システムの運用

本章では、OpenFrame AIMを利用して実際に業務を運用する例と業務の実行方法について説明します。

1. サーバーの起動と終了

tmax.configファイルに設定したOpenFrame AIMサーバーは、Tmaxのコマンドであるtmbootとtmdownを使用して起動および終了することができます。サーバーの状態は、tmadminまたはAIMコマンドを使用して確認することが可能であり、アプリケーション・サーバーは、AIMコマンドによりTmaxサーバーが起動されるため、tmbootの実行時にNRDY状態に表示されます。

  • 起動

    以下は、OpenFrame AIMシステムを起動する手順です。

    1. tmboot -wを使用してOpenFrameシステム・サーバーを順に起動します。

    2. AIMコマンドのSTART ACPコマンドを使用してサーバーを起動します。

  • 終了

    以下は、OpenFrame AIMシステムを終了する手順です。

    1. AIMコマンドのDISPLAY ACPコマンドを使用してアプリケーションが起動されているかどうかを確認し、STOP ACPコマンドを使用して終了します。

    2. tmdownを使用してOpenFrameのすべてのシステム・サーバーを終了します。

  1. AIMコマンドの詳細については、OpenFrame AIM『コマンドリファレンスガイド』を参照してください。

  2. Tmaxの各ツールの詳細については、『Tmax 管理者ガイド』を参照してください。

2. AIM業務

OpenFrame AIMのインストール後、業務を実行する前に次のシステム表を作成する必要があります。OpenFrame Base、OpenFrame Batch、OpenFrame TACF、OpenFrame NDB、OpenFrame AIMのインストール時に各ツールが実行され、表が作成されます。

  • OpenFrame Baseで管理されるシステム表の作成

    baseinit create -t [表領域名]
  • OpenFrame Batchで管理されるシステム表の作成

    batchinit create -t [表領域名]
  • OpenFrame TACFで管理されるシステム表の作成

    tacfinit create -t [表領域名]
  • OpenFrame NDBで管理されるシステム表の作成

    ndbinit create -t [表領域名]
  • OpenFrame AIMで管理されるシステム表の作成

    aiminit create -t [ADL用の表名] -st [システム用の表領域名] -lt [ログ用の表領域名]

OpenFrame AIMで業務を実行する前に、次の作業を行います。

  1. 業務に使用されるデータセットを作成し、データをインポートします。

  2. ADLリソース定義体を抽出および登録します。

  3. フォーマット定義ソースをコンパイルしてフォーマット定義体を作成します。

  4. COBOLアプリケーションをコンパイルし、プログラム・ライブラリを登録します。

  5. ACP JCLの作成内容を抽出および登録します。

  6. エミュレーター端末を設定します。

3. ログ情報

OpenFrame AIMのシステム・コンポーネントのログは、Tmaxの設定ファイルで指定したulogのパスに蓄積されます。OpenFrame AIMの各サーバーはTmaxシステム・サーバーの管理の下で動作しますが、Tmaxシステム・サーバーのログは、Tmaxの設定ファイルで指定したslogのパスに蓄積されます。

バッチ・システムでジョブでアプリケーションを実行時に生成されるログ・メッセージは、アプリケーションを実行するジョブのスプールに蓄積されます。また、オンライン・トランザクション情報は、トランザクションが実行されるたびにユーザーが指定したリソースのタイプに従って、OpenFrame AIMのシステム表の1つであるログ表、またはファイルに記録されます。

  • tjesmgrを使用してアプリケーション・サーバーのジョブIDを確認できます。ログの履歴は、該当するジョブIDのスプールで確認することができます。

  • tconmgrを使用してコンソールを起動すると、アプリケーションとJCLによるコンソール・メッセージを確認することができます。

  • aimtxviewを使用して実行されたオンライン・トランザクションの情報を確認することができます。

次は、ファイルに記述されたオンライン・トランザクション・ログの例と出力項目の説明です。

2021/03/24; 16:54:03.720;             ; OIVPJOB ; OIVPMQN ; OIVPAP00;         ;     ; S
2021/03/24; 16:54:03.720; 16:54:03.731; OIVPJOB ; OIVPMQN ; OIVPAP00;    0.011;    0; E
2021/03/24; 16:54:05.950;             ; OIVPJOB ; OIVPMQN ; OIVPAP02;         ;     ; S
2021/03/24; 16:54:05.950; 16:54:05.952; OIVPJOB ; OIVPMQN ; OIVPAP02;    0.002;    0; E
2021/03/24; 16:54:12.369;             ; OIVPJOB ; OIVPMQN ; OIVPAP01;         ;     ; S
2021/03/24; 16:54:12.369; 16:54:12.372; OIVPJOB ; OIVPMQN ; OIVPAP01;    0.003;    0; A
2021/03/24; 16:54:19.018;             ; OIVPJOB ; OIVPMQN ; OIVPAP00;         ;     ; S
2021/03/24; 16:54:19.018; 16:54:19.020; OIVPJOB ; OIVPMQN ; OIVPAP00;    0.002;    0; E
項目 説明

TRANS_DATE

トランザクションの実行日を表示します。

TRANS_TIME

トランザクションの実行開始時刻を表示します。

TRANS_END_TIME

トランザクションの実行終了時刻を表示します。

この項目は、トランザクション開始ログには表示されません。

JOB_NAME

JOB名を表示します。

MQN_NAME

MQN名を表示します。

SMQN_NAME

SMQN名を表示します。

TRANS_SVC_TIME

トランザクションの実行時間を表示します。

この項目は、トランザクション開始ログには表示されません。

Q_CNT

待機状態のトランザクション・メッセージ数を表示します。

TRANS_STATUS

ログを記録した時点のトランザクション状態を表示します。

  • S : トランザクションが開始されたことを示します。

  • E : トランザクションが正常に終了したことを示します。

  • A : トランザクションがユーザー・アベンドによって異常終了したことを示します。

  1. OpenFrameのtjesmgrの詳細については、OpenFrame Batch『TJESガイド』を参照してください。

  2. OpenFrameのマスター・コンソールでtconmgrを起動する方法については、OpenFrame Base『Baseガイド』を参照してください。

  3. オンライン・トランザクション・ログを記録するリソース・タイプを指定する方法については、OpenFrame AIM『環境設定ガイド』を参照してください。