データ通信サービス
本章では、OSCアプリケーションと外部端末間の通信をサポートするデータ通信サービスについて説明します。
2. 端末制御
OSCシステムで端末はTN3270エミュレーターを意味します。TN3270エミュレーターは、TN3270プロトコルに基づいてOSCアプリケーション・サーバーとデータ通信をする装置です。端末はサーバーから受信したデータを画面に出力し、ユーザーの入力データをサーバーに送信する機能を担当します。
端末がOSCシステムに正常にアクセスするには、端末がアクセスしようとするアプリケーション・サーバーに事前に端末のリソース定義が登録されている必要があります。正常に登録された端末は、OSC3270ゲートウェイを介してOSCシステムに接続してデータを送受信します。
端末制御コマンド
以下は端末に関連するコマンドの一覧です。各コマンドの詳細については該当する節を参照してください。
コマンド | 説明 |
---|---|
OSCアプリケーションから端末にデータを送受信します。 |
|
OSCアプリケーションから端末に対するコントロールを返します。 |
|
特定AID(Attention Identifier)値を端末に読み込んだ場合、該当するラベルに制御転送を設定します。 |
|
端末に関する属性を照会します。 |
|
端末に関する属性と状態を照会します。 |
|
OSCリージョンと端末間の接続を終了します。OSC 3270ゲートウェイへの最初の接続画面に戻ります。 |
|
3270バッファーの無保護フィールドをすべて削除します。 |
|
現在接続しているOSCリージョンとの接続を終了し、指定されたOSCリージョンに接続します。 |
|
端末に出力された画面を使用可能なプリンターで印刷します。 |
|
OSCアプリケーションが端末からデータを取得します。 |
|
OSCアプリケーションから端末にデータを送信します。 |
|
端末関連の属性と状態を変更します。 |
2.1. CONVERSE
OSCアプリケーションから3270端末にデータを送受信します。
-
構文
EXEC CICS CONVERSE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 CONVID
コマンドと関連する会話を4文字の名前で識別します。
DEFAULT
端末がデフォルト・スクリーン・サイズを使用するようにします。
FROM
端末に送信されるデータを指定します。
FROMLENGTH|FROMFLENGTH
送信されるデータのサイズを指定します。
INTO
取得するデータの保存領域を指定します。
MAXLENGTH|MAXFLENGTH
取得するデータの最大長を指定します。
NOTRUNCATE
端末から取得したデータのサイズがバッファー・サイズより大きい場合、超過したデータを破棄せずに次のRECEIVEコマンドで取得できるように保存します。
SESSION
セッションTCTTEの記号識別子1~4文字を指定します。
SET
取得するデータの保存先のポインター参照を指定します。
STATE
トランザクション・プログラムの状態を返します。
TOLENGTH|TOFLENGTH
取得したデータのサイズを返します。
ALTERNATE、ASIS、ATTACHID、CTLCHAR、DEFRESP、DEST、DEFRESP、ERASE、FMH、FROMDCC、LEAVEKB、LINEADDR、LDC、PSEUDOBIN、STRFIELD、TODCCオプションは構文解析のみサポートしています。
2.2. FREE
OSCアプリケーションから端末に対するコントロールを返します。
-
構文
EXEC CICS FREE END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 CONVID
解除するセッションを4文字の名前で識別します。
SESSION
セッションTCTTEの記号識別子1~4文字を指定します。
STATE
現在の会話の状態を返します。
2.3. HANDLE AID
特定AID(Attention Identifier)値を端末に読み込んだ場合、該当するラベルに制御転送を設定します。HANDLE AIDコマンドはPOP|PUSH HANDLEコマンドの適用範囲に含まれます。
-
構文
EXEC CICS HANDLE AID [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ANYKEY
<PA>、<PF>、<CLEAR>キーの処理を指定します。
CLEAR
<CLEAR>キーの処理を指定します。
CLRPARTN
<CLRPARTN>キーの処理を指定します。
ENTER
<ENTER>キーの処理を指定します。
LIGHTPEN
ライトペン(light-pen)の注意処理を指定します。
OPERID
オペレーター認識カードの読み取り機、磁気スロット読み取り機(MSR)、拡張MSRの処理を指定します。
PA1-PA3
<PA1>から<PA3>までのプログラム・アクセス・キーの処理を指定します。
PF1-PF24
<PF1>から<PF24>までのプログラム関数キーの処理を指定します。
TRIGGER
トリガー・フィールドの注意処理を指定します。
2.4. ISSUE DISCONNECT
OSCアプリケーション・サーバーと端末間の接続を終了します。
-
構文
EXEC CICS ISSUE DISCONNECT END-EXEC.
SESSIONオプションは構文解析のみサポートしています。 |
2.5. ISSUE ERASEAUP
3270バッファーの無保護フィールドをすべて削除します。
-
構文
EXEC CICS ISSUE ERASEAUP END-EXEC.
WAITオプションは構文解析のみサポートしています。 |
2.6. INQUIRE NETNAME
端末に関する属性を照会します。
-
構文
EXEC CICS INQUIRE NETNAME [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ACQSTATUS
端末が接続している状態であるかを照会します。
AIDCOUNT
指定した端末に待機中のAIDの数をフルワード2進数で返します。AIDがない場合は、0が返されます。
ALTSUFFIX
マップ変換時にマップ・セット名の接尾辞を照会します。
ATISTATUS
ATI(Automatic Transaction Initiation)が可能な端末であるかを照会します。
CREATESESS
リージョンに接続していない(VTAMにのみ接続している状態の)端末にATIが実行された場合、その端末がリージョンに接続するように設定されているかどうかを照会します。
NETNAME
要求する端末の8文字のネットワーク名を返します。
SERVSTATUS
端末が使用可能な状態であるかを照会します。
SIGNONSTATUS
現在端末にサインオンしているユーザーを照会します。
TASKID
現在端末で実行しているユーザー・タスクの番号をフルワード2進数で返します。タスクが端末を使用しない場合は0が返されます。
TERMINAL
照会する端末のNETNAMEを指定します。
TERMSTATUS
端末が接続しているかどうかを照会します。
TTISTATUS
端末からトランザクションを実行できるかどうかを照会します。
REMOTENAME、TRANSACTIONオプションは構文解析のみサポートしています。
2.7. INQUIRE TERMINAL
端末に関する属性および状態を照会します。
-
構文
EXEC CICS INQUIRE TERMINAL [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ALTPRINTER
PRINTERオプションで指定されたプリンターが使用できない場合、指定された代替プリンターの4文字の名前を返します。
END
ブラウジングを中止します。
NETNAME
照会する端末の名前を指定します。
NEXT
INQUIREコマンドを繰り返し実行します。1つのリソース定義が返されます。
NEXTTRANSID
次に実行するトランザクション名を照会します。
PRINTER
提供されるプリンターの4文字の名前を返します。使用可能な場合、このプリンターが使用されます。そうでない場合は、ALTPRINTERオプションで指定されたプリンターが使用されます。
OPERID
端末でログインしたユーザーの3文字の識別コードを返します。
START
ブラウジングを開始します。
SERVSTATUS
端末が使用可能な状態かどうかを返します。
TERMINAL
照会する端末またはセッションの4文字の名前を指定します。
USERID
端末またはセッション・ユーザーのIDを返します。ログインしたユーザーがない場合は、デフォルトのユーザーIDを返します。
UCTRANST
端末に入力されたデータを大文字に変更するかしないかを指定できますが、それを表すCVDA値を返します。
-
AIDCOUNT、ACQSTATUS、ALTPRTCOPYST、ALTSUFFIX、ATISTATUS、AUDALARMST、BACKTRANSST、COLORST、DEVICE、FROMFEEDST、HILIGHTST、KATAKANAST、LIGHTPENST、OUTLINEST、PAGESTATUS、PROGSYMBOLST、PRTCOPYST、REMOTENAME、REMOTESYSTEM、SIGNONSTATUS、SOSIST、TASKID、TERMSTATUS、TERMPRIORITY、TERMMODEL、TRANSACTION、TTISTATUS、USERAREA、USERAREALEN、USERNAME、VALIDATIONSTオプションはサポートしていません。
-
CREATESESSとSESSIONTYPEオプションは構文解析のみをサポートしています。
-
2.8. ISSUE PASS
現在接続しているOSCリージョンとの接続を終了し、指定したOSCリージョンに接続します。
-
構文
EXEC CICS ISSUE PASS [options ...] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 LUNAME
接続するOSCリージョン名を指定します。
FROM
接続するOSCリージョンに渡されるデータ域を指定します。
LENGTH
渡されるデータの長さを指定します。
LUNAME、FROM、LENGTH、LOGMODE、LOGONLOGMODE、NOQUIESCEオプションは構文解析のみサポートしています。 |
2.10. RECEIVE
OSCアプリケーションで3270端末またはOSIからデータを取得します。
-
構文
EXEC CICS RECEIVE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ASIS
3270ストリームで小文字を大文字に変更しません。
BUFFER
データを読み込む3270バッファーを指定します。
CONVID
コマンドと関連する会話を4文字の名前で識別します。
INTO
取得するデータの保存領域を指定します。
LENGTH|FLENGTH
取得したデータのサイズを返します。
INTOオプションを指定し、MAXLENGTHまたはMAXFLENGTHを指定していない場合は取得するバッファーの最大長を指定し、SETオプションを指定した場合は取得したデータ・サイズが返されます。
MAXLENGTH|MAXFLENGTH
取得するデータの最大長を指定します。
NOTRUNCATE
端末から受信したデータのサイズがバッファー・サイズより大きい場合、超過したデータを破棄せずに次のRECEIVEコマンドで取得できるように保存します。
SESSION
セッションTCTTEの記号識別子1~4文字を指定します。
SET
取得するデータの保存先のポインター参照を指定します。
STATE
現在の会話の状態を返します。
DCC、LEAVEKB、PASSBK、PSEUDOBINオプションは構文解析のみサポートしています。
2.11. SEND
OSCアプリケーションから端末またはOSIにデータを送信します。
-
構文
EXEC CICS SEND [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ALTERNATE
代替スクリーン・サイズを使用するように指定します。
CONFIRM
同期化レベル1または2の会話を使用するアプリケーション・プログラムがリモート・アプリケーション・プログラムの応答を必要とすることを示します。
CTLCHAR
書き込み制御文字(WCC)(Write Control Character)を指定します。
CONVID
コマンドと関連する会話を4文字の名前で識別します。
DEFAULT
端末がデフォルト・スクリーン・サイズを使用するようにします。
ERASE
既存画面を消去するためのオプションです。
FROM
端末に送信されるデータを指定します。
LAST
該当する送信がトランザクションの最後の送信であることを通知します。
LENGTH|FLENGTH
送信するデータのサイズを指定します。
SESSION
セッションTCTTEの記号識別子1~4文字を指定します。
STATE
トランザクション・プログラムの状態を返します。
STRFIELD
FROMオプションで指定されたユーザー・データに構造フィールド(Structure Field)が含まれている場合に指定します。
WAIT
コマンド処理が完了した後、アプリケーション・プログラムに制御を返します。OSCはこのオプションに関係なく、コマンド処理が完了した場合にのみ制御が返されます。
-
ASIS、CBUFF、CNOTCOMPL、DCC、DEFRESP、FMH、INVITE、LEAVEKB、PASSBK、PSEUDOBINオプションはサポートしていません。
-
ATTACHID、DEST、LDC、LINEADDRオプションは構文解析のみサポートしています。
-
2.12. SET TERMINAL
端末関連の属性および状態を変更します。現在トランザクションと接続された端末のRELEASED機能のみ提供します。
-
構文
EXEC CICS SET TERMINAL [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ACQUIRED
指定した端末との接続を確立します。
ALTPRTCOPY
代替プリンターで印刷要求を満たすためにハードウェア・コピー機能を使用します。
ALTPRINTER
PRINTERオプションで定義されたプリンターの代替プリンターとして使用する3270プリンターの名前を指定します。名前は最大4文字まで指定できます。
ATI
ATIが可能な状態に設定します。
AUTOPAGEABLE
最初のページ以降のページを自動で端末に記録します。
CANCEL
指定された端末のAID待機列が取り消されます。ローカルOSCシステムで待機していたAIDが取り消されます。ただし、関連タスクが開始された場合は取り消されません。
COLDACQ
再同期化が不要な指定の端末との接続を確立します。
CREATE
ATIを実行時に端末が接続していない場合は、接続します。
DISCREQ
接続の解除要求を受容し、CLSDSTマクロ・コマンドを実行して該当する論理ユニット(LU)とのセッションを終了します。
EXITTRACE
Exitプログラムの活動を追跡します。
FORCE
FORCEPURGEと同じオプションです。
FORCEPURGE
トランザクションを即時削除します。
INSERVICE
指定した端末をサービス可能状態にします。
KILL
タスクを終了します。システムおよびデータの整合性は保証されません。PURGEオプションとFORCEPURGEオプションを試行した後に使用します。
NOALTPRTCOPY
ハードウェア・コピー機能を使用しません。
NOATI
ATIが不可能な状態に設定します。
NOCREATE
ATIを実行時に端末が接続されていなくても、接続しません。
NODISCREQ
接続の解除要求を受容しません。
NOEXITTRACE
Exitプログラムの活動を追跡しません。
NOOBFORMAT
このオプションを指定すると、外部書式をサポートしません。
NOPRTCOPY
ハードウェア・コピー機能を使用しません。
NORELREQ
他の通信サーバー・アプリケーション・プログラムから要求があるとき、論理ユニットを解除しません。
NOTTI
端末でトランザクション名を入力して実行することができないように設定します。
NOUCTRAN
端末のトランザクションの大文字を変換しません。
NOZCPTRACE
ZCP追跡を実行しません。
OBFORMAT
外部書式をサポートします。
OUTSERVICE
指定した端末をサービス不可能な状態にします。
PAGEABLE
最初のページ以降のページを運用者の要求に応じて端末に記録します。
PRINTER
印刷要求の応答に使用するデフォルト・プリンターの名前を指定します。名前は最大4文字まで指定することができます。
PRTCOPY
デフォルト・プリンターで印刷要求を満たすためにハードウェア・コピー機能を使用します。
PURGE
システムおよびデータの整合性を維持できる場合にのみトランザクションを終了することができます。
RELEASED
指定した端末の接続を終了します。
RELREQ
論理ユニット(LU)が現在トランザクションを実行している際にLUを解除します。
SPECTRACE
端末に関連する特殊なトレースを使用します。
STANTRACE
端末に関連する標準のトレースを使用します。
TERMINAL
4文字の端末名を指定します。
TRANIDONLY
端末のトランザクションIDのみ大文字を変換します。
TTI
端末でトランザクション名を入力して実行することができるように設定します。
UCTRAN
端末の入力に対して大文字を変換します。
UCTRANST
端末の入力に対して大文字を変換するか否かを設定します。
次の値を設定します。
-
UCTRAN
-
NOUCTRAN
-
TRANIDONLY
ZCPTRACE
ZCP追跡を実行します。
-
ACQSTATUS、ALTPRTCOPYST、ATISTATUS、CREATESESS、DISCREQST、EXITTRACING、MAPNAME、MAPSETNAME、NEXTTRANSID、OBFORMATST、OPERID、PAGESTATUS、PRTCOPYST、PURGETYPE、RELREQST、SERVSTATUS、TCAMCONTROL、TERMSTATUS、TERMPRIORITY、TRACING、TTISTATUS、UCTRANST、ZCPTRACINGオプションはサポートしていません。
-
END、NEXT、STARTオプションは構文解析のみサポートしています。
-
3. マッピング・サポート
マッピング・サポートは、OSCプログラムとTN3270端末間の通信のためのプログラミング・インターフェースを提供する機能です。
TN3270端末の入出力は3270データ・ストリームというデータ構造で実行されます。マッピング・サポートはマップ(Map)というリソースを使用してOSCアプリケーション・プログラムから受信したデータを3270データ・ストリーム形式に変換したり、端末から受信した3270データ・ストリームをOSCアプリケーションで使用するデータ形式に変換します。
以下は、マッピング・サポートの特長です。
-
OSCアプリケーション・プログラムから端末に対する依存性を取り除きます。アプリケーション開発者は複雑な3270データ・ストリームの構造を把握し、これを制御するプログラム・ロジックをアプリケーションに実装する必要がなく、相対的に単純ないくつかのEXEC CICSコマンドを使って端末の入出力制御ができます。
-
画面構成をアプリケーション・ロジックから分離させます。画面構成に変更が必要な場合はマップのみ変更し、プログラム・ロジックに変更が必要な場合はプログラムのみ変更すれば済むので、既存画面をそのまま使用して新規プログラムを作成したり、既に存在するプログラムとマップを保守することが便利です。
マッピング・サポート機能の詳細については、『OpenFrame OSCマッピングサポートガイド』を参照してください。 |
マッピング・サポート・コマンドおよび支援機能
マッピング・サポートに関連するコマンドおよびサポート機能は以下のように分類されます。詳細については該当する節を参照してください。
-
マップ送受信
コマンド 説明 OSCアプリケーション・プログラムが端末からデータを受信します。
OSCアプリケーション・プログラムから端末に画面を送信します。
SEND MAPまたはSEND TEXTコマンドでACCUMオプションを使って作成した論理メッセージ構成を完了して送信します。
-
テキスト・データの送信
コマンド 説明 マップではなくテキスト・データを端末に送信します。
ユーザー・データをBMSで変換せずに端末に送信します。
-
端末制御
コマンド 説明 端末を制御します。
-
端末間のデータ送信
コマンド 説明 SEND MAPまたはSEND TEXTコマンドでACCUMオプションを使って作成した論理メッセージを送信する端末を定義します。
-
ページング機能
機能 説明 SEND MAPまたはSEND TEXTコマンドでACCUMオプションを使って作成した論理メッセージをページ分けして出力します。
3.1. CSPG
SEND MAPまたはSEND TEXTコマンドでACCUMオプションを使って作成した論理メッセージをページ分けして出力します。
ユーザー・プログラムでSEND MAPまたはSEND TEXTコマンドを実行時にACCUMオプションを使って論理メッセージを作成する際、ページング・オプションを指定します。論理メッセージの作成が完了した後、SEND PAGEコマンドを実行すると、CSPGトランザクションが呼び出されます。
-
設定
システム定義リソースに次のリソースが定義されている必要があります。
DEFINE PROGRAM(DFHCSPG) GROUP(グループ名) DEFINE TRANSACTION(CSPG) GROUP(グループ名) PROGRAM(DFHCSPG) TWASIZE(255) RESSEC(YES)
OpenFrame環境設定のosc.{servername}サブジェクトのCSPGセクションのSKRPF{NN}キー値を「CSPG (コマンド) (オプション)」の形式で指定します。KEY項目の「SKRPF{NN}」には、ショートカットキーに設定するキーを指定します。(例: SKRPF21, SKRPF22)
以下は、CSPGの設定例です。
================================================================================ SUBJECT | SECTION | KEY | VALUE ================================================================================ osc.OSCOIVP1 | CSPG | SKRPF21 | CSPG getpage F | | SKRPF22 | CSPG getpage P | | SKRPF23 | CSPG getpage N | | SKRPF24 | CSPG getpage L ================================================================================
osc.{servername}サブジェクトの設定方法については、OpenFrame OSC『環境設定ガイド』を参照してください。
-
コマンド
コマンド 説明 GETPAGE
論理メッセージの特定のページを読み込みます。
MSGTERM
論理メッセージを削除します。
MESSCHN
2つ以上の論理メッセージを結合します。
MSGCOPY
他の端末に論理メッセージをコピーします。
現在は、GETPAGE、MSGTERMコマンドのみサポートしています。
-
オプション
-
GETPAGE
オプション 説明 F
最初のページを呼び出します。
P
前のページを呼び出します。
N
次のページを呼び出します。
L
最後のページを呼び出します。
-
MSGTERM
オプション 説明 B
現在端末に出力されている論理メッセージを削除します。
-
3.2. RECEIVE MAP
OSCアプリケーション・プログラムが端末からデータを受信します。FROMオプションを使用する場合、端末の代わりにFROMに与えられたバッファーからマップ・データを取得します。
-
構文
EXEC CICS RECEIVE MAP [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ASIS
3270入力データ・ストリームの小文字を大文字に変換しないように指定します。
FROM
端末からデータを受信するのではなく、プログラムから読み込むデータ・バッファーを指定します。
INTO
端末に送信されるCOBOL変数宣言部を指定します。
LENGTH
読み込むデータの長さを指定します。
MAP
画面に表示されるマップ名を指定します。
MAPSET
マップが属するマップ・セットの名前を指定します。
SET
読み込んだデータが保存されているアドレスを返します。
INPARTN、TERMINALオプションは構文解析のみサポートしています。
3.3. ROUTE
SEND MAPまたはSEND TEXTコマンドでACCUMオプションを使って作成した論理メッセージを送信する端末を定義します。
-
構文
EXEC CICS ROUTE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 LIST
論理メッセージを送信する端末と特性を定義します。
3.4. SEND CONTROL
端末を制御します。
-
構文
EXEC CICS SEND CONTROL [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ACCUM
論理メッセージを作成します。
ALARM
アラーム設定を指定します。
ALTERNATE
ERASEオプションと一緒に使用され、端末に指定された代替画面サイズの領域のみ削除します。
CURSOR
データが端末に出力されるときにカーソルを特定位置に移動させるオプションです。
0~1919の間の数字を入力してカーソルの位置を指定します。
0を入力すると(1,1)になり、80を入力すると(2,1)になる方式です。
DEFAULT
端末がデフォルト・スクリーン・サイズを使用するようにします。
ERASE
新しいデータが端末に出力される前に画面を消去します。
ERASEUP
入力フィールドのデータをクリアします。
FORMFEED
3270ストリームの先頭にFORMFEED文字を挿入します。
FREEKB
データが作成された後にキーボードのロックを解除します。
FRSET
フィールドをリセットします。
LAST
トランザクションの最終出力であることを指定します。このオプションは論理ユニットでのみ適用されます。
PRINT
画面データを端末ではなく、プリンターに送信します。
PAGING
出力データを端末に即時に送信せず、一時記憶装置に移した後、管理者のページング・コマンドに応じて表示させます。
TERMINAL
画面データを端末に送信します(デフォルト値)。
WAIT
コマンド処理が完了した後、アプリケーション・プログラムに制御を返します。OSCはこのオプションに関係なく、コマンド処理が完了した場合にのみ制御が返されます。
ACTPARTN、LDC、MSR、OUTPARTN、L40、L64、L80、REQID、SETオプションは構文解析のみサポートしています。
3.5. SEND MAP
OSCアプリケーション・プログラムから端末に画面を送信します。
-
構文
EXEC CICS SEND MAP [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ACCUM
論理メッセージを作成します。
ALARM
アラーム設定を指定します。
ALTERNATE
ERASEオプションと一緒に使用され、端末に指定された代替画面サイズの領域のみ削除します。
CURSOR
データが端末に出力されるときにカーソルを特定位置に移動させるオプションです。
0~1919の間の数字を入力してカーソルの位置を指定します。
0を入力すると(1,1)になり、80を入力すると(2,1)になる方式です。
DATAONLY
データを端末に送信するとき、マップに定義された画面はそのままにしておき、ユーザー・データ部分のみ画面に表示するように指定します。
DEFAULT
端末がデフォルト・スクリーン・サイズを使用するようにします。
ERASE
新しいデータが端末に出力される前に画面を消去します。
ERASEAUP
入力フィールドのデータを消去します。
FORMFEED
3270ストリームの先頭にFORMFEED文字を挿入します。
FREEKB
データが作成された後にキーボードのロックを解除します。
FROM
端末に送信されるデータを指定します。
FRSET
フィールドをリセットします。
LAST
トランザクションの最終出力であることを指定します。このオプションは論理ユニットでのみ適用されます。
LENGTH
FROMオプションで送信するデータの長さを指定します。
MAP
画面に表示されるマップの名前を指定します。
MAPSET
マップに属するマップ・セットの名前を指定します。
MAPONLY
データを端末に送信するとき、マップに定義された出力フィールドのみ画面に表示するように指定します。
SET
取得するデータの保存先のポインター参照を指定します。
PAGING
出力データを端末に即時に送信せず、一時記憶装置に移した後、管理者のページング・コマンドに応じて表示させます。
PRINT
画面データを端末ではなく、プリンターに送信します。
TERMINAL
画面データを端末に送信します(デフォルト値)。
WAIT
コマンド処理が完了した後、アプリケーション・プログラムに制御を返します。OSCはこのオプションに関係なく、コマンド処理が完了した場合にのみ制御が返されます。
ACTPARTN、MSR、FMHPARM、HONEOM、OUTPARTN、LDC、L40、L64、L80、NOFLUSH、NLEOM、REQIDオプションは構文解析のみサポートしています。
3.6. SEND PAGE
SEND MAPまたはSEND TEXTコマンドでACCUMオプションを使って作成した論理メッセージ構成を完了して送信します。
-
構文
EXEC CICS SEND PAGE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 SET
取得するデータの保存先のポインター参照を指定します。
RELEASE
SEND PAGEコマンドの実行後、制御をシステムに返します。
RETAIN
SEND PAGEコマンドの実行後、ページング操作を行えます。その後、制御をアプリケーション・プログラムに返します。
3.7. SEND TEXT
マップではなくテキスト・データを端末に送信します。
-
構文
EXEC CICS SEND TEXT [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ACCUM
論理メッセージを作成します。
ALARM
アラーム設定を指定します。
ALTERNATE
ERASEオプションと一緒に使用され、端末に指定された代替画面サイズの領域のみ削除します。
CURSOR
データが端末に出力されるときにカーソルを特定位置に移動させるオプションです。
0~1919の間の数字を入力してカーソルの位置を指定します。
0を入力すると(1,1)になり、80を入力すると(2,1)になる方式です。
DEFAULT
端末がデフォルト・スクリーン・サイズを使用するようにします。
ERASE
新しいデータが端末に出力される前に画面を消去します。
FORMFEED
3270ストリームの先頭にFORMFEED文字を挿入します。
FREEKB
データが作成された後にキーボードのロックを解除します。
FROM
端末に送信されるデータを指定します。
JUSFRIST
テキスト・データがページの上部に配置されるように指定します。
JUSLAST
テキスト・データがページの下部に配置されるように指定します。
LAST
トランザクションの最終出力であることを指定します。このオプションは論理ユニットでのみ適用されます。
LENGTH
FROMオプションで送信するデータの長さを指定します。
PAGING
出力データを端末に即時に送信せず、一時記憶装置に移した後、管理者のページング・コマンドに応じて表示させます。
PRINT
画面データを端末ではなく、プリンターに送信します。
SET
取得するデータの保存先のポインター参照を指定します。
TERMINAL
画面データを端末に送信します(デフォルト値)。
WAIT
コマンド処理が完了した後、アプリケーション・プログラムに制御を返します。OSCはこのオプションに関係なく、コマンド処理が完了した場合にのみ制御が返されます。
ACCUM、ACTPARTN、FMHPARM、HEADER、HONEOM、JUSTIFY、OUTPARTN、L40、L64、L80、LDC、MSR、NLEOM、PAGING、REQID、TRAILERオプションは構文解析のみサポートしています。
3.8. SEND TEXT NOEDIT
マップではなく、テキスト・データを端末に送信します。基本動作はSEND TEXTコマンドと同じですが、ユーザーによる画面編集(ACCUM / HEADER / TRAILERなど)を許容せずにテキストのみ出力します。
-
構文
EXEC CICS SEND TEXT NOEDIT [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ALARM
アラーム設定を指定します。
DEFAULT
端末がデフォルト・スクリーン・サイズを使用するようにします。
ERASE
新しいデータが端末に出力される前に画面を消去します。
FREEKB
データが作成された後にキーボードのロックを解除します。
FROM
端末に送信されるデータを指定します。
LAST
トランザクションの最終出力であることを指定します。このオプションは論理ユニットでのみ適用されます。
LENGTH
FROMオプションで送信するデータの長さを指定します。
PAGING
出力データを端末に即時に送信せず、一時記憶装置に移した後、管理者のページング・コマンドに応じて表示させます。
PRINT
画面データを端末ではなく、プリンターに送信します。
TERMINAL
画面データを端末に送信します(デフォルト値)。
WAIT
コマンド処理が完了した後、アプリケーション・プログラムに制御を返します。OSCはこのオプションに関係なく、コマンド処理が完了した場合にのみ制御が返されます。
4. スプール・ファイルのアクセス
OSCアプリケーション・サーバーは、ユーザー・プログラムがTJESシステムのスプール・リソースを使用できるようにするインターフェースを提供します。TJESスプールにデータを蓄積し、Batchシステムがデータを連携して管理するようにしたり、TJESでジョブを駆動させる機能に主に活用されます。スプールに作成されたデータは、システムのスプール・ディレクトリの配下に、OpenFrame環境設定のosc.{servername}サブジェクトのGENERALセクションのJOBIDキー値に設定されたジョブIDと同じ名前で生成されたディレクトリに保存されます。
スプール・ファイル・アクセス・コマンド
以下は、スプール・ファイルの作成に関連するコマンドの一覧です。各コマンドの詳細については該当する節を参照してください。
コマンド | 説明 |
---|---|
スプール・ファイルを閉じます。 |
|
スプール・ファイルを開き、そのファイルの属性を定義します。 |
|
スプール・ファイルにデータを記録します。 |
4.1. SPOOLCLOSE
スプール・ファイルを閉じます。また、タスクを終了すると、スプール・ファイルが自動で閉じられます。ファイルが閉じられると同時に、TJESにスプールの処理を要求します。
-
構文
EXEC CICS SPOOLCLOSE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 KEEP|DELETE
KEEPはスプール・ファイルを対象ノードに送り、DELETEはスプール・ファイルを削除します。
TOKEN
閉じるスプール・ファイルのトークン値を指定します。
4.2. SPOOLOPEN OUTPUT
スプール・ファイルを開き、そのファイルの属性を定義します。
-
構文
EXEC CICS SPOOLOPEN OUTPUT [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 CLASS
クラスを指定します。
NODE
スプール・ファイルの送信先の識別子を指定します。
NOCC|ASA|MCC
出力するときのキャリッジ制御文字(carriage-control character)を指定します。
OUTDESCR
JCLのOUTPUT文のパラメータ文字列のアドレスを含むフィールドのアドレスに設定するポインター変数を指定します。
PRINT|PUNCH|RECORDLENGTH
記録するレコードの長さを指定します。
USERID
スプール・ファイルの送信先のユーザー識別子を指定します。
TOKEN
スプール・ファイルのトークン値を指定します。
インターナル・リーダーにデータを記録するには、SPOOLOPEN OUTPUTコマンドでUSERIDにINTRDRを設定します。TJESに送る最後のレコードに「/* EOF」を記述すると、スプール・ファイルが自動で閉じられると同時に、TJESインターナル・リーダーにデータが送信されます。
4.3. SPOOLWRITE
スプール・ファイルにデータを記録します。ファイルを開くときに取得したトークン値を利用してデータを渡すと、指定されたスプール・ファイルにデータが作成されます。1つのスプール・ファイルにSPOOLWRITEを数回使用できます。
-
構文
EXEC CICS SPOOLWRITE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 FROM
記録するデータが保存されたパスを指定します。
FLENGTH
記録するデータの長さを指定します。
LINE|PAGE
ラインとページのいずれかでデータ・フォーマットを指定します。
TOKEN
データを記録するスプール・ファイルのトークン値を指定します。
5. コンソール出力
OSCアプリケーション・サーバーは、ユーザー・プログラムがコンソールにデータを出力できるようにインターフェースを提供します。データをOpenFrameが提供するtconmgr画面とコンソール・ログに出力します。
tconmgrの機能についての詳細は、OpenFrame Base『ツールリファレンスガイド』を参照してください。 |
コンソール出力コマンド
以下は、コンソール出力コマンドの一覧です。各コマンドの詳細については該当する節を参照してください。
コマンド | 説明 |
---|---|
オペレーター・コンソールにメッセージを出力します。 |
5.1. WRITE OPERATOR
オペレーター・コンソールにメッセージを出力する機能です。OpenFrameではオペレーター・コンソールとしてtconmgrを提供します。このコマンドでメッセージを出力すると、tconmgrにメッセージが出力されます。その他に、REPLYオプションを使ってユーザー応答メッセージを受信することができます。
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構文
EXEC CICS WRITE OPERATOR [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 ACTION
メッセージと関連する作業コードを指定します。
CRITICAL
メッセージが運用者による最終措置を必要とします。このメッセージは重要であり、運用者が削除するまで画面に残っています。
MAXLENGTH
REPLYオプションを記述する場合、必ず指定する必要があります。REPLY領域の長さを指定します。1~119バイトまで指定することができます。
NUMROUTES
ルーティング・コードの数をフルワード2進数で指定します。
REPLY
オペレーターの応答を受信するデータ領域を指定します。REPLYオプションを使用する場合は、トランザクションが停止されます。tconmgrツールまたはOpenFrame Managerの[Base] > [Console]メニューなどによりREPLYデータを入力すると、トランザクションの実行を続けることができます。
REPLYLENGTH
オペレーターから実際に受信したメッセージの長さです。
TEXT
出力するメッセージを指定します。
TEXTLENGTH
REPLYオプションが記述された場合は、0~121バイトまで記述することができ、REPLYオプションがない場合は、0~690バイトまで記述することができます。
TIMEOUT
トランザクションに制御を返す前にOSCが応答を待つ最大の時間を含む時間をフルワード2進数で指定します。
-
EVENTUAL、IMMEDIATE、ROUTECODESオプションは構文解析のみサポートしています。
-
OpenFrame Managerの[Base] > [Console]メニューの詳細については、『OpenFrame Manager ユーザーガイド』を参照してください。
-
6. Webサービス通信
OSCアプリケーション・サーバーは、ユーザー・プログラムが外部システムとWebサービス通信ができるインターフェースを提供します。OSCユーザー・アプリケーションがRequesterとなって、外部システムのプロバイダーにWebサービス・プロトコルを利用してサービスを要求します。
Webサービス通信コマンド
以下は、Webサービス通信コマンドの一覧です。各コマンドの詳細については該当する節を参照してください。
コマンド | 説明 |
---|---|
Webサービス・プロバイダーにサービスを要求します。 |
6.1. INVOKE WEBSERVICE
Webサービス・プロバイダーにサービスを要求する機能です。OpenFrameではTmax Java GatewayとAnyLinkを利用してWebサービス要求を処理します。
-
構文
EXEC CICS INVOKE WEBSERVICE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 CHANNEL
要求データを含んでいるチャンネル名を指定します。応答データも指定されたチャンネルに保存されます。
OPERATION
実行するオペレーション名を指定します。
URI
WebサービスのURIを指定します。
WEBSERVICE
Webサービスを定義したWebサービス・リソース名を指定します。
AnyLinkとTmax Java Gatewayの詳細については、各製品のマニュアルを参照してください。
7. HTTP通信
OSCは、HTTPプロトコルを使用して、HTTPサーバーとHTTPクライアントとして動作するインターフェースを提供します。
HTTPサーバーは、外部クライアントから要求を受信した場合に、要求されたトランザクションを実行した後、クライアントに結果を返します。HTTPクライアントは、外部HTTPサーバーに要求を送信し、サーバーから応答を受信します。
OSCがHTTPサーバーの場合は、外部クライアントから要求が送信されると、Webアプリケーション・サーバー(WAS)のoschttpサーブレットによりOSCに送信されます。
oschttpサーブレットを使用するためのWASのデプロイについては、ご使用のWAS製品のマニュアルを参照してください。 |
HTTP通信コマンドおよびプログラム
以下は、HTTP通信コマンドおよびプログラムの一覧です。詳細については該当する節を参照してください。
コマンド/プログラム | 説明 |
---|---|
OSCがHTTPのサーバーの場合に使用されます。 |
|
エスケープ解除機能を提供します。 |
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OSCがHTTPサーバーの場合、現行のトランザクションのTCP/IPに関する情報を取得します。 |
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OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーとの間で要求と応答を送受信します。 |
|
OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーと確立したコネクションを切断します。 |
|
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントから要求されたHTMLのformタグの検索を終了します。 |
|
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントから要求に関する情報を取得します。 |
|
OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーとコネクションを確立します。 |
|
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントから要求を受信してHTTPペイロードを保存します。 |
|
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントから要求されたHTMLフォームの中で次のフォームの名前と値を取得します。 |
|
OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーから受信したHTTPヘッダー情報を抽出します。 |
|
OSCがHTTPサーバーの場合、要求を送信した外部クライアントに応答を返します。 |
|
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントから要求されたHTMLのformタグの検索を開始し、formタグの最初の位置を指定します。 |
|
OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーに送信するHTTPヘッダー情報を作成します。 |
7.1. DFHWBA
DFHWBAは、OSCがHTTPサーバーの場合に使用されるプログラムです。
クライアントの要求がWAS上のoschttpサーブレットによりOSCに送信されると、DFHWBAプログラムが呼び出されます。DFHWBAは、SDに存在するURIMAPリソースとTCPIPSERVICEリソースを確認してクライアントが要求するプログラムを呼び出します。まず、URIMAPリソースのパスとマッチするURIMAPがあるか検索した後、アナライザーの有無をチェックします。
アナライザーがある場合は、アナライザーで実行するプログラムを指定して実行します。アナライザーがない場合は、URIMAPに指定されているプログラムを実行します。もしマッチするURIMAPがない場合は、要求が送信されたポートのTCPIPSERVICEリソースを検索し、TCPIPSERVICEのURMに指定されているアナライザーで実行するプログラムを指定した後、プログラムを実行します。
-
設定
システム定義リソースに次のリソースが定義されている必要があります。
DEFINE PROGRAM(DFHWBA) GROUP(DFHGRP) LANGUAGE(C) DEFINE TRANSACTION (エイリアス・トランザクションの名前) GROUP(DFHGRP) PROGRAM(DFHWBA) TWASIZE(255)
現在デフォルトでサポートしているアナライザーは、DFHWBADXとDFHWBAAXです。 |
7.2. DFHWBUN
DFHWBUNは、エスケープの解除が必要な場合に使用されるプログラムです。
エスケープされた形式でCICSに送信されたデータに対して、アプリケーションがエスケープされていない形式で操作する必要がある場合にエスケープを解除する機能を提供します。
7.3. EXTRACT TCPIP
OSCがHTTPサーバーの場合、現行のトランザクションのTCP/IPに関する情報を取得します。
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構文
EXEC CICS EXTRACT TCPIP [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 CLIENTADDR
OSCにHTTP要求を送信したクライアントのIPアドレスを返します。
CADDRLENGTH
OSCにHTTP要求を送信したクライアントのIPアドレスの長さを返します。
7.4. WEB CONVERSE
OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーとの間で要求と応答を送受信します。
-
構文
EXEC CICS WEB CONVERSE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 FROM
外部サーバーに送信するデータを指定します。
FROMLENGTH
外部サーバーに送信するデータのサイズを指定します。
INTO
外部サーバーからの応答を格納する領域を指定します。
MAXLENGTH
外部サーバーからの応答を格納する領域の最大サイズを指定します。
MEDIATYPE
外部サーバーに送信するデータのメディア・タイプを指定します。
METHOD
外部サーバーに送信する要求のメソッド形式を指定します。
QUERYSTRING
外部サーバーに要求を送信する際にURLに含まれるクエリ文字列を指定します。
QUERYSTRLEN
外部サーバーに要求を送信する際にURLに含まれるクエリ文字列のサイズを指定します。
SESSTOKEN
WEB OPENコマンドにより確立したコネクションのトークンを指定します。
TOLENGTH
外部サーバーから応答を受信した際に応答のサイズを返します。
URIMAP
要求を送信する外部サーバー情報を定義したURIMAPリソースの名前を指定します。
PATH
アプリケーションがアクセスする必要があるサーバー内の特定のリソースへのパスを指定します。
PATHLENGTH
パスの長さを指定します。
CLOSESTATUS
HTTPヘッダーのCONNECTIONオプションをcloseにするかkeep-aliveにするかを指定します。
BASICAUTH
現在のセッションがHTTP基本認証を必要とすることを指定します。
USERNAME
アクセスが許可されるユーザーIDを指定します。USERNAMEオプションを使用する場合は、PASSWORDオプションも使用する必要があります。
USERNAMELEN
USERNAMEオプションで指定されたバッファーの長さを指定します。
PASSWORD
アクセスが許可されたユーザーIDに対応するパスワードを指定します。
PASSWORDLEN
PASSWORDオプションで指定されたバッファーの長さを指定します。
STATUSCODE
サーバーから送信されたHTTPステータスコードを受信するデータ域を指定します。
STATUSTEXT
HTTPステータスコードを説明するために、サーバーから返されたテキストを受信するデータ域を指定します。
STATUSLEN
STATUSTEXTオプションで受信するデータ域の長さを指定します。
現在サポートしているメソッドは、GET、HEAD、POST、PUT、TRACE、OPTIONS、DELETEです。
7.5. WEB CLOSE
OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーと確立したコネクションを切断します。
-
構文
EXEC CICS WEB CLOSE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 SESSTOKEN
切断するコネクションのトークンを指定します。
7.6. WEB ENDBROWSE FORMFIELD
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントから要求されたHTMLのformタグの検索を終了します。このコマンドを実行するには、WEB STARTBROWSE FORMFIELDコマンドが先に実行されている必要があります。
-
構文
EXEC CICS WEB ENDBROWSE FORMFIELD END-EXEC.
7.7. WEB EXTRACT
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントがOSCに作成および処理のためにアプリケーションに割り当てた最新のHTTP要求に関する情報を取得することができます。
-
構文
EXEC CICS WEB EXTRACT [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 HOST
HTTP要求に対するURLのホストを入れるデータ域を指定します。
HOSTLENGTH
HOSTオプションで指定されたバッファーの長さを返します。
HTTPMETHOD
HTTPメソッド文字列を返します。
METHODLENGTH
HTTPMETHODオプションで指定されたバッファーの長さを返します。
HTTPVERSION
WebクライアントのHTTPバージョンを入れるデータ域を指定します。
VERSIONLEN
HTTPVERSIONオプションで指定されたバッファーの長さを返します。
PATH
HTTP要求に対するURLのパスを入れるデータ域を指定します。
PATHLENGTH
PATHオプションで指定されたバッファーの長さを返します。
QUERYSTRING
HTTP要求に対するURLのクエリ文字列を入れるデータ域を指定します。
QUERYSTRLEN
QUERYSTRINGオプションで指定されたバッファーの長さを返します。
REQUESTTYPE
受信した要求のタイプを指定します。
現在WEB EXTRACTコマンドは、OSCがサーバーの場合にのみサポートしています。 |
7.8. WEB OPEN
OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーとコネクションを確立します。
-
構文
EXEC CICS WEB OPEN [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 SESSTOKEN
コネクションを確立する際にコネクションのトークンを返し、通信に使用します。
URIMAP
HTTP通信を行うサーバーを定義したURIMAPリソース名を指定します。
HOST
HTTP通信を行うサーバーのホスト名を指定します。
HOSTLENGTH
HTTP通信を行うサーバーのホスト名の長さを指定します。
PORTNUMBER
HTTP通信を行うサーバーのポート番号を指定します。
SCHEME
SSLを使用するか、または使用しないプロトコルを指定します。
7.9. WEB READ HTTPHEADER
OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーのHTTPヘッダー情報を抽出します。
-
構文
EXEC CICS READ HTTPHEADER [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 HTTPHEADER
抽出するHTTPヘッダーの名前を指定します。
NAMELENGTH
HTTPヘッダー名の長さを指定します。
SESSTOKEN
WEB OPENを通じて接続が確立されたトークンを指定します。
VALUE
抽出されるHTTPヘッダーの値を保存するためのバッファーを指定します。
VALUELENGTH
VALUEオプションで指定したバッファーの長さを返します。
現在WEB READ HTTPHEADERコマンドは、OSCがクライアントの場合にのみサポートしています。 |
7.10. WEB READNEXT FORMFIELD
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントから要求されたHTMLフォームの中で次のフォームの名前と値を取得します。このコマンドを取得するには、WEB STARTBROWSE FORMFIELDコマンドが先に実行されている必要があります。
-
構文
EXEC CICS WEB READNEXT FORMFIELD [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 FORMFIELD
HTMLフォームの名前を保存するバッファーを指定します。
NAMELENGTH
HTMLフォーム名の長さを指定します。
VALUE
HTMLフォーム名に該当する値を保存するバッファーを指定します。
VALUELENGTH
HTMLフォーム名に該当する値の長さを指定します。
7.11. WEB RECEIVE
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントから要求を受信してHTTPペイロードを保存します。
-
構文
EXEC CICS WEB RECEIVE [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 CLNTCODEPAGE
クライアントのコードページを指定します。
HOSTCODEPAGE
ホストのコードページを指定します。
INTO
クライアント要求でHTTPペイロードを格納する領域を指定します。
LENGTH
HTTPペイロードのサイズを指定します。
MAXLENGTH
INTOオプションで指定した領域の最大サイズを指定します。
OSCではASCIIでデータを送受信するので、CLNTCODEPAGE、HOSTCODEPAGEオプションは意味がありません。
7.12. WEB SEND
OSCがHTTPサーバーの場合、要求を送信した外部クライアントに応答を返します。
-
構文
EXEC CICS WEB SEND [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 DOCTOKEN
クライアントに送信する応答をドキュメントとして作成した場合に、クライアントに送信するドキュメントのトークンを指定します。
CLNTCODEPAGE
ドキュメントのコードページを指定します。
OSCではASCIIでデータを送受信するので、CLNTCODEPAGEオプションは意味がありません。
7.13. WEB STARTBROWSE FORMFIELD
OSCがHTTPサーバーの場合、外部クライアントから要求されたHTMLのformタグの検索を開始し、formタグの最初の位置を指定します。
-
構文
EXEC CICS WEB STARTBROWSE FORMFIELD [option …] END-EXEC.
7.14. WEB WRITE HTTPHEADER
OSCがHTTPクライアントの場合、外部サーバーに対する要求を送信するHTTPヘッダー情報を入力します。
-
構文
EXEC CICS WRITE HTTPHEADER [option …] END-EXEC.
-
オプション
オプション 説明 HTTPHEADER
要求を送信するHTTPヘッダーの名前を指定します。
NAMELENGTH
HTTPヘッダー名の長さを指定します。
SESSTOKEN
WEB OPENを通じて接続が確立されたトークンを指定します。
VALUE
HTTPHEADERオプションで指定したHTTPヘッダーの値を指定します。
VALUELENGTH
HTTPヘッダー値の長さを指定します。
現在WEB WRITE HTTPHEADERコマンドは、OSCがクライアントの場合にのみサポートしています。 |