OpenFrame OSI 7.2

本章では、OpenFrame OSI 7.2の新規機能と変更機能について簡単に説明しています。各機能の詳細ついては、関連マニュアルを参照してください。

1. 新規機能

本節では、製品の新規機能について説明します。

1.1. リソースをRDB表で管理

OSIで使用されるリソースをRDB表で管理します。表は、osiinitツールを使用して作成および削除できます。

以下は、リソースを管理する表についての説明です。

  • SDとRTSD

    システム・ライブラリと共有メモリで管理していたシステム定義リソースがRDB表で管理されるように変更しました。

    OFM_OSI_SD_APPLCTN
    OFM_OSI_SD_DATABASE
    OFM_OSI_SD_LTERM
    OFM_OSI_SD_TERMINAL
    OFM_OSI_SD_TRANSACT
    OFM_OSI_RTSD_APPLCTN
    OFM_OSI_RTSD_DATABASE
    OFM_OSI_RTSD_LTERM
    OFM_OSI_RTSD_TERMINAL
    OFM_OSI_RTSD_TRANSACT
  • CI

    共有メモリで管理していたCIリソース(端末セッション情報)がRDB表で管理されるように変更しました。

    OFM_OSI_CI
  • MODSTAT

    システム・ライブラリで管理していたMODSTAT情報がRDB表で管理されるように変更しました。

    OFM_OSI_MODSTAT
  • Message Queue(MQ)

    共有メモリとVSAMをストレージとして使用していましたが、RDB表で管理されるように変更しました。

    OFM_OSI_MQ
  • Region

    共有メモリで管理していたリージョン情報がRDB表で管理されるように変更しました。

    OFM_OSI_REGION
  1. osiinitツールの使用方法については、OpenFrame OSI『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

  2. 表の詳細については、OpenFrame OSI『管理者ガイド』の付録「リソース表」を参照してください。

2. 変更機能

2.1. 3270ゲートウェイを「OFGW」に変更

  • 既存のosi3270gwサーバーを削除し、Webゲートウェイの「OpenFrame GW」に変更しました。

2.2. SMUセキュリティに非対応

  • OSI 7.2バージョンからは、SMU(Security Maintenance Utility)はサポートされません。TACFのみ使用できます。

2.3. osiomsvrサーバーの新規追加

  • JCLを使用してジョブ・サブミットを通じて起動する既存の方法と同じです。

  • システム・サーバーとしてリージョンを起動する前に起動されている必要があります。

  • ランナー(DFSMVRC0、DFSRRC00)からosiomsvrへのサービス呼び出しやosiomsvrでtmbootを実行します。

  • /CHECKPOINT FREEZEコマンドまたは/STOP REGIONコマンドを使用してサーバーを終了するときは、osiomsvrでtmdownを実行した後、ランナーに応答を返します。

2.4. MPPサーバーの単位を変更

  • 以前は、1つのMPPサーバーで4つのTranClassを処理していましたが、1つのサーバーで1つのクラスを処理するように変更されました。

  • IMSAMSGジョブをサブミットすると、指定されたクラスごとに4つのMPPサーバーが起動されます。

2.5. MPPサービスの単位をクラスからトランザクションに変更

  • Tmaxでスケジューリングを処理するように変更されたため、IMS DCとメッセージ単位を一致させました。

2.6. 端末の管理ツールをOpenFrame BaseのVTAMに変更

  • VTAMリソースは、vtamadmツールを使用して確認でき、BEGINVTAMマクロは、vtamgenツールを使用してコンパイルできます。また、VTAMリソースのダンプは、vtamdumpツールを使用して実行できます。

    vtamgenとvtamdumpツールの使用方法については、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

  • OSI内で管理していたVD(Vtam Definition)を使用せずに、OpenFrame BaseのVTAMモジュールで端末情報が管理されます。

2.7. osisdgenとosisddumpパラメータを変更

  • osisdgenosisddumpツールのパラメータが対象となるデータセットではなく、IMSIDを入力するように変更されました。

osisdgenとosisddumpツールの使用方法については、OpenFrame OSI『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

2.8. Tmaxサーバーの設定

  • サーバーがTranCass単位で起動されるため、Tmax設定にクラスごとにサーバー名を指定する必要があります。

    *SERVER
    OSIMPPSVR       SVGNAME = svg_node1, MIN = 0, MAX = 10
    
    IMSAMPP_TCL1    SVGNAME = svg_node1, MIN = 1, MAX = 10, TARGET = OSIMPPSVR,
                    CLOPT="-o $(SVR)$(CDATE).out -e $(SVR)$(CDATE).err"
    IMSAMPP_TCL2    SVGNAME = svg_node1, MIN = 1, MAX = 10, TARGET = OSIMPPSVR,
                    CLOPT="-o $(SVR)$(CDATE).out -e $(SVR)$(CDATE).err"
    IMSAMPP_TCL3    SVGNAME = svg_node1, MIN = 1, MAX = 10, TARGET = OSIMPPSVR,
                    CLOPT="-o $(SVR)$(CDATE).out -e $(SVR)$(CDATE).err"
    IMSAMPP_TCL4    SVGNAME = svg_node1, MIN = 1, MAX = 10, TARGET = OSIMPPSVR,
                    CLOPT="-o $(SVR)$(CDATE).out -e $(SVR)$(CDATE).err"

2.9. OpenFrame環境設定情報の管理

  • ファイルで管理されていたOpenFrame環境設定情報をデータベースで管理されるように変更しました。

  • データベースにロードされる環境設定のメタ・ファイル形式を変更し、製品ごとにファイルを分離しました。

  • 環境設定情報の同期およびマルチ・ノード環境に対応するために、Tmax TCacheにロードして使用するように変更しました。

  • 環境設定情報を表で管理するためのofconfigツールを追加しました。

    1. OpenFrame環境設定の詳細については、OpenFrame OSI『環境設定ガイド』を参照してください。

    2. ofconfigツールの使用方法については、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

2.10. エラー・コードの管理

  • ファイルで管理されていたOpenFrameのエラー情報がデータベースで管理されるように変更しました。

  • エラー情報をデータベースにロードするために、oferrorツールに挿入機能を追加しました。

    oferrorツールの詳細については、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』を参照してください。

2.11. システムおよびサーバーのログ形式

  • OpenFrame製品の各モジュールのログ形式を統一しました。

  • ログ形式に日付と時間を追加しました。

    • サービス・ログの形式

      [YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.ffffff] [SERVICE-NAME(PID)] [M] [MSGCODE] MESSAGE-CONTENTS
    • システム・ログの形式

      [YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.ffffff] [EXECUTED-MODULE] [CODE] [MSGCODE] EVENT FREE-FORMAT-CONTENTS
    • 操作ログの形式

      [YYYY-MM-DDTHH:MM:SS.ffffff] [EXECUTED-MODULE] [CODE] [MSGCODE] EVENT FREE-FORMAT-CONTENTS

      OpenFrameログの詳細については、OpenFrame Base『Baseガイド』の付録「ログの管理」を参照してください。