OpenFrame OSIの環境設定
本章では、OpenFrame OSIの環境設定項目について説明します。
1. 概要
OpenFrame OSI(以下、OSI)の運用に必要な設定は、openframe_osi.confの各「SECTION」の「KEY」項目の「VALUE」値として設定し、ofconfigツールを使用して保存します。
デフォルト値が「(NONE)」であるキー項目が一部あります。そのキー項目の値を「(NONE)」に指定した場合の動作については備考欄を参照してください。 |
以下は、各サブジェクトのセクションの説明です。各セクションのキー項目の値の詳細ついては、各節を参照してください。
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OSIシステムのすべてのモジュールで共通して参照する環境設定ファイルです。OSIでサポートされるすべてのサーバー・タイプに共通して適用する項目を設定します。
セクション 説明 OSIシステム・サーバーまたはユーザー・サーバー関連の一般的な動作を設定します。
OSIコマンドを実行する際、コマンドが実行された制御リージョンを特定の文字(CRC : Command Recognition Character)とマッピングします。
OSIユーザー・サーバーを起動するJCLでIMSIDを記述していない場合に使用されるデフォルトのIMSIDとRESLIBをマッピングします。
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OSIシステムでIMSIDごとに適用する項目を設定します。使用中のシステム・サーバーのIDがIMSAの場合、サブジェクト名は、osi.IMSAとなります。
セクション 説明 OSIシステムでの一般的な動作を設定します。
OSIシステムが動作するために必要な各種情報が保存されているライブラリの場所を設定します。
OSIシステムでEBCDICコードとASCIIコード間でコード変換が必要な場合に使用されるCPMデータ・ファイルを設定します。
OSIシステムで適用するセキュリティを設定します。
OSIシステムでユーザーが指定できる情報を設定します。
OSIシステムで使用するマスター・プリンターを設定します。
OSIシステムで使用する3270画面サイズを設定します。
OSIシステムで使用するIBM MQの情報を設定します。
OSIユーザー・サーバーの起動時に実行されるユーザー・プログラムを設定します。
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OSIとIBM MQ製品間のOTMA機能を提供するosiotmasvrの各サーバーに適用する項目を設定します。サーバー名がIMSAOTMAの場合、サブジェクト名はosi.IMSAOTMAとなり、osi.IMSAOTMAとして設定された項目はIMSAOTMAサーバーにのみ適用されます。
セクション 説明 osiotmasvrの一般的な動作を設定します。
osiotmasvrでIBM MQ情報を設定します。
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OSIでIMSシステムごとにMultipleRMを使用するために、Tmax XAサーバーに適用する項目を設定します。
セクション 説明 XA接続関連の一般的な情報を設定します。
2. osi
OSIシステムのすべてのモジュールで共通して参照する環境設定ファイルです。OSIでサポートされるすべてのサーバー・タイプに共通して適用する項目を設定します。
2.2. CRC
OSIコマンドを実行する際、コマンドが実行された制御リージョンを特定の文字(CRC : Command Recognition Character)とマッピングします。この設定により、imscmdツールまたはJCLでコマンドを実行する際、コマンドの先頭にCRC値を指定して実行されるリージョンを決定することができます。各CRCの設定は、重複しないようにします。
2.2.1. CRC
コマンドを実行する際、コマンドを実行するリージョンを識別するための文字をKEYとして設定します。VALUEには、指定されたCRCを持つコマンドが実行される制御リージョン名を設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
KEYは1バイトの文字、VALUEは4バイトまでの文字を指定できます。VALUEを(NONE)に指定した場合は、IMS制御リージョンを空白として処理します。 |
以下は、「/」文字をIMSAという制御リージョンのCRCとして設定する例です。
$ ofconfig list -s osi -sec CRC -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi | CRC | / | IMSA
===================================================================================
2.3. DEFAULT_IMSID
OSIユーザー・サーバー(従属リージョン)を起動するJCLでパラメータとしてIMSIDを指定していない場合に使用されるデフォルトのIMSIDとRESLIBをマッピングします。JCLのDFSRESLB DDとして指定されたデータセット名で設定ファイルを読み込み、起動するサーバーのIMSIDを決定します。
2.3.1. {dataset}
RESLIBとして使用するデータセット名を設定します。これは、JCLでDFSRESLB DDとして定義されています。VALUEには、デフォルトのIMSIDを指定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
VALUEは、4バイトの文字のみ指定できます。VALUEを(NONE)に指定した場合は、デフォルトのIMSIDを空白として処理します。 |
以下は、IMS.RESLIBというRESLIBにデフォルトのIMSIDをIMSAとして設定する例です。
$ ofconfig list -s osi -sec DEFAULT_IMSID -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi | DEFAULT_IMSID | IMS.RESLIB | IMSA
===================================================================================
3. osi.{IMSID}
OSIシステムでIMSIDごとに適用する項目を設定します。使用中のシステム・サーバーのIDがIMSAの場合、サブジェクト名は、osi.IMSAとなります。
3.1. GENERAL
OSIシステムでの一般的な動作を設定します。
3.1.1. LOG_LEVEL
システムで出力するログのレベルを設定します。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
M |
有効な値 |
M、D、E、W |
備考 |
|
3.1.3. SCHEDULE_RECOVER_MAXCNT
トランザクションの実行に失敗した場合、再実行回数を設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
数値 |
デフォルト値 |
5 |
有効な値 |
1~10 |
備考 |
3.1.4. LOCK_RECOVERY_TYPE
DB接続が切断されたことにより、制御リージョンのジョブのデータセット・ロックが解除された場合、ロックを復旧するための方式を設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
NONE |
有効な値 |
NONE,STEP,JOB |
備考 |
|
以下は、IMSAシステムのログレベルを「Message」に設定し、DRリージョンの実行ノードを「NODE1」、ロック復旧タイプを「STEP」に指定し、トランザクションの再実行回数を5回に設定する例です。
$ ofconfig list -s osi.IMSA -sec GENERAL -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | GENERAL | LOG_LEVEL | M
| | DEFAULT_NODE | NODE1
| | LOCK_RECOVERY_TYPE | STEP
| | SCHEDULE_RECOVER_MAXCNT | 5
===================================================================================
3.2. LIBRARY
OSIシステムが動作するために必要な各種情報が保存されているステージング・ライブラリの場所を設定します。ステージング・ライブラリは、管理者が運用データを追加または変更するために使用されます。システムを運用するときは、このデータがコピーされているアクティブ・ライブラリを読み込んで使用します。詳細については、OpenFrame OSI『ツールリファレンスガイド』の「dfsuocu0」とOpenFrame OSI『コマンドリファレンスガイド』の「MODIFY」を参照してください。
3.2.1. MODBLKS
OSIでサポートされる各種リソースの設定が保存されているステージング・ライブラリ・データセットのDSNを設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
現在のバージョンでは、データセットではなく、メタ表に保存および管理されます。VALUEを(NONE)に指定した場合は、データセットのDSNを空白として処理します。 |
3.2.2. IMSACB
ACBが保存されているステージング・ライブラリ・データセットのDSNを設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
現在のバージョンでは、データセットではなく、メタ表に保存および管理されます。VALUEを(NONE)に指定した場合は、データセットのDSNを空白として処理します。 |
3.2.3. FORMAT
MFSが保存されているステージング・ライブラリ・データセットのDSNを設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
VALUEを(NONE)に指定した場合は、データセットのDSNを空白として処理します。 |
以下は、IMSAシステムでMODBLKSをOSI.IMSQ.DEFLIB、IMSACBをIMS.ACBLIB、FORMATはOSI.IMSA.MFSLIBに設定する例です。
$ ofconfig list -s osi.IMSA -sec LIBRARY -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | LIBRARY | FORMAT | OSI.IMSA.MFSLIB
| | IMSACB | IMS.ACBLIB
| | MODBLKS | OSI.IMSA.DEFLIB
===================================================================================
3.3. CPM
OSIシステムでEBCDICコードとASCIIコード間のコード変換が必要な場合に使用されるCPMデータ・ファイルを設定します。
3.3.1. 3270_CCSID
TN3270エミュレーターで使用されるCCSID番号を設定します。最大2つのCCSIDを設定できます。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
以下は、一般的に使用されるCCSIDです。
VALUEを(NONE)に指定した場合は、CCSIDを空白として処理します。 |
3.3.2. REGION_CCSID
OSIシステム内のMFSモジュールで使用されるCCSID番号を設定します。最大1つのCCSIDを設定できます。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
VALUEを(NONE)に指定した場合は、CCSIDを空白として処理します。 |
3.3.3. EBCDIC_TO_ASCII
EBCDICコードをASCIIコードに変換するときに使用されるCPMデータ・ファイルを設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
OSIでは、REGION_CCSIDが設定されていると、EBCDIC_TO_ASCIIの設定は無視されます。したがって、EBCDIC_TO_ASCIIの設定を使用する必要がある場合は、REGION_CCSIDを使用してはなりません。 VALUEを(NONE)に指定した場合は、CPMデータ・ファイル名を空白として処理します。 |
3.3.4. ASCII_TO_EBCDIC
ASCIIコードをEBCDICコードに変換するときに使用されるCPMデータ・ファイルを設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
OSIでは、REGION_CCSIDが設定されていると、ASCII_TO_EBCDICの設定は無視されます。したがって、ASCII_TO_EBCDICの設定を使用する必要がある場合は、REGION_CCSIDを使用してはなりません。 VALUEを(NONE)に指定した場合は、CPMデータ・ファイル名を空白として処理します。 |
3.3.5. CONVERT_TO_SPACE
画面に表示するとき、空白(X'40')に変換する非表示文字を設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
設定値は、ASCIIコードを基準にして、X’hh’またはC’c’形式で作成します。コンマ(,)を区切り文字として使用し、2つ以上の値を設定することができます。 |
以下は、IMSAシステムで韓国語をサポートするCPMデータ・ファイルのEBCASCKR.cpmとASCEBCKR.cpmを使用し、空白に変換する文字をX'00’に設定する例です。
$ ofconfig list -s osi.IMSA -sec CPM -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | CPM | ASCII_TO_EBCDIC | ASCEBCKR.cpm
| | EBCDIC_TO_ASCII | EBCASCKR.cpm
| | CONVERT_TO_SPACE | X'00'
===================================================================================
3.4. SECURITY
OSIシステムで適用するセキュリティを設定します。この設定は、端末ユーザーにのみ適用されます。
3.4.1. TYPE
セキュリティ・タイプを設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
TACF |
備考 |
現在のバージョンでは、TACFのみサポートします。 VALUEを(NONE)に指定した場合は、オプションが指定されていない場合と同様に処理されます。 |
TYPEをTACFに設定し、hidbサブジェクトのHIDB_DEFAULTセクションのIGNORE_AUTH_CHECKキーの値をYESにすると、DL/Iの実行中にエラーが発生する可能性があります。そのため、TACFを設定した場合は、IGNORE_AUTH_CHECKをNOに設定する必要があります。 |
3.4.2. TACF_USERID
TACFを設定する場合、IO-PCBに入力されるUSERID(ユーザーIDまたはグループID)を設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
USER |
有効な値 |
USER、GROUP、NODEFGRP |
備考 |
|
以下は、IMSAシステムでTACFセキュリティを使用し、IO-PCBにグループIDを設定する例です。
$ ofconfig list -s osi.IMSA -sec SECURITY -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | SECURITY | TACF_USERID | GROUP
| | TYPE | TACF
===================================================================================
3.5. USER
OSIシステムでユーザーが指定できる情報を設定します。
3.5.1. LOGON_MOD
OSIシステムにログオンされたとき、最初に画面に表示されるMOD名を設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
OSILOGOO |
有効な値 |
CLEAR、OSILOGOO、その他のユーザーMOD |
備考 |
|
3.5.2. LOGON_UC
ユーザー・ログイン画面で小文字入力を大文字に変換するかどうかを設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
ブール値 |
デフォルト値 |
NO |
有効な値 |
YES、NO |
備考 |
|
以下は、IMSAシステムでOSILOGOO(デフォルトMOD)というMODを最初の画面として設定し、ログイン画面を大文字に変換するように設定する例です。
$ ofconfig list -s osi.IMSA -sec USER -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | USER | LOGON_MOD | OSILOGOO
| | LOGON_UC | YES
===================================================================================
3.6. PRINTER
OSIシステムで使用するマスター・プリンターを設定します。
3.6.1. MASTER_NAME
使用するマスター・プリンター名(8文字以内)を入力します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
VALUEを(NONE)に指定した場合は、マスター・プリンター名を空白として処理します。 |
備考 |
3.6.2. BUF_SIZE
プリンターに印刷されるデータのバッファー・サイズを指定します。バッファー・サイズを超える場合は、バッファーにあるデータをマスター・プリンターに送信して印刷します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
数値 |
デフォルト値 |
0 (単位 : バイト) |
有効な値 |
0~2147483647 |
備考 |
以下は、IMSAシステムでマスター・プリンターをMASTPRNTに設定し、印刷されるデータを1000バイトに設定した例です。
$ ofconfig list -s osi.IMSA -sec PRINTER -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | PRINTER | BUF_SIZE | 1000
| | MASTER_NAME | MASTPRNT
===================================================================================
3.7. SCREEN
OSIシステムで使用する3270画面サイズを設定します。
3.7.1. 3270_TYPE
使用する3270画面サイズを設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
3270-A2 |
有効な値 |
3270-A2、3270-A3、3270-A7 |
備考 |
|
以下は、IMSAシステムで使用される画面サイズを3270-A7(27*132)に設定する例です。
$ ofconfig list -s osi.IMSA -sec SCREEN -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | SCREEN | 3270_TYPE | 3270-A7
===================================================================================
3.8. MQ
OSIシステムで使用するIBM MQの情報を設定します。
3.8.1. USE_MQ
IBM MQ製品を使用するかどうかを設定します。YESに設定した場合は、MPPリージョンで出力メッセージの送信時に、入力メッセージのMQMDに明示されたReplyToQMgrのReplyToQにMQPUTを要求します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
ブール値 |
デフォルト値 |
NO |
有効な値 |
YES、NO |
備考 |
|
3.8.2. QMGR_NAME
OTMA機能のためにMQCONNを使用して接続するIBM MQ製品のキュー・マネージャー名を指定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
VALUEを(NONE)に指定した場合は、キュー・メッセージ名を空白として処理します。 |
3.8.3. MQ_LIB_PATH
OSIでIBM MQのMQI(MQ Interface)を使用するためのMQライブラリ・パスを指定します。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
VALUEを(NONE)に指定した場合は、MQライブラリ・パスを空白として処理します。 |
以下は、IMSAというシステムでIBM MQを使用し、キュー・マネージャーはQMA1、MQライブラリ・パスは/opt/mqm/lib64/libmqm.soに設定した例です。
$ ofconfig list -s osi.IMSA -sec MQ -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | MQ | QMGR_NAME | QMA1
| | MQ_LIB_PATH | /opt/mqm/lib64/libmqm.so
| | USE_MQ | YES
===================================================================================
3.9. USER_PROGRAM
OSIユーザー・サーバーの起動時に実行されるユーザー・プログラムを設定します。
3.9.1. PGM_NAME
ユーザー・プログラムの名前を指定します。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
ユーザー・プログラムは、STEPLIB、JOBLIB、LD_LIBRARY_PATHの順に検索します。プログラムが見つからない場合でもエラーは発生しません。 VALUEを(NONE)に指定した場合は、オプションを指定しない場合と同じ動作となります。 |
以下は、IMSAシステムでユーザー・サーバーを起動する際、ユーザー・プログラムのTEST01を実行するように設定する例です。
$ ofconfig list -s osi.IMSA -sec USER_PROGRAM -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | USER_PROGRAM | PGM_NAME | TEST01
===================================================================================
4. osi.{osiotmasvrname}
OSIとIBM MQ製品間のOTMA機能を提供するosiotmasvrの各サーバーごとに適用する項目を設定します。サーバー名をIMSAOTMAにした場合、サブジェクト名はosi.IMSAOTMAとなり、osi.IMSAOTMAとして設定された項目はIMSAOTMAサーバーにのみ適用されます。
4.2. MQ
OSIシステムでIBM MQ情報を設定します。
4.2.1. Q_NAME
MQGETを要求する対象となるキュー名を指定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
VALUEを(NONE)に指定した場合は、開始キュー(Initiation Queue)の名前を空白として処理します。 |
4.2.2. TIMEOUT
MQGET APIのタイムアウト値を設定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト |
10000 (単位 : ms) |
有効な値 |
|
備考 |
以下は、IMSAOTMAというOTMAサーバーがQMA1のA.QUEUEというキューを10秒ごとにモニタリングし、OTMAメッセージをIMSAというIMSIDに伝送するように設定する例です。
$ ofconfig list -s osi.IMS -sec MQ -k QMGR_NAME -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSA | MQ | QMGR_NAME | QMA1
$ ofconfig list -s osi.IMSAOTMA -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
osi.IMSAOTMA| GENERAL | IMSID | IMSA
|----------------------------------------------------------------------
| MQ | Q_NAME | A.QUEUE
| | TIMEOUT | 10000
===================================================================================
OTMAは、キュー・マネージャーを介してキューから入力メッセージをGETします。入力メッセージは、MQセクションのIMSIDキーのVALUE項目に指定されているimsidに属するスケジュール・サーバーに伝送されます。入力メッセージを受け取ったスケジュール・サーバーは、メッセージに記述されている宛先に従ってスケジューリングを実行します。 |
5. ssm.{IMSID}{SSM}
OSIでIMSシステムごとにMultipleRMを使用するために、Tmax XAサーバーに適用する項目を設定します。サブジェクト名の{IMSID}はXAサーバーが属しているIMSシステム名を、{SSM}はOSIユーザー・サーバー(従属リージョン)で使用されるサブシステムIDを示します。OSIユーザー・サーバーは、起動JCL内のEXECパラメータに明示されたSSM名を使用して設定項目を読み取ります。
5.1. GENERAL
XA接続関連の一般的な情報を設定します。
5.1.1. DLI_CONN_ID
DLI関数を実行するデータベースに接続するCONN_IDを設定します。Tmax設定ファイルのSVRGROUP設定のOPENINFOに指定したCONN_IDと一致する必要があります。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
VALUEを(NONE)に指定した場合は、CONN_IDを空白として処理します。 |
5.1.2. PRELOAD
XAモードでデータベースが提供するXAスイッチ・ライブラリ・ファイルのパスを指定します。マルチノード環境ではすべてのノードの設定が一致する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
パラメータ・タイプ |
文字列 |
デフォルト値 |
(NONE) |
有効な値 |
|
備考 |
VALUEを(NONE)に指定した場合は、ライブラリのパスを空白として処理します。 |
以下は、IMSIDがIMSA、SSMはDB2Tであるシステムで、DLI_CONN_IDをDLI、PRELOADを${TB_HOME}/client/lib/libtbxa.so:${DB2_HOME}/lib/libdb2.soに設定する例です。
$ ofconfig list -s ssm.IMSADB2T -sec GENERAL -n NODE1
===================================================================================
SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE
===================================================================================
ssm.IMSADB2T| GENERAL | DLI_CONN_ID | DLI
| | PRELOAD | ${TB_HOME}/client/lib/libtb
xa.so:${DB2_HOME}/lib/libdb2.so
===================================================================================