DL/Iステータス・コード
本付録では、DL/Iステータス・コードの内容と対応方法について説明します。
DL/I呼び出しの処理結果はPCBステータス・コード・フィールドのコード値で確認できます。アプリケーション・プログラムの作成者は、ステータス・コード・フィールドを参照し、処理結果の原因や対応方法をチェックしてください。
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AB
原因
I/O領域が必要な関数呼び出しでI/O領域がパラメータとして指定されていません。
対応方法
関数呼び出しに適切な正しいデータ領域を指定します。
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AD
原因
関数呼び出しに不適切なPCBをパラメータとして指定しました。
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システム・サービス呼び出しで、IO-PCBを使用しませんでした。
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メッセージGU呼び出しまたはGN呼び出しで、IO-PCBではなくALT-PCBが使用されました。
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BMP JCLでIN=trancodeを定義をせずにメッセージGU呼び出しがIO-PCBに使用されました。
対応方法
該当の関数呼び出しに適切なPCBであるかどうかを確認します。
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AZ
原因
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PURG呼び出しをSPAG送信に使用した場合です。
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ISRT呼び出し時に、ALT-PCBの宛先が会話型トランザクションであるにもかかわらず、最初のメッセージ・セグメントがSPAでない場合です。
対応方法
PURG、ISRT呼び出しを正しく使用してください。
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A2
原因
CHNG呼び出しが正しく使用されていません。
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ALT-PCBでない場合にCHNG呼び出しが使用されました。
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ALT-PCBまたは変更できないPCBに対して、CHNG呼び出しが使用されました。
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メッセージ・セグメントの送信が完了していないPCBに対して、CHNG呼び出しが使用されました。
対応方法
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CHNG呼び出しは、変更可能なALT-PCBを使用します。
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ISRT呼び出しでメッセージ・セグメントを送信した後、宛先を変更する場合は、メッセージをパージしてからCHNG呼び出しで宛先を変更します。
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A3
原因
宛先を設定されていない変更可能な代替PCBに対してISRTまたはPURG呼び出しが発行されました。PURG呼び出しは、1つのI/O領域のパラメータとして処理します。
対応方法
CHNG呼び出しで指定した宛先で使用されるPCBに対してISRTまたはPURG呼び出しを発行します。
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A4
原因
CHNG呼び出しで指定した宛先へのアクセス権限がありません。
対応方法
CHNG呼び出しで指定した宛先が正しいかどうかを確認し、宛先への権限をチェックします。
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A5
原因
メッセージISRT呼び出しで正しくないパラメータ・リストが使用されました。出力メッセージの最初のセグメントでないのに、4番目のパラメータ(MOD名)が指定されました。
対応方法
メッセージの最初のセグメントでない場合は、4番目のパラメータを指定しないでください。
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A6
原因
メッセージISRT呼び出しまたはPURG呼び出しで送信したメッセージ・セグメントのサイズが、TRANSACTマクロのSEGSIZE定義より大きい場合です。
対応方法
送信メッセージ・セグメントのサイズは、TRANSACTマクロのSEGSIZEを超えないように設定します。
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QC
原因
入力キューに該当のプログラムに関するメッセージが存在しない場合、GU呼び出しを使用しました。
対応方法
このコードは、アプリケーション・プログラムが終了する際、ステータス情報を通知するために出力されます。
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QD
原因
GN呼び出しを使用しましたが、そのメッセージにセグメントが存在しない場合です。
対応方法
セグメントがないため、アプリケーション・プログラムでメッセージを適切に処理してください。
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QE
原因
メッセージGU呼び出しを使用せずに、メッセージGN呼び出しを使用した場合です。
対応方法
メッセージGN呼び出しを使用する前に、メッセージGU呼び出しを使用してください。
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QH
原因
出力論理端末の名前、またはトランザクション・コードがIMSに登録されていません。メッセージISRT呼び出しまたはPURG呼び出しで送信したメッセージ・セグメントの長さが5バイト未満です。
対応方法
論理端末の名前とトランザクション・コードを確認します。
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XA
原因
発信元の端末に応答した後、別のプログラムにSPAを送信した場合です。
対応方法
アプリケーション・プログラムを修正します。
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XB
原因
別のプログラムにSPA送信した後、発信元の端末に出力メッセージを送信した場合です。
対応方法
アプリケーション・プログラムを修正します。
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X2
原因
ALT-PCBの宛先が会話型トランザクションであるにもかかわらず、最初のISRT呼び出しがSPAに送信されなかった場合です。
対応方法
SPAをISRTした後、メッセージをISRTしてください。
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X3
原因
SPAの先頭の6バイト・フィールドが変更されたため、SPAメッセージとして定義されません。
対応方法
最初に取得したSPAの先頭の6バイトは変更しないでください。
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X4
原因
会話処理が定義されていないトランザクションでSPAを送信しました。
対応方法
SPAでないデータ・メッセージのみISRT呼出しを行います。
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X5
原因
ISRT呼び出しを使用してSPAを2回以上送信しようとしました。
対応方法
1つのメッセージに1つのSPAを送信します。
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X6
原因
ISRT呼び出しを使用してSPAを送信するための無効なトランザクション・コードです。
対応方法
IMSシステムに登録されている会話型トランザクション・コードで宛先を指定します。