コードページ

本章では、OpenFrame Baseシステムの構成要素であるコードページについて説明します。

1. 概要

一般的にメインフレームでのユーザー・データは、EBCDIC(またはEBCDIK)コードセットで保存されています。一方、OpenFrameでのユーザー・データは、オープン環境の標準であるASCIIコードセットで保存されます。

したがって、メインフレームのデータをオープン環境に移行するか、またはメインフレームとの業務連携のためにオープン環境のデータをメインフレームに転送する場合はコードセットの変換が必要ですが、そのときコードセットの変換のためのマッピング表としてコードページを管理します。

2. マイグレーションとコード変換

メインフレームで運用していた業務システムをオープン環境に移行することをマイグレーションといいます。OpenFrameのマイグレーション・プロセスは、リソースのタイプによってさまざまですが、EBCDIC(またはEBCDIK)コードセットで保存されたリソースをASCIIコードセットに変換する作業は、ほとんどのリソース・マイグレーション・プロセスで同様に適用されます。OpenFrameは、EBCDIC(またはEBCDIK)コードセットで保存されたリソースをASCIIコードセットに変換するためにdsmiginツール・プログラムを提供しています。

dsmiginツール・プログラムは、EBCDIC(またはEBCDIK)文字をASCII文字に変換するために、内部でCPM(Code Page Manager)モジュールを使用します。CPMモジュールは、2つの異なるコードページのマッピングを管理します。

  1. マイグレーションについての詳細は、OpenFrame『マイグレーションガイド』を参照してください。

  2. dsmiginツールについての詳細は、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

3. CPMモジュール

CPMモジュールは、2つの異なるコードページのマッピングを管理します。cpmmgrツールは、指定されたCPMデータを読み込んでマッピング情報を出力および編集することができます。また、簡単なステートメントやファイルの変換をテストすることもできます。

3.1. cpmmgr

cpmmgrツールを実行すると、コマンドを入力できるプロンプトが表示されます。コマンドの省略形を入力することができます。

以下は、cpmmgr -hコマンドを実行した画面です。

OpenFrame Code Page Manager(CPM)

Usage: cpmmgr <file>

<file>        Specify file to manage

コマンドの種類は、次のコマンドを使用して確認できます。以下は、出力画面に表示されるコマンドについての説明です。

>> help
コマンド 説明

cc (Change Code Mapping)

現在のCPMデータにマッピングされているコードを指定されたマッピング・コードに変更します。

cf (Convert File)

現在のCPMデータを使用して特定のファイルを変換します。

ct (Convert Text)

現在のCPMデータを使用して、指定された文字列または16進の値を変換します。

pd (Print Double-Byte Code Map- ping)

現在CPMデータに保存されている2バイトのコード・マッピング情報を表示します。

ps (Print Single-Byte Code Map- ping)

現在CPMデータに保存されている1バイトのコード・マッピング情報を表示します。

pr (Print Single/Double Byte Code Range)

現在CPMデータに保存されているコード・マッピング範囲を表示します。

pc (Print Code Not Exist in CPM)

2バイトのコード情報をファイルとして受け取り、現在のCPMデータに保存されていない2バイトのマッピング情報を表示します。

pt (Print Mapping Table)

現在CPMデータに保存されているコード・マッピング情報をファイルとして出力します。

rr (Reset Single/Double Byte Code Range)

現在のコードページに基づいてバイト・コード範囲を再作成し、新しいコードページを表示します。

cr (Change Single/Double Byte Code Range)

現在のコードページのバイト・コード範囲を変更し、新しいコードページを表示します。