OpenFrame NDBのユーティリティ
本章では、OpenFrame NDBのユーティリティを紹介し、使用方法について説明します。
1. 概要
富士通AIM/DBシステムでは、NDBを構築および運用するためのさまざまなユーティリティを提供しています。OpenFrame NDBでも、データベース、索引および拡張索引の運用をサポートするためのユーティリティを提供しており、これらをNDBユーティリティといいます。
本章では、データベース関連のユーティリティを紹介し、入出力関連のデータセットの設定およびコマンドの使用方法、例などについて説明します。
OpenFrame NDBユーティリティの使用例は、XSP JCLを使用する例とMSP JCLを使用する例に分けて記述しています。各システムのJCL構文とユーティリティ作業の終了コードの値は異なりますが、制御文の違いはありません。XSP JCLとMSP JCLの相違点および使用方法の詳細については、富士通の『OS IV/XSP Job Control Language Reference Manual AF II』と『OS IV/MSP Job Control Language Reference Manual AF II』を参照してください。 |
以下は、OpenFrame NDBでサポートするユーティリティの一覧です。
-
DMF(Database Maintenance Facility)ユーティリティ
ユーティリティ 説明 データベースの作成、初期化、削除を行います。(Managing Database)
データベースの削除領域を管理し、範囲を指定して初期化します。(Initializing Ranges)
JXKUNLODユーティリティによって生成された中間ファイルをマージして、JXKRELODユーティリティで使用できるデータを作成します。(Merging Intermediate Data)
データベースのレコードとセット構造に合わせてデータを出力します。(Printing data)
JXKUNLODユーティリティによって生成された結果ファイルをNDBにロードします。(Reloading Database)
JXKTCNCTの結果ファイルを入力として受け取り、NDBレコード間のセット関係を関連付けます。(Set Connection)
DMFユーティリティで生成された中間データをソートします。(Sorting Intermediate Data)
レコードセットを接続するためのファイルを作成します。(Set Connection Data Generation)
データベースを読み込んでデータファイルとして作成します。(Unloading Database)
拡張索引を作成、初期化、削除します。(Managing Xif Index)
2. JXHADINT
JXHADINTユーティリティは、NDBデータベースを作成または初期化し、データの保存を可能にします。
JXHADINTユーティリティの主な機能と内容は以下のとおりです。
-
NDBデータベースの作成
事前に登録されたDBスキーマを分析して物理データベースを作成します。
-
NDBデータベースの初期化
NDBを使用できるようにデータベースを一定の形式で初期化します。
-
NDB データベースの削除
DBスキーマ情報に基づいて該当のデータベースを削除します。
2.1. FDの設定
以下は、FDの設定項目です。
項目 | 説明 |
---|---|
SYSIN |
JXHADINTユーティリティのコマンドを記述したファイルを定義します。 |
SYSPRINT |
JXHADINTユーティリティのメッセージ出力用ファイルを定義します。 |
SYSDBxxx FD |
処理対象のデータベースを定義します。ただし、データベースを再フォーマットまたは削除する場合は記述できません。この文が省略された場合、AIMシステムはスキーマ情報を参照して自動的に関連するデータベースを割り当てます。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
SYSIXxxx FD |
処理対象の索引ファイルを定義します。この文が省略された場合、AIMシステムはスキーマ情報を参照して自動的に関連する索引を割り当てます。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
2.2. コマンドの設定
-
ADINT
ADINTコマンドは、データベースまたは索引ファイルを作成する場合に使用されます。スキーマ名、AIMディレクトリID、処理モードなどが記述され、必ずコマンドの中で最初に記述しなければなりません。
以下は、ADINTコマンドの構文です。
ADINT SCHEMA=schema-name[,DID=nn] [,MODE={ADD|INDEX|ALL}][,OPT=CYL] [,CHECK={YES|NO}]
以下は、サポートされているADINTコマンドのパラメータに関する説明です。OpenFrame NDBでは、以下のパラメータのみがサポートされ、それ以外は無視されます。
項目 説明 SCHEMA=schema-name
処理対象のスキーマ名を記述します。
DID=nn
AIMディレクトリIDを2桁の英数字で記述します。OpenFrame NDBでは「00」のみ有効であり、省略可能です。
MODE={ADD|ALL}
ADINTの処理モードを記述します。デフォルトはADDであり、OpenFrame NDBではADDとALLの両方がデータベースおよび索引の作成を行います。
-
FORMAT
FORMATコマンドは、すでに作成されたデータベースや索引を初期化します。スキーマ名、AIMディレクトリID、処理モードなどが記述され、必ずコマンドの中で最初に記述しなければなりません。
以下は、FORMATコマンドの構文です。
FORMAT SCHEMA=schema-name[,DID=nn] [,MODE={INDEX|ALL}][,CHECK={YES|NO}]
以下は、サポートされているFORMATコマンドのパラメータに関する説明です。OpenFrame NDBでは、以下のパラメータのみがサポートされ、それ以外は無視されます。
項目 説明 SCHEMA=schema-name
処理対象のスキーマ名を記述します。
DID=nn
AIMディレクトリIDを2桁の英数字で記述します。OpenFrame NDBでは「00」のみが有効であり、省略可能です。
MODE={ALL}
フォーマット処理モードを記述します。データベースおよび索引の初期化を実行します。
-
SCRATCH
SCRATCHコマンドは、データベースまたは索引を削除します。スキーマ名、AIMディレクトリID、処理モードなどが記述され、必ずコマンドの中で最初に記述しなければなりません。
以下は、SCRATCHコマンドの構文です。
SCRATCH SCHEMA=schema-name[,DID=nn] [,MODE={INDEX|ALL}][,CHECK={YES|NO}]
以下は、サポートされているSCRATCHコマンドのパラメータに関する説明です。OpenFrame NDBでは、以下のパラメータのみがサポートされ、それ以外は無視されます。
項目 説明 SCHEMA=schema-name
処理対象のスキーマ名を記述します。
DID=nn
AIMディレクトリIDを2桁の英数字で記述します。OpenFrame NDBでは「00」のみが有効であり、省略可能です。
MODE={ALL}
SCRATCHの処理モードを記述します。データベースおよび索引の削除を実行します。
-
MODIFY
OpenFrame NDBではサポートしていない項目です。
-
DEFINE
OpenFrame NDBではサポートしていない項目です。
-
END
JXHADINTユーティリティのコマンドの終了を示します。
2.3. 使用例
以下は、JXHADINTユーティリティのADINTコマンドを使用して、OFTSCH ADL SCHEMAに定義されたデータベースと索引を作成するXSP JCLの例です。
-
XSP
\ JOBG JG1 \ JOB JXHADINT,LIST(L,JD) \ EX JXHADINT,RSIZE=192 \ PARA LINECNT=0 \ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A \ FD SYSIN=* ADINT SCHEMA=OFTSCH,MODE=ALL,CHECK=NO END \ / \ JEND \ JGEND
以下は、JXHADINTユーティリティのXIXGENコマンドを使用して、OFNDBSCH XIFスキーマに定義された拡張索引を削除するXSP JCLの例です。
-
XSP
\ JOBG JG1 \ JOB JXHADINT,LIST(L,JC) \ EX JXHADINT,RSIZE=192 \ PARA LINECNT=0 \ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A \ FD SYSIN=* FORMAT SCHEMA=OFTSCHE END \ / \ JEND \ JGEND
以下は、JXHADINTユーティリティのSCRATCHコマンドを使用して、OFTSCH ADL SCHEMAに定義されたデータベースと索引を削除するXSP JCLの例です。
-
XSP
\ JOBG JG1 \ JOB JXHADINT,LIST(L,JD) \ EX JXHADINT,RSIZE=192 \ PARA LINECNT=0 \ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A \ FD SYSIN=* SCRATCH SCHEMA=OFTSCH,MODE=ALL,CHECK=NO END \ / \ JEND \ JGEND
2.4. 注意事項とリターンコード
JXHADINTユーティリティ・プログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージが出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXHADINTユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。
3. JXHDBCLR
JXHDBCLRユーティリティは、NDBデータベースの削除領域を整理および維持管理し、レンジおよびサブレンジ単位での初期化を担当します。
JXHDBCLRユーティリティの主な機能と内容は以下のとおりです。
-
NDBデータベースの削除領域統合
削除された領域を整理します。OpenFrame NDBではサポートされていません。
-
NDBデータベースのレンジおよびサブレンジ単位の初期化
レンジおよびサブレンジに属するデータを初期化します。
3.1. FDの設定
以下は、FDの設定項目です。
項目 | 説明 |
---|---|
SYSIN |
JXHDBCLRユーティリティのコマンドを記述したファイルを定義します。 |
SYSPRINT |
JXHDBCLRユーティリティのメッセージ出力用ファイルを定義します。 |
SYSDBxxx FD |
処理対象のデータベースを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
3.2. コマンドの設定
-
DBCLEAR
DBCLEARコマンドは、AIMディレクトリ・ファイルに定義された処理機能、AIMディレクトリID、スキーマ名を指定し、コマンドの中で最初に記述しなければなりません。
以下は、DBCLEARコマンドの構文です。
DBCLEAR SCHEMA=schema-name[,DID=nn] [,TYPE={1|2|3}] [,CHECK={YES|NO}]
以下は、サポートされているDBCLEARコマンドのパラメータに関する説明です。OpenFrame NDBでは、以下のパラメータのみがサポートされ、それ以外は無視されます。
項目 説明 SCHEMA=schema-name
処理対象のスキーマ名を記述します。
DID=nn
AIMディレクトリIDを2桁の英数字で記述します。OpenFrame NDBでは「00」のみが有効であり、省略可能です。
MODE={1|2|3}
DBCLEARの処理タイプを記述します。デフォルトは1であり、各タイプの機能は以下のとおりです。
-
TYPE 1:削除領域の統合(OpenFrame NDBでは未対応)
-
TYPE 2:レンジの記憶領域の初期化
-
TYPE 3:レンジの記憶領域の初期化および関連セットとの接続解除(disconnect)
CHECK={YES|NO}
レンジの初期化時にセットとの接続をチェックするかどうかのオプションで、デフォルト値はYESです。TYPE=1とTYPE=3の場合は無視されます。
-
-
DEFINE
DEFINEコマンドは、初期化する範囲を指定するために使用されます。
以下は、DEFINEコマンドの構文です。
-
SLS
DEFINE RANGE=(range-name[, range-name]) RANGE=range-name[,PAGE=page-number-1 [, PAGE2=page-number-2]] SUBRANGE=(subrange-name[, subrange-name])
-
MLS
DEFINE RANGE=(range-name[, range-name]) RANGE=range-name[,PAGE1=page-number-1 [, PAGE2=page-number-2]] SUBRANGE=(subrange-name[, subrange-name]) SUBRANGE=subrange-name[,PAGE1=page-number-1 [, PAGE2=page-number-2]]
以下は、サポートされているDEFINEコマンドのパラメータに関する説明です。OpenFrame NDBでは、以下のパラメータのみがサポートされ、それ以外は無視されます。
項目 説明 RANGE=range-name
処理対象のレンジ名を記述します。OpenFrame NDBでは、ページ単位はサポートされていません。
SUBRANGE=subrange-name
処理対象のサブレンジ名を記述します。OpenFrame NDBでは、ページ単位(MLS)はサポートされていません。
-
-
RELATION
OpenFrame NDBではサポートしていない項目です。
-
END
JXHDBCLRユーティリティのコマンドの終了を示します。
3.3. 使用例
以下は、JXHDBCLRユーティリティのTYPE=2を使用して、OFNDBSCH ADL SCHEMAに定義されたRANGE001とRANGE002を初期化する例です。
-
XSP
\ JOB JOB01 \ST010 EX JXHDBCLR,RSIZE=1024 \ FD SYSPRINT=DA,VOL=WORK,TRK=(1,1),SOUT=S \ FD SYSIN=* DBCLEAR SCHEMA=OFNDBSCH,TYPE=2 DEFINE RANGE=(RANGE001, RANGE002) END \ JEND
以下は、JXHDBCLRユーティリティのTYPE=2を使用して、OFNDBSCH ADL SCHEMAに定義されたRANGE001を初期化する例です。
-
XSP
\ JOB JOB01 \ST010 EX JXHDBCLR,RSIZE=1024 \ FD SYSPRINT=DA,VOL=WORK,TRK=(1,1),SOUT=S \ FD SYSIN=* DBCLEAR SCHEMA=OFNDBSCH,TYPE=3 DEFINE RANGE=(RANGE001) END \ JEND
3.4. 注意事項とリターンコード
JXHDBCLRユーティリティ・プログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージが出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXHDBCLRユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。
4. JXKMATCH
JXKMATCHは、JXKUNLODユーティリティによって生成された中間ファイルをマージします。
中間ファイルと出力ファイルは以下のとおりです。
-
CS2とCN2をマージしてCN3を生成します。
-
DB1とCN4をマージしてDB2を生成します。
4.1. FDまたはDDの設定
以下は、FDまたはDDの設定項目です。
項目 | 説明 |
---|---|
SYSPRINT |
JXKMATCHユーティリティのメッセージを出力するためのファイルを定義します。 |
DMFCNIN |
CN2またはCN4ファイルを定義します。 |
DMFCNOUT |
CN3ファイルを定義します。 |
DMFCSIN |
CS2ファイルを定義します。 |
DMFDBIN |
DB1ファイルを定義します。 |
DMFDBOUT |
DB2ファイルを定義します。 |
4.2. 使用例
-
XSP
\ JOBG JG1 \ JOB JXKMATCH,LIST=(L,JD) \ EX JXKMATCH,RSIZE=256 \ FD DMFCNIN=DA,DISP=DLT,FILE=AIMDB.CN2,VOL=AIMDB1 \ FD DMFCSIN=DA,DISP=DLT,FILE=AIMDB.CS2,VOL=AIMDB1 \ FD DMFCNOUT=DA,DISP=DLT,FILE=AIMDB.CN3,VOL=AIMDB1 \ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A \ JEND \ JGEND
-
MSP
//J01 JOB CLASS=B,MSGCLASS=X //S01 EXEC PGM=JXKMATCH //DMFCNIN DD DSNAME=AIMDB.CN2,DISP=(OLD,DELETE), // UNIT=SYSDA,VOL=SER=AIMDB1 //DMFCSIN DD DSNAME=AIMDB.CS2,DISP=(OLD,DELETE), // UNIT=SYSDA,VOL=SER=AIMDB1 //DMFCNOUT DD DSNAME=AIMDB.CN3,DISP=(NEW,KEEP), // UNIT=SYSDA,SPACE=(TRK,(10,5),RLSE),VOL=SER=AIMDB1 //SYSPRINT DD SYSOUT=* //
4.3. 注意事項とリターンコード
JXKMATCHユーティリティプ・ログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージがSYSPRINT FDに出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXKMATCHユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。
5. JXKPTRCK
JXKPTRCKユーティリティは、論理構造を検証し、孤立したレコードが存在するかどうかを確認します。
OpenFrame NDBでは、データの論理構造を検索した後、出力のみをサポートしています。
5.1. FDの設定
以下は、FDの設定項目です。
項目 | 説明 |
---|---|
SYSIN |
JXKPTRCKユーティリティのコマンドを記述したファイルを定義します。 |
SYSPRINT |
JXKPTRCKユーティリティのメッセージを出力するためのファイルを定義します。 |
AIMPED |
使用するPED名を指定します。 |
DMFPTO01 |
SELECT句にPHYSICALパラメータが存在する場合に定義するファイルですOpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
DMFPTO03 |
SELECT句にPHYSICALパラメータが存在する場合に定義するファイルです。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
DMFPTI02 |
PT1ファイルを使用して、JXKSORTで並べ替えた情報を格納するファイルを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
DMFPTI04 |
PT3ファイルを使用して、JXKSORTで並べ替えた情報を格納するファイルを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
DMFPTOUT |
比較データ・ファイルを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
DMFPTIN |
主キー値のデータ情報を格納するファイルを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
PRGLIB |
ユーザー・ランダム化ルーチンのロード・モジュール情報を格納するファイルを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
5.2. コマンドの設定
OpenFrame NDBでサポートされているコマンド項目についてのみ記述します。
-
PTRCHK
PTRCHKコマンドは必ず最初に記述しなければなりません。
以下は、PTRCHKコマンドの構文です。
PTRCHK [LOOP=n|100000][,RECCNT=n]
以下は、サポートされているPTRCHKコマンドのパラメータに関する説明です。OpenFrame NDBでは以下のパラメータのみがサポートされ、それ以外は無視されます。
項目 説明 LOOP
データの最大ループ回数を設定します。OpenFrame NDBでは制限がありません。
RECCNT
一度に書き込むレコードの数を指定します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。
-
DIRECTORY
処理するスキーマ名とサブスキーマ名、AIMディレクトリID、アクセス方法、PEDが動的に生成されるときのバッファー数を指定します。
DIRECTORY SCHEMA=schema-name, SUBSCHEMA=subschema-name [, PED={R|T|C},[n][n{R|S}[,m]]] [,BUFDIV=(p,o)] [,DID=nn]
OpenFrame NDBでは以下のパラメータのみがサポートされ、それ以外は無視されます。
項目 説明 SCHEMA
処理対象のスキーマ名を記述します。
SUBSCHEMA
処理対象のサブスキーマ名を記述します。
-
PATHNAME
PATHNAMEコマンドは、処理するパス名を指定します。
以下は、PATHNAMEコマンドの構文です。
PATHNAME path-name[,SUBRANGE=subrange-name]
以下は、サポートされるPATHNAME文のパラメータに関する説明です。
項目 説明 path-name
パス名を8文字以内の文字で指定します。すべてのユーティリティ内で一意である必要があります。
SUBRANGE
出力範囲を指定するために使用します。サブレンジ名として使用できます。
-
PATH
PATHコマンドは、出力するレコードとセットの名前を指定します。
以下は、PATHコマンドの構文です。
PATH RECORD=record-name [,SET=set-name] [,SETLIMIT=n]
以下は、サポートされるPATH文のパラメータに関する説明です。OpenFrame NDBでは以下のパラメータのみがサポートされ、それ以外は無視されます。
項目 説明 RECORD
出力するレコード名を指定します。
SET
使用するセット名を指定します。
-
END
JXKPTRCKユーティリティのコマンドの終了を示します。
5.3. 使用例
以下は、JXKPTRCKユーティリティを使用して、OFNDBSCHスキーマに定義されたレコードをセットを巡回しながら出力するXSP JCLの例です。
-
XSP
\ JOB JG1 \ EX JXKPTRCK,RSIZE=512 \ PARA LIST2 \ FD AIMPED=SSI,SUBSYS=(AIM,OFPED,APG01) \ FD SYSPRINT=DA,FILE=OFT.JAEGU.LIST,VOL=WORK, SOUT=J,TRK=(10,5) \ FD SYSIN=* PTRCHK DIRECTORY SCHEMA=OFNDBSCH,SUBSCHEMA=OFSUBS PATHNAME PATH1 PATH RECORD=OFREC01 PATH RECORD=OFREC02,SET=OFSET01 PATH RECORD=OFREC03,SET=OFSET02 END \ FIN
5.4. 注意事項とリターンコード
JXKPTRCKユーティリティ・プログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージが出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXKPTRCKユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
次のような場合に発生します。
-
PARA文のパラメータ・エラーが発生した場合
-
ユーティリティの制御文エラーが発生した場合
-
「Set not found」エラーが発生した場合
-
オーナーレコードとメンバーレコードの間に不正な形式が検出された場合
-
孤立レコードが検出された場合
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
次のような場合に発生します。
-
PARA文のパラメータ・エラーが発生した場合
-
ユーティリティの制御文エラーが発生した場合
-
「Set not found」エラーが発生した場合
-
オーナーレコードとメンバーレコードの間に不正な形式が検出された場合
-
孤立レコードが検出された場合
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。
-
6. JXKRELOD
JXKRELODは、ADLスキーマの属性に従って、データをデータベースにロードします。
6.1. FDまたはDDの設定
以下は、FDまたはDDの設定項目です。
項目 | 説明 |
---|---|
SYSIN |
JXKRELODユーティリティのコマンドを記述したファイルを定義します。 |
SYSPRINT |
OpenFrame AIMユーティリティのメッセージを出力するためのファイルを定義します。 |
AIMPED |
OpenFrame NDBでは無効です。 |
DMFDBIN |
DB2ファイルとDB5ファイルを定義します。 |
DMFCNIN |
CIモードの場合、CN7、CN8、CN9、CN10ファイルを定義します。 |
DMFCNOUTおよびDMFCNOxx |
CN5ファイルを定義します。 |
DMFRPOUT |
GCモードの場合、RP1ファイルを定義します。 |
DMFRCOUT |
GCモードの場合、RC1ファイルを定義します。 |
DMFIXOxx |
索引データファイルを定義します。 |
DMFXIOxx |
KRDファイルを定義します。 |
PRGLIB FD(XSP) STEPLIBまたはJOBLIB DD (MSP) |
ユーザー・ランダム化ルーチン・ロード・モジュールを定義します。 |
6.2. コマンドの設定
次に、JXKRELODユーティリティのコマンドについて説明します。
-
RELOAD
JXKRELODユーティリティの処理モードを指定します。
以下は、RELOADコマンドの構文です。OpenFrame NDBでは、以下に説明するパラメータのみサポートしており、それ以外は無視されます。
RELOAD MODE={IS|GC|CI}[,CHECK][,RECCNT=n] [,RESETUP][,COMPACT][,CLEAR][,SPLIT]
項目 説明 MODE
処理モードを指定します。現在OpenFrameでは、ISモードのみサポートしています。
-
IS : データベースにデータをロードする場合です。
-
-
DIRECTORY
RELOADを実行するデータベースのスキーマ、サブスキーマ、PED情報などを指定します。
以下は、DIRECTORYコマンドの構文です。OpenFrame NDBでは、以下に説明するパラメータのみサポートしており、それ以外は無視されます。
DIRECTORY SCHEMA=schema-name, SUBSCHEMA=subschema-name [,PED=({R|T|C})][,BUFDIV=(p,o)][,DID=nn]
項目 説明 SCHEMA
ADLスキーマで定義したスキーマ名を指定します。
SUBSCHEMA
ADLサブスキーマで定義したサブスキーマ名を指定します。
-
SETUP
作成するデータを指定します。
以下は、SETUPコマンドの構文です。OpenFrame NDBでは、以下に説明するパラメータのみサポートしており、それ以外は無視されます。
SETUP RECORD=record-name[,SET=set-name]
項目 説明 RECORD
作成するレコード名を指定します。
SET
レコードを作成する際、ロケーション・セットとして使用するセット名を指定します。
-
CROSS
ネットワーク構造に参加するクロス・セットが存在する場合、そのセットを記述します。
以下は、CROSSコマンドの構文です。DMFCNOUT DDまたはDMFCNOXX DDがJCLに記述されている必要があります。
Cross set=set-name [,POSITION=n] [,DUMMY={ZERO|BLANK|X'hexadecimal-digit'}] [,DMFCNO=xx]
項目 説明 SET
クロス・セット名を指定します。
PRIORITY
DB2形式のレコードのCNキー、SQキーの優先順位を1から255まで指定できます。
DUMMY
クロス・セットに接続されていない場合を区別するために使用されるDUMMY値を、ZERO、BLANKまたはHEXA値で指定します。
DMFCNO
出力されるCN5ファイルを指定します。01から99まで指定可能であり、該当のDDがJCLに記述されている必要があります。
-
CNKEY
クロス・セットのCNキーとなるデータ項目名や属性などを記述します。
OpenFrame NDBでは、現在のレコードの後ろに追加されたCNキーのみサポートします。
以下は、CNKEYコマンドの構文です。
CNKEY {{data-item-name|data-item-name.data-item-name...} [,...]|(length, attribute)[,...]}
項目 説明 data-item-name
ADLスキーマで定義したデータ項目名を指定します。
data-item-name.data- item-name…
データ項目名が一意でない場合は、上位レベルのデータ項目名と、そのデータ項目名を一緒に指定します。
(length, attribute)
データ項目ではなく、レコードの後ろに追加するCNキーの長さと属性を指定します。
-
SQKEY
クロス・セットのSQキーとなるデータ項目名や属性などを記述します。
OpenFrame NDBでは、現在のレコードの後ろに追加されたSQキーのみサポートします。
以下は、SQKEYコマンドの構文です。
SQKEY {{data-item-name|data-item-name.data-item-name...} [,...]|(length, attribute)[,...]}
項目 説明 data-item-name
ADLスキーマで定義したデータ項目名を指定します。
data-item-name.data- item-name…
データ項目名が一意でない場合は、上位レベルのデータ項目名と、そのデータ項目名を一緒に記述します。
(length, attribute)
データ項目ではなく、レコードの後ろに追加するCNキーの長さと属性を指定します。
-
IXDATA
抽出する索引データファイルの名前を記述します。
以下は、IXDATAコマンドの構文です。OpenFrame NDBでは、構文のみサポートしており、索引データは生成されません。
IXDATA DMFIXO=xx
項目 説明 DMFIXO
出力される索引データファイルを指定します。01から99まで指定可能であり、該当のDDがJCLに記述されている必要があります。
-
INDEX
索引データを作成するデータベースのレンジを指定します。
以下は、INDEXコマンドの構文です。OpenFrame NDBでは、構文のみサポートしており、索引データは生成されません。
INDEX [RANGE=(range-name[,...])] [,SUBRANGE=(subrange-name[,...])] [,SEQ]
項目 説明 RANGE
索引データを作成するレンジを指定します。
SUBRANGE
索引データを作成するサブレンジを指定します。
-
KRDATA
抽出する拡張索引データファイルの名前を記述します。
以下は、KRDATAコマンドの構文です。XINDEXコマンドが一緒に記述される必要があります。
OpenFrame NDBでは、構文のみサポートしており、拡張索引データファイルは生成されません。
KRDATA DMFXIO=xx
項目 説明 DMFXIO
出力される拡張索引データファイルを指定します。01から99まで指定可能であり、該当のDDがJCLに記述されている必要があります。
-
XINDEX
拡張索引データを作成するデータベースのレンジを指定します。
以下は、XINDEXコマンドの構文です。
OpenFrame NDBでは、構文のみサポートしており、拡張索引データファイルは生成されません。
XINDEX [XIXNAME=(extended-index-name[,...])] [,XIXSUBRANGE=(extended-index-subrange-name[,...])]
項目 説明 XIXNAME
拡張索引データを作成する拡張索引を指定します。
XIXSUBRANGE
拡張索引データを作成する拡張索引のサブレンジを指定します。
-
RANDOM
ユーザー・ランダム・エントリ・レコードが存在する場合、ユーザー・ランダム・モジュールの情報を記述します。
以下は、RANDOMコマンドの構文です。OpenFrame NDBでは、以下に説明するパラメータのみサポートされ、それ以外は無視されます。
RANDOM {EXIT=entry-point-name|ITEM={data-item-name.data-item-name...}} [,LANGUAGE={COBOL|PL/I|ASM}],RECORD=(record-name[,...])
項目 説明 EXIT
ユーザー・ランダム化ルーチンのエントリ・ポイント名を指定します。
ITEM
ページ番号が含まれているデータ項目名を指定します。
RECORD
ユーザー・ランダム・ルーチンを使用するレコード名を指定します。
-
END
JXKRELODユーティリティの制御文の終了を示します。
JXKRELODユーティリティでは、LIMIT、RELATION、STACK、ERASEコマンドはサポートされません。 |
6.3. 使用例
-
XSP
\ JOBG JG1 \ JOB JXKRELOD,LIST=(L,JD) \ EX JXKRELOD,RSIZE=256 \ PARA LIST2 \ FD DMFDBIN=DA,DISP=DLT,FILE=AIMDB.DB2,VOL=AIMDB1 \ FD DMFIXO01=DA,FILE=AIMDB.IX,VOL=AIMDB1 \ FD DMFCNOUT=DA,FILE=AIMDB.CN5,VOL=AIMDB1 \ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A \ FD SYSIN=* RELOAD MODE=IS DIRECTORY SCHEMA=OFTSCH,SUBSCHEMA=OFSUBSCH SETUP RECORD=OFTREC IXDATA DMFIXO=01 INDEX SUBRANGE=RNG01SRG01 INDEX SUBRANGE=RNG01SRG02 END \/ \ JEND \ JGEND
-
MSP
//J01 JOB CLASS=B,MSGCLASS=X //S01 EXEC PGM=JXKRELOD,PARM='LIST2' //DMFDBIN DD DSNAME=AIMDB.DB2,DISP=(OLD,DELETE), // UNIT=SYSDA,VOL=SER=AIMDB1 //DMFIX001 DD DSNAME=AIMDB.IX,DISP=(NEW,KEEP), // UNIT=SYSDA,SPACE=(TRK,(10,5),RLSE),VOL=SER=AIMDB1 //DMFCNOUT DD DSNAME=AIMDB.CN5,DISP=(NEW,KEEP), // UNIT=SYSDA,SPACE=(TRK,(10,5),RLSE),VOL=SER=AIMDB1 //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD * RELOAD MODE=IS DIRECTORY SCHEMA=OFTSCH,SUBSCHEMA=OFSUBSCH SETUP RECORD=OFTREC IXDATA DMFIXO=01 INDEX SUBRANGE=RNG01SRG01 INDEX SUBRANGE=RNG01SRG02 END /* //
6.4. 注意事項とリターンコード
JXKRELODユーティリティプ・ログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージがSYSPRINT FDに出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXKRELODユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。
7. JXKREPLC
JXKREPLCは、セット・コネクション情報が含まれているRP3とRP4ファイルを入力として受け取り、レコード間のセット関係を関連付けます。
7.1. FDまたはDDの設定
以下は、FDまたはDDの設定項目です。
項目 | 説明 |
---|---|
DMFRPIN |
入力として使用するRP3またはRP4ファイルを定義します。セット・コネクション情報が含まれています。 |
SYSPRINT |
JXKREPLCユーティリティのメッセージを出力するためのファイルを定義します。 |
7.2. 使用例
-
XSP
\ JOBG JG1 \ JOB JXKREPLC,LIST=(L,JD) \ EX JXKREPLC,RSIZE=256 \ FD DMFRPIN=DA,DISP=DLT,FILE=AIMDB.RP4,VOL=AIMDB1 \ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A \ JEND \ JGEND
-
MSP
//J01 JOB CLASS=B,MSGCLASS=X //S01 EXEC PGM=JXKREPLC //DMFRPIN DD DSNAME=AIMDB.RP4,DISP=(OLD,DELETE), // UNIT=SYSDA,VOL=SER=AIMDB1 //SYSPRINT DD SYSOUT=* //
7.3. 注意事項とリターンコード
JXKREPLCユーティリティプ・ログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージがSYSPRINT FDに出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXKREPLCユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。
8. JXKSORT
JXKSORTは、NDBデータをアンロード、リロードする際に作成された中間ファイルをソートします。
8.1. FDまたはDDの設定
以下は、FDまたはDDの設定項目です。
項目 | 説明 |
---|---|
SORTIN |
ソートする入力ファイルを定義します。 |
SORTWKnn |
NDBでは無効です。 |
SORTOUT |
ソート結果を出力するファイルを定義します。 |
8.3. 使用例
-
XSP
\ JOBG JG1 \ JOB JXKSORT,LIST=(L,JD) \ EX JXKSORT,RSIZE=256 \ FD SORTIN=DA,DISP=DLT,FILE=AIMDB.CN5,VOL=AIMDB1 \ FD SORTOUT=DA,FILE=AIMDB.CN6,VOL=AIMDB1 \ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A \ JEND \ JGEND
-
MSP
//J01 JOB CLASS=B,MSGCLASS=X //S01 EXEC PGM=JXKSORT //SORTIN DD DSNAME=AIMDB.CN5,DISP=(OLD,DELETE), // UNIT=SYSDA,VOL=SER=AIMDB1 //SORTOUT DD DSNAME=AIMDB.CN6,DISP=(NEW,KEEP), // UNIT=SYSDA,SPACE=(TRK,(10,5),RLSE),VOL=SER=AIMDB1 //SYSPRINT DD SYSOUT=* //
8.4. 注意事項とリターンコード
JXKSORTユーティリティプ・ログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージがSYSPRINT FDに出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXKSORTユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。
9. JXKTCNCT
JXKTCNCTは、NDBデータのリロード中に、セット関係が関連付けられていないレコードのセット関係を関連付けるファイルを生成します。CNモードとRPモードがありますが、現在のNDBでは、CNモードのみサポートされます。
9.1. FDまたはDDの設定
以下は、FDまたはDDの設定項目です。
項目 | 説明 |
---|---|
SYSIN |
JXKTCNCTユーティリティのコマンドを記述したファイルを定義します。 |
SYSPRINT |
JXKTCNCTユーティリティのメッセージを出力するためのファイルを定義します。 |
DMFCNIxx |
入力として使用するCN6ファイルを定義します。xxには、01から99までの数字を指定できます。 |
DMFRPOUT |
出力されるRP3ファイルを定義します。セット関係を関連付けることができる情報が含まれます。 |
9.2. 使用例
-
XSP
\ JOBG JG1 \ JOB JXKTCNCT,LIST=(L,JD) \ EX JXKTCNCT,RSIZE=256 \ FD DMFCNI01=DA,DISP=DLT,FILE=AIMDB.CN6,VOL=AIMDB1 \ FD DMFRPOUT=DA,FILE=AIMDB.RP3,VOL=AIMDB1 \ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A \ JEND \ JGEND
-
MSP
//J01 JOB CLASS=B,MSGCLASS=X //S01 EXEC PGM=JXKTCNCT //DMFCNI01 DD DSNAME=AIMDB.CN6,DISP=(OLD,DELETE), // UNIT=SYSDA,VOL=SER=AIMDB1 //DMFRPOUT DD DSNAME=AIMDB.RP3,DISP=(NEW,KEEP), // UNIT=SYSDA,SPACE=(TRK,(10,5),RLSE),VOL=SER=AIMDB1 //SYSPRINT DD SYSOUT=* //
9.3. 注意事項とリターンコード
JXKTCNCTユーティリティプ・ログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージがSYSPRINT FDに出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXKTCNCTユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。
10. JXKUNLOD
JXKUNLODは、NDBを順次読み込み、データをファイルに作成します。
10.1. FDまたはDDの設定
以下は、FDまたはDDの設定項目です。
区分 | 説明 |
---|---|
SYSIN |
JXKUNLODユーティリティのコマンドを記述したファイルを定義します。 |
SYSPRINT |
AIMユーティリティのメッセージを出力するためのファイルを定義します。 |
AIMPED |
PEDを定義します。 |
DMFDBOUT |
GCモードではDB5を、RSモードではDB2ファイルを定義します。 |
DUADBOUT |
DMFDBOUT FDに記述されたファイルのコピーを定義します。(未サポート) |
DMFDBOxx |
RSモードでCROSS文が記述されていない場合は、DB2ファイルを定義します。 |
DMFCSOUT |
RSモードの場合は、CS1ファイルを定義します。 |
DMFCNOUT |
RSモードの場合は、CN1またはCN5ファイルを定義します。 |
DMFCNOxx |
CN5ファイルを定義します。 |
10.2. コマンドの設定
以下は、JXKUNLODユーティリティのコマンドについて説明します。
-
UNLOAD
JXKUNLODユーティリティの処理モードを指定します。
以下は、UNLOADコマンドの構文です。OpenFrame NDBでは、以下に説明するパラメータのみサポートしており、それ以外は無視されます。
UNLOAD MODE={GC[,{CLEAR|NOCLEAR}][,RECCNT=n]|rs}[,COMPACT]
項目 説明 MODE
処理モードを指定します。現在OpenFrameでは、RSモードのみサポートしています。
-
GC(Garbage collection)モード: データベースを再配置(relocation)する際に使用されます。
-
RSモード: データベースを作成できるデータを抽出します。レコードとセット情報で構成されます。
-
-
DIRECTORY
UNLOADを実行するデータベースのスキーマ、サブスキーマ、PED情報などを指定します。
以下は、DIRECTORYコマンドの構文です。OpenFrame NDBでは、以下に説明するパラメータのみサポートしており、それ以外は無視されます。
DIRECTORY SCHEMA=schema-name, SUBSCHEMA=subschema-name [,PED=({R|T|C})][,BUFDIV=(p,o)][,DID=nn]
項目 説明 SCHEMA
ADLスキーマで定義したスキーマ名を指定します。
SUBSCHEMA
ADLサブスキーマで定義したサブスキーマ名を指定します。
-
SETUP
データを抽出するレコード名を記述します。
以下は、SETUPコマンドの構文です。
SETUP RECORD=record-name[,{SET=set-name|PHYSICAL}]
項目 説明 RECORD
ダンプされるレコード名を指定します。
SET
ダンプされるときに使用するツリー構造のセット名を指定します。
PHYSICAL
レコード・データが保存された順に取得するときに指定します。
-
CROSS
ネットワーク構造に参加するクロス・セットが存在する場合に記述します。
以下は、CROSSコマンドの構文です。DMSFCNOUT DDとDMFCSOUT DDがJCLに記述されている必要があります。
Cross set=set-name[,PRIORITY=n]
項目 説明 SET
クロス・セット名を指定します。
PRIORITY
レコードがツリー構造に参加していない場合、ダンプされるために使用するセットの優先順位を指定します。値が低いほど、高い順位になります。
-
UNDER
レコードの下位セットが複数存在する場合、レコードを抽出するときに最初に使用するセットを記述します。
以下は、UNDERコマンドの構文です。
UNDER SET=set-name,PRIORITY=n
項目 説明 SET
下位レベルのセット名を指定します。
PRIORITY
セットの優先順位を指定します。値が低いほど、高い順位になります。
-
END
JXKUNLODユーティリティの制御文の終了を示します。
JXKUNLODユーティリティでは、SELECT、RELATION、LOCATION、SEPARATE、OMIT、ADD、EXTEND、LIMIT、CNDATA、CNSET、CNKEY、SQKEYコマンドはサポートしていません。 |
10.3. 使用例
以下は、JXKUNLODを使用してデータファイルを作成するJCLの例です。
-
XSP
\ JOBG JG1 \ JOB JXKUNLOD,LIST=(L,JD) \ EX JXKUNLOD,RSIZE=256 \ PARA LIST2 \ FD DMFDBOUT=DA,FILE=AIMDB.DB2,VOL=AIMDB1 \ FD SYSPRINT=DA,SOUT=A \ FD SYSIN=* UNLOAD MODE=RS DIRECTORY SCHEMA=OFTSCH,SUBSCHEMA=OFSUBSCH SETUP RECORD=OFTREC END \/ \ JEND \ JGEND
-
MSP
//J01 JOB CLASS=B,MSGCLASS=X //S01 EXEC PGM=JXKUNLOD,PARM='LIST2' //DMFDBOUT DD DSNAME=AIMDB.DB2,DISP=(NEW,KEEP), // UNIT=SYSDA,SPACE=(TRK,(10,10),RLSE),VOL=SER=AIMDB1 //SYSPRINT DD SYSOUT=* //SYSIN DD * UNLOAD MODE=RS DIRECTORY SCHEMA=OFTSCH,SUBSCHEMA=OFSUBSCH SETUP RECORD=OFTREC END /* //
10.4. 注意事項とリターンコード
JXKUNLODユーティリティプ・ログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージがSYSPRINT FDに出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXKUNLODユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。
11. JXYXIGEN
JXYXIGENユーティリティは、拡張索引を作成、初期化、または削除します。JXYXIGENユーティリティの主な機能と各機能の詳細は以下のとおりです。
-
拡張索引の作成
-
拡張索引の初期化
-
拡張索引の削除
11.1. FDの設定
以下は、FDの設定項目です。
項目 | 説明 |
---|---|
SYSIN |
JXYXIGENユーティリティのコマンドを記述するファイルを定義します。 |
SYSPRINT |
JXYXIGENユーティリティのメッセージを出力するファイルを定義します。 |
KRDTIN |
拡張索引の作成用の入力ファイルを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
XIWORK |
作業ファイルを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
KRDTOUT |
ソート済みの出力ファイルを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
SORTWKnn |
ソート処理用の作業ファイルを定義します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
SYSXInnn |
処理対象の拡張索引を定義します。索引を作成する場合のみ指定します。OpenFrame NDBでは使用しない項目です。 |
11.2. コマンドの設定
-
XIXGEN
XIXGENコマンドは、XIFスキーマ名、AIMディレクトリID、処理モードなどを指定し、必ずコマンドの最初に記述する必要があります。
以下は、XIXGENコマンドの構文です。
XIXGEN SCHEMA=xif-schema-name[,DID=nn] [,MODE={CREATE|PREFORMAT|REFORMAT|CHECK|CLEAR|MCLEAR|DELETE|MODIFY}] [,SORT={YES|DYNALLOC(d[,n])}] [,OPT CYL][,CHECK={YES|NO}]
以下は、サポートされているXIXGENコマンドのパラメータに関する説明です。OpenFrame NDBでは以下のパラメータのみがサポートされ、それ以外は無視されます。
項目 説明 SCHEMA=xif-schema-name
処理対象のXIFスキーマ名を指定します。
DID=nn
AIMディレクトリIDを2桁の英数字で指定します。OpenFrame NDBでは「00」のみ有効であり、省略可能です。
MODE={..}
処理モードを指定します。各モードの処理内容は以下のとおりです。
-
CREATE:拡張索引テーブルを作成します。
-
PREFORMAT:拡張索引を作成します。
-
REFORMAT:拡張索引を再作成します。
-
CLEAR:拡張索引を再作成します。
-
MCLEAR:拡張索引を再作成します。
-
DELETE:拡張索引を削除します。
-
-
ROUTE
処理対象となる拡張索引のレンジを指定します。
以下は、ROUTEコマンドの構文です。
ROUTE {RANGE=extended-index-range-name| SUBRANGE=extended-index-subrange-name} [,RATE=initial-percentage-loading]
項目 説明 {RANGE=..|SUB-RANGE=..}
処理対象となる拡張索引のレンジまたはサブレンジを指定します。
-
END
JXYXIGENユーティリティのコマンドの終了を示します。
11.3. 使用例
以下は、JXYXIGENユーティリティのXIXGENコマンドを使用して、OFNDBSCH XIFスキーマに定義された拡張索引を作成するXSP JCLの例です。
-
XSP
\ JOB OFNDB 01000000 \S11 EX JXYXIGEN,COND=20 01000001 \ FD XIWORK=DA,VOL=DEFVOL,CYL=4 01000002 \ FD SYSPRINT=DA,VOL=WORK,TRK=(2,2,),SOUT=T 01000003 \ FD SYSIN=* 01000004 XIXGEN SCHEMA=OFNDBSCH,MODE=CREATE 01000005 ROUTE RANGE=XIFRNG01 01000006 END 01000007
以下は、JXYXIGENユーティリティのXIXGENコマンドを使用して、OFNDBSCH XIFスキーマに定義された拡張索引を再作成するXSP JCLの例です。
-
XSP
\ JOB OFNDB 01000000 \S11 EX JXYXIGEN,COND=20 01000001 \ FD XIWORK=DA,VOL=DEFVOL,CYL=4 01000002 \ FD SYSPRINT=DA,VOL=WORK,TRK=(2,2,),SOUT=T 01000003 \ FD SYSIN=* 01000004 XIXGEN SCHEMA=OFNDBSCH,MODE=REFORMAT 01000005 END 01000006
以下は、JXYXIGENユーティリティのXIXGENコマンドを使用して、OFNDBSCH XIFスキーマに定義された拡張索引を削除するXSP JCLの例です。
-
XSP
\ JOB OFNDB 01000000 \S11 EX JXYXIGEN,COND=20 01000001 \ FD XIWORK=DA,VOL=DEFVOL,CYL=4 01000002 \ FD SYSPRINT=DA,VOL=WORK,TRK=(2,2,),SOUT=T 01000003 \ FD SYSIN=* 01000004 XIXGEN SCHEMA=OFNDBSCH,MODE=DELETE 01000005 END 01000006
11.4. 注意事項とリターンコード
JXYXIGENユーティリティ・プログラムが終了すると、正常またはエラーメッセージが出力され、各エラーに対応するリターンコードが返されます。
JXYXIGENユーティリティ・プログラムで発生する可能性のあるリターンコードは以下のとおりです。
-
XSP
コード 説明 10
正常に終了した場合です。
20
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
30
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
40
運用環境が正常でない場合です。
50
処理中にエラーが発生した場合です。
-
MSP
コード 説明 0
正常に終了した場合です。
4
正常に終了したが、警告メッセージが発生した場合です。
8
無効なジョブ制御コマンドが見つかった場合です。
12
運用環境が正常でない場合です。
16
処理中にエラーが発生した場合です。