トラブルシューティング
本章では、OpenFrame OSIのインストール時に発生する可能性のあるエラーの種類と対処方法について説明します。
1. 概要
OpenFrame OSIのインストール時に発生するエラーは、以下の3つの方法で確認できます。
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$OPENFRAME_HOME/UninstallerData/log/install_OSI.logファイルをテキスト・エディターで開き、直接確認します。
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OpenFrameのインストール後、スクリプトを手動で実行する際に記録されたエラーを確認します。
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OpenFrameの起動を確認する際に表示されるサーバー状態のログ情報を確認します。
2. エラーのタイプと対処方法
OSIのインストール中に発生するエラーのタイプと対処方法について説明します。
2.1. ライセンス・ファイル
以下は、ライセンス・ファイルが存在しないか破損している場合、またはライセンスが期限切れになった場合です。
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エラーのタイプ
OSIライセンス・ファイルが存在しないか破損している場合に領域を起動すると、MPPサーバー・ログに以下のメッセージが発生します。
[2021-04-08T18:36:08.996310] [IMSAMPP_TCL2(12094) ] [U] [CHK0001] /home/oframe6/OpenFrame/license/licosi.dat file open fail: 2 [2021-04-08T18:36:08.996327] [IMSAMPP_TCL2(12094) ] [E] [OSI2051E] server initialization failed - tlic_check_license error(-28010) [2021-04-08T18:36:08.996334] [IMSAMPP_TCL2(12094) ] [E] [OSI0161E] osi_res_ds_svrinit: osi_res_svrinit error(-28010) [2021-04-08T18:36:08.996340] [IMSAMPP_TCL2(12094) ] [E] [OSI0161E] osi_res_mpp_svrinit: osi_res_ds_svrinit error(-28010) 12094.183608:(I) SVR3016 SVR IMSAMPP_TCL2 (41/140) tpsvrinit fail. [SVR0031]
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対処方法
弊社のテクニカル・サポート・チームにお問い合わせください。
2.2. 起動サーバーの状態
osiomsvrが正常に起動されていない場合、サーバーの起動に失敗します。
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エラーのタイプ
osiomsvrがNRDY状態で制御領域を起動すると、スプール・ログに以下のメッセージが発生します。
[2021-04-08T18:56:18.129700] [DFSMVRC0(14672) ] [U] [MVRC0901M] DFSMVRC0 PROGRAM START [2021-04-08T18:56:18.129726] [DFSMVRC0(14672) ] [U] [MVRC0903M] INITIALIZE CTL REGION [2021-04-08T18:56:18.130087] [DFSMVRC0(14672) ] [U] [MVRC0402E] The tpcall(OSIOMSVRBOOT) TMAX call failed - error=no service or server ready(TPENOREADY) [2021-04-08T18:56:18.130100] [DFSMVRC0(14672) ] [U] [MVRC0301E] execute_ctlmain() failed - IMSID=IMSA,RC=-1
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対処方法
tmadminを使用してosiomsvrの起動状態を確認します。RDY状態でなければ、以下のコマンドを使用してサーバーを起動します。
> tmboot -s osiomsvr > osiboot -o
2.3. セキュリティ・モジュール
以下は、セキュリティ・モジュールがライブラリへのアクセスを拒否する場合についての説明です。
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エラーのタイプ
Linuxシステムのセキュリティ・モジュールであるSELinuxを使用する場合は、セキュリティ・ポリシーによって一部のライブラリへのアクセスが拒否され、次のようなエラーが発生することがあります。
“cannot restore segment prot after reloc: Permission denied”
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対処方法
以下の2つの方法で対処できます。
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アクセスが拒否されるライブラリに対してchconを実行します。ライブラリによっては、スーパーユーザー権限が必要な場合もあります。
chcon -t texrel_shlib_t [使用するsoライブラリ]
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スーパーユーザー権限で接続した後、/etc/sysconfig/selinuxファイルを変更してSELInuxを無効にします。ただし、この方法は、セキュリティ・レベルを低下させる可能性があるため、お勧めしません。
SELINUX=disabled
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