システム・サーバーの設定
本章では、OSIシステム・サーバー(制御リージョン)を設定する方法について説明します。
1. 概要
OSIシステム・サーバーは、TPモニターのTmaxによって管理されます。
以下は、OSIで運用するために設定が必要なシステム・サーバーです。その他のサーバーは、別途設定せずに使用することができます。
区分 | 説明 |
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OSIシステム・サーバーとMPPユーザー・サーバーを起動および終了します。 |
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1つのIMSIDで要求されるすべてのメッセージは、スケジュール・サーバーを通じてスケジューリングされ、MPPサーバーに転送されます。 |
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1つのIMSIDでコマンド(OSIコマンド)を処理します。 |
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IBM MQ製品との連携およびOTMA機能を提供するサーバーです。 |
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OpenFrame Managerの機能を担当するサーバーです。 |
OSIシステム・サーバーを運用するためには、システム・サーバー情報をTmaxに登録する必要があります。システム・サーバーをTmaxに登録するためにTmaxの環境設定ファイルを作成します。
2. 起動/終了サーバー(osiomsvr)
OSIシステム・サーバーとMPPユーザー・サーバーを起動および終了するサーバーです。共通して設定されるため、各IMSシステムごとに設定する必要はありません。
2.1. Tmax環境設定
以下は、OSIでosiomsvrサーバーを使用するために、Tmax環境設定ファイルにサーバーとサービスを設定する例です。
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共通設定
Tmax環境設定ファイルに[SERVER]セクションと[SERVICE]セクションを設定します。
*SERVER osiomsvr SVGNAME = svg_domain, MIN = 1, MAX = 1, SVRTYPE = UCS *SERVICE OSIOMSVRBOOT SVRNAME = osiomsvr OSIOMSVRDOWN SVRNAME = osiomsvr OSIOMSVRREL SVRNAME = osiomsvr
3. スケジュール・サーバー(osisschd)
OSIメッセージのスケジューリングと必要な機能を提供するシステム・サーバーです。スケジュール・サーバーは、各IMSシステムごとに設定されます。
3.1. Tmax環境設定
OSIでスケジュール・サーバーを使用するために、Tmax環境設定ファイルにサーバーとサービスを設定する例です。
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共通設定
Tmax環境設定ファイルに[SERVER]セクションと[SERVICE]セクションを設定します。サービスは、各IMSシステムごとに設定する必要がなく、共通して設定します。
*SERVER osisschd SVGNAME = svg_domain, MIN = 0, MAX = 10, SVRTYPE = UCS *SERVICE OSISSCHDCTL SVRNAME = osisschd OSISSCHDSVC SVRNAME = osisschd OSISSCHDREG SVRNAME = osisschd OSISSCHDDTP SVRNAME = osisschd OSISSCHDOTMA SVRNAME = osisschd
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各IMSシステムごとに設定
IMSIDがIMSAの場合は、IMSASCHDサーバーを設定する必要があります。IMSIDが異なる場合は、以下例の太字の部分を変更します。IMSASCHDサーバーのバイナリ名であるosisschdは、TARGETオプションを使用して指定します。
*SERVER IMSASCHD SVGNAME = svg_domain, MIN = 1, MAX = 1, SVRTYPE = UCS, TARGET = osisschd
4. コマンド・サーバー(osicmdsv)
コマンド・サーバーは、OSIシステムの運用に必要なさまざまな機能をコマンドを使用して処理します。各IMSシステムごとに設定する必要があります。
4.1. Tmax環境設定
OSIでコマンド・サーバーを使用するために、Tmax環境設定ファイルにサーバーとサービスを設定する例です。
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共通設定
Tmax環境設定ファイルに[SERVER]セクションと[SERVICE]セクションを設定します。サービスは、各IMSシステムごとに設定する必要がなく、共通して設定します。
*SERVER osicmdsv SVGNAME = svg_domain, MIN = 0, MAX = 10, SVRTYPE = UCS *SERVICE OSICMDSVSVC SVRNAME = osicmdsv
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各IMSシステムごとに設定
IMSIDがIMSAの場合は、IMSACMMDサーバーを設定する必要があります。IMSIDが異なる場合は、以下例の太字の部分を変更します。IMSACMMDサーバーのバイナリ名であるosicmdsvは、TARGETオプションを使用して指定します。
*SERVER IMSACMMD SVGNAME = svg_domain, MIN = 1, MAX = 1, SVRTYPE = UCS, TARGET = osicmdsv
5. OTMAサーバー(osiotmasvr)
OTMAサーバーは、IBM MQ製品との連携およびOTMA機能を提供します。各IMSシステムごとに設定する必要があります。
5.1. Tmax環境設定
OSIでOTMAサーバーを使用するために、Tmax環境設定ファイルにサーバーとサービスを設定する例です。
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共通設定
Tmax環境設定ファイルに[SERVER]セクションと[SERVICE]セクションを設定します。サービスは、各IMSシステムごとに設定する必要がなく、共通して設定します。
*SERVER osiotmasvr SVGNAME = svg_node1, MIN = 0, MAX = 10, SVRTYPE = UCS
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各IMSシステムごとに設定
IMSIDがIMSAの場合は、IMSAOTMAサーバーを設定する必要があります。IMSIDが異なる場合は、以下例の太字の部分を変更します。IMSAOTMAサーバーのバイナリ名であるosiotmasvrは、TARGETオプションを使用して指定します。
*SERVER IMSAOTMA SVGNAME = svg_node1, MIN = 1, MAX = 1, SVRTYPE = UCS, TARGET = osiotmasvr