設定を行います。

2. ndb

OpenFrame NDBで使用する一般的な設定を保存します。

2.1. NDB_DEFAULT

OpenFrame NDBで使用する基本的な設定を行います。

2.1.1. OS

OpenFrame NDBのマイグレーションの対象となるシステムのOSタイプを指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

XSP

有効な値

XSP、MSP

備考

富士通メインフレームの専用OSであるXSPとMSPのみサポートします。

2.1.2. TABLESPACE

OpenFrame NDBで作成される表のターゲット表領域名を指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

DEFVOL

有効な値

備考

基本的に表を作成するツールで表領域名を直接指定します。指定せずに作成する場合は、設定に指定された表領域名が使用されます。

2.1.3. EBCDIC_SEQUENCE

索引フィールドの検索順を設定する際、EBCDICコード順に従うかどうかを設定します。この設定を変更する場合は、NDB(レコード表)を再作成する必要があります。

項目 説明

パラメータ・タイプ

ブール値

デフォルト値

NO

有効な値

YES、NO

備考

2.1.4. TEMP_PATH

OpenFrame NDBで使用される一時ディレクトリを指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

${OPENFRAME_HOME}/ndb/temp

有効な値

備考

NDBでは、レコード表I/Oのためのソースが作成または削除される一時ディレクトリです。

2.1.5. LIBRARY_PATH

OpenFrame NDBで作成されるsoファイルが格納されるディレクトリを指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

${OPENFRAME_HOME}/ndb/lib

有効な値

備考

NDBでは、レコード表I/Oのためのsoファイルが作成および格納されるディレクトリです。

2.1.6. UNLOAD_COBOL_PATH

OpenFrame NDBで作成されるcobolファイルが格納されるディレクトリを指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

${OPENFRAME_HOME}/ndb/unload_cob

有効な値

備考

NNDBでndbunloaderを使用する際、cobolファイルが作成および格納されるディレクトリです。

2.1.7. COMMIT_GRANULARITY

OpenFrame NDBの自動コミットの粒度を設定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

数値

デフォルト値

1024

有効な値

0~

備考

NDBユーティリティとツールなどから影響を受けます。0を指定した場合は、終了時にコミットされます。

2.1.8. NDB_USERLIB_PATH

OpenFrame NDBのユーザー・ランダマイザー・モジュールのパスを指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

${OPENFRAME_HOME}/volume_default/NDB.USRLIB

有効な値

備考

NDBでユーザー定義のランダム関数を使用してレコードを指定または検索する場合、ユーザーが作成したランダム関数モジュールを検索するためのデフォルト・パスです。

2.2. META

メタデータを使用する設定を行います。

2.2.1. SUBSCPY

subscツールで作成されるコピーブックのパスを指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

${OPENFRAME_HOME}/cobcpy/subscpy

有効な値

備考

subscツールでコピーブックが作成されるパスを指定します。

2.3. LOG

OpenFrame NDBのデバッグ・メッセージの設定を行います。

2.3.1. LOG_LEVEL

NDBで使用するログ・レベルを指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

N

有効な値

N, P, D, T

備考

ログ・レベルは N < P < D < Tの順に設定され、上位レベルは下位レベルのログを含みます。

各オプションの意味は次のとおりです。

  • N: NONE (ログ出力なし)

  • P: PERFORMANCE (パフォーマンス分析用ログ(クエリ + 実行時間))

  • D: DEBUG (基本的なNDBデバッグ・メッセージ)

  • T: TRACE (SQL実行前後のデータ出力)

2.3.2. DML_LOG_PATH

OpenFrame NDBでデバッグ・ログ・ファイルを作成する際、ログファイルのパスを指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

${OPENFRAME_HOME}/ndb/log

有効な値

備考

GENERALがYES、DML_LOG_TO_FILEがYESの場合に有効です。

2.3.3. DML_LOG_TO_FILE

OpenFrame NDBでデバッグ・ログ・ファイルを作成します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

ブール値

デフォルト値

NO

有効な値

YES、NO

備考

GENERALがYESの場合、DML_LOG_PATHに指定されたパスにログを作成します。

2.4. NDB_BACKUP

OpenFrame NDBのバックアップに関する設定を行います。

2.4.1. RETRY_COUNT

OpenFrame NDBでバックアップ用のデータベースに接続する際、再試行回数を指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

数値

デフォルト値

10

有効な値

0~

備考

2.4.2. RETRY_INTERVAL

バックアップ用のデータベースに接続する際、再試行間隔を指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

数値

デフォルト値

10

有効な値

0~

備考

2.5. COBOL85

OpenFrame NDBのアプリケーションをコンパイルするコンパイラー情報を設定します。

2.5.1. COMPILER

OpenFrame NDBのアプリケーションをコンパイルするコンパイラー情報を設定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

NETCOBOL

有効な値

NETCOBOL、MFCOBOL

備考

2.6. DEFAULT_USER

権限チェックのためのユーザー情報を設定します。

2.6.1. USERNAME

OpenFrame NDBツールでTACF認証を受けるユーザーを設定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

ROOT

有効な値

備考

2.6.2. PASSWORD

OpenFrame NDBツールでTACF認証を受けるユーザー・パスワードを設定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

文字列

デフォルト値

SYS1

有効な値

備考

PASSWORDまたはENPASSWDは、1つのみ設定する必要があります。

2.7. NDB_RESTRICT_DB

OpenFrame NDBの制限に関する設定を行います。

2.7.1. CHECK_COUNT

OpenFrame NDBの制限または閉塞(Inhibit)状態をチェックする間隔を指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

数値

デフォルト値

10

有効な値

備考

2.8. NDB_TBLOADER

OpenFrame NDBのJXKRELODのtbloaderの設定を行います。

2.8.1. USE_JXKRELOD_TBLOADER

OpenFrame NDBのJXKRELODユーティリティを使用する際に、tbLoaderを使用するかどうかを指定します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

ブール値

デフォルト値

NO

有効な値

YES,NO

備考

tbLoaderのネットワーク構造のチェック機能とレコードの重複チェック機能はサポートしていません。(LIMIT SUBRANGEの再ロード時には、tbLoaderを使用しません)

2.9. NDB_BETA_LOCK

OpenFrame NDBの排他制御に関する設定を行います。

2.9.1. WAIT_TIME

OpenFrame NDBのDMLを実行時に、排他制御により指定した時間の間待機します。

項目 説明

パラメータ・タイプ

数値

デフォルト値

32767

有効な値

-1~32767

備考

-1または32767を指定すると、無限に待機します。

2.10. NDB_ORACLE

OpenFrame NDBのORACLEデータベースの使用に関する設定を行います。

2.10.1. USE_KEY

OpenFrame NDBのLOCATIONがINDEXモードに設定されたリソースにDMLを実行時に、KEY条件とOCC IDによりレコードを容易に検索、削除、挿入、修正することができます。

項目 説明

パラメータ・タイプ

ブール値

デフォルト値

NO

有効な値

YES,NO

備考