概要

本章では、OpenFrame AIMの構造と業務プロセスについて説明します。

1. 紹介

OpenFrame AIMは、ユーザーが端末を介してシステムに接続し、データをリアルタイムで検索および更新できる機能を提供するオンライン・システムです。特にメインフレームなどのレガシー・システムで使われていたデータベース・システムを提供して、既存のビジネス・ロジックを変更せずにオープン・システムでそのまま使用できるようにします。

OpenFrame AIMは、オンライン・システムとして動作するために、次の機能を提供しています。

  • 端末との通信

    TN3270プロトコルを使用する端末との通信をサポートします。ディスプレイ端末とプリンター端末をサポートします。

  • トランザクション

    データの整合性を保証するトランザクション単位ですべてのデータを更新します。

  • アプリケーション間の通信

    端末を介して実行されるトランザクションだけでなく、アプリケーション間のトランザクションを実行する場合も通信できます。

  • メッセージの編集

    端末から送られたTN3270データ・ストリームを業務アプリケーションが読み込めるフォーマットに変換する機能をサポートします。

2. 基本構造

OpenFrame AIMは、3つのモジュールと複数のアプリケーションで構成されています。

以下の図は、AIMシステムの構造を示しています。

figure 1 1
OpenFrame AIMの構造

以下は、OpenFrame AIMのモジュールとアプリケーションについての説明です。

区分 説明

OpenFrame GW

外部端末(ワークステーション)の接続とメッセージの送受信を担当するモジュールです。

AIMOMSVR

アプリケーションの操作と管理、およびOpenFrame Managerとの通信を行うサーバー・プロセスです。

AIMDCMS

端末またはアプリケーション間のメッセージ・キューイングと送受信を管理するサーバー・プロセスです。

AIMAPSVR

ユーザーが作成したアプリケーションを実行するサーバー・プロセスです。

AIMPRTSV

オンライン・プリンターへの帳票データの転送を管理するサーバー・プロセスです。

  1. OpenFrame GWの詳細については、OpenFrame GW『管理者ガイド』を参照してください。

  2. AIMOMSVR、AIMDCMS、AIMAPSVR、AIMPRTSVの詳細については、OpanFrame AIM『管理者ガイド』を参照してください。

3. 業務プロセス

OpenFrame AIMのアプリケーション・ソースは、前処理とコンパイルを経てバイナリとして作成されます。業務に必要なリソースは事前に登録されている必要があり、アプリケーションを起動するには、AIMコマンドにより業務サーバーが起動される必要があります。このプロセスが完了すると、OpenFrame AIM環境での動作準備が完了します。

以下は、OpenFrame AIMオンライン・システムの業務プロセスです。

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OpenFrame AIMの業務プロセス
  1. 端末を介してトランザクションを要求します。

  2. 端末から送られたTN3270データ・ストリームのフォーマットを業務アプリケーションが読み込めるように変換します。

  3. DCMSが業務プログラムに要求を転送し、応答を受信して端末または他のプログラムに送信します。