紹介
本章では、OpenFrame AIMで使用されるリソースの種類と機能について説明します。
1. リソースの定義
OpenFrame AIMシステムは、富士通メインフレームで動作する多様なリソースを提供します。リソースは、エディターを使用してユーザーが直接作成するか、ツールを使用して作成することができます。メインフレームではEBCDIC文字セットを使用しますが、OpenFrameではASCII文字セットを使用するため、OpenFrame環境では、EBCDICをASCIIに変換して使用する必要があります。
リソースとは、OpenFrame AIMで業務システムを運用するためにユーザーが作成したテキスト・ファイルを意味しており、データはリソースから除外します。富士通メインフレームで使用していたリソースをマイグレーションして再使用するか、新しく作成して使用することもできます。
2. リソースの種類
OpenFrame AIMリソースには、JCL、ADL、フォーマット定義ソース、アプリケーションなどがあります。
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JCL
JCL(ジョブ制御言語)は、業務を実行するために業務手続きをシステムに送信するための言語です。JCLを使用して実行プログラムを指定し、そのプログラムの実行に必要な入出力ファイルなどのリソースを指定します。また、システムを効率的に運用するために優先順位と業務グループを指定することもできます。OpenFrame AIMはACP JCL(Application Control Program JCL)を使用します。
JCLの詳細については、OpenFrame Batch『ジョブ制御言語文法書』 を参照してください。
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ADL
ADL(AIM Description Language)は、OpenFrame AIMシステムの動作環境を定義するための言語です。
ADLは、目的に応じてOpenFrame AIMシステム環境のための定義、オンライン環境のための定義、ネットワーク・データベースのための定義、データセットのための定義、アプリケーション環境のための定義に分類できます。ADLの詳細については、ADLコマンドを参照してください。
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フォーマット定義ソース
フォーマット定義ソース(Format Description Source)は、OpenFrame AIMのプレゼンテーション・サービスを使用してアプリケーションと外部端末装置との通信に必要な定義を記述したリソースです。
装置を制御するための情報、画面または帳票のレイアウト情報、アプリケーション内のデータ形式などを指定します。フォーマット定義ソースの詳細については、フォーマット定義ソースを参照してください。
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アプリケーション
アプリケーション(Application program)は、COBOL、PL/I、アセンブリなどのプログラミング言語を使用して、OpenFrame AIMを使用する業務ロジックを記述したリソースです。
OpenFrame AIMが提供するインターフェースを使用して、OpenFrame AIMの多様な機能を使用することができます。アプリケーションの詳細については、アプリケーションを参照してください。
以下の図は、OpenFrame AIMのリソースの種類と使用方法を示しています。

上の図で、左側はASCII文字セットのリソースを示しています。中間のツールを使用してOpenFrame AIMで直接使用できる形式のリソースに変換し、該当のライブラリに登録して使用することになります。